
秋アニメ『薬屋のひとりごと』第3期 悠木碧さん×大塚剛央さんインタビュー|舞台は西都へ。難読漢字に「そうは読まんやろ」!?
「そうは読まんやろ」独特な読みに苦戦するアフレコ現場
──新キャラクターも登場する中で、今回のアフレコ現場はどんな雰囲気だったのでしょうか?
悠木:物語の舞台が後宮ということもあって、今までは女性が多かったんですよ。でも、今はもうすっかり男性メインになっていますね。壬氏を取り囲んでいる武官もすごく多くなりましたから。でも賑やかさは変わらずって感じですよね。
大塚:そうですね。あと、物語の舞台が変わったので、「これって何て読んだらいいんだ?」問題が起こったり(笑)。
悠木:あるある(笑)。
大塚:でも僕らは第1期、第2期と積み重ねてきたので、新しく入ってきた方々が「これって何て言うんですか?」と聞いてきたら、こっちからも答えられるみたいなこともありつつ。それくらい『薬屋のひとりごと』は独特の難しい言葉がたくさんあるんですよね。
──難しい読みが出てきたとき、現場ではどんなやり取りがあるんですか?
悠木:みんなで、わちゃわちゃと考えるときもありますね。テストで「そうは読まんやろ」みたいな読みが出てきたときに、「あ、そこはこう読むんですよ」とみんなで支え合ったり。
大塚:始まる前に音響監督さんも確認してくださいますよね。
悠木:「読めない漢字ないですか?」。あれはほぼ私に言われています(笑)。
──第3期で難しかった言葉はありましたか?
悠木:西に方と書いて「西方(さいほう)」と読むのに、西に都と書くと「西都(せいと)」と読むみたいな。漢字として難しいというよりは、トリッキーすぎます(笑)。あとは人の名前ですよね。みんな難しい。阿多の発音とか、皆さん「あーどぉー? あーどぅお?」みたいになっています(笑)。
──大塚さんは難しかった言葉はありますか?
大塚:難しい言葉とかは大体猫猫が言ってくれるんですよね(笑)。でも、第3期では壬氏が名持ちの一族周りの話をしていて。
悠木:茘の国の勢力図みたいな話とかも壬氏が結構やっていますからね。
大塚:壬氏は政治的な言及をかなりするようになるんですよね。でもそれも、漢字は非常に難しいですけど、言ってることは、こういう一族が絶えて、新しくこの一族が盛り上がってきているとか、そういう話なんですよね。僕としてはどうしたら伝わりやすくなるのかを考えて、難しいところは猫猫に任せています(笑)。
悠木:薬草の名前とか、そこも特殊なんですよ。あと、皆さんはパンって漢字で書けますか? 「麺麭」って書くんですよ(笑)。漢字で世界観を表現しつつ、カタカナを当てることで分かりやすくもする。その両方が出てくるのが、やっぱり『薬屋』なんですよね。最初は「なんだこれ!?」って調べて、「パン!?」ってなりましたけど(笑)。
──今回、演技的なオーダーやディレクションはありましたか?
大塚:大きく何かしてほしいとかは、特にないですかね。
悠木:やっぱり、私たちよりも新しいキャラクターたちへのディレクションですよね。第1期、第2期とやってきている我々は、新しく入ってきた人や、ここから膨らませていく皆さんがなるべくやりやすいように安定しておこう、という気持ちでいます。
ただ、絵的な説明を追加でしていただくことはあって、「ここはこういう動きになります」とか、「こういう表情がつくんですよ」とか。あと猫猫だと、ロングのモノローグ中、画面の切り替えにこの一文を当てたい、みたいなことを言われたりして。絵とのシンクロ率をどれだけ高めていくかの詰めが多かったなと思います。
朗読劇、コラボ、そして謎解き。まだやりたいことがある
──『薬屋のひとりごと』は劇場版が公開予定だったり、海外でイベントが行われたりと、さまざまな展開を見せています。改めて、「こういうことをやってみたい」というものはありますか?
大塚:イベントの朗読劇(26年8月に開催されたTVアニメ『薬屋のひとりごと』スペシャルイベント~夏の園遊会2026~)、めちゃくちゃ楽しかったです。
悠木:楽しかった。生アフレコもあんなにやらせてもらえることがないから、それも含めて。
この前の朗読劇は2025年のエイプリルフールネタの学園ものをネタに膨らませていたんですが、ギャグパートもあって普段の「薬屋」とはまた一味違って面白かったです。やっぱり『薬屋』は朗読一本でも全然いけるなと思いました。
大塚:内容を考えるのは大変そうですけどね(笑)。
悠木:やっぱり大変かぁ(笑)。
あと、海外のイベントでも生アフレコはずっとやらせてもらっているので、まだ行ってない地域に訪れたいなと。たとえ言語が分からなくても、オリジナル版の声が聞けたら喜んでもらえるのかなと思うので。
大塚:そうですね。僕は茨城県とのコラボが印象に残っていますね。県とコラボするなんてすごいなと思いました。『薬屋のひとりごと』って、コラボが何でもできるポテンシャルがあるなと感じているので、これからも機会があったら嬉しいです。むしろやっていないことはあるんでしょうか。
悠木:USJもやりましたし。あとは建物をまるまる使うような規模の謎解きとか。やっぱり謎解きは専門みたいなところがありますから。
大塚:イマーシブ的なやつですね。
悠木:そうそう。でも、本当にコラボもいっぱいさせてもらっていて。ありとあらゆる薬とコラボしましたし(笑)。でも、薬ならまだ色々と種類がありそうですよね。元気が出るやつとか(笑)。今後の展開も楽しみです。
[取材&文・MoA]
作品情報
あらすじ
一方、本来の身分・皇弟であることを明かし、その責務に向き合い始めた壬氏は、楼蘭から最後に託された≪国を襲う災害の予兆≫に頭を
悩ませていた。さらにそこへ、人々を惑わす謎の仙女の噂も飛び交いはじめ、茘国にはふたたび影が落ち始めていた。
物語の舞台は後宮から市井、さらに隣国へと広がり、猫猫と壬氏には新たなる試練が待ち受ける。
キャスト
(C)日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会




































