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『機動戦士ガンダムNT』公開初日舞台挨拶レポート

“禁断の扉”がついに開かれた!?富野由悠季監督の話題も飛び出した『機動戦士ガンダムNT』公開初日舞台挨拶レポート

2018年11月30日、『機動戦士ガンダムNT(ナラティブ)』の初日舞台挨拶が、東京・丸の内ピカデリーにて行われました。ここでは、その模様をレポートしていきます(作品内容の軽度のネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意ください)

総勢7名のキャスト・制作陣が登壇

当日は『機動戦士ガンダムF91』以来27年ぶりとなる宇宙世紀シリーズの全編新作映画を見届けようと、多くのガンダムファンが劇場へと集結。
上映が終了し、その多くが余韻に浸っている中、榎木淳弥さん(ヨナ・バシュタ役)、村中知さん(ミシェル・ルオ役)、松浦愛弓さん(リタ・ベルナル役)、梅原裕一郎さん(ゾルタン・アッカネン役)らキャスト陣に加え、監督の吉沢俊一さん、脚本の福井晴敏さん、プロデューサーの小形尚弘さんら制作陣もステージへ。

登壇するなり福井さんは「『ガンダムUC』があんなに綺麗に終わったのに、禁断の扉を開いてしまいました」と挨拶し、客席の爆笑を早速誘います。

その後は、様々な質問に対して出演陣が回答していく形でトークが進行していき、もっとも印象に残ったシーンに関する話題では、主人公・ヨナが駆るナラティブガンダムが、ド派手なA装備と共に初出撃し、フェネクスとの戦いを繰り広げる場面を上げる榎木さん。
「加速の音とか、ビームを撃つところとか、ガンダムが初めて登場するところなので特に印象に残ってます」と、ガンダム同士の戦闘シーンのカッコよさにすっかり魅了されていた様子でした。

一方、梅原さんは、自身が演じたゾルタンが発した最後のセリフをチョイス。元々そのセリフはカットされる予定だったのが、アフレコ当日に急遽残す事が決まったという経緯があり、「あのセリフがあるかないかでゾルタンへの印象が変わるので、カットにならないで良かったなと思いました」とその胸中を明かします。

村中さんはそんなゾルタンの「ガンダムかい!」というセリフがお気に入りであることを明かし、「ゾルタンの荒れた想いの積み重ねが、ああいう独特な言葉使いに繋がっているのかなと」鋭く分析する一幕も見られました。

福井さんは、フェネクスが起き上がって移動する際などの、尻尾(に見えるパーツ)の動きの細かさに言及し「何度がみていると、フェネクスは生き物のような動きをしていてかわいく見えてくる」と、細かい注目のポイントを紹介していました。

アフレコ時のエピソードも語られる

続いて、ガンダムシリーズに出演した心境を尋ねられた榎木さんは、「小さい頃からガンダムには触れてきていたので、参加が決まったときは、現実感がなかったです。僕自身も含めて、男性声優はいつかガンダムに乗りたいと思っている人が多いのですが、おそらく叶わないだろうとも思っていたので」とコメント。

演じる際にも「とにかく、ガンダムファンの期待を裏切らないようにという一心でした」と、長い歴史をもつ『ガンダム』シリーズの主人公を演じる際ならではの重圧と戦っていたことも明らかになっていました。

アフレコ時のエピソードでは、キャスト陣の中でも村中さんの収録は一際スムーズだったことが語られ、「(声を聞いた瞬間)あそこでミシェルに初めて会った気がした」と福井さんはそのハマり役っぷりを絶賛。

そんな村中さんは、最初の収録の際、榎木さんが一人アフレコスタジオの外に出て、精神集中をしていた姿を印象に残ったエピソードとして挙げていたのですが、当人である榎木さんによると、「人見知りなので外にいただけ」だったのだとか。

一方の松浦さんは、『ガンダム』シリーズに対する知識をほとんどもっていなかったため、事前に初代『機動戦士ガンダム』から作品を見て、シリーズについて勉強していたそう。ところが実際の現場ではそれ以上に『ガンダム』に詳しい人ばかりで、話についていくことができなかった様子。

その話を聞いた小形プロデューサーは「僕らも最初はわからなかったので、10年経てばわかるようになるかもしれない」と『ガンダム』ファンの先輩としてアドバイスを送ります。

なお松浦さんは、現在も高校に通う現役の女子高生。アフレコの合間には、松浦さんから最近の女子高生達が利用する最新のプリクラ事情について、ベテランのキャスト陣一同が説明を受けるという一幕があったことも明かされていました。

注目して欲しいポイントとしては、「今回は”ニュータイプ”というテーマに対して、過去のシリーズにはない踏み込み方をしていて、賛否はあると思います」と、本音を明かす福井さん。

しかし福井さんは同時に「これは勝手に思いついたわけではなく、『過去の出来事から考えると、こうだとしか思えない』というのが、中盤でのミシェルの主張になっています。なので過去の作品を知っている方は『そう考えるとつじつまが合うな』と感じながら見てもらうのも面白いのでは」と、『ガンダム』ファンならではの『ガンダムNT』の楽しみ方も提示していました。

吉沢監督はニュータイプ!?

さらにその後には、普段なかなかステージなどに上がる機会がないという吉沢監督に対して「自身がニュータイプだなと感じる瞬間は?」という質問が送られることに。

これに対して吉沢監督は「小形さんも同じだと思うのですが、富野(由悠季)監督が怒るタイミングが、ずっと同じ現場にいると先にわかるようになってきました」と明かすと、客席は大爆笑。

また富野さんは、吉沢監督のことを気にかけており、完成した『ガンダムNT』を見たいと言っているそうで、吉沢監督の手で白箱を富野さんに渡すという指令も、小形プロデューサーから下されていました。

最後の登壇者からの挨拶では、下記のように語られ、締めくくられました。

「今回はとてもファンタジックな内容で、今までの『ガンダム』とはちょっと違うものができたと思っています。最後の予告をご覧になってもわかるとおり、これからもサンライズは『ガンダム』をたくさん作っていきます」(小形プロデューサー)

「本作のキャラクターの話は完結となりますが、サイコフレームを巡る物語は今後も続いていきます。まずは『閃光のハサウェイ』にバトンを渡しつつ、その前後の時代にも、いろいろな展開ができれば」(福井さん)

「キャスト・スタッフ一同、やれることはすべてやり尽くしました。今後も上映は続きますので、もし面白いと思われたなら、何度も劇場に足を運んで、周りの方にも勧めていただければ嬉しいです」(榎木さん)

(C)創通・サンライズ
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