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メインキャストが勢ぞろい!今だからこそ言える『すべてがFになる』

メインキャストが勢ぞろい! 今だからこそ言える『すべてがFになる』 presents 国際理系映画祭 2015トークショーをレポート

 物語はついにクライマックスへ――。いよいよ最終話「無色の週末」が放送を迎えたアニメ『すべてがFになる THE PERFECT INSIDER』。、衝撃のラストは、放送後、多くのアニメファンの心を奪っていました。

 そんな本作の特別企画「『すべてがFになる』 presents 国際理系映画祭 2015」が2015年12月14日(日)、ヒューマントラストシネマ渋谷にて開催されました。このイベントは、アニメ最終話の上映と理系をテーマにした名作映画を同時に楽しめるもので、ラストにはアニメ出演キャストによるトークショーも行われました。

 本稿では、トークショーの模様をレポートでお伝えしていきます。今までのアフレコ、そして『すべてがFになる』に関わってキャスト陣はどのようなことを思ったのでしょうか。なお、登壇者は以下のメンバーです。

【登壇者】
・加瀬康之さん(犀川創平役)
・種﨑敦美さん(西之園萌絵役)
・木戸衣吹さん(真賀田四季役)
・咲野俊介さん(新藤清二役)
・鈴木達央さん(山根幸宏役)
・日笠陽子さん(島田文子役)

■ 加瀬さんが着ているTシャツは……!

 盛大な拍手に迎えられ登壇したキャスト陣。早速トークショースタートと思われた矢先、何やら気になるTシャツを着ている加瀬さんに話が振られます。なんとこのTシャツは、今回のイベントのためにキャラクターデザインの奥田佳子さんが描き下ろした西之園萌絵がプリントされたもの。「無理やり着させられました(笑)」と冗談を言う加瀬さんに会場からも笑い声が上がっていました。

 理系ミステリィということで、かなり難しい台詞も多かった本作。中でも種﨑さんは「難しかったですが、台本とにらめっこするのが楽しくて。犀川先生が加瀬さんだったから萌絵をしっかり演じられたんじゃないかなと思います」と語ります。実は、他のキャストが決まる前に加瀬さんはすでに犀川創平役に決定していたそうで、一番マッチングするキャストを選ぶために、西之園萌絵のオーディションに加瀬さんも参加して掛け合いをしながら配役を決めていったとのこと。その中で見事、役を射止めたのが種﨑さん。「オーディションのときから彼女が萌絵になるんじゃないかなと思っていました」と加瀬さんからも称賛の言葉が上がります。さらに、「当時、12人の女性とやったんですけど……」と言うと、キャスト陣からは「聞こえが悪い!(笑)」と総ツッコミが入る場面も……。

 本作のキーパーソンである真賀田四季を演じた木戸さんも「難しかったです……。アフレコ現場が良い空気があってとても演じ易かったです」と当時を振り返ります。対する、真賀田四季との関係性が印象的だった新藤清二を演じた咲野さんは、劇中のキャラクターと同じく木戸さんとは親子ほどの年が離れています(咲野さんは木戸さんのお父さんと同い年だそう!)。「木戸ちゃんのお芝居が見事で、本当にすごかった。いつ死んでもいいですね(笑)」(咲野さん)、「お父さんと同い年か、と思ったら新藤というキャラクターも想像しやすかったです」(木戸さん)と、お二人の様子を見ていると、こちらも名コンビだなと感じさせられるようでした。

 山根幸宏を演じた鈴木さんはかねてより原作小説を、かなり読み込まれていた様子。「新しくいらっしゃったキャストの方に、後々のギミックなどを紹介することはありましたね。あまり紹介しすぎると役に影響してしまうので、軽く背中を支えらえる程度にしていました」と鈴木さん。種﨑さんも現場で何度か鈴木さんに話を聞きに行っていたそうで、「あそこってなんであんな風になったんでしたっけ? と質問したら全部答えてくださって。鈴木さんは本当に詳しくて、とても助かりました」と感謝している様子でした。

 また、鈴木さんは本作のBD-BOXのブックレットで脚本の雨宮まみさんとの対談を行ったそうです。「あくまで僕も読者として楽しんでいる作品でしたし、いろいろなものに対する見方や考え方のヒントがもらえる作品でしたね。雨宮さんともたくさんお話しさせていただきました」と気になるコメントが。続きはぜひ、ブックレットで確認してみてください。

 プログラマーでアニメオタクというかなりの(?)難役・島田文子を演じた日笠さんからは意外な発言が。「オタクの役だから自由にやってくださいと言われて、最初は面白く演じようと思っていたんです。“島田文子です。デュフフ!”みたいな(笑)。でも、みなさんのお芝居を聞いていて、これは違うぞと。ナチュラルに演じつつもオタクらしさが出せればなって思っていました」と日笠さんらしいコメント。

 本作ではセミプレスコという通常とは違ったアフレコが行われているのも特徴的です。セミプレスコとは、画に合わせて声を当てるのではなく、キャストの演技に合わせて画を作っていく方法のことです。「台詞を言うだいたいのタイミングはあるんですが、それを無視して演じていくのが大変でしたね。たつ(鈴木さん)がアフレコに来た時に、オール無視してたから、“なんだいいのか”ってそこから割り切れましたね(笑)」(加瀬さん)、「役者さんと自然に演技ができて面白かったです。会話劇が中心なので、セミプレスコでよかったなと思いました」(木戸さん)、「後半は声しか聞いてなかったかもしれません」(種﨑さん)など、みなさん苦労はしたようですが、蓋を開けてみればよりリアルな演技ができたと語っていました。

 話は尽きませんが、早くもイベント終了の時間へ。最後にキャスト陣のコメントをまとめてご紹介します。

●加瀬康之さん
「BD-BOXでまた第1話から第11話まで一気に見てもらいたいです。もう一度見ればわかりやすく見ていただけると思いますので楽しみにしていてください」

●種﨑敦美さん
「これだけ何度も見ることに意味がある作品はなかなかないと思います。何度も見て新しい発見をしてみてください」

●木戸衣吹さん
「真賀田四季という役を演じられて本当に勉強になりました。原作もありますし、これからも作品を応援してくだされば嬉しいです」

●咲野俊介さん
「かいつまんで言えば、15年に渡るやっかいな純愛があった、という話ですね。BD-BOXで何度も楽しんでください」

●鈴木達央さん
「孤独などの感情に抗えきれない、愛といった感情が読み取れる作品になっているんじゃないかなと、個人的には思っています。みなさんが感じた部分にも焦点を当てて楽しんでいただければ嬉しいです」

●日笠陽子さん
「終わってみて、山根が死ななくてよかったなって思いました(笑)。原作ファンの方々も、アニメでは違った展開が楽しめるようになっています。BD-BOXでまた新たに楽しんでいただければ嬉しいです」

【 2016年2月24日(水)にBlu-ray&DVD Complete BOX発売! 】

Blu-ray完全生産限定版 ¥32,000 +税ANZX-11291-5
DVD完全生産限定版 ¥28,000 +税 ANZB-11291-5

■収録話
第一章白い面会
第二章 蒼色の邂逅
第三章 赤い魔法
第四章 虹色の過去
第五章 銀色の希望
第六章 真紅の決意
第七章 灰色の境界
第八章 紫色の夜明け
第九章 黄色の死角
第十章 紫苑色の真実
第十一章 無色の週末

■特典内容
★キャラクター原案:浅野いにお描き下ろしBOX仕様
★豪華ブックレット
・原作者:森博嗣 ×監督:神戸守の往復メール書簡
(アニメ放送期間中に行われる二人のメール内容を掲載)
・浅野いにおキャラクター原案集
・アニメ設定資料集など
★特典CD1:「すべてがFになる THE PERFECT INSIDER ORIGINAL SOUNDTRACK」
・音楽;川井憲次 劇伴集
・オープニングテーマ「talking -TV size-(Anime Size)」KANA-BOON
・エンディングテーマ「ナナヒツジ -TV size- (Anime Size)」シナリオアート
★特典CD2:オーディオドラマ「四季」
・本作で神に最も近い存在として登場する真賀田四季の生い立ちのエピソードをオーディオドラマ化
・dアニメで隔週で1章ごとに配信する6章+新規録り下ろしextraトラック
★特典映像:ノンクレジットOP,ED映像
発売:フジテレビ、アニプレックス販売:ソニー・ミュージックマーケティング



>>アニメ『すべてがFになる THE PERFECT INSIDER』公式サイト
>>アニメ『すべてがFになる THE PERFECT INSIDER』公式Twitter

(C)森博嗣・講談社/「すべてがFになる」製作委員会
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