
アイドルカレッジ特集 第3弾 ROAD TO MAJOR(3) デビューシングルへの想い
停滞期も経て辿り着いたメジャーデビュー。アイドルカレッジの1stシングル「少女卒業/YOZORA」は恋愛をベースにしつつ、メンバーたちの想いと重なる部分も多いという。卒業=旅立ち。今、メジャーのフィールドへ羽ばたく彼女たちの胸に去来するものは? そして、これからのアイドルカレッジは?
アイドルカレッジ
「未来のアイドルをみんなと育てて行こう」と“開校”したプロジェクト。公開授業(レッスンイベント)、ホームルーム(ファン感謝イベント)などのイベントやライブを通じて、メンバーを成長させていく。「アイドルだけど伝えたいことがある」をテーマに活動。2012年7月発売のインディーズシングル「雨のち晴れ」を1ヵ月で5000枚販売し、メジャーデビューが決定した。
■メジャーのMV撮影は今までと全然違いました
――CDが出ない。ファンも増えない。そんな時期も経て、何を支えにメジャーデビューまで活動を続けてきたんですか?
重本:毎週木曜に定期公演をさせていただけるようになって。それまでは対バンライブで持ち時間20分とかだったのが、自分たちの公演は1時間半とかできるから。アイカレを知っていて観に来てくれた方に、さらにどれだけ深く私たちのことを知っていただけるか。そういう場として、定期公演は大きかったですね。
齋藤:その時期はとにかく「強い心を持とう」って感じでした。他のことは何も考えない。(インディーズシングルの)「雨のち晴れ」が5000枚以上売れたらメジャーデビューと決まれば、そこへ一直線。このCDを売ることだけを目標に走ってきました。ライブで会場が満員にならない日もあったのに、5000枚という数字はすごく大きくて。だからこそ「今のままじゃダメだ」と。一つ一つのステージについて一生懸命考えて、言葉を本気で伝える気持ちで真剣に全力で。ファンの人に良いと思ってもらうことだけを考えてました。他のことはとりあえず置いといて、それだけを。
床爪:アイカレを見つめ直した部分も、たくさんあります。グループの売りって何だろう? 「アイドルだけど伝えたいことがある」という熱さがテーマだけど、その熱さをどうすればクラスメイトさんに伝えられるか? そういうアイカレ全体のことも考えたし、「自分はどんな力を持ってるんだろう?」ということも私は考えました。
宮城:「雨のち晴れ」でインストアイベントをやったのは、私にとっては初めての経験でした。ショッピングセンターやCDショップに行って、クラスメイトさん以外の人たちにも見てもらえる機会だから、定期公演と同じパフォーマンスだけではダメ。どうしたら自分たちのことをまだ知らない方に、もっと届くか。みんなで話し合って考えましたね。
南:“頑張る”とひと言で言っても、度合いがありますよね。「5000枚はムリかな?」って不安しかない中で、今までの“頑張る”より何段階か上で頑張る気持ちが大きかったからこそ、一生懸命になれたと思います。グループがまとまりました。
――この取材日はデビューシングル発売前ですが、これまでのレコーディングなどで「やっぱりメジャーの世界は違う」と感じたことはありました?
床爪:MVをビルの屋上で撮らせていただいて、「何だコレは?」みたいな(笑)。全然未知の世界。自分たちが大きくなれば、環境も規模が大きくなっていく。自分たちの努力次第で周りも変わるんだなと、実感しました。
重本:今までは自分でメイクすることも多かったのが、MVや生写真の撮影のときに、ヘアメイクさんやスタイリストさんが付いてくれたり、私たちに関わってくれる人数がすごく増えました。お仕事中に、あいさつすることが増えたというか。アイカレがちょっとは知られてきたみたいに感じて、「これがメジャーなのかな?」って、少し思っちゃいます(笑)。
齋藤:「YOZORA」のMVは時間をかけて、夕暮れ、夜空……ってパターンを変えて、すごく手をかけてもらいました。こんなに何パターンも撮ったことはなかったです。
床爪:グッズもたくさんの種類が売られるようになりました。
齋藤:確かに。Tシャツもあるし、タオルも色違いで2パターンになって。
宮城:「これからメジャーデビューして、どうなるんだろう?」って、ちょっと妄想します。「あの番組に出られるのかな?」とか「来年の夏にはあのステージに立ってるのかな?」とか。
――「あのステージ」って、どのステージですか? 妄想的には。
宮城:日比谷野音とか、日本武道館とか(笑)。
南:デカいぞ(笑)。
宮城:年末までにはここで……とか。自分がアイドルさんを好きで見てきましたけど、メジャーデビューしたら、同じ場所に立つわけじゃないですか。だから妄想だけでなく、もっと頑張って行かなきゃと思います。
南:言われちゃいましたね。自分たちでもライブで「メジャーらしいグループになれるように」とよく言ってますけど、求められることも多くなったのを実感します。立つ土俵が今までと違ってくるので。周りの方やファンの方からの見方も変わると思うし、今まで以上に努力を重ねて、グループの底上げをしていかなきゃと思います。
重本未紗(しげもと・みさ)
1996年3月22日生まれ、東京都出身、O型。
床爪さくら(とこつめ・さくら)
1996年2月28日生まれ、大阪府出身、O型。
南千紗登(みなみ・ちさと)
1991年11月26日生まれ、神奈川県出身、A型。
宮城乃奈実(みやぎ・のなみ)
1996年1月17日生まれ、沖縄県出身、A型。
齋藤綺咲(さいとう・きさき)
1994年8月16日生まれ、神奈川県出身、AB型。
■変わるのを恐れず「今のほうがいい」と思えるように
――メジャーデビューシングル「少女卒業/YOZORA」のレコーディングでも、いろいろ思い出すこともありました?
齋藤:私たちの思いもスタッフさんたちの思いも、すべて入ってますから。
宮城:歌っていて感じたことがいっぱいあります。「少女卒業」だと、やっぱり私は沖縄から出てきたので、<東京に憧れた>という歌詞とか。“卒業”には旅立つという意味もあるじゃないですか。違う世界に出て行く感じがして、思い出すこともありました。
齋藤:「少女卒業」には<過ぎてゆく時間のなか~傷つくことなんて恐れないよ>という歌詞もあって。昔と今で変わることは多いけど、人間は変わるのを嫌がりますよね。でも、変わっていくのを恐れず、自分をもっと変えていきたい。昔を思い出しても、今の自分のほうがいい。そうなれるように……という思いもあります。
南:(初回盤Bの)カップリングの「素晴らしきこの世界」は歌詞を読むと、強い思いがあるなーって。ステージでも、歌詞を自分の中で追いながら歌ってます。
齋藤:全部が私たちに当てはまるよね。
南:<イメージ通りにいかなくて挫けそうでも負けないで>とか、自分に言い聞かせてます。<諦めないその気持ち強く握り締めて>では、歌いながらダンスの1コ1コで強く拳を握り締めたり、力が入って。どの曲にも思い入れがありますけど、この曲は特に噛み締めるものがありました。前向きにもなれるし、自分で自分の後押しができるというか。
齋藤:ちいちいの好きな言葉がある。<もっと輝けるから>って。
南:そこもポイントですね。もっと頑張れる、もっともっと行けるんだ……という。人間には未知の力があるじゃないですか。何でもやればできるんじゃないかと、思わせてくれる曲です。
床爪:「YOZORA」も恋愛の曲ですけど、私たちに重なるところもたくさんあって。<もうダメかもしれないと思えば思うほどせつない>のところだと、アイカレで活動してきた中で「もうダメかな?」と思ったときには、そう考えてる自分が辛くなってきて。「なんでこんなこと考えてるの、自分?」みたいな。そういうところが重なりました。この歌はテンポや曲調も好きです。あまりアイドルっぽくないところも。
重本:「少女卒業」は前だけ向いてる歌。「YOZORA」は後悔しつつで、曲調も違いますけど、どちらも前を見て強い気持ちで「こう生きていこう」というのがあって。私たちアイドルカレッジとしても、聴いてくれるクラスメイトさんにとっても、夢に向かってるところは連動すると思います。「YOZORA」の<あなた>は、私にとってのアイカレ。アイカレに出会わなかったら……というのがあるので。
――ところで未紗さんは、ファン投票で選ばれたセンターの居心地はどうですか?
重本:順位が決まる前の立ち位置は、身長高い組は全体のバランスが良く見えるように並べられてたので、センターで踊ったことは数えられるぐらいしかなかったんです。立ってみると、全然景色が違いますね。会場が明るく見えます。ファンの方が投票してくれた結果、応援してくれる人が増えたうえでのセンターで、心が軽くなりました。自信を持ってステージに立てるようになったと思います。
■1人1人が熱い思いをしっかり伝えていきます
――メジャーシーンでは、どんなアイドルグループを目指していきますか?
南:アイドルというジャンルは昔からあって、いろいろ変わってきたじゃないですか。今はAKB48さんが筆頭ですけど、時代に合ったアイドルってあると思うんです。でも、私たちは時代に染まりつつ、染まらないというか。ありのままを受け入れてもらえるようになりたいです。
床爪:メジャーデビューシングルを1ヵ月で1万枚売ることが達成できたら、アルバムを出して、夏にツアーをやることが決まってます。夢は全国ツアーです。
齋藤:成長を止めずに進んで行きたいです。一つ一つのステージを確実に上がって。1人1人の努力が、これからもっと大切になると思います。
南:何より私たちがテーマにしている“熱い思い”を、それぞれがもっとしっかり持っていかなきゃいけない。根っこの部分から。それは改めて思います。人に何かを伝えるのは難しいことなので、メンバー1人1人が成長して、1人1人の強みがグループの大きな強みになっていけたら。
齋藤:いろんなアイドルグループの中で勝ち抜くための武器として、1人1人がしっかり熱い気持ちを伝えないと、上がれないんじゃないかな。
南:そこですね、最終的には。辛抱強くやっていきたいです。
宮城:私はネガティブをやめなきゃ(笑)。
齋藤:ネガティブ少女卒業(笑)?
宮城:自分の意志を持って頑張ります。
齋藤:ツアーで沖縄に行くんだもんね?
宮城:そうなんです! まず何としても1万枚を売り切って。
重本:本当に、気持ちを伝えるのは絶対のこと。CD1万枚は前回の2倍の目標ですけど、前回はHMVさん限定発売だったのが、今回は幅広く販売していただけるので。もっとたくさんの人にアイカレを知ってもらって、東京まで遠くからでも観に行きたいと思ってもらえるようになりたいです。こちらから遠征もあるので、1回1回のライブを大切に頑張っていきたいと思います。
PHOTO:梅木麗子 TEXT:斉藤貴志
《データ》
『少女卒業/YOZORA』/2月13日発売
初回プレス分に「アイドルカレッジ写真」封入
2012アイドルカレッジ定期公演「AFTER SCHOOL」
日程:2月28日(木)・3月7日(木)・14日(木)・21日(木)
時間:開場/18:30 開演/19:00
会場:マウントレーニアホール渋谷プレジャープレジャー
【アイドルカレッジ大特集】
>>【第01弾】 アイドルカレッジ特集 投票上位メンバー5人のホンネ
>>【第02弾】 アイドルカレッジ特集 アイドル活動の喜びと不安
>>【第03弾】 アイドルカレッジ特集 デビューシングルへの想い
>>アイドルカレッジオフィシャルサイト
【通常盤】MUCD-5213 1000円(税込)
【初回盤A】MUCD-9049 DVD付 2000円(税込)
【初回盤B】MUCD-5211 1000円(税込)
【初回盤C】MUCD-5212 1000円(税込)


































![【Blu-ray】あんさんぶるスターズ!! Ensemble Stars!! Cast Live Starry Symphony - Superbloom - BOX盤 公式通販限定セット[Blu-ray]の画像](https://tc-animate.techorus-cdn.com/resize_image/resize_image.php?image=11171554_691ac6c180008.jpg&width=127&height=127&age_limit=&sex_characteristic=&image_display_restriction=0&warning_restriction=0)






























