声優
テレビアニメ『げんしけん二代目』制作記者会見レポート

“男の娘”役はまさかの山本和臣さん&加隈亜衣さんのダブルキャスト! 新キャストが発表されたテレビアニメ『げんしけん二代目』制作記者会見レポート

 2013年5月6日(月)東京・秋葉原にて、7月より放送が予定されているテレビアニメ『げんしけん二代目』の制作記者会見が行われ、本作に登場するキャスト陣が発表された。

 『げんしけん二代目』は、「アフタヌーン」(講談社)に連載中の同名作を原作としたテレビアニメ作品だ。『げんしけん』は、2004年にアニメ第1期、2006年に同名のOVA、続く2007年には『げんしけん2』とタイトルを改めたアニメ第2期が制作された人気タイトルである。

 そして、『げんしけん二代目』ではキャストが一新され、Production I.Gがアニメーション制作を行う。「アフタヌーン」の誌上でキャストの入れ替えはすでに告知されていたため、今回のイベントで発表される情報には注目が集まっていた。

 イベントには、新キャストである山本希望さん、上坂すみれさん、内山夕実さん、山本和臣さん、加隈亜衣さんがそれぞれ登壇し、本作に関する意気込みなどを語ってくれた。

 レポートに入る前に、以下へ今回発表されたキャスト、本作に関する情報などをまとめておいたので、まずはそちらを確認しておこう。ちなみに、今回のイベントで公表されていないキャスト陣は、5月25日発売のアフタヌーン本誌にて発表される。

◆『げんしけん二代目』
2013年7月より放送開始!


【キャスト】
荻上千佳役:山本希望
吉武莉華役:上坂すみれ
矢島美玲役:内山夕実
波戸賢二郎(男)役:山本和臣
波戸賢二郎(女)役:加隈亜衣

【主題歌】
・OP主題歌タイトル:「げんし、女子は、たいようだった」

歌:上坂すみれ
CD発売日:2013年7月10日

【スタッフ】
原作:木尾士目(講談社「アフタヌーン」連載)
監督・音響監督:水島努
シリーズ構成:横手美智子
キャラクターデザイン:谷口淳一郎
アニメーション制作:Production I.G


●水島努監督&木尾士目先生によるコメントが公開!

 イベントがスタートすると、本イベントの司会役となる三平×2(みひらさんぺい)さんが登場。同氏が『げんしけん』に関する簡単な解説と、注意事項の伝達を行った後に、注目の新キャスト陣が登壇した。

 登壇者は、本作の主人公「荻上千佳」役の山本希望さん、「吉武莉華」役の上坂すみれさん、「矢島美玲」役の内山夕実さん、「波戸賢二郎」役の山本和臣さんと加隈亜衣さんの全5名。……これは誤表記ではなく、本作から登場する新キャラクター「波戸賢二郎」はいわゆる“男の娘キャラ”で、男の時と女の時でキャストが変わるダブルキャスト制なのである。この発表には、会場もざわつきを見せていた。

 キャストによるトークが開始される前に、監督である水島努氏と、原作者の木尾士目氏からのメッセージが読み上げられた。トークパートの内容にはいる前に、まずはそちらをご紹介しよう。


■水島努監督
 『げんしけん二代目』は、居心地の良い空間で、居心地の良い仲間たちと出会えるような作品を目指しています。作品に登場するキャラクターたちは、濃淡はともかく“オタク”と呼ばれる人々です。“オタク”という存在は良くも悪くも、世間でネタにされがちですが、何かひとつの事柄に熱中できるのは、とても素敵なことだと思います。その素敵さを上手に伝えられるように頑張ります。

■木尾士目先生
 『げんしけん』シリーズは過去に何度か、ありがたいことにアニメ化の機会に恵まれてきました。その最初期から、水島努監督にはお世話になっていましたが、ガッツリとテレビシリーズの監督として関わっていただくのは、この『げんしけん二代目』が初めてです。まさに満を持して、行列に並んだ甲斐があったというもの。

 一方でキャストは一新されるとともに、新たなメンバーも登場します。自分でマンガを描いている時も、声優さんの声を脳内で再生していたのですが、それがすべて入れ替わるというのは、私にとってもドキドキな体験です。きっと、これまでに負けない新たな魅力を引き出し、私の頭の中をバージョンアップしてくれることでしょう。現在、設定やら絵コンテなどをチェックしていますが、現代のアニメらしいクオリティの高さをかなーり感じており、楽しみで仕方ありません。ぜひご期待ください。

●大学の「オタクサークル」は夢の青春? 大学時代を語るフリートーク

 水島監督と木尾先生のコメントが公開された後は、キャストによるトークパートへと移行。まだアフレコなどは始まっておらず、顔合わせして間もないとのことだが、『げんしけん』シリーズの印象や、自分の配役などについて語ってくれた。

 大学のオタクサークルを題材にした作品だけあって、やはり真っ先に話題に挙がるのは大学の思い出話だ。特に現在大学在学中の上坂すみれさんからは、何かしらのサークルトークが飛び出すかと思われたが、上坂さんが所属していた「ロシア演劇サークル」はかなり厳しい場所だったらしく、『げんしけん』的なコミュニティに所属したことは無いらしい。ただ、それはそれで、強いロシア愛を持つことで知られる上坂さんらしい青春の過ごし方をしている、とも言えるかもしれない。

 いわゆる「オタクサークル」に所属した経験のあるキャスト陣は意外にもいないようで、口々に「こんな青春を送れたら良かった」といった内容のトークが展開された。それによって、会場全体が少々ノスタルジックで哀愁ただよう空気に……。アニメの中で、その「青春」を体験してくれることを願うばかりである。

 大学トークに区切りがつくと、続いては各キャストが演じるキャラクターに関してのトークへと移行。その中でも特に、今回の発表において注目を集めた、山本和臣さん・加隈亜衣さんのダブルキャストが担当する“男の娘”「波戸賢二郎」の話題は、かなり積極的に話されていた。

 原作では、女性より女性らしい「波戸」の“女子力”に、他の仲間たちが驚かされる場面があるのだが、キャスト陣の中でもまったく同じ反応が起こっていたらしい。男の姿の「波戸」を演じる山本和臣さん自身も「女装経験させられたことがある」という過去を明かし、周囲の反応も含めて、色々と役にピッタリなキャスティングであることを実感させてくれた。


●「二代目」チームがコミックマーケットに参戦!?

 最後に行われた質疑応答の場面では、大型同人即売会「コミックマーケット」についての話題も飛び出した。『げんしけん』シリーズの作品中では「コミフェス」と呼ばれる即売会に来場・出展するシーンも多く登場するので、これは触れないわけにはいかないテーマのひとつだろう。

 すると、そのトークの中で内山さんが「コミケ(コミックマーケット)に出展してみたい!」と提案。実際にコミックマーケットでイベントなどが行われるかは分からないが、このトークから新たな展開が登場することに期待したい。

 そしてこのトークを持って、本イベントは終了となった。まだまだ詳細な情報は多く公開されていないが、現在は公式サイトや、公式ツイッターなどもオープンしている。興味があるファンは、今年7月の放送に備えて、今後もそれらのメディアをしっかりとチェックしておこう。


>>アニメ『げんしけん二代目』公式サイト
>>アニメ『げんしけん二代目』公式Twitter ハッシュタグ:@genshiken_2

(c)木尾士目/講談社 (c)木尾士目・講談社/げんしけん二代目製作委員会
イラスト:木尾士目
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