声優
「やすこにっ~若い力がやって来ます~」レポ

山下大輝さん、梅原裕一郎さんらが先輩2人に立ち向かう! 「やすこにっ~若い力がやって来ます~」レポート

 声優の小西克幸さんと安元洋貴さんが、イベントごとに異なるテーマでさまざまな人や物事を取り上げ、観客を巻き込みながら楽しむトークイベント「やすこにっ」。3月29日には、何と14回目となる「やすこにっ~若い力がやって来ます~」がニッショーホールで開催された。当日は山下大輝さん、梅原裕一郎さん、西山宏太朗さん、斉藤壮馬さんがゲストに登場。笑いあり、涙あり、下ネタあり!? のイベントの模様を、記念すべき15回目のイベントを直前に控え、お届けする。

 

●スタートからエンジン全開!

 まずはステージに現れたのは小西さんと安元さん。今回はゲストに若手声優が4人もいるということで、まずは軽くトーク。4人がゲストということもあってか、観客のなかにはじめて「やすこにっ」に来たという人も多く、「そんなに梅原くんに会いたいのか! かっこいいぞ」と安元さん。小西さんも「まじですげぇかっこいい」と梅原さんを褒めつつ、「あとの3人はどうでもいい(笑)」とまさかのドS発言。安元さんが「いやいや。あいつらみんないいやつだから」とフォローしていた。

 イベント開催時期が安元さんの誕生日(3月16日)に近いことや、「やすこにっ」が2年目に突入したことについて振り返りつつ、いよいよゲストの山下さん、梅原さん、西山さん、斉藤さんがステージへ。登場するなり4人のファッションについて「寸足らずな服、着やがって!」、「まるで大学生みたいな服」と先輩からの後輩いじりからイベントはスタートした。


●若手声優の口から赤裸々に語られる苦労話とは?

 イベントのメインコーナー「やすこにっvs若手声優」では、小西さんと安元さん、そして若手声優4人がそれぞれ質問しあいながら、声優という職業や現在に至るまでの苦労話を語りあった。最初は小西さんと安元さんから「自分の特徴は?」という質問を元に、「自分をプレゼンテーションして」とリクエスト。

 山下さんは「少年役、中性的な役を演じることが多いです」と自己紹介。キュートな山下さんと同期だという梅原さんは、「最近、無気力な役が多いので、だらだらしゃべるのが自分の声の特徴かなと思います」と低音ボイスで言えば、「梅原くんはいつもこんな感じで落ち着いてしゃべるの?」と小西さん。「そうですね」と返すトーンも冷静そのもの。安元さんも梅原さんに興味津々なのか、「モテるってどんな気持ち?」と追加質問。観客の視線をあびるなか、梅原さんは「僕は自分からしゃべらないので怖いと思われることが多いんです。普段、話しかけるなオーラを出しているようなので、それを崩してくる女性はなかなかいないです」と話していた。

 西山さんは先輩たちからの容赦ないいじりのなか、マイクを何度も持ちかえながら、「優しめな声というのが自分の特徴だと思うので、今後はその声にあった役をやりたいです」とまじめに言えば、「で、そっちなの?」と安元さん。西山さんは否定していたが、先輩の誘導につい乗ってしまうため、疑惑は深まるばかり。斉藤さんは「僕は死ぬか中二病か闇落ちか、という役が多いです。自分の喋りとしては、二面性のある役があっているのかなと思います」と言えば、安元さんが「共演した作品ではまさに闇落ちしたし、発言が中二病だった」と共演作のカードバトルアニメでのエピソードを話してくれた。

 「休みは一日もいらない?」という質問では、休みの日の過ごし方についての話へ。梅原さんは「休みがあってもすることがないので、気が抜けてしまい、風邪をひきがちです」と話し、「半日でも仕事があるとありがたい」と語った。西山さんは休みがいらない派だそうで、「スケジュールがずっと埋まっているとうれしいです」、斉藤さんは「休みが欲しいですけど、休みだと不安です。明日起きて、事務所から(仕事の)連絡がなかったどうしようと思うので。忙しいのはありがたいことなので、現場に行けた方がうれしいです」と話せば、「彼は本当はまじめな子。おちゃらけているのはポーズなんですよ」と小西さんに真の姿が暴露されていた。

 次は「アルバイトを辞めたタイミングは?」という質問。声優になりたての頃は全員バイトをしていたそうで、人気アニメの主役を務める山下さんですら、アニメ本編の中盤頃まではアルバイトをしていたという。「その後、オーディションがあったり色々な作品への出演をさせて頂けるようになり、(ギャラが)振り込まれるタイミングにあわせて生活するのが大変で……」。安元さんも「収録のためにスケジュールを押さえられると、純粋にバイトをする時間がなくなる」と若い頃を思い出しながら、「(ギャラは)早くても3ヶ月後に振り込まれるから。(声優の)仕事をしているとバイトもできなくて、(ギャラも入らないから)しばらく金がない時期があるんですよ」と明かした。梅原さんは「僕は2か月前まで、カラオケ屋で夜勤のバイトをしていました。夜勤、アフレコ、夜勤みたいな日もあったので、寝ずに現場に行っていたこともありました」。

 西山さんは「一人暮らしをはじめたのが1年前で、その頃にバイトを辞めました。元々、塾の事務をやっていたんですけど……」と苦労した時期を思い出しながら、「声優の仕事だけになったら光熱費が払えなくて、夏は冷房をつけず、冬は布団を被って過ごしていました」と話した。デビュー時に学生だったという斉藤さんは「1年くらい前まで飲食系のバイトをしていましたけど、働いていた店が潰れてしまって。あとはバーテンダーをしていました」と、それぞれこれまでの苦労話を明かしてくれた。

 「仕事をやっていて一番うれしかったこと、絶望したことは?」という質問では、小西さんが「ゲームが好きだからゲームの仕事をしているときがうれしい。絶望したことはないかな」と明るく話せば、「デビューしたての頃、精神的に疲弊したのか右耳が聞こえなくなったことがある」と苦労話をはじめる安元さん。その話を受けて、斉藤さんは「絶望したことは役を変えられたこと」、西山さんは「うれしかったことは甥っ子と姪っ子が、僕が出ているアニメを見てくれたと聞いたとき。子どもにもアニメの楽しさを伝えられたこと」、梅原さんは「役を演じた時にスタッフさんに『ぴったりだね』と言われたとき。絶望したのは、バイトとアフレコのスケジュールが重なってしまったとき」、山下さんは「声優になると決めて東京に出てきたとき、親に反対されたままだったんですけど、あるとき、父から電話がきて。『お前がんばってるな。サインくれ』と言われて、自分の仕事が認められたときがうれしかったです」と様々なエピソードを語り、観客を驚かせていた。

 続いては、西山さんから小西さんと安元さんへ「僕たちのなかで誰を弟にしたい?」と質問。自分が選ばれる気まんまんだったようだが、「西山くんはないな」と全否定。がっかりする西山さんに「(西山さんは)妹だから」と安元さんが言えば、「恋人でもいいです!」と乗っかる西山さんに、会場からは大爆笑が起こった。ここからは「もし、4人が弟だったらどうか?」という妄想トークに。「梅原くんが弟だったら、イケメンだから嫉妬しそう」「女子に『弟、彼女いるの?』と聞かれそう」と大盛り上がりだった。

 
●6人の手にかかれば、昔話もこんなにおもしろく!?

 トークコーナーで会場があたたまったなか、続いては「ショートドラマ対決」へ。3人一組でドラマを演じるというもので、安元さん・山下さん・梅原さんチーム、小西さん・西山さん・斉藤さんチームにわかれて対決。ドラマは昔話をモチーフに大胆なアレンジを加えたもので、安元さんチームは「桃太郎」、小西さんは「かぐや姫」のストーリーを演じることに。

 まず安元さんチームが「桃太郎」を朗読。配役は、安元さんがおじいさん、梅原さんがおばあさん、山下さんが桃太郎の役を担当。やけにチャラい桃太郎、おっとりとしているのにたまにイケメンボイスになるおばあさん、よぼよぼしながらも鋭いツッコミをするおじいさん、と役にもアレンジを加えながら、爆笑の「桃太郎」を聞かせてくれた。

 続く小西さんチームの「かぐや姫」は、小西さんがおじいさん、斉藤さんがかぐや姫に求婚する王子たち(4役)、西山さんがかぐや姫という予想通りのもの。ぼんやりしているようで厳しいツッコミを続けるおじいさん、どこかオネエっぽい調子のいいかぐや姫、さわやかイケメンで熱血な王子、とこちらもアレンジがされているもので、ドラマの進行具合を見ていた安元さんが下ネタを3人に振りはじめるなど、コミカルな内容に。6人の、演者としての魅力があふれるドラマコーナーだった。


●恒例の会場アンケート「声優のココが知りたい!」では素顔が判明

 爆笑ドラマの次に待っていたのは、会場アンケートを元にしたテーマトークコーナー。今回のテーマは「声優のココが知りたい!」というもの。最初に安元さん、山下さん、梅原さんが客席へ下りて行き、アンケートに回答してくれた観客にインタビュー。「泣くシーンでは実際に泣いているの?」という質問では、本当に泣きながら演じる人もいるそうで、「オレはそれを見て泣いている」と安元さん。梅原さんは「本気で泣くと鼻水が出てしまうので……」と冷静に回答していた。

「持っている衣装の数を知りたいです」という質問では、「キャリアによって違うと思う」と答えたのは安元さん。1回しか着ない服もあるそうで、同じ体型の人にあげることもあるそう。梅原さんは「元々、服に興味がないです」と言えば、「何着ても似合うんだよ!」とつっこむ小西さん。山下さんはイベント出演の機会が増えたことで、衣装も多くなったそう。服を買う際にもキャラクターに合わせたコーディネートを考えながら買うようになったんだとか。

 続いては小西さん、西山さん、斉藤さんが客席へ。「先輩に言われてうれしかった言葉は?」では、小西さんが「共演したとき、檜山(修之)さんに『お前、すげぇいいな』と言われたこと。本当のことしか言わない人だからものすごくうれしかった」と語れば、西山さんが「柿原(徹也)さんに『お前は何があっても大丈夫だ』って言われたことです」と言い、素敵な発言たちに会場は感動に包まれていた。「僕は安元さんと相棒として共演する作品で、『今日、楽しかった』と言われたことです」と斉藤さん。それに対し、「最初の頃はお芝居をする余裕がないけど、いろいろな仕事をするようになって余裕が出てきたんじゃない?」と小西さんが分析結果を述べると、観客も納得の様子。

 梅原さんは「アフレコ現場で周りの先輩方が笑ってくれたり、盛り上げてくれたりしたこと」、山下さんは「収録で叫び続けて声がひっくりかえってしまった僕に、小西さんが、『それがいいんだよ』と言ってくれたこと」と言い、小西さんは「褒めていただいてすみません。あとで何かおいしいもの、ごちそうするね!」と照れ隠しにコメントしていた。


●次回イベントは8月9日!

 笑いあり、涙ありのイベントもついにエンディングへ。最後は全員からイベントの感想が述べられ、大声援に包まれるなか終演となった。待ちに待った「やすこにっ」15回目のイベントまであと一週間と迫ってきている。満を持して開催されるイベント、その内容に期待したい。


■やすこにっ 第15回 ~新たな「やすこにっ」をお見せします~
開催日:2015年8月9(日) 15:30開場/16:30開演
会場:東京・日本教育会館 一ツ橋ホール
出演:小西克幸、安元洋貴


>>やすこにっ-フロンティアワークス

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