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声優

歌にダンスにお芝居に。先輩になった今だから伝えられる、三森すずこさんのメッセージ『きみの声をとどけたい』声優インタビュー

2016年より募集を開始し、6人のメンバーが選出された「キミコエ・オーディション」。選ばれた6人は「NOW ON AIR」というユニットで歌にダンスにお芝居と、様々な活動を行っています。

そしてついに、NOW ON AIRの集大成とも言える映画『きみの声をとどけたい』が、2017年8月25日より公開となります。

本作のキーキャラクターのひとりである矢沢紫音を演じるのは、声優の三森すずこさん。NOW ON AIRが演じるキャラクターたちと同級生の役に挑戦しています。

そんな三森さんへインタビューを実施。先輩になった今だからこそわかるNOW ON AIRとの関係についてお聞きしました。

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ピュアと大人の微妙なライン
──まずは、矢沢紫音 役が決まったときの感想と、作品の印象を教えてください。

三森すずこさん(以下、三森):NOW ON AIRのオーディションに見届け人として参加させていただいたのがきっかけで、作品に出演させていただきました。オーディションで選ばれたみんなと一緒に作品を作ることができるのが、すごくうれしかったです。

最初は、先輩の役かなって思いこんでいたんですけど、同級生の役ということだったので、みんなのピュアさに負けないように頑張ろうと思いました。

作品は、伝えたいことがとてもシンプルな内容で、だからこそグッとくるものがありましたね。ヒロインたちの凄くピュアな気持ちが詰め込まれていて、心が洗われるような作品だと思います。


──矢沢紫音は、どんな印象でしたか?

三森:紫音の母親は、紫音が4歳のときに交通事故に遭って、それから寝たきりの状態がずっと続いています。それもあって紫音は、現実に対して少し諦めている感じで、冷めた目で世の中を見ているんです。どうせお母さんは目が覚めないって思いこんでしまっています。

そんな状況だから、周りのみんなよりも早く大人にならざるを得なかったせいで、はしゃげないし、友達もいないしで、すごくぶっきらぼうな感じです。暗いのとはまた違うんですけど、冷めてるっていう言葉がすごくあっている女の子だなと思います。

──高校生としてのピュアさと大人びた感じのギャップに苦労することはありませんでしたか?

三森:ピュアさに関しては、NOW ON AIRのみんなのピュアなお芝居に合わせようとと思って、そこに基準があったんですけど、紫音をどこまで大人びた感じにさせるかは、自分の中で試行錯誤した部分だったなと思います。

特になぎさ(行合なぎさ、CV:片平美那さん)とは、ふたりで喋るシーンが多かったんですけど、演じている美那ちゃんも高校生だし、等身大でなぎさを演じているんです。そんななぎさのリアル高校生感に負けないリアル高校生感をどこかに持っておかないと、と思いました。

だから紫音は大人びていて、冷めているんだけども、どこかに子どもっぽい部分を持たせるように意識しました。

焦りを感じた「みんな歌がうますぎる!」
──オーディションを見守ってきたNOW ON AIRがアフレコしている様子をご覧になった感想を教えてください。

三森:6人全員にお会いしたのはアフレコのときが初めてでした。すごく品があって素敵な子たちだなっていう印象でした。

もちろん私が先輩だからっていうのもあるんですけど、すごく緊張していて、でもすごく礼儀正しかったんです。なんかみんなちょっと古風な感じがあって、それがすごく品格につながっているなと思いました。

もちろん大勢の中から選ばれし6人で、演技も素晴らしいし、歌がとにかくうまいんです。最後にみんなで合唱する曲がアフレコであったんですけど、それを聴いた時に私は焦りを感じました。「みんな歌がうますぎる!」って。


──(笑)。

三森:これは次世代だなって感じました。この次世代に交じっていくには勇気がいりましたね。自分の新人のころを思い出すと、私は芝居も苦手だったし、歌にも苦手意識があったので、雲泥の差だなと思います。

歳は全然離れているんですけど、6人のことをすごく尊敬しています。アフレコ現場とかでも一生懸命頑張って何回もテイクを重ねていたり、監督の指示を真摯に受けとめて聞いてる姿を見ていると、可愛くてしょうがないです。

私は今「世界で一番愛おしい6人」って呼んでるんですけど、そのひたむきに頑張っている姿に心打たれるというか、応援したくなってしまう人たちです。

──アフレコは4日間あったみたいですが、三森さんはどの回に参加したんですか?

三森:私は最後の一日だけ参加でした。みんなはそのアフレコの収録の前にも台本をもとに練習をしてきていましたね。その4日間のために一生懸命練習したことをぶつけていて、強いエネルギーを感じました。

でも私がいたりとか野沢さんがいらっしゃったりとか、本人たちは緊張の一日だったんじゃないかと思います(笑)。

みんなで収録の合間におやつを食べたんですけど、そのときに私がみんなの普段の生活とか色々聞き込んじゃいました。「学校はどんな感じなの?」みたいな。



──メンバーが三森さんに干し芋をいただいたと言っていましたよ。

三森:そうなんですよ(笑)。その日たまたま自分のおやつ用に持っていたんです。もっとおしゃれなのにしておけばよかった〜(笑)。

後々、「あの時三森さんにいただいたマドレーヌがおいしかった」とかだったらよかったんですけど、なんで干し芋をチョイスしたのか……。あー、そこまで見越してなかったですね。ずっと言われるんだろうなぁ(笑)。


──メンバーも三森さんを見て感動したと言っていましたけど、そういう視線は感じていましたか?

三森:すごいジーッと見られていて、逆に緊張ですよ(笑)。自分もまだまだ新人からちょっと毛が生えたくらいの世代だと思っているので、こんなにも若い子たちに慕われて、自分もしっかりしないとって思いました。

お芝居に関するアドバイスは、監督もいらっしゃいますし、私がすることでもないと思ってしませんでした。それでなくても現状すごく素敵なピュアなお芝居だし、私が言えることは、ダンスのことくらいですかね(笑)。

私は先輩っていうよりは、お姉ちゃんくらいの気持ちなんです。先輩になっちゃうと何かを教えないといけない使命感があって、それはちょっと私には向かないと思います。6人は今のままでも魅力的だし、私がなにか言ったことによって変に意識しちゃって窮屈になったらいやだなって思いました。

もはや私が姉というより、みんなが孫、みたいな感じです。本当に6人の孫感がすごいんですよ。私はお婆ちゃんでいいかなっていうくらい。ただただ可愛いんです。

──逆に三森さんが新人のころにずっと見ていた先輩やお姉ちゃんみたいだった先輩はいますか?

三森:私がデビューしたてのころにモブで入らせて頂いた現場が、堀江由衣さんと田村ゆかりさんがいらっしゃる『B型H系』というアニメでした。そのアニメの現場には、能登麻美子さんもいらっしゃいましたね。

あと『ミルキィホームズ』でも田村さんがいらっしゃって、沢城みゆきさんもいらっしゃって。私もデビューしたての時期に大先輩の仕事ぶりを近くで拝見させていただく機会があったんですけど、NOW ON AIRのみんなもそのときの私と同じ気持ちなのかなって思います。


──先輩の立場になってみてどう思いましたか?

三森:学生時代に部活をやっていたので先輩後輩という関係に違和感は感じません。でも、自分が先輩に言われてためになったことは伝えたいし、「これは今の時代にはあってないぞ」っていうためにならなかったことは、私で止めたいなと思っています。

なんかやっぱり先輩後輩と言えど所詮人間関係なので、ぎゅうぎゅうに堅くなり過ぎない関係がいいなと思っています。あまり構えずにお話できるようになれたらいいですね。


──NOW ON AIRのみなさんも教えてもらったというよりは、緊張を解してもらって助かったというようなことを言っていました。

三森:よかったよかった。怖い先輩も必要だけど、私はそうはなれないのかなって思います。自分にあまり自信がないのかもしれないですけど、「もっとこうしなさい」みたいなのはちょっと言えないなと……(笑)。

伝えたい「そのままピュアで」
──メインキャラクターたちがフレッシュなNOW ON AIRの6人ということで、その中に一人混ざる三森さんの役割は、どういうものだと思いましたか?

三森:なんだろうなぁ……。現実感、ですかね。

役もそうなんですけど、この6人はすごくキラキラしていて「夢に向かって毎日がハッピー!」みたいな感じなんです。その役を演じている6人も今がスタートでキラキラしているんです。

逆に私は今まで楽しいときもあったし、仕事で苦労したときもあって、いろいろ経験値があることによって現実を見ているなって思います。だからと言って現実が受け入れられないとか冷めてるとかではないんですけど(笑)。

彼女たちが夢・未来だとしたら、私は現実を生きている人間なのかなという感じはあります。

──三森さん自身が経験してきたことをNOW ON AIRが経験していて、そういう意味でも三森さんがいて良かったのではないかなと思います。

三森:紫音も新人の方が演じていたとしたら、それはそれで7人で手探りで頑張るぞ感があったかもしれないんですけど、私がいることで何か6人が安心できていたらいいなと思います。

舞台挨拶のときとかもみんなガチガチで、私がいることが安心材料になればいいなと思っていたんですけど、結果的に6人の方がしっかり喋れていて、ヤバいなと思いました(笑)。


──(笑)。6人に言われて嬉しかったことはありましたか?

三森:実は1対1ではまだあまりしゃべっていないんですけど、片平さんは『ラブライブ!』がすごく好きで、ファイナルライブもライブビューイングで見ていたらしいんです。

にこちゃん(矢澤にこ、CV:徳井青空さん)が好きだから、いつもツインテールにしているらしくて(笑)。そういうの聞いたらすごい可愛いなって思いました。しかも自分では言わないんですよ。周りの子から「この子、にこちゃんが好きだからツインテールなんですよ」って聞いて、その光景が「なにそれ。すごい可愛い」って思いました。

本人は私に会うときに「いつも見ていた三森さんが目の前にいる」って感じですごく緊張していましたね。そういう感覚って私も先輩にお会いするときにもちろんあるので、そういうポジションに自分がいるということは不思議でもあり、うれしくもあります。

──いま彼女たちにお姉さんとしてメッセージを贈るとしたらどんなことを伝えたいですか?

三森:今の独特なピュアさだったり上品さがすごく素敵だと思っているので、そのままでいてほしいなって思います。

これからいろいろ悩むこともあって、心も成長していくし、そのままでいるのはすごく難しいと思うんですけど、なるべくこのまま大きくなっていってほしいなと思います。


──今いただいたメッセージも本作のテーマになっている“コトダマ”です。三森さんは何かコトダマの力を感じた経験はありますか?

三森:コトダマは前からすごく大事にしています。『ミルキィホームズ』の武道館ライブもそうでした。夢は大きくねっていうことで『ミルキィホームズ』が始まったときに、武道館目指そうって言ってたんです。それも叶いました。

ソロの活動を始めたときも、7個くらい目標を掲げたんですよ。それももう6個叶ったんです。例えば、武道館ライブをやりたいとか、アニサマに出たいとか、オリコン5位以内に入りたいとか、グッズのデザインをしたいとか。

女子限定イベントをしたいっていうのだけがまだ叶っていないんですけど、これはまぁそのうちかなと。男の子が羨ましがるだろうから、平等に、女子会したら男子会もと思っています(笑)。

──では最後に、作品の見どころを教えてください。

三森:この景色です! 湘南の実際にある景色がアニメの中ですごく美しく描かれていて、本当に夏休みにぴったりな作品だなって思っています。

なぎさたちの、言葉をみんなに伝えるひたむきな感じが、さわやかな景色と相まって、見終わった後に凄く爽やかな気持ちにしてくれるんです。私が作品を見たときは、見終わった後には早朝のようなすがすがしい気持ちになりました。

全体を通してさわやかさが満載なところを、ぜひ深呼吸をするように見てただきたいと思います。

[インタビュー/石橋悠]

作品情報


映画『きみの声をとどけたい』
8月25日(金)TOHO シネマズ新宿ほか全国ロード―ショー

【ストーリー】
舞台は湘南・鎌倉―。女子高生たちの悩み、葛藤、そして夢。届けたい“声(想い)”-。海辺の町、日ノ坂町に暮らす行合なぎさは将来の夢が見つからず少し焦っている16才の少女。

『言葉にはタマシイが宿っているんだよ、コトダマって言ってね――』

小さいころ祖母から聞いたコトダマの話をなぎさはある出来事から信じていた。 ある日、なぎさは何年も使われていないミニFMステーションに迷い込み、出来心からDJの真似事をする。すると、偶然にも放送されたコトバは 思いもかけない人に届いていた―。

【キャスト】
片平美那/田中有紀/岩淵桃音/飯野美紗子/神戸光歩/鈴木陽斗実/三森すずこ/梶裕貴/鈴木達央/野沢雅子

【スタッフ】
監督:伊藤尚往
脚本:石川学
キャラクターデザイン:青木俊直
アニメーションキャラクターデザイン:髙野綾
音楽:松田彬人
制作:東北新社 マッドハウス
製作:「きみの声をとどけたい」製作委員会
イメージソング「この声が届きますように」(NOW ON AIR)
http://kimikoe.com/movie

>>「きみの声をとどけたい」公式サイト

(C)2017「きみの声をとどけたい」製作委員会
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