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舞台『gift』ゲネプロレポート&インタビュー

「gift」がもたらすのは希望か、それとも破滅か──己の信念を賭けて挑む壮絶なSFサスペンスアクション最終章の幕が上がる! 舞台『gift』ゲネプロレポート&インタビュー

開演直前インタビュー!

──舞台『gift』が品川プリンスホテルで上演されることの面白さや魅力について教えてください。

夏目奏役・染谷俊之さん(以下、染谷):シェアードユニバースタイトルということで、もちろん『Solliev0』を観ていない方も楽しんでいただけますが、前作を観ると「この登場人物が出てくるのか!」など楽しみ方が増えると思います。『Solliev0』に出ていた方がまた違う役で『gift』に出ていたり。

前回は谷口(賢志)さんは敵だったのに、今回は特犯課の味方。そんな頼もしさも楽しんでいただけるのではないでしょうか。今回は「ステラボール」で、例えば映像なども使うことができます。「gift」の演出もすごく魅力的になっているので、楽しんでいただけるのではないかと思っています。

秋葉浩太役・和田琢磨さん(以下、和田):「クラブeX」はね、今は別の興行にとられて……。

染谷:とられたわけじゃないですよ!(笑)

和田:(笑)。客席を縦横無尽に走り回るなど、お客様の近くを通る演出もあります。そういった意味では距離感の近い舞台になっていると思います。ステージも今回ちょっと特殊で、前方にせり出したような形になっていますので、色々な見方ができるのではないかなと思っています。

柚原隼人役・廣野凌大さん(以下、廣野):隣でやっている公演は良いところがいっぱいあって。少女コミックから始まって、当時作品をリアルタイムで追っていたお客さんが大人になった今直接応援できるようになって。

染谷:ツッコまなかったらどこまでいくのか試してみるか。

和田:(笑)。

廣野:そんな公演の横で『gift』をやっているので、頑張ります!

染谷:急にまとめたな!(笑)

廣野:あぶねー(笑)。

「eX」は円形で「ステラボール」は横広なのでどうなるのかなと思っていましたが、演出の(山)彬さんが前にせり出す舞台装置を作ってくださって、お客様を置いていかない作りになっています。なのでほぼ隣の公演のようなものかなと。

夏目卓役・藤田玲さん(以下、藤田):違うよ(笑)。

廣野:(ご自身の髪の毛を指して)戦士として頑張ります!

藤田:(笑)。僕はその前作(Solliev0)に出演していないので……

廣野:これ、ちゃんと書いてくださいね!

──稽古を振り返って、印象的なエピソードをお聞かせください。

染谷:アクションが多く、ドラマとの差別化もできて面白いんじゃないかなと思います。あとは、普段では起こり得ない「gift」というこの特殊能力にについて「こういうことが可能なんだ」「どこまで可能なんだろう」と稽古場で議論したり。稽古場の思い出です。

和田:今回原作がないオリジナル作品なので、どのようなエンディングを迎えるのか、どんなキャラクターがどんな固有名詞を使うのか……そういったことに決まりがありませんでした。

例えば柚原を「ユズ」と呼ぶのか「柚原」と呼ぶのか。そんな小さいところにまでこだわりを持って、作り上げていくことができました。一人ひとりのこだわりが存分に発揮できている舞台になってるんじゃないかなと思います。

廣野:ちょっと真面目にお話しすると、いわゆる「能力もの」の作品で、映像を使って派手でもあります。でも根本にあるのはショー的な見せ方じゃなく、ストレート。「能力もの」では能力がフォーカスされがちですが、それよりかは人間ドラマに焦点が当たっている作品だなと思います。その表現の塩梅が難しかったなと思います。……通し稽古、過言ではなく80回くらいやったので。

藤田:そんなにやってないよ(笑)。

染谷:過言だわ(笑)。

廣野:そのくらい頑張りました(笑)。

藤田:(笑)。今回はバッチリ、みんなで力を合わせて稽古を乗り越えることができました。なので初日から素晴らしいものになっているかなと思います。

稽古場で一番印象的だったのは、多くの役者が近くのお惣菜屋さんがすごく良くてですね。50円でコロッケを買うことができて、そのお惣菜屋さんにみんな通っていました。

和田:私を筆頭に。

藤田:なのでぜひ見つけて行ってみてください。

和田:ヒントはオレンジの看板です。

藤田:いっぱいありそー(笑)。

和田:お店の名前はひらがなで3文字!

藤田:すごい、どんどんヒント出してくれる(笑)。

廣野:AIに聞いたら出てきそうだな。

──脚本・演出の山彬氏への印象を教えてください。

染谷:まず、とっても素敵で熱い方だなと。シーンをやって「もう一回やろう」。シーンをやって「もう一回やろう」と。演じる側も大変ですが、見る側ももちろん大変じゃないですか。僕らは出ていないシーンは休めるけれど、山さんはずっと気を張られている。すごい体力のある方だなと思いました。繊細なところまで求めてくださったり、見てくださったり、逆に役者に任せてくださる部分もある。本当に素敵だなと思いました。

和田:山さんはご自身で劇団もやっていらっしゃいますし、外部の作品も手掛けられていて。僕は初めましてでしたが、さっき染谷くんがおっしゃっていたように、任せてもらえるところとこだわりを持って追求するところの塩梅がものすごく上手な方だなという印象です。僕は歳も近いので、色々な場で活躍されている同年代の演出家さんを見ると、自分も頑張ろうと思える。そんな魅力的な方だと思っています。

廣野:稽古してもう一回やろう、稽古してもう一回やろう……ダブルチーズバーガーみたいですよね。

藤田:バーガー?

廣野:肉が稽古。もう一回やろうがチーズ。稽古。もう一回。稽古。もう一回……ダブルチーズバーガーです。

染谷:今の「です」は圧があった(笑)。

廣野:(笑)。彬さんとご一緒するのは、僕は2回目です。彬さんはイメージを持って演出してくださる方で。役者が稽古で出したものは尊重してくれるし、絵作りに関してはちゃんと伝えてくださる。本当にありがたいです。ダブルチーズバーガーで美味しいです。

藤田:僕は初めましてでしたが、もちろんお名前は存じ上げていました。相性という意味でも『gift』に合っていたのではないかなと思います。さっきも廣野くんが言ってましたが『gift』は人間ドラマが魅力です。だから熱くなるんですよね。会話劇としても丁寧に作ってくださる方だなと思いました。

あとは、どんな相談をしても真摯に乗ってくれる方でした。セリフひとつとっても言い方は何通りもあって「ここではどういう気持ちで」というニュアンスも、いくらでも解釈ができる。だからこそそこをすり合わせて、お互い発見し合いながら、議論をしながら進められる稽古ってすごく素敵なんです。また彬さんとやりたいなと思いました。

──主題歌「Voice」について教えてください。

廣野:「Voice」に関しては脚本を先にいただいて作らせていただきました。役者として取りかかる前にアーティストとして一度別軸で取りかかった形です。脚本を最後まで読んで、どちらかというとカタルシスが残るように……情緒と、二人(奏と浩太)の関係性も最後まで描かれるので、その余韻をお客様にどう思ってもらえるかを意識しています。

またアーティストとしては、それだけに迎合するよりも自分のアイデンティティを出すというのも大切で。一種の、アーティストと作品の勝負かなと思うので、嫌味にならないように作りました。

──みなさんは「Voice」をもうお聴きになりましたか?

染谷:鳥肌、鳥肌です。移動中、ずっと聞いてます。

廣野:めっちゃ嬉しいです。

染谷:歌も覚えましたもんね。

廣野:でも歌詞間違えてましたよ。

染谷:あはは! 音程は覚えたから(笑)。

──舞台への意気込みをお聞かせください。

廣野:ドラマではどちらかというと、こちら(染谷さん、和田さん)と密接に関わって、僕も特殊犯罪課の一員でした。でもドラマの最後の方で色々と判明してきまして。そして副作用で髪が白くなりました。

染谷:それ副作用なんだ?

廣野:そういうことになりました。

染谷:どこで揉んだのそれ?(笑)

廣野:スタッフさんたちと(笑)。

柚原の、ドラマでは描かれなかった本性が舞台では描かれていますので、ぜひ注目していただいて。さらに特殊犯罪課の面々がどうなるのか……こちらにも注目していただけたらと思います。

染谷:たくさん稽古をしたので、初日からとても素敵なものを届けられると思っております。それで、ドラマでは凌大くんとのキスシーンがありましたね。

廣野:ありました。今回は……もうディープまで!

染谷:(笑)。

廣野:もう、舌磨き全開で!

(藤田さんが和田さんに顔を寄せて)

染谷:えっ、そこ(藤田さんと和田さん)もあるの!?

廣野:全員一回はチューします。

藤田:嘘はだめでしょ(笑)。

染谷:あはは! しないですけれども! 素敵なもの届けられると思っています。千秋楽まで駆け抜けたいと思います。よろしくお願いします!

和田:第1弾の『Solliev0』をお客様に楽しんでいただけたことで、こうして第2弾にこぎつけることができました。

ドラマと舞台の連動作品はそれほど多くはありません。色々な楽しみ方ができる作品になっていると思います。舞台から入った方も「ドラマがどんな形で進んだんだろう」と見返していただけたら、より楽しめるのではないかなと思います。よろしくお願いいたします。

藤田:僕の役どころは、夏目奏のお兄ちゃんです。ドラマに引き続き出演させていただきます。

ドラマは特犯課の皆さんがメインとなってお話が進んでいて、僕や遠野など、謎を残したまま終わっています。その謎がすべて明らかになる舞台版を、ぜひ楽しみにしていていただければと思っております。

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舞台『gift』公演情報

日程

2026年7月17日(金)〜7月27日(月・祝)全16公演

CAST

夏目 奏:染谷俊之 秋葉浩太:和田琢磨

佐久間裕典:谷口賢志
筧 有起哉:手島章斗
メグミ:横田龍儀
布施未尋:小西成弥
遠野 亮:椎名鯛造
椎橋壮馬:前嶋 曜

柚原隼人:廣野凌大

夏目 卓:藤田 玲

STAFF

主催・企画原案:「gift」製作委員会
脚本・演出:山崎 彬
舞台監督:中村貴彦
演出助手:藤嶋恵
照明:加藤直子
音響:佐藤こうじ
映像:森すみれ
舞台美術:竹邊奈津子
衣裳スタイリング:網野正和
アクション監督:加藤 学
制作:アズプロジェクト・MinyMixCreati部
協力:モストプランニング

(C)「gift」製作委員会
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