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映画『移動都市/モータル・エンジン』石川由依&島﨑信長インタビュー

映画『移動都市/モータル・エンジン』声優・石川由依さん&島﨑信長さんインタビュー|アフレコで大切なのは“荒野を走っているような気持ち”

3月1日(金)より全国公開となる、映画『移動都市/モータル・エンジン』。本作は、イギリス作家フィリップ・リーヴ氏のファンタジー小説『移動都市』を、『ロード・オブ・ザ・リング』『ホビット』三部作で監督/脚本/製作を手掛けたピーター・ジャクソン氏が映画化。“都市が移動し、都市を喰う世界”が舞台の冒険ファンタジー作品です。

日本語吹き替えを声優・石川由依さん、島﨑信長さん、嶋村侑さん、下野紘さん、大塚芳忠さん、大塚明夫さんといった豪華声優陣が担当。アニメファンにとっても見逃すことができない作品となっています。

アニメイトタイムズでは本作の上映に先駆け、石川由依さんと島﨑信長さんにインタビューを実施! お二人が演じられるキャラクターや映画の見どころ、吹き替えならではの演技の難しさなどを語っていただきました。

▲左から石川由依さん、島﨑信長さん

▲左から石川由依さん、島﨑信長さん

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石川さん&島﨑さんが思わず「良かった~!」と安堵してしまった出来事とは?

――巨大な移動都市や人造人間が登場するなど内容盛りだくさんだった本作について、お二人はどういったところに魅力を感じましたか?

石川由依さん(以下、石川):とにかく作品のスケールの大きさに驚きました。都市が移動するという設定もワクワクさせてくれますね。私はファンタジーが大好きなので、本作の主人公・へスター役に決まったときはすごく嬉しかったです。

都市が動くといった大迫力なパートやヘスターたちが活躍するアクションのパートは、やはりカッコ良かったですね。ストーリーについても人間関係やヘスターの過去が明らかになるなどドキドキで、手に汗握る展開の連続でした。

島﨑信長(以下、島﨑):僕もファンタジーが大好きなので、すごく気持ちの高まる作品でした。スケールの大きさや迫力のある映像、アクションなど、観ていてとても楽しかったです。そんな中でも個々の人間関係やバックボーンなど、細かい描写があったのも印象的でした。

自分が演じたトムは、すごく人間らしさが感じられるキャラクターなんです。へスターとのやりとりも自然で分かりやすく、感情が伝わりやすい脚本になっていました。実写の役者さんの演技も大好きですし、細部に至るまで完成度の高い作品だと思いました。

――テンションの高いアクションシーンが続く中でヘスターはクールな役を貫かないといけないとなると、演技が難しかったのではないでしょうか?

石川:そうですね。へスターは序盤にセリフがあまりないので、仕草をするときの呼吸のみで感情を表現しないといけなかったり。あとは、へスターの怒りがただぶつけるものなのか、念じて呪いをかけるようなものなのか、表現の仕方にも色々悩みましたね。

――今回お二人揃ってのアフレコだったそうですが、お互いの演技について相談はありましたか?

島﨑:吹き替えに関して石川さんはきっと経験豊富で、お上手なんだろうと思っていたら、なんと石川さんは経験が……。

石川:少ないんです(笑)。最初にそのお話をしましたよね。

島﨑:だから吹き替えの演技について、お互いに不安があって(笑)。

石川:二人とも同じ不安を抱えていたことが分かって「良かった~!」という、謎の安心感がありました(笑)。

島﨑:僕は今まで吹き替えの仕事の機会はあったんですけど、映画のメインキャラクターというのは演じ慣れていなくて。約2時間という大作で、長い尺の中での表現など、気負う部分もすごくありました。

そんな中、現場のスタッフさんはすごく優しく接してくださって。励まし合いながら演技ができる、とても温かな現場でした。おかげですごく集中できたし、楽しくやれましたね。

石川:アフレコ中、自分の中で納得できない部分があればやり直しをさせてもらえたり。スタッフさんも笑顔で対応してくれたので、すごく演じやすい現場でした。

島﨑:やり直しが単なる自己満足にもなり得る可能性がある中で、石川さんとスタッフさんと一緒に色々ディスカッションができたりと、すごくやりやすかったです。

石川:私たちが話をしやすい現場にしてくださったスタッフさんに、本当に感謝です。

吹き替えで難しかったのは、キャラクターと“呼吸”を合わせること

――難しかったシーンや、吹き替えならではの苦労はありましたか?

石川:ヘスターはセリフよりもアクションシーンの方が多かったので、息芝居が大変でした。

島﨑:確かに、キャラクターと呼吸を合わせるのは難しかったですね。例えばトムとヘスターが追いかけっこをするシーンとか……、追いかけっこと言うと可愛くなっちゃう(笑)。

命がけで逃げ回ったり、戦ったりというシーンが多く用意されているので。アフレコ中も「僕、息を吸ってるつもりでしたけど、今吐きましたよね?」など、細かな確認をとった覚えがあります(笑)。

重要な内容を話す前に、人によって息を吸ってから言う、吐いてから言うなど癖があると思うんです。セリフや呼吸を合わせて役者さんとリンクしていくのが吹き替えの仕事だと思っているので、そこはすごく意識をしたし、難しい部分だったと思います。

――キャラクターとタイミングを合わせるためには、どのような練習が必要になるのでしょうか?

島﨑:人によってやり方は違うと思うし、正解はないと思います。例えば何秒経ったら息を吸うなどのチェックをアフレコ前に予習をするんですけど、予習無しで演じてキャラクターとシンクロができれば最高だとも思っていて。

ベテランさんや先輩方を見てると、息遣いなどの仕草が自然にキャラクターと合っているんですよね。セリフの始まりにもピッタリ合っているんです。

機械的にチェックし過ぎないようにするのも大切だとも思っていて。一生懸命予習するし、何回も観るんですけど、アフレコではそれをいったん忘れて演技をするというか。

緊張して息が上がっているのか止まっているのか、“気持ちから来るもの”を大切にしながら、自然な演技ができればいいなと思っています。それで合わなかったところは「すみません! やり直させて下さい!」とお願いします(笑)。

石川:(笑)。島﨑さんの話、すごく分かります。吹き替えの仕事に慣れていないぶん、やり方もなかなか分からない所もあるんですけど。チェックはたくさんするし、シチュエーションを頭に入れていても、実際にチェック通りにできるとは限らないんです。

なので、本当にキャラクターと同じような気持ちで、へスターのように“荒野を走っているような気持ち”で演じました(笑)。キャラクターと合うといいな、と願いながら頑張る感じですね。

へスターとトムがお互いに惹かれ合う過程にも注目!

――演じた役柄に対して、どのような印象を抱きましたか?

石川:ヘスターには初め、何があっても復讐を成し遂げたい気持ちがあるんです。初めの頃はトムに冷たく当たる部分もあるんですけど、トムと一緒に行動することによって、へスターの気持ちに変化が見え始めます。

憎しみだけだった部分から優しさや広い視野が生まれ、徐々に気持ちが溶けていくのを観ていて感じました。すごくゆっくりではあるんですけど、へスターの気持ちがほぐれていく感じが表現できたらと意識をしながら演じていました。

島﨑:トムはいい意味で、しぶとい子なんです(笑)。彼は移動都市ロンドンでのバックボーンがあるんですけど、移動都市の裏側の事情は何も知らずに平和な環境に生きていて。

そんな中様々な戦いに巻き込まれていくんですけど、とにかくくじけないんですよね。男の強がりもあると思うんですけど、とても人間臭くて僕は大好きなんです。

何でもスマートにこなせるとか、すぐ状況を理解して対応できるキャラクターじゃないんだけど、とにかく負けない子だというのが素敵で。だから、過酷な環境にも適応して生きていけるんだろうなと。

どんどん成長していくし、へスターの色んな部分もちゃんと見たうえで共感したり好意を抱いた部分もあるだろうし。

基本的に僕は、頑張っている人が好きなんです(笑)。僕もトムみたいに固定概念にとらわれないで柔軟にやっていける子になりたいなと思いますね。

――今作で好きなキャラクターや、シーンがあれば教えてください。

石川:私はシュライクが好きなんですよ。感情がないはずなのに、へスターへの強い愛情が感じられるシーンがあって。意外とシュライクが一番人間味があるというか、人間臭いなって思っています。へスターとシュライクのシーンは、観ていて思わず泣きそうになりましたね。

島﨑:良いシーンですよね。ネタバレになるので言えませんが、とっても良いシーンなんです(笑)。僕はヘスターとアナがやりとりするシーンが好きですね。アナは完成度がすごく高い人間なので、横に並ぶとヘスターの未熟な部分が浮き彫りになってしまうんです。

アナとの会話シーンではヘスターの人間味がすごく出てくるので、二人の絡みがすごく好きですね。お互いのキャラクターがもっと好きになれました。

――へスターとトムの関係について、お二人はどのように思いましたか。

石川:お互いに惹かれ合うのではないかと思うようなシーンはあるんですけど、毎回ヘスターの方から目をそらすんですよね(笑)。へスターの中で復讐の方が優位に立っていて、それを成し遂げないと次の一歩が踏み出せないというのがきっとあったんだと思います。

でも、トムと出会っていなかったらヘスターにあるのは復讐だけで、もしかしたら復讐を遂げた後には生きる道を失くしてしまっていたかもしれません。本作のようなエンディングが迎えられたのは、きっとトムとの出会いがあったからこそだと思います。

島﨑:本作を観ていると、トムがヘスターにだんだん興味を持って、異性として惹かれていく流れがしっかりあるんですよね。ヘスターのことを悪く言われて怒っているとか(笑)。ストーリーやアクションはもちろんですが、キャラクター同士の掛け合いもとても惹かれるものがありました。皆さんにもぜひ、上映を楽しみにして欲しいと思います。

――ありがとうございました。

[取材・写真・文/島中一郎]

作品情報

映画『移動都市/モータル・エンジン』
3月1日(金)より全国公開

■物語
世界が滅び、人々は空に、海に、そして地を這う車輪の上に、都市を創った。たった60分で文明を荒廃させた最終戦争後、残された人類は移動型の都市を創り出し、他の小さな都市を駆逐し、捕食しながら生き続けるという新たな道を選択。地上は“都市が都市を喰う”、弱肉強食の世界へと姿を変えた。この荒野は巨大移動都市・ロンドンによって支配されようとしていた。

ロンドンは捕食した都市の資源を再利用し、人間を奴隷化することで成長し続ける。小さな都市と人々は、その圧倒的な存在を前に逃げるようにして生きるしかなかった。いつ喰われるかもしれない絶望的な日々の中、その目に激しい怒りを宿した一人の少女が反撃へと動き出す。

■出演
ヘラ・ヒルマー,ロバート・シーアン, ヒューゴ・ウィーヴィング,ジヘ,ローナン・ラフテリー,レイラ・ジョージ,パトリック・マラハイド,スティーヴン・ラング

■監督
クリスチャン・リヴァーズ

■脚本
フラン・ウォルシュ,フィリッパ・ボウエン, ピーター・ジャクソン

■製作
ゼイン・ワイナー, アマンダ・ウォーカー,デボラ・フォート,フラン・ウォルシュ,ピーター・ジャクソン

■製作総指揮
フィリッパ・ボウエン, ケン・カミンズ

■音楽
トム・ホルケンボルフ

■原作
フィリップ・リーヴ著 /安野玲 訳「移動都市」(創元SF文庫刊)

■原題
Mortal Engines

■配給
東宝東和

映画『移動都市/モータル・エンジン』公式サイト
映画『移動都市/モータル・エンジン』公式ツイッター(@MotalEnginesJP)

(C) Universal Pictures
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