OP・ED楽曲のライブから、学力テストの珍回答、新規映像公開のサプライズまで盛りだくさん！　『東京レイヴンズ』ファン感謝イベントレポート

　2014年6月15日(日)、東京・ニッショーホールにてテレビアニメ『東京レイヴンズ』のファン感謝イベントが開催された。

　『東京レイヴンズ』は、富士見ファンタジア文庫より刊行されているあざの耕平氏による同名のライトノベルをアニメ化した作品。現代の東京を舞台に、「霊災」と呼ばれる霊的な災害と戦う陰陽師の少年達の物語が描かれている。

　初の単独イベントとなる今回は、各キャラクターの声を担当したメインキャスト陣に加え、OP・EDを担当したアーティストも勢揃いするなど、非常に豪華な布陣となった。その模様をお届けしよう。

●ベストシーンのコーナーでは、佐倉さんの「キスしてあげる」発言で大盛り上がり！

　本日MCを務める鷲崎健さんによる進行の元イベントが始まると、石川界人さん(土御門春虎役)、花澤香菜さん(土御門夏目役)、木村良平さん(阿刀冬児役)、佐倉綾音さん(大連寺鈴鹿役)、下野紘さん(百枝天馬役)、遊佐浩二さん(大友陣役)らメインキャスト陣が大歓声の中登壇。佐倉さんは鈴鹿をイメージしたという、フリルのついたノースリーブにミニスカート、ハイソックスという非常に可愛らしい衣装での登場で、会場は大興奮。一方下野さんは「サンフランシスコ」と書かれたTシャツを着ており、「東京レイヴンズなのにサンフランシスコなの！」という咄嗟の遊佐さんの鋭いツッコミで爆笑を巻き起こしていた。

　まずはキャスト陣が選ぶ『東京レイヴンズ』のベストシーンコーナーへ。最初に選ばれたのは、第8話での“春虎と冬児の殴り合いの喧嘩”シーン。選んだのは石川さんで、これまで他の現場でもお世話になっていた木村さんと演者として一対一で向き合うことができたのが嬉しかったという。

　続く下野さんは周囲から「これただの下野紘だよね！」と共演者から突っ込まれたという、第10話“春虎と鈴鹿の関係にテンションが上がってしまった天馬”のシーンをチョイス。後半からのシリアスな展開を控え、ほのぼのとする日常の一幕ということで印象に残っていたそうだ。

　一方佐倉さんは、「金元さんに言われてみたい」という理由から第1話での“お祭りを楽しむ春虎の耳もとで、「キスしてあげる」と北斗が囁くシーン“を選んだのだが、まさかの佐倉さん自身が同じ台詞を言うという流れに。「誰か他の人も言ってくれるなら」という巻き添えを増やす条件で佐倉さんが同じ台詞を読み上げると、客席からは割れんばかりの大歓声が巻き起こる。なお巻き添えは石川さんに決まり、まさかのかわいらしい声での熱演で半分笑いの混じりあった拍手が巻き起こっていた。


●陰陽塾学力テストでは、爆笑の珍回答が連発!?

　後半からは事前にキャスト陣が受けていたという、東京レイヴンズに関するものから一般常識まで、さまざまな問題を組み合わせた「陰陽塾学力テスト」の結果発表が行われた。遊佐さんは担任ということでテストは受けず、鷲崎さんと共にMCを担当しながらイラスト問題での採点役を務めることに。

　最初の問題は「東京レイヴンズを英語で書くと？」というサービス問題(正解はTokyo Ravens)だったのだが、正解者は石川さんただ一人という波乱の幕開け。下野さん・花澤さんはRavensのスペルをミスするというよくある間違いだったものの、佐倉さんの「Tokyo」を「Tokio」と書き間違えるという、某アイドルグループ名を書いてしまうミスに続き、木村さんは「Love Battle and Friendship onmyo story」という、作品の内容を英語にするという普通に回答するよりも難易度の高いボケを決め笑いを誘っていた。

　続く「伝承で伝えられる妖怪・鵺は何の動物の顔・胴体・手足・尻尾で構成されているか？」という難問では(正解は猿の頭・狸胴体・虎の手足・蛇の尻尾)、テストのために原作を読み直していたという石川さんがまたもや唯一の正解を叩き出す。下野さんこそ虎を猫と間違える僅かなミスで△を獲得したものの、残りは完全に開き直ってイラストに走る人が続出。中でも花澤さんは、某馬の下半身、豚の手、人間(女性・なぜかセクシー)の上半身、極めつけとして某有名電気ネズミの尻尾という、いろいろな意味で危険なイラストを披露して会場に衝撃を与えていた。

　こちらも難問である「うれたし(羨ましい)、れい(いつも)、としごろ(数年前から)の3つの古語を使って文を作りなさい」という設問では、とうとう全員開き直っての大喜利大会に。「米も売れたし、綺麗な年頃のねえちゃんと遊ぶか！」(花澤さん)、「熟れた消化に良い肉を一切れ頂きたい年頃」(木村さん)、「熟れた司令にときめく年頃」(佐倉さん)、という珍回答の嵐に客席は大爆笑。

　「うれたし(ょうか)」というように、単語ではなく複数の言葉の組み合わせで条件を満たすという、難易度の高いボケへのこだわりをここでもみせた木村さんだが、「なんで年頃だけは甘えちゃったんですか」と石川さんから飛んだ鋭いツッコミには「そこだけは思いつかなかった……」と正解できなかったことよりも悔しそうな表情を浮かべていた。

　遊佐さんが採点者となる最後の問題は、「龍」を描くというイラストの問題に。石川さん・木村さんが、なんとなく龍に見えなくはないものの絵のクオリティが低いという理由で共に5点以下という手厳しい評価を受ける一方、ここまでクイズで苦戦していた下野さん・佐倉さんの両名が実に見事な龍のイラストを披露！

　ところが、イラストの端に書かれていた「龍」という文字を2人とも間違えるという、ある意味奇跡のミスにより減点が加えられることに。それでも下野さんが25点、佐倉さんが35点という高得点をマークし、これまで地道に他の問題でも点数を稼いでいた下野さんが見事それまでトップを独走していた石川さんを抜き逆転優勝。優勝賞品である晴明神社のTシャツやせんべいなど、かなりの数の安倍晴明グッズを獲得していた。

　なお回答のトリを飾っていたのは、先ほどの問題でも衝撃のイラストを披露していた花澤さんなのだが、まさかの龍は龍でも「○が如く」の中の人を描くというとんでもないオチをつけ、笑いの絶えないコーナーを締めくくった。


●アーティスト勢揃いのライブの後は、あっと驚くサプライズも

　ここでキャスト陣は一度退場し、テレビアニメの主題歌を担当したアーティスト陣が登壇してのライブパートがスタート。まず先陣を切ったのは黒崎真音さん。『東京レイヴンズ』のイメージにぴったりな黒いドレスで身を包み、美しい光の演出の中でスタイリッシュに第1期OP『X-encounter』を歌い上げた。

　続いて登場したGeroさんは、後期OP『～Outgrow～』をノリノリで熱唱し、ライブを盛り上げる。後期ED『Break a spell』を歌うのは川田まみさん。これまでとはガラリと雰囲気の変わる妖艶な楽曲で、客席を魅力する。ラストは前期ED『君が笑む夕暮れ』で、南條愛乃さんがその美しい歌声を響かせ、OP・EDを担当した全てのアーティストが勢揃いするという豪華なライブに客席は大満足の様子だった。

　その後は、キャスト・アーティストが再び全員登壇。(下野さんは賞品の晴明Tシャツに着替えての登場)これまで応援してくれたファンへ感謝のメッセージと、今後の更なる展開への期待を口にし、イベントを締め括った……かと思いきや、なんと最後の最後に、7月23日に発売予定の黒崎真音さんによる『東京レイヴンズ』のトリビュートアルバム『REINCARNATION』に収録される新規PV映像が公開されるというサプライズ！　最後まで興奮冷めやらぬ中、記念すべき初の単独イベントは幕を閉じた。

■テレビアニメ『東京レイヴンズ』

【STAFF】
原作：あざの耕平 (富士見ファンタジア文庫)
キャラクター原案：すみ兵 (ドラゴンマガジン連載、ファンタジア文庫刊)
監督：金崎貴臣
シリーズ構成：倉田英之
キャラクターデザイン：渡辺敦子
アニメーション制作：エイトビット

【CAST】
土御門春虎 [つちみかどはるとら]：石川界人
土御門夏目 [つちみかどなつめ]：花澤香菜
阿刀冬児 [あとうとうじ]：木村良平
北斗 [ほくと]：金元寿子
大連寺鈴鹿 [だいれんじすずか]：佐倉綾音
コン：豊崎愛生
倉橋京子：喜多村英梨
百枝天馬：下野 紘

【あらすじ】
　数十年前から霊的災害 "霊災" が東京を中心に多発するようになった。これらに対処するための組織が軍の要請で再建され、組織は新たな人材育成も担うことになった。それが陰陽塾。

　ここでは日夜、霊災に立ち向かう陰陽師の卵たちが勉学に励んでいた。土御門春虎は、名門・土御門家の分家だが、陰陽道とは無縁の生活を送るごく普通の少年。しかし、幼馴染みの土御門夏目との再会と、強力な陰陽師である大蓮路鈴鹿との遭遇が、春虎を陰陽塾へと導く。

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