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名曲アニソン「DANZEN!ふたりはプリキュア」五條真由美さんインタビュー

映画プリキュア主題歌「DANZEN!ふたりはプリキュア」五條真由美さんインタビュー|シリーズ15年共に歩んだ楽曲への想い

2004年に放送開始したアニメ『ふたりはプリキュア』に端を発するプリキュアシリーズが、今年(2018年)でなんと15周年を迎えました。そして、その節目を飾る劇場作品『映画 HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』が10月27日(土)より公開に。

本作は、現在絶賛放送中の最新プリキュア『HUGっと!プリキュア』と、初代プリキュアとなる『ふたりはプリキュア』が共演することで話題の作品。『ふたりはプリキュア』のメンバー以外にもシリーズから55名のプリキュアたちが集結するほか、主題歌はあの「DANZEN!ふたりはプリキュア」の新バージョン「DANZEN!ふたりはプリキュア~唯一無二の光たち~」となっています。

アニメイトタイムズでは、そんな主題歌「DANZEN!ふたりはプリキュア~唯一無二の光たち~」を歌う五條真由美さんにインタビューを行いました。『ふたりはプリキュア』当時の「DANZEN!ふたりはプリキュア」収録エピソードや、『HUGっと!プリキュア』第22話エンディングのダンスムービーの感想などを伺っています。

 

シリーズ15年分の想いが詰まった“~唯一無二の光たち~”

――プリキュアシリーズ15周年目の節目に、再び「DANZEN!ふたりはプリキュア~唯一無二の光たち~」として初代プリキュアの主題歌が使われることとなった率直な感想をお願いします。

五條真由美さん(以下、五條):「DANZEN!ふたりはプリキュア」はこれで3バージョン目になりますが、「DANZEN! ふたりはプリキュア (Ver.Max Heart)」が出た時も2年目も行けるんだという想いがありました。そこからまた15周年でこの曲を使っていただけることになるとは思っていなかったので、凄く光栄だなと思いました。

もちろん作詞の青木久美子先生が書いてくれた元々の詞も素敵ですけれど、「DANZEN!ふたりはプリキュア~唯一無二の光たち~」では3番の歌詞が変わっていて。今回は15周年目に改めてということで、歌詞に重さがあるんです。14年歌ってきた感じといいますか。

青木先生はライブにも足を運んでくださるので、事あるごとにお会いしています。だからこそ先生の中にも15周年への気持ちが入っていたと思うんです。「唯一無二な感じと言いますか、光たちの話を最後に持ってきている」ところが感動しました。

DANZEN!ふたりはプリキュア/『ふたりはプリキュア』主題歌

 

DANZEN!ふたりはプリキュア Ver.Max Heart/『ふたりはプリキュア Max Heart』主題歌

 

DANZEN!ふたりはプリキュア〜唯一無二の光たち〜/映画 HUGっと!プリキュアふたりはプリキュアオールスターズメモリーズ 主題歌

 

――この楽曲が使われたダンスPVが既に公開されていますが、その反響は届いていますか?

五條:あれはもう凄いですよね……!! とにかく「凄いな」という一言しかないんです。55人のプリキュア全員が出てくるし、全員踊っているし。しかも今回は、私がイベントなどで「DANZEN! ふたりはプリキュア」歌わせていただくときに踊っていた振り付けを、プリキュアたちが踊ってくれることになったのでより一層感動しましたね。

プリキュアのショーやテレビに出させていただくときも必ずその振り付けはやっていて、子供たちに教えていたんです。それを今回はプリキュアたちが踊ってくれるという事で、ぜひにとお願いしました。イベントではコール&レスポンスじゃないですけれど、一緒に何かをやる時間が大事なんです。その時に簡単な手ぶりがあるとみんなが覚えてくれて、一緒に歌いながらできる楽しさが生まれるんです。

 

――今『HUGっと!プリキュア』を見ているお子さんたちにも、今回でその振り付けを知って貰えることになりますよね。

五條:凄いですよね。ちょっとドキドキです、勝手に考えた振り付けなのに(笑)。この間も名古屋にイベントで行かせていただいたのですが、初めて会う子たちが振り付けをやってくれていたんです! プリキュアの衣装を着ている子たちだったのですが、多分映像を見てくれたんでしょうね。

ダンスPVでプリキュアたちが踊っている振り付けは五條さんが生み出した!?

――勝手に考えたというのはどういうことなのでしょうか?

五條:まだ初期の頃はダンスがなく、歌い手が自由にやれているところがありました。付いたのは、『ふたりはプリキュアSplash☆Star』後期エンディングテーマの「ガンバランスdeダンス」からでしたね。最初は何もついていない状況で歌っていたので、あるイベントで「やったほうがいい!」と思って考えたんです。簡単にできて、わかりやすくて、覚えて帰れるものがいいなと。

 

ガンバランスdeダンス/『ふたりはプリキュア Splash Star』後期エンディングテーマ

 

――ではそんな「DANZEN! ふたりはプリキュア」の、今だからこそ言えるエピソードを教えてください。

五條:「DANZEN!ふたりはプリキュア~唯一無二の光たち~」については、「DANZEN! ふたりはプリキュア」自体ずっと歌い続けてきた曲なので、最初にレコーディングした時から比べてみると歌い方が変わっていました。「DANZEN!ふたりはプリキュア(Ver.Max Heart)」になった時も1年間歌ってきたからか、やっぱりちょっと変わっているんです。

そこからの「DANZEN!ふたりはプリキュア~唯一無二の光たち~」は14年間歌ってきたからか、大分癖がついていました。だからそうなりすぎないよう考えて、新たな気持ちでレコーディングに臨みました。当日はずっとハンドマイクで歌ってきていた曲だったので、レコーディング用のマイクで歌うのは緊張しましたね。

「DANZEN!ふたりはプリキュア(Ver.Max Heart)」の時は、1年間やらせてもらった曲の新バージョンなんだみたいなテンションでした。

最初の「DANZEN! ふたりはプリキュア」の時は、音の取り方が録りながら変わったりしていて、作って行く作業がメインでした。2年目は知っている曲だけど1年目は誰もまだ知らない。だから作っている私たちもこうしよう、ああしようと想像していました。どうなるかわからない、2年目もあるかわからなかったですし。

――そんな楽曲を15年経った今も歌うことが出来ることについて聞かせてください。

五條:1年目はそんな未来があると思っていなかったと思います。『ふたりはプリキュア Max Heart』が終わった時もまさか15周年で歌わせていただけるとは……誰も思っていなかったのではと思います。インパクトの強い曲だったというのもあると思います。難しいメロディではないですし、難しい言葉も入っていない。それが物凄く覚えやすくて、頭に残っちゃうみたいで。

――本当にそう思います。

五條:歩いているテンポといい感じでシンクロするんですよね。朝聞いて外出て歩くと頭の中に流れていて。

「失敗なんてメじゃない!」と歌詞が背中を押してくれる

――では五條さんが思う「DANZEN!ふたりはプリキュア」の一番好きなポイントを教えてください。

五條:歌詞で「失敗なんてメじゃない!」ってところがあるんですけれど、そこはイベントとかライブでちょっとヘマをした時でもその歌詞が力強く歌えるので、そこで「良し!」と思えるというか、歌に背中を押してもらえて晴れ晴れした気持ちになれるんです。ちょっと不安な時も、そこでその不安が一気になくなるので。あれだけガッツリ言われるので、「だよね」って気分になります。


▲プリキュア15周年で公開されたPVも「失敗なんてメじゃない!」と、後押ししているシーンが描かれています。

 

――当時アフレコにも訪れていたそうですが、美墨なぎさ役の本名陽子さんや雪城ほのか役のゆかなさんと今回お話されたりはしたのでしょうか?

五條:まだ直接話はしていないんです。Twitter上ではやり取りしているんですけれど。多分「まさかね」とか「あれから15年なんだね」みたいな話をすると思います。初代はまだ“プリキュア”という名前が多く浸透していなかったと思います。今なら見たことない人でも名前だけは知っている番組に成長しましたが、その頃は番組名を覚えていない人が殆どだったんです。

だからそんな1年の後に2年目の『ふたりはプリキュア MaxHeart』に続いて、声優陣や制作陣もそういった空気を肌で感じていたと思うんです。だから、今会って話すとしたら「こんなに続くと思わなかったよね」みたいな話をすると思います。

 

――『HUGっと!プリキュア』になぎさとほのかが登場したエピソードがありましたが、そちらもご覧になられたのでしょうか?

五條:懐かしかったです! なぎさもほのかもとても相変わらずで、なぎさはなぎさだし、ほのかはほのかでした。ルール―(CV:田村ゆかり)とえみる(CV:田村奈央)と同じように、『ふたりはプリキュア』でなぎさとほのかが喧嘩したエピソードがあって、思い出しましたよね。


▲『HUGっと!プリキュア』第22話にキュアブラック&キュアホワイトが登場!(記事はこちら)

 

――最後に今回の映画とライブを楽しみにしているファンのみなさんへのメッセージをお願いします。

五條:今回の映画は私自身凄く楽しみですし、きっと見に来て下さるみなさんも楽しんでもらえると思います。初代からシリーズを見てくれている方も、『HUGっと!プリキュア』を見てくれている方も、きっとプリキュアを愛してくれていると思うので、ぜひその幸せな気持ちを共有できたらと思います。

来年1月のライブは、まだどうなるかわからないところがあるんです。でも15年の間プリキュアシリーズに関わった面々が、出演者として集結します。来て下さるお客さんもその面々を見てワクワクが止まらないと思いますし、それは出演者のみんなもそうだと思っているます。一体どんなことになるのか箱を開けてみるまで分からないところがあると思うので、楽しい時間をみんなで過ごせるようにしたいです。

――ありがとうございました。

[取材・文・撮影/胃の上心臓]

 

作品情報

▲キービジュアル

▲キービジュアル

『映画HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』
2018年10月27日(土)ロードショー
配給:東映

★本作は、プリキュア15周年を記念して、現在放送中の「HUGっと!プリキュア」と初代「ふたりはプリキュア」が力を合わせて戦う夢のコラボ作。「プリキュアオールスターズ」2年半ぶりの復活で、シリーズ史上最多の55人が大活躍するという超豪華な作品でもあります。

<スタッフ>
原作:東堂いづみ
監督:宮本浩史
脚本:香村純子

<声の出演>
引坂理絵
本泉莉奈
小倉 唯
田村奈央
田村ゆかり
多田このみ
野田順子
本名陽子
ゆかな
田中理恵
樹元オリエ
榎本温子
三瓶由布子
竹内順子
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沢城みゆき
高橋李依
堀江由衣
早見沙織
美山加恋
福原 遥
村中 知
藤田 咲
森 なな子
水瀬いのり
関 智一
矢島晶子

<ゲスト声優>
宮野真守
山本美月

映画HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア公式サイト
映画HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』公式ツイッター(@precure_movie)
プリキュア15周年公式サイト
プリキュア15周年公式ツイッター(@precure_15th)

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