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『ダリフラ』TVアニメ第10話 PlayBack

『ダーリン・イン・ザ・フランキス』TVアニメ第10話 Play Back:オレンジ色の都市の秘密が明らかに

2018年1月より放送中のTRIGGER×A-1 Pictures 共同制作によるオリジナル TV アニメーション『ダーリン・イン・ザ・フランキス』(ダリフラ)。本稿では、オトナたちの住むオレンジ色の都市の秘密が垣間見えた第10話「永遠の街」本編の内容を筆者が感じた印象と共に振り返っていきます。


 

憧れの都市、実際に目にしたコドモたちは――

ゾロメのモノローグから始まった10話。ゾロメと言えば猪突猛進、いつもミクとケンカばかりしている印象がある。それでいてオトナに対する憧れが最も強いキャラクターだ。今回はそのゾロメがメインとなる回だった。ちなみに10話はTRIGGERの担当話数となる。


ちょっと登場しないと、少し寂しい気持ちになってしまっている自分に気づくのだが、相変わらず冒頭のAPEのやり取りは意味深だ。「古来、褒賞は兵を鼓舞するための常套手段。前時代的な生態が強く見られる彼らであれば、さらなる効果が得られましょう」というセリフも、テストチームである13部隊の立場を表す大きなヒントになっているような感じがする。やはり前時代的な子たちなんだなと。

エレベーターの中から何度も見ていたオレンジ色の都市。その秘密が10話でかなり明らかにされた。褒賞によって普段は入れない都市部に入ることを許可されたコドモたち。そこでゾロメは好奇心から単独行動を取ってしまう。



これまで都市の景色を見ていても感じていたが、人気がない。それは事実だったようで、ゾロメもほとんど人に会うことができずにさまよっていた。ようやくオトナを見つけて接触を試みるが、躓いて怪我をし、オトナの女性に治療してもらうことになってしまう。

 

ゾロメとオトナの女性の出会い、そして世界のイビツさが浮き彫りに

10話は、そのオトナの女性とゾロメの会話がメインで、そこからいろいろなヒントを得ることができた。まずオトナの女性が言ったのが、(ゾロメの)体が少し違ってメディカルチェッカーが反応しなかったけど、ペット用とかを試したらうまくいったということ。ここでオトナとコドモが別モノなのだということをサラッと言っているのだが、あんまりゾロメは聞いていない…。その他にも、衝撃的な事実がいくつも出てきた。




7話で日本の廃墟が遺跡みたいな形で出てきたが、そこから文明が進歩していき、その行き着いた先がこのオトナが住む都市だとすると、効率化が究極のところまで進んでいってしまい、無駄が一切省かれた社会なのだとわかる。その他だとザッとこんな感じだ。

・昔は味覚を楽しんでいたけど、今は体に必要なものが摂れればいい。
・パートナーがいるのは古い慣例に倣っただけで便宜上のもの。
(生きるために他人が必要なのは煩わしい)
・パートナーは脳に直接快楽を得ている。
・パートナーの声はしばらく聞いていないし、生きるために会話は必要がない。

ちなみに、オトナの目に瞳孔がなかったのも、鼻が低かったのも、必要なものを省いた生活をしてきた結果で、進化の過程でそうなってしまったのかもしれないと想像したが、それには確証もない。


女性と会話したあと、ゾロメの流した涙の意味は、この女性と遺伝子的な何らかの関係があることを示唆していたかもしれない。だが、そのあとにゾロメが「いつか俺もオトナになれるんだよね」と言って、この都市に住むようになったら友達になってくださいとお願いするが、「そんなの無理に決まってるじゃないの」と笑顔で否定される。


これまで優しい声で会話してくれていて、このひと言もまったく悪意はないのだが、すごくショッキングなひと言だった。それは演出的にそういう見せ方をしていたというのもあるが、オトナの女性の声が井上喜久子さんだったこともかなり大きい。

優しい声なのにゾッとする……あの雰囲気を出せるのは井上喜久子さんくらいだろうと思ってしまった。で、「だってあなたは…」と続けたあとにブザーが鳴って聞こえないという演出。大事な核心が聞けなかった上に、ゾロメがその続きを聞いたのかどうなのかすらわからないという、なかなか視聴者には酷な仕打ちだった。

追い打ちをかけるように、ゾロメに対して「細菌保持者」と言う言葉を使う警備の人。以前も汚れた血と言われていた気もするが、今度は細菌保持者。ただ、このオトナたちの生活を見たあとだと「細菌保持者」と言われる理由もわかる気もした。


 

次回第11話はミツル回

これまでもまともに見えていたわけではないが、オトナの世界は想像以上に怖いもので、この作品がディストピアものだというのがよくわかる内容となった今回の10話。でも最後はミクの明るさがすべてを洗い流してくれる感じで、一瞬でゾロメに日常を与えるミクは、やはりゾロメの最高のパートナーだなと感じた。



さて、10話のラストで、ゼロツーの牙が伸びていたような感じがするのも気になるところだが、11話はミツル回となる。気が合っていなかったミツルとイクノ。お互いの気持ちがどこを向いているのかなど、気になることも多かった2人だけに、どんな選択をしていくのかが見どころになる。

[文/塚越淳一]

 

BD&DVD発売情報

【ダーリン・イン・ザ・フランキス 1】
発売日:2018年4月25日(水)
Blu-ray完全生産限定版 8,000円(+税) (ANZX-14441~14442)
DVD完全生産限定版 7,000円(+税) (ANZB-14441~14442)

■収録話数:第一話「独りとヒトリ」/第二話「繋がるということ」/第三話「戦う人形」
本編約72分

■完全生産限定版特典 [本編ディスク+特典ディスク 2枚組 ]
・キャラクターデザイン/総作画監督・田中将賀描きおろしジャケット
・特典CD:音楽・橘麻美によるオリジナルサウンドトラック vol.1
・特製ブックレット
・映像特典:「ダーリン・イン・ザ・フランキス」放送直前番組特番(24min)/WEB予告映像
・音声特典:オーディオコメンタリー
※仕様・収録内容は告知なく変更になる場合がございます。

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作品概要
■放送情報
TOKYO MX:1月13日より毎週土曜23:30~
とちぎテレビ:1月13日より毎週土曜23:30~
群馬テレビ:1月13日より毎週土曜23:30~
BS11:1月13日より毎週土曜23:30~
ABC朝日放送:1月13日より毎週土曜26:29~
メ~テレ:1月13日より毎週土曜26:39~
広島ホームテレビ:1月18日より毎週木曜27:00~
BSS山陰放送:1月19日より毎週金曜26:18~
BBCびわ湖放送:1月22日より毎週月曜26:45~
※放送開始日・放送日時は編成の都合等により変更となる場合がございます。予めご了承ください。

■主題歌情報
・オープニング主題歌
アーティスト:中島美嘉
曲名:KISS OF DEATH(Produced by HYDE)
作詞・作曲:HYDE
編曲:HYDE/Carlos K.

・エンディング主題歌
アーティスト:XX:me(キス・ミー)
作詞・作曲・編曲:杉山勝彦

■スタッフ
原作:Code:000
監督:錦織敦史
副監督:赤井俊文
シリーズ構成:錦織敦史/林直孝(MAGES.)
キャラクターデザイン/総作画監督:田中将賀
メカニックデザイン:コヤマシゲト
アクション監修:今石洋之
ミストルティンデザイン:中村章子
叫竜デザイン:岩崎将大
美術設定:塩澤良憲
美術監督:平柳 悟
色彩設計:中島和子
3Dディレクター:釣井省吾/雲藤隆太
3DCG:スタジオカラー/A-1 Pictures
モニターグラフィックス:座間香代子
撮影監督:佐久間悠也
音楽:橘 麻美
音響監督:はたしょう二
編集:三嶋章紀
制作:TRIGGER/A-1 Pictures

■キャスト
ヒロ:上村祐翔
ゼロツー:戸松遥
イチゴ:市ノ瀬加那
ミツル:市川蒼
ゾロメ:田村睦心
ココロ:早見沙織
フトシ:後藤ヒロキ
ミク:山下七海
ゴロー:梅原裕一郎
イクノ:石上静香
ハチ:小西克幸
ナナ:井上麻里奈
フランクス博士:堀内賢雄

■ストーリー
彼らは夢を見る。
いつの日か大空へはばたく夢を。
ガラスによって遮られたその空が、どれだけ遠いものだと知っていても。
遠い未来。
人類は荒廃した大地に、移動要塞都市“プランテーション”を建設し文明を謳歌していた。
その中に作られたパイロット居住施設“ミストルティン”、通称“鳥かご”。
コドモたちは、そこで暮らしている。
外の世界を知らず。
自由な空を知らず。
教えられた使命は、ただ、戦うことだけだった。
敵は、すべてが謎に包まれた巨大生命体“叫竜”。
まだ見ぬ敵に立ち向かうため、コドモたちは“フランクス”と呼ばれるロボットを駆る。
それに乗ることが、自らの存在を証明するのだと信じて。
かつて神童と呼ばれた少年がいた。
コードナンバーは016。名をヒロ。
けれど今は落ちこぼれ。
必要とされない存在。
フランクスに乗れなければ、居ないのと同じだというのに。
そんなヒロの前に、ある日、ゼロツーと呼ばれる謎の少女が現れる。
彼女の額からは、艶めかしい二本のツノが生えていた。

「――見つけたよ、ボクのダーリン」

●TVアニメ「ダーリン・イン・ザ・フランキス」×「アニメイトタイムズ」コラボページ
https://www.animatetimes.com/darli-fra/

TVアニメ「ダーリン・イン・ザ・フランキス」公式サイト
TVアニメ「ダーリン・イン・ザ・フランキス」公式ツイッター(@DARLI_FRA)

(C)ダーリン・イン・ザ・フランキス製作委員会
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