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熱き『デジモン』の祭典が再び!「デジフェス2017」レポート

熱き『デジモン』の祭典が再び!さらなる進化を予感させた「DIGIMON ADVENTURE FES. 2017」レポート

 2017年7月30日(日)、オリンパスホール八王子にて『デジモンアドベンチャー』の祭典「DIGIMON ADVENTURE FES. 2017(以下、デジフェス2017)」が行われました。2015年から開催されたデジフェスは、今回で3回目を迎えます。

 本イベントには、2015年11月より上映されている映画『デジモンアドベンチャー tri.』のキャスト・主題歌アーティスト総勢19名が出演。オリジナル朗読劇やトーク、音楽ライブのコーナーなどで盛り上がりました。本稿では、昼と夜の2公演行われた内の、昼公演の模様をレポートしていきます。

【登壇者一覧】
花江夏樹(八神太一役)、三森すずこ(武之内空役)、田村睦心(泉光子郎役)、吉田仁美(太刀川ミミ役)、榎木淳弥(高石タケル役)、池田純矢(城戸丈役)、M・A・O(八神ヒカリ役)、荒川美穂(望月芽心役)、坂本千夏(アグモン役)、重松花鳥(ピヨモン役)、山口眞弓(ガブモン役)、櫻井孝宏(テントモン役)、山田きのこ(パルモン役)、松本美和(パタモン役)、竹内順子(ゴマモン役)、徳光由禾(テイルモン役)、森下由樹子(メイクーモン役)、宮崎歩(挿入歌)、AiM(第1章、第4章エンディングテーマ)、松澤千晶(MC) ※敬称略

 

まさかのサプライズプレゼントが登場! 開幕から会場は大盛り上がり
 期待の高まる中、本作の挿入歌「brave heart~tri. Version~」が流れ出し、会場を一気に『デジモンアドベンチャー』の世界へと誘います。モニターに映し出された「10、9、8、……」のカウントダウンに合わせて、会場も大合唱!

「みんな、待たせたな! 今からそっちにいくぞ!」と、花江さんや坂本さんらキャスト陣がキャラクターのセリフと共に登場すると、会場は大きな歓声に包まれます。総勢17名のキャスト陣が一同に並ぶ姿は圧巻でした。

 オープニングトークでは、それぞれのキャラクターについて簡単に紹介が始まります。「ミミ、今日はあの日の忘れ物を届けに来たの!」と、パルモンを演じる山田さんが、ミミ役の吉田さんに帽子をプレゼントする場面も。なんとこの帽子は山田さんの手作りだそうで、いきなりの熱い展開に会場からは大きな拍手が起こりました。

 最初のコーナーは「デジモンランキング」。このコーナーでは、『デジモンアドベンチャー tri.』の第1章~第4章に関するアンケート結果をランキング形式で発表し、キャスト陣全員で当時を振り返ります。

「面白かったシーン」として、三森さんは、アグモンが川から流れてくるというシーン(第4章)をチョイス。「空とヤマトと太一のシリアスめの良いシーンで、青春だな~って思って観てたら、アグモンがどんぶらこと流れてくるんです(笑)。良い感じに和ませてもらえました」。司会者から「アグモンって存在がエンタメみたいなものですよね」といじられると、坂本さんは「アグモンはお話にあんまり関係なく、ただいれば良いっていう(笑)」と笑顔で返します。


キャストトーク中にパルモンが退化!? 会場は大爆笑の渦に
 続いて印象的なセリフとして、ゴマモンが丈に対して「(会いに)来ちゃった!」という場面があげられます。竹内さんは「思いのほか池田君がキュンと来てくれたみたいなんで。……これで上下関係がハッキリしたね!」と笑顔でコメント。デジモンパートナーとしての、新しい在り方を予感させました。

 ガブモンが頬を赤らめて「ヤマト君」と呼びかけるシーンで山口さんは、「はじめて脚本を見たときは、どうしようと……(笑)。いままで“君”付けで名前を呼んだことが無かったので、そのままの気持ちを乗せた感じです」。司会者から「パートナーデジモンと子供たちって、君とかちゃんとか付けないですよね」と振られると、「“はん”はいますけどね……!」と櫻井さんがすかさずツッコミます。(櫻井さんが演じるテントモンは、パートナーである泉光子郎のことを、「光子郎はん」と呼ぶため)

 また、太一の「いつかなんて待ってたら、あっという間に大人になっちまうよな!」というセリフも挙げられました。花江さんは「今までの太一はちょっとウジウジしていた部分があったじゃないですか。それを経ての『お待たせしました! これぞ太一ですよ!』というセリフが、本当に良いですよね!」と熱くコメント。

 感動的なセリフだったはずですが、なんとここで、山田さんが居眠りをしてしまっていたことが発覚! 坂本さんから「大人になるって大変だね! パルモン老化~!」とアグモンの声でいじり倒されると、出演者を含め、会場からは大爆笑が起こりました。


『デジモンアドベンチャー tri.第5章』の情報が公開! 太一の身に、一体何が……?
 続いてのトークテーマは、『デジモンアドベンチャー tri.第5章「共生」』のお話に。スクリーンには今回参加できなかった細谷さんが登場。「ガブモン役の山口さんとは、良い感じのつかず離れず感、男の友情を感じています……」と、ガブモンのぬいぐるみを撫で回しながら、ねっとりと語り始めます。

「5章についてネタバレにならない程度に言いますけど。どうなったんだよ……太一という感じです。わたくしのエピソードの思い出は、『どうなったんだよ……、太一』」とシュールな空気に包まれたまま、細谷さんの映像は終わりました。

 続けて、第5章のPV第2弾を公開。仲間たちの様々な思いが交錯し、物語が急展開を迎えるような場面が印象的でした。PVの後半には地面に太一のゴーグルが落ちている場面が映し出され、「お兄ちゃん……どうして?」とヒカリの沈んだ声で終わります。

 キャラクターの“死”を予感させるようなシーンに、会場からは戸惑いの声が。すかさず花江さんが、「あれは太一がゴーグルに進化したんです」と答えると、一瞬にして会場は元の明るさを取り戻しました。

 5章の見どころについて、徳光さんは「究極進化がどうなるのか、選ばれし子供たちの心震わせるシーンがすごく多く出てくるので、そこも見逃せません!」とコメント。

 また、望月さんは「芽衣子のキービジュアル、うつむいてるだけじゃなくて、実は涙を流している絵になっているんです。台本を貰った時から本当に一番大きな壁にぶつかった感じと言いますか、5章は本当に印象的なセリフが多くて……。でも、コミカルなシーンもあるので、笑って泣ける、緩急がある作品になっています」と作品の魅力について語ってくれました。

デジフェスの最後を飾るのは、やっぱりこの曲!
 告知を挟んだ後、キャストによるオリジナル朗読劇が始まります。朗読劇と音楽ライブを組み合わせたミュージカルのような形式で、のど自慢大会に出場した主人公たちの姿が描かれました。

 宮﨑さんとAiMさんが登場し、「brave heart~tri.Version~」や、「I wish~tri.Version~」を熱唱。各キャストによるキャラクターソングのライブでは、パタモンであれば黄色、メイク―モンにはピンクと、客席からはキャラクターに合わせた色のペンライトが振られていました。

 さらに、第5章「共生」のエンディングテーマが、宮﨑さんとAiMさんによる初のデュエット曲「アイコトバ」に決定したことが発表・初披露されると、会場内のテンションは最高潮に! 観客全員が総立ちとなり、バラード調な曲に合わせてゆったりとペンライトが振られました。

 朗読劇が終わると、再びキャスト陣が登壇。代表して、花江さんが今回のイベントを振り返ります。「毎年本当に楽しすぎて、時間があっという間に過ぎてしまうんですけど。この興奮を胸に、ぜひ第5章の劇場に足を運んで頂いて……。なぜ太一がゴーグルに進化したのか(笑)。その目でぜひ確かめて下さいね!」

 最後に、デジモンシリーズの代表曲「Butter-Fly~tri.Version~」を登壇者と会場の来場者全員で熱唱し、イベントは大盛況のまま幕を閉じました。

 
「太一にとって、大切なパートナーであり続けたい」イベント後の囲み取材の模様をご紹介
 イベント終了後には囲み取材が行われ、出演者の代表として、坂本さんと花江さんが出席しました。

――まずは昼の部を終わっての感想をお願いします。

花江夏樹さん(以下、花江):毎年思っていることですが、あっという間に終わってしまって(笑)。今回は歌も多かったですし、朗読劇もガッツリできたので、あますことなくデジモンを楽しめたという気持ちです。昨年よりも、純粋に楽しんで参加することができたなあと思いました。

坂本千夏さん(以下、坂本):お客さんのデジモン愛を、本当にひしひしと感じながらプログラムを進めています。みんなで同じ所に向かって進んでいるんだなという感じで過ごすことができました。あっという間に過ぎちゃいましたね。

――花江さんはより楽しめたということですが、どういった心境の変化があったのでしょうか?

花江:初回のイベントでは、ファンの皆さまの空気感というか、そういうのが分かんなかったので。今年は最初からワクワクした状態で、デジフェスのことだけに集中してできました。後は長いこと太一をやっているうちに、自分の中にキャラクターが根付いたという気持ちの変化もあって楽しめました。

坂本:花江さんは本当にたくましくなったし、大人になったね!(笑)。最初は手探りというか。だんだん自分のものになっているという、手ごたえを感じられるようになりました。

――朗読劇についての感想をお願いします。

坂本:高校の頃から歌っているんですけど、企画ものが多かったんです。アマチュアの頃からこういうジャンルが好きで。そんなにやらなくても良いのにと思いながら、「ああ体が勝手に……!」という感じで(笑)。

――キャラクターを演じているうえで気を付けている部分はありますか?

花江:太一の場合は成長していく過程の中で、子供なら誰しも経験するだろうなという……。子供の頃や、思春期ってこうだよなっていうことを考えながら演じていました。

――花江さんの思春期の頃の思い出というのは?

花江:小学生の頃って、死について考えたりするじゃないですか(笑)。それで怖くなってお母さんに甘えちゃったり、ジェットコースターなんか乗れなくなっちゃったりとか。

坂本:悪いことばっかり考えちゃうもんね。

――坂本さんはいかがでしたか?

坂本:アグモンは心と体が直結しているというか、すごいシンプル(笑)。「どんな太一でも大好きだよ!」っていう、大切なパートナーであり続けたいですね。

――ありがとうございました。

[取材・文・写真:島中一郎]

 
作品情報

■デジモンアドベンチャー tri. 第5章「共生」
3週間限定劇場上映/劇場限定版Blu-ray 先行発売/先行有料配信
2017年9月30日(土)同時スタート!

【上映館】
札幌シネマフロンティア、MOVIX 仙台、新宿バルト9、渋谷TOEI、T・ジョイPRINCE 品川、横浜ブルク13、MOVIX さいたま、T・ジョイ蘇我、シネシティザート、TOHO シネマズ 浜松、109シネマズ名古屋、梅田ブルク7、T・ジョイ京都、広島バルト11、T・ジョイ博多、鹿児島ミッテ10

【CAST】
花江夏樹 坂本千夏 ほか

【STAFF】
監督:元永慶太郎
シリーズ構成:柿原優子
キャラクターデザイン:宇木敦哉

※一般販売版Blu-ray&DVD 2017年11月2日(木)発売!

>>「デジモンアドベンチャー tri.」公式サイト

(C)本郷あきよし・東映アニメーション
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