
あかねへの憧れと“オタク心”「一番の理解者でいたいなと、今も思っています」──TVアニメ『上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花』遊佐あかね役・天海由梨奈さんインタビュー【連載第4回】
塀先生による人気漫画を原作としたTVアニメ『上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花』が、2026年4月10日よりTOKYO MX・BS11ほかにて放送中です。
本作は、大学へ進学した上伊那ぼたんが、埼玉県秩父市の学生寮での生活を通して、“お酒”をきっかけに寮生たちとの距離を縮めていく物語。お酒を通してゆっくりとほどけていく関係性の変化が、色彩豊かに描かれています。
アニメイトタイムズでは『上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花』のキャストインタビューを連載でお届け。今回は遊佐あかね役・天海由梨奈さんにお話を伺いました。
「演じるキャラクターのトップオタクでいたい」と語る天海さん。あかねへの憧れと“オタク心”をそのままに語る作品とキャラクターの魅力とは。愛にあふれるインタビューをお楽しみください!
「あかねに対しても、もう欲丸出しでした(笑)」
──天海さんが感じる、本作の魅力を教えてください。
遊佐あかね役・天海由梨奈さん(以下、天海):多くは語らないといいますか、「生きていて、こういう間(ま)が心地良いよね」と感じるような空気を感じました。
会話をする中で、マシンガントークのようにざわざわするのも楽しいですが、ふと感じる間が、この作品には練り込まれていて。その間をどうやってアニメで表現するんだろうって思っていたのですが、原作そのままに再現されていて……アフレコは尺が決まっているものですが、「あんまり気にしなくていい」「自由にやっていい」と言っていただけていました。
普通に生きている中で話すスピードと間で、この子たちは生きているんですよね。昨今はスピード感のあるアニメもたくさんある中で、この『上伊那ぼたん』という作品は、視聴者が考える余地があるんです。お酒と一緒で、噛みしめる、味わう時間がきっとこの間なんだろうなと思います。
──そうして生きる「遊佐あかね」を演じるということへの準備、またアフレコの思い出についてもお聞かせください。
天海:オーディションから始まり、第1話を収録するにあたって色々な擦り合わせがあったのですが、最初に「少しボーイッシュに作りすぎている」というディレクションをいただいたんです。そこから、より等身大の女子大学生感を意識しました。
加えて、あかねが持っている飄々とした雰囲気や、のんびりゆっくりしているように見えて、周りを見て空気が読める察しの良さなども追加していって。あかねを演じるたびにどんどんブラッシュアップされていきました。
私自身、あかねのようなキャラクターに憧れがあるというか「こういう感じに生きてみたいな」と思う瞬間があるんです。良い意味で肩の力を抜いていて、それでいて好きなことや興味あることに対しては前のめりで熱量が上がっていく。「これが好きなんだな」という気持ちがすごく伝わる、そんな一面が可愛いなと思いながら収録させていただきました。
──以前「自分がキャラクターの一番のファンだと思って向き合う」というようなインタビューを拝見し、とても素敵だなと思いました。
天海:ありがとうございます(笑)。そのキャラクターの人生を一緒に歩ませていただくので、一番の理解者でいたいなと、今も思っています。あとはやはり私もアニメが好きでこの業界を目指したので「私がこの子の一番のオタクでありたい」のような、ちょっとしたオタク心もあって。あかねに対しても、もう欲丸出しでした(笑)。
──(笑)。アフレコでは“腐れ縁”と評される北杜やえかとのシーンが多かったかと思います。演じる富田さんと仲良くなるきっかけとなる出来事があったとか。
天海:美憂ちゃんとは他の現場でも顔を合わせていて、お互い名前は知っている状態でした。でも美憂ちゃんはご本人も言うように、人見知りなんですよね。自分から輪の中に前のめりで入っていくタイプではないと聞いていて。
でもある日の収録帰りに、彼女が電車に携帯を忘れちゃったんですよ。そのとき、どんぶらこ、どんぶらこと1時間ぐらいかけて、一緒に携帯を取りに行って。その道中で色々会話をして、仲良くなることができました。
そのきっかけがあってから、より距離感近めに掛け合えるようになったんじゃないかなと思っています。
──ピンチをともに脱して、仲が深まったのですね。
天海:そうですね。アフレコの待機席も、扉側から私、鈴代紗弓ちゃん、青山吉能ちゃん、寿 美奈子さん、富田美憂ちゃん、河瀬茉希さんという並び順で、当初は(美憂ちゃんと)席が遠かったんです。話しかけたい気持ちはありつつ、鈴代ちゃん、青山ちゃんと、ある程度気が知れていたこともあり、その二人とコミュニケーションを取っていて。
やはり役の立ち位置的にも、一緒にやっていくからには、ある程度関係値がきちんとあった方がより良いお芝居ができるので、美憂ちゃんとすっごく仲良くしたいと思っていたんです。なので、どこかのタイミングで必ず私は「富田美憂と仲良くなる」をミッションにしていて(笑)。そんな最中の棚ぼたでした。それ以降は和気あいあいとやらせていただいております。
──危機的なエピソードですが、すごく素敵だなと思います。
天海:とっても面白かったですよ。私が持っていた彼女の印象もガラッと変わりました。これを言ったら怒られるかもしれないんですけど、携帯を忘れて焦っている姿は、中々に可愛かったです(笑)。
実年齢は彼女の方が年下なので、ならではの可愛さを感じていて。「大丈夫だよ」「私の携帯で出来る限りの検索しようね」みたいな、年上ムーブをかましてしまいました(笑)。鬱陶しがられていたらどうしようと思いましたが、大丈夫だったみたいです。































