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『氷の城壁』第17話「本心」レビュー|湊は嫉妬する権利なんてないんだぞ!

自分の心に嘘をついた代償のなんと重いことか……湊は嫉妬する権利なんてないんだぞ! アニメ『氷の城壁』第17話「本心」レビュー

2026年4月に第1期が放送され、続編となる第2期の放送が10月1日よりスタートしたアニメ『氷の城壁』(原作・阿賀沢紅茶先生)。

人と接するのが苦手な主人公・氷川小雪と幼馴染の安曇美姫、美姫の友達・雨宮湊と日野陽太の4人を中心に、不器用にすれ違う高校生たちの群像劇が描かれる人気作です。

本稿では、各話のレビューをお届け! 今回は第17話「本心」。湊と桃香が付き合い始めたことを知った小雪は、自分に素直にならなかったことを強く後悔することになってしまいました。

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氷の城壁
人と接するのが苦手で、他人との間に壁を作ってしまう高校生・氷川小雪。幼なじみの安曇美姫以外誰ともつるまず、静かに日々を過ごしていた彼女の前に、なぜかぐいぐい距離を詰めてくる男子・雨宮湊が現れて――?孤高の女子・小雪、学校のアイドル・美姫、距離ナシ男子・湊、優しく穏やかなバスケ部員・陽太。不器用で、じれったくて、それでも愛おしい。青春のすれ違いが織りなす群像劇が今、幕を開ける。作品名氷の城壁放送形態TVアニメスケジュール2026年4月2日(木)~2026年7月2日(木)TBS系・AT-Xにて話数全14話キャスト氷川小雪:永瀬アンナ安曇美姫:和泉風花雨宮湊:千葉翔也日野陽太:猪股慧士霜島月子:新福桜五十嵐翼:小林千晃栗木桃香:鬼頭明里安曇優希:波多野翔熱川秋音:川井田夏海スタッフ原作:阿賀沢紅茶(集英社ジャンプコミックス刊)監督:まんきゅう助監督:石井輝シリーズ構成:中西やすひろキャラクターデザイン:荻野美希サブキャラクターデザイン:伊藤依織子プロップデザイン:濵田悠示衣装デザイン:琴乃 笛木優奈美術監督・美術設定:前田慎色彩設定:のぼりはるこ3DCGディレクター:酒寄直哉撮影監督:渡辺実花編集:吉武将人劇伴:佐久間奏 田渕夏海劇伴制作:...

心に噓をついた代償の重さ

湊と桃香が付き合い始めたことを知り、心はボロボロの小雪。彼女自身、自分の行いを「愚か。」と表現しているように、小雪の苦しみや後悔は自業自得だと感じました。

関係が壊れるのを怖がって安全な道を選んだ結果、積極的に行動した桃香に湊を奪われてしまったわけですから。もちろん小雪の過去を考慮すると、彼女の方が桃香よりも一歩踏み出すのに大きな勇気がいることはわかるのですが、そんな事情に配慮してくれるほど現実は甘くありませんでした。

友達として接しよう、気持ちを隠し通そうと決めて湊と接する小雪でしたが、彼女である桃香の視点から見ると小雪は彼氏にちょっかいをかける邪魔な女友達でしかないですよね。

特に夏祭りで自分から2人きりになりに行ったところは、湊に彼女がいる以上完全に小雪の方が悪者になってしまうのではないでしょうか……。ここにきて桃香が意地でも取りに行った彼女というポジションの重さを痛感します。

とはいえ、私も小雪の恋を応援したい身ではあるので、すれ違いの両片思いに歯痒さを感じるばかり。湊と小雪の方がどう見ても雰囲気がいいのに……。

最後には苦しさのあまり月子にも自分の気持ちと湊と桃香のことを話していましたが、月子に打ち明けるのがもう少し早ければ……と思わずにはいられませんでした。タイミングの悪さよ……。

湊には嫉妬する資格はないぞ!

本話冒頭、湊が美姫に詰められていましたが、桃香のことを話す湊の目が死んでるんですよね。本当に何で付き合ったのかわかりません。

湊は「気持ちを近づけるために付き合うんでしょ」と言っていましたが、どう見ても湊自身が「近付きたい」と思っているようには見えない……。叶わない(と思っている)小雪への気持ちを誤魔化そうとしているだけ。こんなの桃香にも失礼ですよね……。

自分に素直にならなかったしっぺ返しを小雪が食らっているように、湊には小雪以上の大きなツケが回ってくればいいのにと思ってしまいます。

そう思っていた矢先、湊の目の前で「こゆんもらうね?」と小雪をつれていった美姫の弟・優希。したり顔の優希と顔を曇らせる湊……。正直、とても胸がすく思いがしたのは私だけじゃないはず。仮にも彼女がいる君には嫉妬する権利すらないんだよ、湊。

関係を壊したくないからとお互いに一歩を踏み込めない気持ちは共感できますが、その代替品のように好きでもない子と付き合うのは絶対に間違いでしたね。湊の軽率な判断が単なる気持ちのすれ違いだけではく、歪みを生んでしまっています。

桃香と向き合うと言いながらも、気持ちが全く伴っていない湊の様子から、このカップルは長持ちしないだろうことは明白なのですが、限界が訪れるのは果たしていつになるのでしょうか。

優希に憧れる秋音を私は推す!

本話では熱川秋音の過去や思いも明かされました。彼女の姉と確執があることで小雪が一方的に気まずさを感じていましたが、彼女もまた姉によって苦しめられてきた過去を持っていたんですね。

「姉は自分のために人を利用することしか考えていない」と話す秋音。姉ほどひどくはないものの桃香もその気がありますよね。小雪を湊から遠ざけるようなことを言ったのも誤解があったせいですし、彼女は桃香と心からの友達というわけではないようです。

優希への憧れは狡猾で利己的な姉に虐げられてきた反動からということでしたが、あんな風に接してくれる男子、好きにならずにはいられませんよね。本人はあくまで「憧れ」と言っていますが、「恋」に発展するのもそう遠くはなさそう。

自分が小雪にしたことだけでなく、自分のために時間を取ってくれたことまでも謝れる秋音があまりに良い子で、優希へのピュアな想いを応援したくなりました。がんばれ秋音ちゃん!!

姉から浴びせられてきた心ない言葉で強い劣等感を抱いている秋音を救えるのは優希しかいないのではないでしょうか! 優希と秋音のカップル……超推せます!!

……ところで優希、小雪と湊の両想いに気づいてたの? 美姫ですら気付けていなかったので、その勘の鋭さに驚きました。

ぜひとも2人をアシストしてほしかったですが、時すでに遅し。完全に私個人の願望ですが、今後は秋音が小雪の味方に付いてくれたら嬉しいです!

作品情報

氷の城壁 第2期
作品名 氷の城壁 第2期
スケジュール 2026年10月1日(木)~
TBS系28局にて
あらすじ 人と接するのが苦手で、他人との間に壁を作ってしまう高校生・氷川小雪。幼なじみの安曇美姫以外誰ともつるまず、静かに日々を過ごしていた彼女の前に、なぜかぐいぐい距離を詰めてくる男子・雨宮湊が現れて――?孤高の女子・小雪、学校のアイドル・美姫、距離ナシ男子・湊、優しく穏やかなバスケ部員・陽太。不器用で、じれったくて、それでも愛おしい。青春のすれ違いが織りなす群像劇が今、幕を開ける
キャスト 氷川小雪:永瀬アンナ
安曇美姫:和泉風花
雨宮湊:千葉翔也
日野陽太:猪股慧士
霜島月子:新福桜
五十嵐翼:小林千晃
栗木桃香:鬼頭明里
安曇優希:波多野翔
熱川秋音:川井田夏海
スタッフ 原作:阿賀沢紅茶
監督:まんきゅう
助監督:石井輝
シリーズ構成:中西やすひろ
キャラクターデザイン:荻野美希
サブキャラクターデザイン:伊藤依織子
プロップデザイン:濵田悠示
衣装デザイン:琴乃 笛木優奈
美術監督・美術設定:前田慎
色彩設定:のぼりはるこ
3DCGディレクター:酒寄直哉
撮影監督:渡辺実花
編集:吉武将人
劇伴:佐久間奏 田渕夏海
劇伴制作:日音
音響監督:吉田光平
原作協力:マーガレット編集部
チーフアニメーションプロデューサー:柴宏和
アニメーションプロデューサー:伊藤太貴
アニメーション制作:スタジオKAI
主題歌 OP:「エスコート」THE BEAT GARDEN
ED:「花蔭」Superfly
電子書籍 『氷の城壁』電子書籍(コミック)

(C)阿賀沢紅茶/集英社・TVアニメ「氷の城壁」製作委員会

この記事をかいた人

わたなべみきこ
出産を機にライターになる。『シャーマンキング』『鋼の錬金術師』『アイドリッシュセブン』と好きなジャンルは様々。
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