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最後まで熱かった「TBSアニメフェスタ2014」第3部レポ

「TBSアニメフェスタ2014」新作アニメ『幸腹グラフィティ』の発表や『ろこどる』キャスト9人でのライブもあった第3部をレポート

 2014年8月9日、東京・文京シビックホールにて「TBSアニメフェスタ2014」が開催された。会場では、声優やアーティストをゲストに招き、TBSやBS-TBSで放送中のアニメをはじめ、人気作品や今後放送予定の注目作などのステージイベントが行われた。

 アニメイトTVでは、6時間以上の長時間にわたって開催されたイベントの模様を、第1部から第3部に分けてお届けする。ここでは第3部となる『幸腹グラフィティ』『やはり俺の青春ラブコメは間違っている。』『RAIL WARS!』『普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。』のステージをレポートしよう。

●お腹が空く時間帯に行われた『幸腹グラフィティ』ステージ

 第3部は新作アニメ『幸腹グラフィティ』の発表からスタート。本作は「まんがタイムきららミラク」にて連載中の4コマ漫画が原作で、今回、2015年冬より放送開始予定であることが明らかとなった。総監督は新房昭之さん、シリーズ構成は岡田麿里さん、アニメーション制作はシャフトが担当する。

 そしてメインキャラクターとなる町子リョウは佐藤利奈さん、森野きりんは大亀あすかさん、椎名は小松未可子さんが演じる。会場のスクリーンで上映されたPVでこれらの情報が明らかとなると、客席からは拍手喝采が起こった。

 そんな期待に包まれ、ステージにはメインキャラを演じる佐藤さん、大亀さん、小松さんが登場し、挨拶とキャラクターの紹介を行った。リョウは「料理を作ること、食べることが好きなしっかりもの」、きりんは「とにかく食べる、そして食べる」、椎名は「原作でも名前が出てこない少しミステリアスな女の子」といったポイントが語られた。

 原作を読んだ上で感じた作品の印象については、3人とも「とにかくご飯が美味しそう」と口を揃えて話しており、今から“飯テロ”に期待が持てそうだ。

 トークの合間には、料理がテーマの作品ということで、実際に料理はするかという話題もあった。これには「人並みに作りますが、ザックリとした男性の料理に近いです」(佐藤さん)、「得意料理は鍋ですね!」(小松さん)、「放置してた包丁が錆びてしまったので、まず包丁買わないとです(笑)」(大亀さん)と、それぞれがコメント。

 また、好きな料理については、佐藤さんがおむすびかお茶漬けの二択、大亀さんがお寿司やお魚、小松さんがから揚げや天ぷらなどの揚げ物と答えていた。

 トークがひと段落すると、メインキャラクターたちは美術の予備校に通うという設定を活かし、「誰が一番上手いかな?お料理合戦!」と称した、料理のイラスト対決が行われることに。ルールは絵を描く時間は1分間、判定は会場の拍手の大きさで決めるという流れだ。

 1つ目のお題「オムライス」では、基本的なつくりを押さえ、さらに「スキ(ハート)」というケチャップ文字を表現した佐藤さんが勝利を収めた。続く「天ぷらそば」では、大きく目立つように描かれたえび天が揚げ物への愛と評価され、小松さんが勝利。

 3つ目のお題は、ライ麦の生地にマッシュポテトや牛乳粥を乗せた「カリヤランピーラッカ」。恐らくほとんどの人が知らないであろう料理だが、「フィンランドの料理」というヒントにもならないヒントだけが頼りで描き進めることに。

 そんな無茶振りのなか、小松さんは豆料理をイメージして豆とじゃがいもを刺したもの、大亀さんは“カリヤランピーナッツ”と間違えピーナッツを、佐藤さんはフィンランドからトナカイを連想してトナカイそのものを描いていた。判定が難しいところではあるが、ピーナッツのイラストで可愛いポイントが入ったのか、最後は大亀さんが勝利。それぞれが1勝ずつでコーナーは幕を閉じた。

●2期制作が決まった『やはり俺の青春ラブコメは間違っている。』ステージ

 2期の制作が決定した『やはり俺の青春ラブコメは間違っている。』ステージでは、比企谷八幡役の江口拓也さん、由比ヶ浜結衣役の東山奈央さん、戸塚彩加役の小松未可子さんが登場。2期への期待や想像についてトークを繰り広げた。

「八幡の行動は想像がつかない」という江口さんは、ダークヒーロー的な要素を持つ八幡が導き出す答えだけでなく、原作が続いていることからも、物語全体の今後を楽しみにしているようだ。今後の収録では120%の力で臨みたいと、気合十分な様子だった。

 東山さんは「1期ではちょっと負けヒロイン感があったので(笑)」と、一途に頑張る子である結衣が報われることに期待を寄せていた。また、会場での挨拶で「やっはろー!」と言えたことが感慨深いのか、2期の展開を機に、たくさん「やっはろー!」と言える日が来ることを待ち遠しく思っているという。

 Twitterで「とつかわいい」とのハッシュタグができる程の人気を誇り、一部(?)ではナンバーワンヒロインとの呼び声がある戸塚役の小松さんは、「戸塚は男の子だよ!」と声を大にして宣言。その一方で、「個人的には戸塚エンドも期待しています」と、密かな希望も口にしていた。

 2期の放送時期などはまだ明かされておらず、発表が待ち遠しいところ。ただ、キャスト陣によると着々と準備が進んでいるとのことなので、続報に期待しておこう。

●高山は福山さんが英雄というほどのキャラ…?『RAIL WARS!』ステージ

『RAIL WARS!』のステージでは、高山直人役の福山潤さん、桜井あおい役の沼倉愛美さん、小海はるか役の内田真礼さん、岩泉翔役の日野聡さんが登場。イベント当日はアニメが6話まで放送されており、これまでの内容を振り返ってのトークを展開した。

 福山さんは当初、高山のことを鉄道が好きで責任感やリーダーシップを発揮する場面があるものの、真面目で面白みがない子だと思っていたようだ。しかし、演じていくうちにとんでもない才能に気付いたという。そう、放送を見ている人はご存知のとおり、ラッキースケベの天才とも言える存在だったのだ。ラッキースケベな場面になっても怒られることがなく、福山さんに「世が世ならあいつは英雄です」とまで言わしめた。さらに最近は、高山のラッキースケベを見ると笑顔がこぼれるようになったとか。

 続いて沼倉さんは、あおいについて「『RAIL WARS!』の脚と胸担当だと思っています(笑)」とコメント。最初は「射殺」なんて物騒なセリフを言っていたが、最近可愛らしいところが出てきたのでは、とのこと。健康的なキャラクターのためいやらしいという感じではないが、今後、記憶に残るようなお色気シーンもあるのだとか。

 男性をドギマギさせるような場面が多いはるか役の内田さんは、アフレコ現場では狙っている説が有効だという意見に「狙っているわけではないと思いたいです」と、やや弱気な反論を唱える。頭のいいキャラクターなだけに、狙ってないとは言い切れないのかもしれないが、腹黒くないことはしっかりアピールしていた。

 そして日野さんは岩泉について「ラッキースケベとは全く無縁の男ですね」と話す。現在は物語終盤の収録をしており、さまざまな情報が出回ってきたところで、福山さんも「彼が一番まともな奴でした」と補足。後半では警四の絆が試されるような事件が起こり、岩泉の本領が発揮できるシーンがあるようだ。ちなみに叫ぶシーンも多いらしく、日野さんは「『うおおおお!』と『腹減った』は任せてください!」と自信を見せていた。

 ここでさらなるゲストとして、作中で現役高校生アイドルにして、国鉄のキャンペーンガールも務める鹿島乃亜役の茅原実里さんが登場。ほかのキャスト陣と同じく、キャラクターについての意見を求められると、「路上ライブをしていたことがあるなど、自分と重なるところがあります」とコメント。自らの経験と重なる部分があるキャラクターを演じられることが嬉しい様子だった。

 この後は、乃亜役だけでなく本作のオープニング主題歌も歌っている茅原さんを招いたということで、実際に「向かい風に打たれながら」を歌うライブも行われた。1曲だけではあったが、客席はこれを待ちわびていたかのような盛り上がりで、熱い空気に包まれたライブとなった。

●みんな流川市民に!『普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。』ステージ

 イベント最後のステージとなる『ろこどる』の場には、宇佐美奈々子役の伊藤美来さん、小日向縁役の三澤紗千香さん、三ヶ月ゆい役の吉岡麻耶さん、名都借みらい役の水瀬いのりさん、西深井沙織役の下田麻美さん、野田硝子役の井澤詩織さん、柏葉さつき役の井澤美香子さん、水元美里役の津田美波さん、宇佐美智子役のM・A・Oさんの計9人が登場。この日一番多くのキャストを招き、賑やかな雰囲気で進行していった。

 これまでの内容をまとめたPV上映後のトークでは、「ろこどるになって舞台でいきなり歌うとき、ゆかりさんがピアノで『あぁ流川』を弾いてくれたシーンが好きです」(伊藤さん)、「6話で魚心君が活躍したので、中の人を引き継ぐ上で楽しみです」(水瀬さん)など、印象的なシーンや今後への期待が語られた。

 その後は、MCの向井さんから「進行が上手いと聞いています」とハードルを上げられた下田さんにMCのバトンが渡され、「『あぁ流川』センター争奪★イラストリレーコーナー」と称したゲームコーナーへ。

 これはお題に沿ってひとり10秒でイラストを書き、3人でひとつのイラストを描き上げ、回答者がお題は何か答えるというもの。ゲームはチーム対抗となり、勝利チームにはステージ後半のライブコーナーで「あぁ流川」を歌う際、センターポジションが与えられるという特典つき。

 チームは4人1組で、伊藤さん、三澤さん、吉岡さん、水瀬さんの「ろこどるチーム」と、M・A・Oさん、津田さん、井澤美香子さん、井澤詩織さんの「流川を応援し隊チーム」に分けられた。回答者はそれぞれ、伊藤さんと井澤詩織さんだ。

 肝心のお題は、アニメ5話で登場した「たぬケーキ」に決定。始まる前は「ヤバイヤバイ!」「どうしよう!」とざわめいていたものの、いざ描き始めると、みな10秒という短い時間のなかで上手くポイントを押さえていた。それが功を奏したのか、両チームともお題の「たぬケーキ」を言い当てることに成功。勝敗はイラストがより似ていると思ったチームにお客さんが拍手をしてその大きさで決めることになり、僅差で「流川を応援し隊チーム」が勝利となった。

 ライブの準備のためにキャストが一時降壇すると告知コーナーに。速報でお伝えしたように、今後登場する新ろこどるユニットの「AWA2 GiRLS(あわあわガールズ)」のキャストと、原作の単行本3巻特装版のドラマCDに登場した「グラスキュート」のアニメ本編登場決定が明かされた。

 そしてお待ちかねのライブコーナー。1曲目、吉岡さんと水瀬さんによる「魚心くんソング」では、会場全体で「うおうお うおうお(×2)」「WowWow WowWow(×2)」の部分を熱唱し、曲の終わりにはアニメで成功を収めたステージのような歓声が沸きあがった。

 2曲目は伊藤さんと三澤さんによるTVアニメのオープニングテーマ「ミライファンファーレ」が、3曲目では吉岡さんと水瀬さんも合流し、ろこどるチームの4人によってエンディングテーマの「未来少女たち」が歌われた。合いの手や合唱が積極的に入り、1曲目から引き継いだテンションがさらにヒートアップ。水瀬さんが「未来少女たち」を歌うのはこの場が初めてだったため、その点も盛り上がりに一役買ってくれただろう。

 最後は『ろこどる』ステージに登場したキャストが全員そろっての「あぁ流川」。メンバーを代表して伊藤さんが「みなさん今日から流川市民です!ぜひ一緒に歌ってください!」とメッセージを送り、限界まで場を盛り上げる。ライブはその勢いのまま突っ走り、7時間近くにも及ぶ長いイベントの締めくくりに相応しい歓声と拍手でフィナーレを迎えた。


>>アニメ『幸腹グラフィティ』公式ホームページ
>>アニメ『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』公式ホームページ
>>アニメ『RAIL WARS!』公式ホームページ
>>アニメ『普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。』公式ホームページ

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