劇場版『聖闘士星矢 LEGEND of SANCTUARY』のキャストへリレーインタビュー第１弾 ペガサス星矢役の石川界人さん

　2014年6月21日（土）より劇場版『聖闘士星矢 LEGEND of SANCTUARY』（以下、劇場版『聖闘士星矢』）の全国公開される。

　「聖闘士星矢」は、1985から90年に「週刊少年ジャンプ」で連載された車田正美の大ヒットマンガが原作。1986年には一作目のTVアニメが放送され、その後も劇場版、OVAや新シリーズのTVアニメなど続編が制作され、こちらもマンガに負けない大ヒットを記録している。

　ギリシア神話を下敷きとしたファンタジックな設定や星座をモチーフとする聖衣（クロス）と呼ばれるコスチューム、魅力的なキャラクターと多彩な必殺技が、世代を超えて多くの少年少女の心を掴んできた。

　そして2014年、劇場版『聖闘士星矢』が10年の時を経てスクリーンに再び登場する。原作者の車田正美氏も製作総指揮として加わり、数あるエピソードの中でも人気の高い“聖域十二宮編”を、テレビアニメ「TIGER & BUNNY」や映画『黒執事』の監督を務めたさとうけいいち氏が新たに甦らせる。

　アニメイトTVでは、青銅聖闘士（ブロンズセイント）を演じる５名のキャストへリレー形式の独占インタビューを敢行！　第１回目は主人公「ペガサス星矢」を演じる石川界人さん（以下、石川）のインタビューをお届けしよう！

**石川界人（いしかわ・かいと）**
1993年10月13日生まれ。東京都出身。プロ・フィット所属。
『翠星のガルガンティア』のレド役や『凪のあすから』の木原 紡を演じ注目を集める。
今期は『ハイキュー!!』の影山飛雄を演じている。

――10年を経てのスクリーン復活ですが、石川さんにとっての「聖闘士星矢」の思い出は？

石川：作品は知っていましたが、原作マンガは生まれる前にスタートした作品になるので、あまり関わって来られませんでした。ですが、劇場版『聖闘士星矢』のオーディションを受けるにあたって原作やテレビアニメ版で予習してから臨みました。オーディション前には、歴史ある作品なので演じられたらすごく光栄だなと思いました。

――では、主人公のペガサス星矢役が決まった時の気持ちを聞かせて下さい。

石川：「聖闘士星矢」を演じられて来られた声優の方が、偉大な方たちばかりで、声優業界では「レジェンド（伝説）」と呼ばれるほどの方たちが数多く参加されてきた作品でもあるので、まさか自分が受かるとは思っていませんでした。オーディション会場にいた方々もそうそうたるメンバーでしたので、「とりあえずこういう機会をいただいたのだからやれるだけの事はやろう」と思って、オーディションの台詞で必殺技の「ペガサス流星拳」を撃たせていただきました。

マネージャーから合格を知らされた時も、星矢役しか受けていなかったので最初は信じられませんでした。しばらくして自覚した途端に震えが止まらなくなりましたね。やっぱり、これだけ大きな作品だと正直怖かったのはあります。もちろん嬉しかったですし、光栄だったのですけど、押し潰されそうなプレッシャーがぐっと来て、自分にとってこれは大きなことだなと、後から改めて自覚した感じですね。

――劇場版『聖闘士星矢』の方も、参加キャストを見渡すとベテランの方も多く、石川さんにとってはプレッシャーもあったのではないですか？

石川：黄金聖闘士（ゴールドセイント）の方の名前を聞いた時にプレッシャーがかかり、その後で青銅聖闘士の方の名前も聞いてさらにプレッシャーがかかり、収録当日にスタジオへ入るまでの足取りが重かったですね。本当に自分がこのメンバーの中に入ってもいいのだろうか？　という気持ちが大きかったです。

――大先輩に囲まれてのアフレコ現場はいかがでしたか？

石川：サガ役の山寺宏一さんと初めてお会いできたことが印象的でした。僕は小学生の時から山寺さんが出演されている「おはスタ」を観て育ったので、山寺さんはずっと画面の向こう側の人で、仕事をご一緒するにはもっとキャリアを積むような努力が必要だろうなと思っていました。

今回、こういう形でご一緒することになって、しかもサガと星矢というぶつかりあう役どころで共演することになって、マイクを外れた時は緊張し過ぎて喋れなくなっちゃうほど緊張したんです。普段は、現場でもいろんな方とお話するのですけど、さすがに今回はテンパっていました。そしたら、山寺さんの方から「石川界人くん。界人くんって呼んでもいいかな？」と声をかけて下さって、それでフッと緊張が解けましたね。第一線で活躍されている方は、お人柄もお芝居も素晴らしかったです。

――劇中では、そんな緊張を感じさせないくらい素晴らしいお芝居でしたね。

石川：この仕事をさせて頂いている以上、役に入らないといけないのでマイク前にたったら緊張はしません。意図的に消せるものでもないので、ただ僕がそういう性格なのかも知れないですね。もちろん、マイクに入る前は手汗も止まらないし、瞳孔も開きっぱなしで緊張していたのですが、マイク前に立ったら、それは僕ではなく星矢なので緊張とかしてられないなって思うんです。

――星矢を演じる上で気をつけられたことはありますか？

石川：今までの星矢を意識しないことですね。もともと、さとうけいいち監督には「今までの聖闘士星矢は気にしないでくれ」と言われていました。「現代を生きる等身大の少年のような感じでやってくれ」と言われていたので、なるべく自分自身を投影できるように演じさせて頂きました。

――聞く話によると、劇中に石川さんの「こだわりのシーンがある」そうですが、具体的にはどこでしょうか？

石川：最初の登場シーンですね。一番録り直したのはシーンでもあります。必殺技を叫ぶインパクトのあるところなので、全ての収録が終わってから、もう一度登場シーンを録り直させていただきました。
僕自身、この作品自体にすごく想い入れがあるし、星矢という人が好きだし、星矢が活躍するシーンは絶対に活かしてあげたいと思いました。

――星矢を演じた石川さんが考える作品の見どころを教えて下さい。

石川：この作品のキャラに悪い奴はいないと思います。それぞれに正義と信念を持ち合わしたキャラクターたちなので、本当に一人一人尊敬できるし憧れるし、皆がかっこいいかなと思います。あと、十二宮を舞台にした部分はキャラクターの躍動感も素晴らしく、観ている人も物語の中へ入ったように感じられる作品なっていると思います。ぜひ、多くの方に十二宮に向かう一人の聖闘士（セイント）のような気持ちで観て頂けたらと思いますね。

――ありがとうございます。次のインタビューではドラゴン紫龍役の赤羽根健治さんにお話をうかがうのですが、石川さんから赤羽根さんへ聞きたいことはありますか？

石川：じゃあ、意地悪な質問にしようかな（笑）。「紫龍は、なぜ長髪なんだと思いますか？　赤羽さんが長髪にするならどうですか？」です。――わかりました（笑）。ありがとうございました。

関連インタビュー

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作品情報

**2014年6月21日(土)ロードショー**

【CAST】
天馬星座（ペガサス）星矢：石川界人さん
龍星座（ドラゴン）紫龍：赤羽根健治さん
白鳥星座（キグナス）氷河：小野賢章さん
アンドロメダ瞬：岡本信彦さん
鳳凰星座（フェニックス）一輝：野島健児さん
城戸沙織／アテナ：佐々木彩夏（ももいろクローバーＺ）
牡羊座(アリエス) ムウ：宮本 充さん
牡牛座(タウラス) アルデバラン：小山力也さん
双子座(ジェミニ) サガ：山寺宏一さん
蟹座(キャンサー) デスマスク：平田広明さん
獅子座(レオ) アイオリア：井上 剛さん
乙女座(バルゴ) シャカ：真殿光昭さん
蠍座(スコーピオン) ミロ：浅野真澄さん
射手座(サジタリアス) アイオロス：森川智之さん
山羊座(カプリコーン) シュラ：川田紳司さん
水瓶座(アクエリアス) カミュ：浪川大輔さん
魚座(ピスケス) アフロディーテ：桐本琢也さん

　原作コミックスの世界累計発行部数3,440万部、さらにテレビアニメはフランスやイタリア、ブラジルなど世界80ヵ国以上で放映されるなど海外からも絶大な支持を得、今なおその名は不動のものとなっている。

　そして2014年、ついに全世界が待望した劇場版『聖闘士星矢』が10年の時を経てスクリーンに再び登場。数あるエピソードの中でも一番の人気を誇る聖域十二宮編を、「TIGER＆BUNNY」や『黒執事』などの監督を務める、さとうけいいち氏が新たに甦らせスクリーンへ解き放つ！　原作者である車田正美氏も製作総指揮として参戦した、21世紀の新生聖闘士星矢神話の幕開けに、全宇宙の歴史が変わる!!

劇場版『聖闘士星矢 LEGEND of SANCTUARY』公式サイト