
愛は光でもあり、刃でもあったんだ……! 食べたい、食べたい! 魚、ではなく「魂」を——『さよならララ』でララが食べた魚の数を数えてみます!【考察・レビュー】
2026年7月より放送開始した、アニメスタジオ・キネマシトラス15周年記念作品『さよならララ』。筆者がグッと来てしまったので、本企画では、"ララが食べた魚"を数えています。
第7話では、王子様によく似た少年・ルカとの物語が本格的に動き出しました。そして、全く魚を食べる気配もないなと思っていたら、まさか魚ではなく、魂を食べたがるとは。
第1話からララが魚を食べる姿を追い続けてきましたが、第7話で「食べたい、あの魂を」という言葉が飛び出し、これまで感じていた引っかかりがようやく一本の線になった気がしました。ルカとの出会いによって大きく揺れ動くララの心。物語の転換点となった本エピソードを振り返ります。
人魚に戻ったララ
先週の打撃音は、茉里がララをどついた音ではなく、琵琶湖に突き飛ばした音でした。それはそれで、面白かったのですが、合理的な判断ですよね。
ララは、なぜ人魚に戻ったのでしょうか。グレイス曰く、200年前と同じ”ララの心が大きく動いた時”、つまり愛が芽生えた時に人魚の身体に戻るのではないか、とのこと。いや、どういう機能なんだよ、とツッコミたくもなりますが、今回の出会いがララの心を揺さぶるものであったことは間違いありません。
王子様によく似た少年との再会。しかし、ララは意外にも「運命の相手ではない」と断言します。見た目は王子様によく似ている。それでも違う。そう自分に言い聞かせるように振る舞っていました。
ルカは、王子様じゃなかった
あの少年の名前は、ルカ。彼はしっかりとララが人魚であることを理解した様子です。困惑し、避けようとするララですが、彼はララに興味津々。びわ湖テラスでのデートにまで誘われます。美しい景色を見に行く、という一見すると素敵なデートに見えますが、ララはどうしてもあの王子様を思い出してしまう。「美しいものが好き」と語るルカ。その言葉は悪気など一切ないでしょう。それでもララは、王子様との記憶をどうしても思い出してしまうのです。
その後も、毎日のようにメッセージが送られてきたり、コンビニにアイスを買いに行ったりと積極的なルカ。メッセージアプリでのふたりのやり取りも、細かく書いてくれているんですが、なんかヒヤヒヤしますね。ルカ、慎重にな……。
ララは、少しずつ「王子様」ではなく、「ルカ」という一人の少年と接近していくのです。そんなある日、ルカはララを自分のアトリエへ招待します。そこで彼は、「ひと目見た時からララを美しいと思った。そして、その姿を絵に残したいと思った」と、自分が描いたララの肖像画を見せるのでした。
独特なセンスながら、不思議とララらしさが伝わってくるその絵を見た彼女は大爆笑。笑いながらルカと言葉を交わす彼女の姿は、これまでで一番自然体だったようにも思えます。
しかし、その穏やかな時間は長く続きません。動揺したルカがキャンバスにぶつかり、パレットナイフが床へ落ちる。その瞬間、ララはナイフと、かつて王子様が自分へ向けた短剣を重ね合わせてしまいます。一度芽生えてしまったトラウマというものはなかなか払拭できるものではありません。
少しずつ近づき始めた心は、一瞬で過去へ引き戻されてしまう。逃げ出したララは、バウムクーヘンですら喉を通らないほど動揺してしまいます(魚はどう?)。
食べたい、あの魂を
ララは、王子様に拒絶され、泡になったあの日のことを思い出す。拒絶されたその時、ララの胸から放出された愛の光は、短剣となり王子様に牙を向いていました。ララの愛であり、心である短剣は「どうして愛してくれないの?」「食べたい、あの魂を」「刺し貫きたい、王子の心」と呟き、王子を襲う。ララは朦朧とする意識の中、その光を打ち消し、泡になってしまったのでした。
ララの"本当の愛"は、たちまち短剣となって王子様を傷つけようとした。しかも、魂を「食べたい」と言う。王子様に向けられた言葉は、奇しくも、本企画で追ってきたものです。なぜ、ララが魚を食べる姿にグッと来ていたのか。それは彼女の生命力と、そこに宿る危うさだったのかもしれません。ララの真っ直ぐなキャラクター性も相まって、その危うさは、これまでもふとした瞬間に顔をのぞかせていました。
˚⊹⁺‧┈┈┈
— TVアニメ『さよならララ』公式✨2026年7月より放送・配信中! (@Goodbye_Lara) August 16, 2026
#さよならララ 第7話
「土曜の10時、びわ湖テラスで」
BS朝日にて
ご視聴ありがとうございました⋆˙⟡
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現在各種配信サイトにて配信中です✨… pic.twitter.com/DqfuoCb6u0
彼女の王子様への愛は、光から王子を貫く短剣へと姿を変えた。そして、その剣は刺し貫くだけではありません。食べるように相手を求め、その魂まで欲してしまう。「食べたい」という一言によって、愛の危うさは、より身体的で、生々しいものとして迫ってきます。
第1話から魚を食べるララを追い続けてきましたが、「食べる」という行為に感じていた引っかかりが、この一話でようやく一本の線になった気がします。
今週の魚食カウント:食べずに、向き合う
魂も、魚も食べませんでした。今週も魚カウントは更新ならず。
しかし、第7話でのララは、自身の愛の危うさを自覚し、ルカを知りたいと思うようになりました。自分の光に怯えたララは、ルカへ別れを告げますが、「俺が人間やから嫌なん?」というあまりにも重い言葉を受けます。続けて、「俺はララやから一緒にいたい」と。
人魚だから拒絶されたララにとって、それは欲しかった言葉だったのでしょう。ララは最後に「もっとこの人に近づきたい」と決めます。食べることではなく、向き合うことを選んだララ。魚カウントは4匹のままですが、正直、魚どころじゃない気がしています。
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— TVアニメ『さよならララ』公式✨2026年7月より放送・配信中! (@Goodbye_Lara) August 17, 2026
#さよならララ 第7話
「土曜の10時、びわ湖テラスで」
読売テレビにて
ご視聴ありがとうございました⋆˙⟡
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前回までの記事
作品情報
あらすじ
海の王である父と、姉たちに愛されて、すくすくと育ちました。
ある日、ララは地上に生きる人間の王子に恋をしてしまいます。
それは人魚たちの世界では許されぬ、禁じられた恋でした。
それでもララは地上へ旅立ちます。
魔女グレイスにもらった薬を飲み、人間の姿になったのです。
しかしそれは、”本当の愛”を見つけなければ、
泡となって消えてしまう禁忌の薬でした。
人魚のプリンセスでありながら、人間との愛を望んだララ。
けれど———その願いは叶わず、泡となって海へ消えてしまうのでした。
それから200年。
長い時を経て、人魚姫ララは琵琶湖に蘇る。
今度こそ“本当の愛”を見つけるために———
キャスト
(C)キネマシトラス/「さよならララ」製作委員会
作品概要
あらすじ
海の王である父と、姉たちに愛されて、すくすくと育ちました。
ある日、ララは地上に生きる人間の王子に恋をしてしまいます。
それは人魚たちの世界では許されぬ、禁じられた恋でした。
それでもララは地上へ旅立ちます。
魔女グレイスにもらった薬を飲み、人間の姿になったのです。
しかしそれは、”本当の愛”を見つけなければ、
泡となって消えてしまう禁忌の薬でした。
人魚のプリンセスでありながら、人間との愛を望んだララ。
けれど———その願いは叶わず、泡となって海へ消えてしまうのでした。
それから200年。
長い時を経て、人魚姫ララは琵琶湖に蘇る。
今度こそ“本当の愛”を見つけるために———
キャスト
(C)キネマシトラス/「さよならララ」製作委員会






























