声優
トークで勝つのは、サイボーグ009か!? デビルマンか!? 

「加速装置!」「デッビール!」新旧キャストトークバトル 『サイボーグ009 VS デビルマン』レポート!

 8月13日(木)、新宿バルト9にて「『サイボーグ009 VS デビルマン』イベント上映記念&『サイボーグ009』『デビルマン』Blu-ray発売記念イベント【新旧キャストトークバトル】」が行われました。

 イベントでは1979年版『サイボーグ009』のと、1972年放送の『デビルマン』の1話がまるごと上映され、その後、舞台上には『サイボーグ009 VS デビルマン』よりデビルマン・不動明の新キャストとなった、浅沼晋太郎さん。フランソワーズ・アルヌール役のM・A・Oさんが登壇。そして、1979年版サイボーグ009・島村ジョー役の井上和彦さんに、1972年に放送されたデビルマン・不動明役を務めた田中亮一さんが登壇されました。本稿では、新旧キャストによるトークバトルの様子の一部を、皆様にお届け致します!

 
■「井上くん、それだよ島村ジョーは!!」

 4名の新旧キャスト陣が登壇すると、井上さんと田中さんが、がっちり握手! 井上さん&M・A・Oさんは「加速装ー置!」田中さんと浅沼さんは「デッビール!」と両作品の象徴とも言える一言を放ち、登場早々に会場を沸かせました。それぞれのキャストが挨拶をし、中でも井上さんは「僕の恥ずかしい映像(『サイボーグ009』の1話)を見ていただけましたか? ……見てほしくなかった(笑)」と、恥かしい気持ちをあらわにしていました。田中さんは「45年前のデビルマンが皆様の中に残り続けてるということが、大変うれしく思います」と、ファンへの感謝を述べ、トークバトルの開始となりました。

 まずは、『サイボーグ009』と、『デビルマン』の放映当時のお話からスタート。デビルマンにはオーディションが無かったという田中さんは「とにく行って、デビルマンをやってこいと言われたのが始まりです。その時感動は無かったのですが、主役だからセリフが多くて、とにかく嬉しかった事を覚えています。ただ、45年も残る作品だとは思ってもいませんでしたから、あの時もっと一生懸命やっていたら、もっと人気になったんじゃないかなと思ってます(笑)」と、冗談まじりに当時の思い出をしみじみ語っていました。

 井上さんは「当時、25歳でした。僕はオーディションがありまして、オーディションに行くと『あれっ!? これ009じゃん!』って驚いたのを覚えています。そして、オーディションのセリフを読む前に『青二プロダクション、井上和彦です。島村ジョーをやります』と言ったら監督が『井上くん、それだよ島村ジョーは!!』と、言われ、それで決まったのですごく驚きました(笑)」と、当時の009秘話を暴露!

 続いて、『サイボーグ009 VS デビルマン』の収録について浅沼さんは「川越淳監督の『マジンカイザーSKL』に出させて頂いた3人が、そのままデビルマンチームを演じることになったので、キャストのみなさんに緊張することはなかったです。ただ、(別作品なので)デビルマンのファンの方々に、受け入れられるだろうか? という緊張は大きかったですね」と、歴史のあるデビルマンだからこその不安があったことを明かしていました。

 そしてM・A・Oさんは「収録が始まる数日前から胃が痛くて(笑) でも皆さんやさしくて、アドバイスだったりお話だったり声をかけていただいて、アフレコする頃には少しマシになりました」と、大きな緊張の中でフランソワーズ役に臨んだようでした。

 
■「大概のVSものって、最終的に共闘じゃないですか(笑)」

 続いては、原作者さん達とのエピソードへ。井上さんは「石ノ森章太郎先生とは、よく飲みに行きましたね。お家へ伺うと、『ちょっと待ってろ、もうちょっとだからな!』って、ペンを2本持ってものすごい速さで描いていって、終わるとすぐに『よし行こう!』って感じで。で、飲みにいくとブランデーと、チョコを差し出して『これ食べな』ってくれるんです。……恋をしましたね(笑)」と、石ノ森先生への愛を語りました。

 田中さんは「永井豪さんとは、一度だけお会い致しました。『デビルマンレディー』の時に、お会いしまして、その時デビルマンの絵が彫られたジッポーライターを貰いました。それはもう、宝物ですね。サインと絵も描いてもらいまして。特にお話もなく、ただのファンみたいなお話になってしまうんですが(笑)」という、永井豪さんとのほほえましいエピソードを語りました。

 続いて、浅沼さんへ質問。デビルマン役が決まった時の印象を聞かれ「デビルマンへの出演らしいよ、と聞いて えっ!? となり、さらに不動明役だよ、と聞かされ えーっ!? となって、さらにタイトルが『サイボーグ009 VS デビルマン』って ええーっ!?!? って驚きの連続で、サプライズが多くて抱え切れなかったですね」と、ウソかと思ったという印象だったそうです。

 さらに「どんな話か想像したんですけども、大概のVSものって、最終的に共闘じゃないですか(笑)」と、浅沼さんの突っ込んだお話で会場からもどよめきと笑いが起きていました。「でも、ガチで闘ってるよー! ガチで殴り合ってる! って、そこがすごいと思いました。」と、本作への凄さに驚いたとのこと。

 M・A・Oさんは、出演が決まった際に「フランソワーズ役だと聞かされたとき、立っていたんですけどその場に座り込んでしまって。本当ですか……!? ってなったんですけど、段々色んな方々が築き上げたモノを私が壊してはいけないと思い、がんばります! と挑みました」というエピソードを披露。感動と同時に使命感も湧き上がったようです。

 また、田中さんは「最初に見させてもらったとき、デビルマンと不動明は別の人が演じてると思ったの。そしたらさ、どちらも浅沼くんだって聞いて。すごいよ、本当。僕は全然変えてなかったし、変えたくても変えれなかったから」と、浅沼さんを褒め称えると、浅沼さんは深いお辞儀を返していました。


■「デビル(↑)マンですか? デ(↑)ビルマンですか?」

 お次は『サイボーグ009 VS デビルマン』のアフレコの様子についてのご質問。浅沼さんは「デビルマンの言い方が分からなくてですね、デビル(↑)マンですか? デ(↑)ビルマンですか? って質問したんです。田中さんが演じている時は、デビル(↑)マンだったんです。ところが、『今回はデ(↑)ビルマンでいきましょう』というお話になりまして」と、アクセントが当時と違うコトに驚いた様子。

 アクセントが生まれ変わったデビルマンですが、スタイリッシュなサイボーグ009と、うって変わって昭和感溢れる演出が多いと浅沼さんは語りました。「脇役たちが、昭和的な学ランを着ていたり、ヒロインの牧村美樹ちゃんに不動明が耳を引っ張られて、イテテテ! なんてシーンもあったり。今時ないですよね(笑) あと、こんな踊りをしていたり」と、ツイストダンスのような動きを舞台上で披露! 動きまで、昔らしい演出が施されているようです。

 いよいよ終わりも近づいた所で、会場内の観客の皆さんからの要望に応えるコーナーへ。新旧『デビール!』を聞かせてください! との要望に、田中さん、浅沼さんも快くデビルマンの叫びを披露! 観客のみなさんも、大きな拍手で応えました。

 また、井上さんとM・A・Oさんには「フランソワーズ……」と「ジョー……」と囁いてください、というお願い! ロマンチックな一幕だったのですが、田中さんが横槍を入れて、井上さんが「邪魔しないでよー!(笑)」と怒り出し、会場内も笑いに包まれました。

 最後には、みなさんそれぞれ、観客のみなさんへお別れの挨拶をし、イベントは終了となりました

 

■『サイボーグ009 VS デビルマン』新キャスト情報!

 イベントの途中には会場内だけの『サイボーグ009 VS デビルマン』特別映像が上映! そして、新たに5名のキャストが発表されました!


<『サイボーグ009』新キャスト>

アポロン(CV:石田彰)
009と同等の加速装置を持つミュートス・サイボーグ。指先からはレーザー光線を発射し、身体から高熱を放出する。ヘレナの弟。

ヘレナ(CV:本名陽子)
木馬を操るミュートス・サイボーグ。009に命を助けられたことから、009たちに協力するようになる。アポロンの姉。

ギルモア博士(CV:牛山茂)
生体工学の第一人者。ブラック・ゴーストに利用されてゼロゼロナンバーサイボーグを造ったが、騙されていたことを知り、9人のサイボーグとともに組織から脱出した。009たちにとって父親的存在。


<『デビルマン』新キャスト>

ジンメン(CV:大塚芳忠)
もっとも残酷な手段を用いるデーモン。喰らった人間の顔が甲羅に浮かび上がる。首が長く、相手に巻き付くことができるほど。手から高熱を発し、相手を焼きつけることができる。

サッちゃん(CV:榎本温子)
明が牧村家に居候する前家の近所に住んでいた女の子。

 
 
■公開情報■

『サイボーグ009 VS デビルマン』
2015年10月 新宿バルト9ほか2週間限定イベント上映!

遂に実現!生き残るのは誰だ―!?
この闘いは地獄へと加速する―

日本漫画界の巨匠、石ノ森章太郎と永井豪。全世界に多大な影響を与えた2人の代表作「サイボーグ 009」と「デビルマン」のまさかのコラボレーションがついに実現しました!
この度、『サイボーグ009 VS デビルマン』として2015年10月にイベント上映される事が決定いたしました。監督には『サイボーグ 009 THE CYBORG SOLDIER』を手がけた川越淳監督が抜擢され、ビーメディアと、「ガールズ&パンツァー」などで話題のアクタスが制作を担当します。それぞれ異なる能力を持つ9人の戦士と、悪魔の力と正義の心をもつ1人の男。誰もが予想しなかったサイボーグ009とデビルマンによる闘いが実現します。

<キャスト>
「サイボーグ009」メインキャスト
島村ジョー(009):福山潤
イワン・ウイスキー(001):白石晴香
ジェット・リンク(002):前野智昭
フランソワーズ・アルヌール(003):M・A・O
アルベルト・ハインリヒ(004):東地宏樹
ジェロニモ・ジュニア(005):小山剛志
張々湖(006):水島裕
グレート・ブリテン(007):郷田ほづみ
ピュンマ(008):岡村歩

「デビルマン」メインキャスト
不動明/デビルマン:浅沼晋太郎
牧村美樹:早見沙織
飛鳥了:日野聡

<スタッフ>
監督:川越淳(「サイボーグ009 THE CYBORG SOLDIER」「マジンカイザーSKL」)
アニメーション制作:ビーメディア、アクタス(「ガールズ&パンツァー」)
配給:ティ・ジョイ



>>『サイボーグ009 VS デビルマン』公式サイト

(C)2015「サイボーグ009VSデビルマン」製作委員会
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