映画『鋼の錬金術師』エンヴィー役本郷奏多インタビュー

原作ファンが見ても楽しめる、完成度の高い作品です――映画『鋼の錬金術師』エンヴィーを演じる本郷奏多さんにインタビュー!

全世界シリーズ累計発行部数7,000万部超えの国民的人気コミックを原作とした実写映画『鋼の錬金術師』が、2017年12月1日(金)公開!本作は、月刊「少年ガンガン」(スクウェア・エニックス刊)で2001年~2010年に渡り連載された、荒川弘氏による大人気コミック「鋼の錬金術師」(以下、『ハガレン』)の実写化作品です。エド役の山田涼介さん、ウィンリィ役の本田翼さんら豪華キャストが集結。監督はジェームズ・キャメロン監督の下『タイタニック』のCGを手がけ、『ピンポン』で日本映画の新たな扉を開いた曽利文彦氏が務めています。

そんな本作にエンヴィー役として出演する本郷奏多さんにインタビューを敢行。原作ファンである本郷さんが映画の魅力、そして自身の演技について語ってくれました!

 

原作ファンでもワクワクするような出来だった!
――キャストに抜擢されたときの心境をお聞かせください。

本郷奏多さん(以下、本郷):もともと原作のファンだったので、その実写版に出れるというのはうれしかったですね。『ハガレン』が実写化するということは、規模が大きいはずだと思っていましたし、そんな作品に出れるのは光栄でした。

――原作ファンとのことですが、『ハガレン』との出会いについて教えてください。

本郷:高校生のときに入院していたことがありまして、そのときに友達から原作漫画を「これ、オススメだよ」と勧められて、全巻借してもらったのが『ハガレン』との出会いですね。

――漫画を読んでみて、どこに惹かれましたか?

本郷:完成度の高いストーリーです。読むまでは「よくあるバトルモノの漫画でしょ?」と思っていたのですが、実際読んでみると人体錬成の倫理観などテーマ性の深さに引き込まれましたね。

【コミック】鋼の錬金術師 (1)
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――好きなシーンはどこでしょう?

本郷:名場面、名ゼリフが多い作品だと思っています。あと、それらが、連続して揃っているのも作品の魅力だと思っています。

好きなシーンを上げるとするのなら、エドが真理の扉にたどり着いてガリガリにやせ細ったアルを見つけるシーンが印象的でした。まだアルが生きているというエドの仮説が証明されて、これから冒険を続ける原動力にもなったと思うので、あのシーンは好きですね。

あと、映画でも描かれるショウ・タッカーの娘・ニーナと飼い犬のアレキサンダーがキメラにされてしまうシーンは、原作で初めて読んでかなり衝撃を受けました。

――あのシーンは衝撃的でしたね。

本郷:荒川先生もあそこのシーンを描くのが一番苦労したとおっしゃっていました。『ハガレン』は、大人になったからこそ分かる重さがある作品だと思うので、考えさせられますよね。

――そうですね。ちなみに、好きなキャラクターは誰でしょうか?

本郷:たくさんいるんですけど、今回出ているキャラクターだとディーン・フジオカさんが演じているマスタング大佐ですね。あと、佐藤隆太さんのヒューズがヒューズそのもので、すごくいいなと思って見ていました(笑)。

▲左より、マスタング大佐(演:ディーン・フジオカ)、ヒューズ中佐(演:佐藤隆太)

▲左より、マスタング大佐(演:ディーン・フジオカ)、ヒューズ中佐(演:佐藤隆太)

――たしかに佐藤隆太さんはヒューズそのものでしたね(笑)。マスタング大佐はどういったところに魅力を感じましたか?

本郷:クールな人なんですけど、仲間になにかあったときは熱くなる、かっこいいキャラクターというところですね。あと、なんといっても強い!

――原作と映画で変わったところがありましたが、原作ファンとしてどう感じましたか?

本郷:今回の『ハガレン』はものすごく原作を大事にしていると感じました。漫画と映画で変わっているところはありますが、それは必要最小限にコンパクトにしただけだと思っていまして、ファン目線から見てもあまり気にならなかったですね。

――ファン目線からの見どころはどこだと思いますか?

本郷:錬金術を使うシーンですね。実写だと漫画やアニメより情報量が多くなってくるのですが、それでもワクワクできるような出来になっていると思います。

――錬金術を使うシーンのCGは迫力がすごかったですね。

本郷:そうなんですよ、あれを最初に見て頭に浮かんだ言葉が「すごい!」のひと言。映画を観ていると、多少動きがぎこちなかったり、CGに違和感を感じやすいんですけど、そのようなことがありませんでした。細かく計算して作り込まれている、かなり完成度の高い作品だと思ってます。


今まで実写を演じてきた中で一番現実とかけ離れた作品だった!?
――収録で苦労したことを教えてください。

本郷:ビジュアルの作り方を一番苦労しましたね。僕だけでも衣装合わせは5回ぐらいやっているので、凝って作っていました。どこまで原作に寄せるか、非常に難しいことだと思うんですけど、映画は結構振り切ってやっていたので、それが功を奏していたなと見終わって感じました。

――作中で変身しますが、演技はどのように?

本郷:いままでだったら、体にマーカー貼って動きを記録したりするのですが、技術が進化してきていることもあって、合成用のグリーンバッグで演技してないんですよ。普通に撮影したので、以前と比べると制約が減ってきましたよね。

――ご自身のエンヴィーが登場したシーンはどう思いましたか?

本郷:燃やされるシーンが印象に残ってます。燃やされている芝居をして、近くにあった黒焦げの人形に変化していくんですけど、「ここからアレになるものなのかね?」と思いながら見てたんですよ。そしたら、徐々にあの黒焦げの人形になっていくのを見て「ここまで見通していた監督はすごい」と思いました。

▲左より、グラトニー(演:内山信二)、ラスト(演:松雪泰子)、エンヴィー(演:本郷奏多)

▲左より、グラトニー(演:内山信二)、ラスト(演:松雪泰子)、エンヴィー(演:本郷奏多)

――嫉妬のエンヴィーということで、収録中に嫉妬はしましたか?

本郷:うーん、イタリアロケに行けなかったことですかね。

――(笑)。日本だけでのロケだったんですね。

本郷:そうなんですよ。行ってみたかったですね、海外でのイベントもあったので。

――アニメ、漫画などが原作の実写作品に多く出演されていますが、本作の「ココが他作品と違う!」と感じたところはありますか?

本郷:僕が出演した中で一番現実とかけ離れたファンタジーな世界だというところですね。作中では科学とは言っていますが、ほぼ魔法なので(笑)。あと、人間ではないものが動くというところです。

――映画に興味を持っている方へメッセージをお願いします。

本郷:結構重いところをテーマにしている漫画なので、代償として腕や足が持っていかれてしまったり、かわいい女の子が犬にされてしまうなど重く感じるシーンがたくさんあります。

映画では、そういったシーンがより濃く表現されています。生きた人間があの世界に行って感情が乗っかるとこういうふうになるんだよといった内容となっていますので、ぜひ足を運んで見ていただきたいです。

――ありがとうございました。

作品情報

映画『鋼の錬金術師』
12月1日(金)ロードショー!

●概要
本作は、月刊「少年ガンガン」(スクウェア・エニックス刊)で2001年~2010年に渡り連載された、荒川弘氏による大人気コミック「鋼の錬金術師」(略称:ハガレン)の実写化作品。エドワード・エルリック役の山田涼介さん(『映画 暗殺教室』(2015))、ウィンリィ役の本田翼さんら豪華キャストが集結。監督はジェームズ・キャメロン監督の下『タイタニック』(1997)のCGを手掛け、『ピンポン』(2002)で日本映画の新たな扉を開いた曽利文彦氏です。

●STORY
全世界待望のファンタジー超大作、兄弟の絆を懸けた冒険が始まる!
運命に挑む兄弟エドとアル。幼き日に最愛の母を生き返らせようと、禁忌を犯したエドは手脚を失い、アルは魂だけの鎧の身体になった。必ず弟の身体を取り戻す――そう決心し、鋼の義肢、オートメイル(機械鎧)を身に着けたエドは、“鋼の錬金術師”と呼ばれる国家錬金術師となる。
身体を取り戻す唯一の手がかりは、謎に包まれた「賢者の石」。伝説を求めて旅をする二人は、やがて国家を揺るがす恐大な陰謀に巻き込まれていく…。壮大な旅の果てに、待ち受ける驚愕の真実とは? 兄弟の絆を懸けた、超ド級の冒険がいま始まる!
<錬金術――それは、あらゆる物質を新たなものに作り変える魔法のような科学>


●キャスト
山田涼介 本田 翼 ディーン・フジオカ
蓮佛美沙子 本郷奏多/國村 隼
石丸謙二郎 原田夏希 内山信二 夏菜
大泉 洋(特別出演) 佐藤隆太/小日向文世/松雪泰子

●スタッフ
原作:「鋼の錬金術師」荒川 弘(「ガンガンコミックス」スクウェア・エニックス刊)
監督:曽利文彦
脚本:曽利文彦 宮本武史
音楽:北里玲二
主題歌:MISIA「君のそばにいるよ」(アリオラジャパン)
製作:映画「鋼の錬金術師」製作委員会
制作プロダクション:OXYBOT
配給:ワーナー・ブラザース映画



>>映画『鋼の錬金術師』公式サイト
>>映画『鋼の錬金術師』公式ツイッター(@hagarenmovie)
#ハガレン

(C)2017 荒川弘/SQUARE ENIX (C)2017映画「鋼の錬金術師」製作委員会
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