ミュージカル「ハートの国のアリス」ゲネプロレポート

舞台なのにエンディングが毎回変化!? ミュージカル「ハートの国のアリス」ゲネプロレポート

 「不思議の国のアリス」をモチーフに、コミックや小説、ドラマCDなど幅広いメディア展開も行われ、人気を博している恋愛アドベンチャーゲーム「ハートの国のアリス」がついに舞台化。2015年2月5日(木)~11日(水)まで全労済ホール/スペース・ゼロにてミュージカル「ハートの国のアリス」として全10公演が開催される。

 本作は恋愛アドベンチャーゲームの特性を活かし、各公演でエンディングが変わる7つのマルチエンディングを楽しむことができる。本稿では、公演前日となる2015年2月4日(水)に行われたゲネプロの模様をレポートでお伝えしよう。さらに、ゲネプロ後の合同インタビューの模様も合わせてお届けするので、お見逃しなく。

【出演者】
・松本妃代さん(アリス=リデル役)
・吉岡佑さん(ブラッド=デュプレ役)
・磯貝龍虎さん(エリオット=マーチ役)

・桝井賢斗さん(トゥイードル=ディー役)
・櫻井圭登さん(トゥイードル=ダム役)
・石井美絵子さん(ビバルディ役)

・尾関陸さん(ペーター=ホワイト役)
・碕理人さん(エース役)
・林野健志さん(メリー=ゴーランド役)

・小西成弥さん(ボリス=エレイ役)
・成松慶彦さん(ユリウス=モンレー役)
・髙﨑俊吾さん(ナイトメア役)

ほか

●アリスと共に、不思議の国へいざなわれる……

 ミュージカル「ハートの国のアリス」の最大の魅力は、ゲームから飛び出してきたかのようなキャストたちの姿だ。凝った作りの衣装もさることながら、踊って歌う彼らを見ていると、いつの間にか“ハートの国”への扉を開いていることだろう。彼らが歌うストーリーに沿った楽曲は、心が舞い上がるようなポップなものもあれば、悲しみに溢れたシリアスなものまで、多岐にわたる。さらに、激しい殺陣が披露されるシーンもあり、最後まで目が離せない展開が盛りだくさんだ。

●移り変わる場面転換とエンディングに注目!

 ハートの国には“帽子屋”、“ハートの女王”、“遊園地”などの勢力があるのだが、それぞれの領地へとアリスが足を踏み入れるたびにセットやライトが転換し、ステージの雰囲気が一気に様変わりしていく。まるでゲームのようにアリスと一緒に冒険を繰り広げている感覚を覚えたほどだ。

 また、冒頭でもお伝えしたように本作はマルチエンディングが採用されている。ブラッド=デュプレやペーター=ホワイトなど個性豊かなキャラクターたちが織り成す7つのエンディングは、各公演で行われるものが違うので、劇場に足を運ぶ際は公式サイトをチェックしておこう。7つの物語をコンプリートする、というのもありだ。ぜひともその目で、アリスたちの活躍を確認してもらいたい。

●キャストがミュージカル「ハートの国のアリス」の魅力を語る!

 公演後にはメディア向けに合同インタビューが行われた。最後にこちらの模様をお届けしよう。

──演じる役や本作の魅力についてお聞かせください。

アリス=リデル役・松本妃代さん(以下、松本):今回はミュージカルなので、歌もダンスも盛りだくさんです。エンディングが7パターンあって、それぞれに対する様々な人の思いが詰まっているので、どれも素晴らしいストーリーになっていると思います。

ボリス=エレイ役・小西成弥さん(以下、小西):いい音楽ばかりで楽しい作品になっていると思います。今日はブラッドのエンディングでしたが、6日と11日はボリスのエンディングなのでぜひそちらも見てください!

ペーター=ホワイト役・尾関陸さん(以下、尾関):7つのエンディングがあるということですが、どのキャラクターに感情移入しても楽しめる作品になっていると思います。原作を再現しつつも、キャストそれぞれの思い入れがあってキャラクターが出来上がっているので、そこも見所です。

ナイトメア役・髙﨑俊吾さん(以下、髙﨑):夢にしかいないキャラクターなので、他のキャラクターと絡むことは少ないですが、ストーリーテラーとして物語をつなげていけたらなと思っています。キャストの身長が大きいので、華々しさがあるキャラクターの動きなどにも注目してもらいたいです。

ユリウス=モンレー役・成松慶彦さん(以下、成松):中立の立場でアリスに好きだということを一切言いませんが、好きだということをしっかりと伝えられるユリウスを演じようと思っています。華やかな「ハートの国のアリス」をみなさんにお届けできればいいなと思っています。お楽しみください。

エース役・碕理人さん(以下、碕):ダンスや歌、世界観もすごいです。個性的なキャラクターばかりで、僕は今回殺陣に挑戦しています。そのひとつひとつを見てくれる方に届けられるように頑張ろうと思っています。エースは明るいように見えて心に暗い部分も持っているので、ONとOFFを上手く出せるようにしたいです。今日はブラッドエンドでしたが、5日と10日にエースエンドがあるので、そちらも見に来てください!

ブラッド=デュプレ役・吉岡佑さん(以下、吉岡):原作ファンの方もたくさん見に来られると思うので、期待を裏切らないような舞台にしたいと思います。ブラッドエンドは8日にもありますので、よろしくお願いします! 帽子屋ファミリー、最高です。

エリオット=マーチ役・磯貝龍虎さん(以下、磯貝):本編にはウサギの耳をつけたキャラクターやネコをモチーフにしたキャラクター、剣士、帽子をかぶった人、などなどたくさんのキャラクターが登場します。本編には残酷なシーンもあって、人が蜂の巣になったり……。7つのエンディングがありますが、一体最後に誰が生き残るのか、お楽しみにしていてください(笑)。

ビバルディ役・石井美絵子さん(以下、石井):ビバルディは役付きの中の紅一点なので、恋愛面でガツガツする男性キャラクターとは違った形でアリスを愛しています。ゲームなどでも役付きが全員そろって対峙するシーンが少ないので、今回の舞台は貴重だなと思っています。ファンの方にはぜひ見ていただきたいですね。エンディングがないチームもアリスのことを全力で愛しているので、ぜひそこも見ていただきたいです。

──みなさんのキャラクターの完成度が非常に高いですが、役作りをする上で意識したことは何でしょうか?

松本:アリスと自分の性格を重ね合わせて考えました。外見よりは中身の接点を探すように意識しました。

小西:掴みどころがないキャラクターで演じるのは難しかったんですが、自分なりの解釈で演じてみました。

尾関:まずは真似をしないようにしました。ペーターは特殊なキャラクターですが、けっこう僕との接点があったりしたので、そこから広げて演じていきました。

髙﨑:原作の声優さんの声を真似てみたりはしました。人の心が読めるからこそどういった行動をするのか、というのは研究しました。

成松:そのまま自分だったので、特になにもしていません(笑)。

碕:僕もそのままだとよく言われます。美絵子ちゃんにも言われるんですが、頑張っています(笑)。笑顔の中に隠された闇の部分や葛藤を出せるように意識しました。

吉岡:マフィアのボスと聞いて、ドスがきいた人なのかなと思ったんですが、意外とひょうひょうとしていて優しいボスでした。僕の中ではひょうひょうとすることを意識して演じています。優しさの中にも棘があるようにしたかったので、その辺りを原作ファンの方に伝わればいいなと思っています。

磯貝:僕はずっとウサギを見ていました。見ていて、知らないことがたくさんあるんだなって思いましたね。まず、自分の糞を食べる。あとすごく臆病なんですって。なので、自分のしたことや行いに責任を持って、これから頑張っていきたいと思います。

石井:もともと「ハートの国のアリス」のファンだったので、自分がビバルディを演じることになるなんて思ってもいませんでした。ゲームをプレイしているときから、ビバルディってなんてカッコいいんだろうと思っていて、そのカッコよさをどうやって出そうか悩みました。私もビバルディのように感情の起伏が激しいほうなので、そこを何十倍も何百倍も増やしていけばいいのかなと思って演じています。それから優雅さを出すために、手先の動きや杖の使い方は練習しました。

──みなさんの衣装が素敵ですが、着たときの感想やエピソードなどをお聞かせください。

松本:アリスのお姉ちゃんであるロリーナとお揃いの肩の模様がお気に入りです。

小西:殺陣やオープニングのダンスでファーをどう扱うか試行錯誤しています。

尾関:耳が意外と重くて、ダンスのときずれっちゃったりします(笑)。カラーコンタクトを入れるのも初めてだったので、慣れるのに時間がかかりました。

髙﨑:腕のパーツで浮遊感を出しているんですが、ずれちゃったりしていたので慣れが必要かなと思いました(笑)。

成松:時計がいっぱいついているので踊りにくかったりします。あと髪が長いのでダンスのときに口に入って出遅れたりしましたね(笑)。

碕:剣がダンス中にずれたり、周りの人に当たらないように気をつけています。

吉岡:帽子が重くて、アリスに当たらないか心配です(笑)。

磯貝:僕は何も不満はありません。踊りにくいとか、一生懸命作ってくれた人に言えないですから!(笑)

石井:言わずもがな、頭の後ろのハートに気をつけています(笑)。舞台上でもみんなにぶつからないように必死で、舞台裏の通路や楽屋でも気にしながら歩いています。でもだんだんわかってきた気がします(笑)。

●公演情報

【 公 演 】
ミュージカル「ハートの国のアリス」

【 公演期間 】
2015年2月4日(水)?2月11日(水)/8日間全10公演

【 会 場 】
全労済ホール/スペース・ゼロ

【 原 作 】
QuinRose ゲーム「ハートの国のアリス」

【 脚 本 】
桜木さやか(異空間ステージ「花咲ける?少年」シリーズ)

【 演 出 】
吉谷光太郎(ミュージカル「AMNESIA」、超歌劇「幕末Rock」)

【 チケット料金 】
プレミアムシート:8,500円(税込) ※良席&非売品グッズ付
一般席:6,500円(税込)

【 主 催 】
ミュージカル「ハートの国のアリス」製作委員会


>>ミュージカル「ハートの国のアリス」公式サイト

(C)QuinRose/ミュージカル「ハートの国のアリス」製作委員会
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