『弱虫ペダル』ROOKiEZ is PUNK’Dにインタビュー!

誰かの背中を押す1曲を作りたい! アニメ『弱虫ペダル』のオープニングテーマを担当する「ROOKiEZ is PUNK’D」の独占インタビューをお届け!

 2013年10月7日(土)より放送がスタートした大人気アニメ『弱虫ペダル』。原作は、渡辺航氏(週刊少年チャンピオン)の自転車<サイクル>ロードレースをテーマにした漫画で、累計500万部発行を誇る超人気の作品である。

 そのオープニングテーマ「リクライム」を手がけたのは、『デュラララ!!』や『青の祓魔師』のテーマソングでもお馴染み、「ROOKiEZ is PUNK’D(ルーキース イズ パンクト)」のみなさんだ。

 主人公が逆境の中でもまっすぐに走り続ける姿を、リアルなリリックとアグレッシブなROCKサウンドで書き下ろした渾身の1曲である「リクライム」。それを収録したシングルCDの発売が好評発売中だ!

 今回は、EDテーマのアーティスト「アンダーグラフ」のインタビューに引き続き、「ROOKiEZ is PUNK’D」のボーカル&ギターを担当するSHiNNOSUKEさん、ベースを担当する2RASHさんに独占インタビュー! 疾走感溢れる応援歌となった1曲の制作秘話や、これからの活動についてなどについて伺ったので、是非ご覧頂きたい!

■「リクライム」は『弱虫ペダル』のために作られた1曲

──シングルCD「リクライム」の収録お疲れ様でした。まず、制作を終えての感想をお聞かせください。
SHiNNOSUKE:作り終えてみて、素直に良い物が作れたと実感しています。「リクライム」は、『弱虫ペダル』のオープニングテーマという意味はもちろん、作品を知らない方に聞いて頂いても、しっかり心にメッセージを届けることができる1曲に仕上がりました。音楽としても、アニメのオープニングテーマとしても、すごくいい物ができたと思っています。

2RASH:今回の「リクライム」は、『弱虫ペダル』のための本格的な書き下ろしとなっています。ただ、タイアップという形でありながら、僕たち「ROOKiEZ is PUNK’D」らしさをすごく出せた物に仕上がっていると感じる曲です。疾走感がありつつ、聞きやすく、より多くの人が楽しんで頂けるよう意識しています。

──「リクライム」は『弱虫ペダル』のために産まれた1曲なんですね。
2RASH:これまでもアニメタイアップは経験があり、「リクライム」ではその経験を存分に活かすことができました。イントロが終わった所で「この辺でアニメのタイトルが出る!」といった、映像をイメージして、みんなで話しあったりするんです(笑)。だからこそ、本当に『弱虫ペダル』の世界に、僕たちが入っていくような気持ちになれましたね。

■バンドとロードレースではメンバーは誰も欠けてはならない存在

──オファーされた経緯などはあったのでしょうか?
SHiNNOSUKE:たまたま担当さんに僕らのことを知ってもらう機会があったらしく、すごく『弱虫ペダル』と合うんじゃないかと思って頂けたそうです。
 話が決まった時は、すぐに本屋に走って原作の全29巻を購入しました。ある意味、それを読むのが一番大変な作業でしたね(笑)。

──なるほど(笑)。しっかり原作を読んでから制作に臨んだわけですね。
SHiNNOSUKE:やるからには、中途半端な世界観にはしたくはないですからね。アニメタイアップ曲を作るときには、作品の世界観と自分たちがリンクできる部分を見つけた上で、曲を作るようにしています。なんとなくの付け焼き刃で「これ、自転車っぽい」といったようなことは、やりたくないんです。その結果「リクライム」は、『弱虫ペダル』のテーマソングであり、自分たちのメッセージソングとして誇れる楽曲に完成しました。

──そんな「リクライム」には、どのような気持ちが込められた曲なのでしょうか?
SHiNNOSUKE:僕は『弱虫ペダル』に出会うまで、自転車競技に団体戦があることを知りませんでした。この競技には“チームプレー”欠かせない要素で、協力しながらも、各々が突出した部分を活かして戦う、メンバーは誰ひとりとして欠けてはならない存在……。そんな状況が、僕らのバンドとすごく似ている部分だと感じたんです。なにより、チーム全体がひとつの目標に向かって、全員で進んでいくことが、僕らとリンクする部分でした。総北の上を目指す気持ち、クライマーの頂上を目指す志、そんな部分をテーマがこの曲には詰まっています。

──アニメの映像がついた物を見た感想はいかがでしたか?
SHiNNOSUKE:やはり、映像とハマっている感が嬉しいですね。アニメの曲を作ると、自分たちのミュージックビデオと、アニメで2通りのPVが出来上がるので、僕らはいつもオープニング映像が出るのを本当に楽しみにしているんです。映像を見た時は「この映像がここで来るか!」という感じで楽しかったです(笑)。

2RASH:「タイトルを出すならここしかないでしょ!」っていう感じでね(笑)。

SHiNNOSUKE:そうそう。僕らの想像していたように映像が流れると、アニメーションを作った方々とリンクした感じがするよね。

2RASH:僕らも映像をちゃんと見るのはオンエアの時だったので、みんなと一緒にドキドキしながら「キターッ!」と喜びました(笑)。

──「リクライム」のフルサイズはどういったものに仕上がってしますか?
SHiNNOSUKE:僕らがアニメのタイアップを作る時は、まずフルサイズの曲を作ってから、作品にマッチする部分を抜粋して、アニメサイズに落としこんでいきます。なので、基本的にはアニメサイズで感じて頂ける物と変わりはありません。「リクライム」では、最初は焦りや焦燥感といったネガティブな気持ちがある中で、最後には坂を登って目標を達成する、ポジティブな結末を表現したメッセージソングに仕上がっていますね。

2RASH:イントロや間奏の部分には「Oh Oh Oh」というコーラスのパートを入れて、ライブでみなさんと一体感が産まれるように意識した曲にもなっています。すでに実際に披露をする機会もあり、みなさんもすごく盛り上がって頂けたようで嬉しいです。

──ライブなどで『弱虫ペダル』を見たという方はいましたか?
SHiNNOSUKE:いますね。そして、それがバンドマンの方というのも多いです。バンドマンの方は、深夜のアニメファンが多いので(笑)。

2RASH:僕ら経由でアニメを見始めた方もいらっしゃって「『弱虫ペダル』見ました! 面白いですね!」と感想を話してくれます。……心の中では「ここからもっと面白くなるけどな!」と思っていますが(笑)。

■CW曲も注目!そして1月のツアーファイナルでは『弱虫ペダル』主演声優が登壇!

──次に、カップリングに収録されている「familia」はどういった曲に仕上がっているのでしょうか?
SHiNNOSUKE:当初、カップリングでは、アニメをきっかけに、僕らのCDを聞いてくれた方々が、ライブに来たいと思うような曲にしようと思っていました。ただ、丁度収録の頃にギタリストのTAKUMiが2ヶ月ほど入院してしまったんです。それは、僕らにとって“「ROOKiEZ is PUNK’D」は4人でひとつなんだ”と感じる出来事で、メンバーの大切さを実感したんです。その気持ちが『弱虫ペダル』と通ずることもあって、今回の「familia」という1曲になりました。

──ということは「familia」も完全新規の曲なわけですね。

2RASH:そうです。

SHiNNOSUKE:最初は2RASHがこのタイミングだからこそ、こういう曲を一から作りたいと提案したんです。それを聞いた時は、僕もびっくりしでした(笑)

2RASH:今回のCDは多くの人に、僕らの曲を聴いて頂ける機会になると思っていました。そこで、心に響くメッセージを2つ、このCDに残したいと考えたんです。この曲を聴いて、バラードっぽい「ROOKiEZ is PUNK’D」も知って頂ければ嬉しいです。

──バラードですか。「リクライム」とは正反対のスローテンポなのでしょうか?
SHiNNOSUKE:テンポはすごくゆっくりですね。でも、どこか「リクライム」との統一感は感じて頂けると思います。

2RASH:「リクライム」とは別の意味で総北に合う1曲だよね。

SHiNNOSUKE:そうそう! 挿入歌としてアニメで流れても違和感を感じないくらいです(笑)。

2RASH:アニメを見た後や、原作の漫画を読みながら聴いて頂ければ、『弱虫ペダル』をより楽しめる1曲に仕上がっていると思います。

──それでは、今後の活動で何かあればお話しを伺いたいです。
2RASH:12月13日(金)からツアーを開始します。そして、1月にSHIBUYA CLUB QUATTROで行うツアーファイナルでは『弱虫ペダル』とコラボも行う予定で、小野田坂道役の山下大輝さんもいらっしゃいます。……そして、まだ言えませんが、スペシャルゲストは山下さんだけじゃないんです。 アニメファンの方も存分に楽しめるライブになると思いますので、是非足を運んで頂ければと思います。

SHiNNOSUKE:ほかにも12月5日(木)には、FLOWさん主催の「FLOW THE PARTY 2013」というイベントにも参加させて頂きます。FLOWさん、HOMEMADE家族さんとアニメに関わりのある方々も多く出演し、アニソンもたくさん聞けるイベントになる予定です! ここから数ヶ月は、アニメファンの方なら盛り上がれるライブが多いので、是非情報をチェックして頂きたいです。

──ちなみに、別アニメのタイアップ曲などのオファーがあったりはしますか?
SHiNNOSUKE:現在はないのですが……すごくやりたいです!

2RASH:本当にやりたいですね(笑)

SHiNNOSUKE:メンバー全員が、本当にアニメ大好きなんですよ。ドラムのUは特に筋金入りで、休みとなれば撮りためたアニメをずっと見ているくらいです(笑)。

──もし何かの作品でコラボできるとしたら、何か希望は有りますか?
SHiNNOSUKE:『デュラララ!!』の繋がりで読んだ、『バッカーノ!』が大好きなので、機会があるのなら是非やってみたいです(笑)。

2RASH:僕らはどんなアニメでも、自分たちらしい楽曲を作ることができると思うので、どんどん挑戦していきたいですね。

──ありがとうございます。それでは最後に、読者とファンの方にそれぞれメッセージをお願いします。
2RASH:僕らはバンドマンですが、いちアニメファンとして、本当に近い距離でみなさんと接することができ、本当に嬉しく感じています。『弱虫ペダル』を通じて始めて僕らを好きになって頂けたのなら、是非一度ライブにも遊びにきてください。アニソンもたくさんご用意してお待ちしております(笑)。そして、「ROOKiEZ is PUNK’D」ファンのみなさん。「リクライム」は本当にいい曲に仕上がりました。これを引っさげて全国を周りますので、地元に僕らが訪れた際には、一緒に盛り上がりましょう! これからもよろしくお願いします!

SHiNNOSUKE:僕としては『弱虫ペダル』、アニメ、「ROOKiEZ is PUNK’D」といったカテゴリに関係なく、曲を聞いてくださるみなさんに、歌としての楽しみはもちろん、生きて行く中で背中を押せる物を提供できれば嬉しいと思っています。

──まさに『弱虫ペダル』とリンクしてますね(笑)。
SHiNNOSUKE:そうですね(笑)。あと、今年の5月に カリフォルニアで開催されたアニメ・コンベンションに参加させて頂いたのですが、そこで日本のアニメというカルチャーが凄いものだと実感したんですよ。海外なのに、僕らの歌をみんなが日本語で歌ってくれるんですから、本当に驚きました。そんなアニメという物に関わる中で、もっともっといい物が作れたら幸せだと感じていますので、是非これからも応援していてください!


 『弱虫ペダル』に込めたおふたりの熱いメッセージ、いかがでしたでしょうか! 好評発売中の「リクライム」にはツアーファイナルの先行予約情報が記載された特製カードも封入されるとのことなので、この機会をお見逃しなく!

●テレビアニメ『弱虫ペダル』オープニング・テーマ
「リクライム」/ROOKiEZ is PUNK'D
■収録曲:
 1.リクライム
 2.familia
 3.リクライム(Off Vocal)
 4.familia(Off Vocal)
¥1,200(税抜)/¥1,260(税込)/THCS-60011
レーベル:TOHO animation RECORDS
発売・販売元:東宝

=アニメ情報=
テレビアニメ『弱虫ペダル』
毎週月曜深夜1:30よりテレビ東京にて好評放送中!
他テレビ東京系列各局にて放送中
※放送曜日・時間は各局異なります。※放送時間は変更になる場合があります。

【テレビアニメ『弱虫ペダル』作品概要】
個性的かつ多彩なキャラクター、友情・ライバル・宿敵などの熱いドラマ、スピードと迫力にあふれたレース描写。渡辺航原作の大人気自転車ロードレース漫画が、2013年遂に待望のテレビアニメ化!
シリーズ構成は青春ストーリーのヒットメーカーとして知られる吉田玲子を迎え、監督は緻密な演出と熱いアクションを得意とする鍋島修を起用。キャラクターデザインは繊細なタッチで魅力的なキャラクターを描き出すことが得意な吉田隆彦が担当する。原作の魅力である熱いドラマと激しいレースシーンを、アニメならではの表現方法で見せる。
そして注目の声優陣は、主人公・坂道役に新鋭の山下大輝を抜擢。坂道とともに総北高校の1年生レーサーとして活躍する今泉俊輔と鳴子章吉には、それぞれ鳥海浩輔と福島潤。そして総北の柱となる3年生トリオは、キャプテン金城真護役に安元洋貴、クライマー巻島裕介役に森久保祥太郎、スプリンター田所迅役に伊藤健太郎を起用。そのほか、諏訪部順一、岸尾だいすけ、松岡禎丞ら、人気の声優たちが揃う。
さらに総北のライバルとなる王者・箱根学園の面々は、前野智昭、代永翼、柿原徹也、日野聡、吉野裕行、阿部敦とこちらも人気実力派が揃う。

【キャスト】
<総北高校>
小野田坂道:山下大輝/今泉俊輔:鳥海浩輔/鳴子章吉:福島 潤/金城真護:安元洋貴/巻島裕介:森久保祥太郎/田所 迅:伊藤健太郎/手嶋 純太:岸尾だいすけ/青八木 一:松岡禎丞/寒咲 通司:諏訪部順一/寒咲 幹:諏訪彩花/橘 綾:潘めぐみ
<箱根学園>
福富寿一:前野智昭/真波山岳:代永 翼/東堂尽八:柿原徹也/新開隼人:日野 聡/荒北靖友:吉野裕行/泉田塔一郎:阿部 敦

【メインスタッフ】
原作:渡辺航(『週刊少年チャンピオン』秋田書店刊連載中)
監督:鍋島 修(『「聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話」)
シリーズ構成・脚本:吉田玲子(『けいおん!』『ガールズ&パンツァー』)
キャラクターデザイン:吉田隆彦(『おおきく振りかぶって』)
アニメーション制作:トムス・エンタテインメント

<STORY>
千葉県にある総北高校に通う小野田坂道は、ちょっと気弱でアニメが大好きな高校一年生。坂道は高校に入ったらアニメ研究部に入部しようとしていたが、中学自転車界で名を馳せた今泉俊輔や、関西の自転車大会で賞を総なめにした鳴子章吉との出会いによって、自転車競技部に入部することになる。自転車競技部では激しいトレーニングや事件が待ち受けていたが、金城、田所、巻島といった個性的な先輩や、たくさんの仲間に支えられて数々の試練を乗り越えていく坂道。そうした日々の中で坂道の中に眠る自転車選手(ロードレーサー)としての才能が目覚め始める…!

>>テレビアニメ『弱虫ペダル』公式サイト
>>テレビアニメ『弱虫ペダル』公式ツイッター(@yowapeda_anime)
>>テレビアニメ『弱虫ペダル』公式Facebook
>>アンダーグラフ:オフィシャルサイト

(C)渡辺航(週刊少年チャンピオン)/弱虫ペダル製作委員会
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