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アニメ『叛逆性ミリオンアーサー』ベトール:日高里菜インタビュー

アニメ『叛逆性ミリオンアーサー』ベトール役・日高里菜さんインタビュー│分からないけど楽しい!?『弱酸性』で広がった日高さんの可能性

分からないけど楽しい!?『弱酸性』で広がった日高さんの可能性

――第1シーズンに引き続き、サポート妖精によるパーリィ☆フェアリィがEDテーマ『PEARLY×PARTY』を担当しています。こちらは歌ってみていかがでしたか?

日高:第1,2シーズン通して、テンションが高く、掛け声もたくさんあるアップテンポな曲だったので、まずはベトールとしてどうやって歌うのかを考えました。

せっかくみんなでワイワイできる楽しい曲ですし、キャラクターを維持することに必死になり過ぎて、テンションが低くなってしまうのはもったいないんだろうなと思いながらレコーディングに臨みました。

でも、スタッフさんに「ここまでやっていいよ」「ここはあえてベトールらしく、ちょっと怒ってるように歌ってみましょうか」と言っていただけて。フレーズごとに色々なパターンで録らせていただきました。

そして、完成した楽曲を聴いてみたら本当に素敵で! それぞれの妖精らしさが出ていましたし、ベトールも変に浮かずに存在感を感じられました。また、楽曲自体も中毒性の高いメロディなので、何度も聴きたくなるような一曲に仕上がったと思います。

――第1,2シーズンのEDどちらも、6人の妖精たちならではのこだわりが感じられました。

日高:本当にこだわって作っていただきました。あと掛け声で言うと、6人で歌っている時点で相当な線がありますが、さらにひとりで何線も録っているので、賑やかな雰囲気が詰まっていると思います。

それで放送を観たらフレーズに合わせて歌っているキャラクターが描かれていることに気がついたんです! アフレコのときに妖精キャストみんなで「愛情が感じられて嬉しいね」と話していました。ソロで歌うフレーズはみなさんにも伝わるかと思いますが、ふたりで歌っている部分だと「誰と誰なんだろう?」と疑問に思うかもしれなくて。その部分は絵で補っていただけて本当に嬉しかったですね。

――そして、Cパートの『弱酸性ミリオンアーサー』ですが、こちらに出演されてみていかがでした?

日高:実は出演前から既に観ていて「すごい作品があるぞ」と思っていました(笑)。そして今回、ついに関わらせていただくときが来たか、と! でも、CパートとしてTVで放送されると聞いたときは「大丈夫ですか!? 問題あるんじゃないですか!?」という不安はありました……! その一方で、この世界観に入ってみたい思いはあって(笑)。

――本当ですか!?

日高:はい(笑)。あとみなさんがどうやって録っているのか、どんなディレクションがあるのかがまったく分からなかったので、そういった意味では収録を楽しみにしていた作品でした。

そして、収録を終えてみて……考えてはいけないんだと思い知らされました(笑)。家で練習しているときは「ここはこうやって演じようかな」「こうして盛り上がろう」とか、頭で考えた上で「これでイケそうな気がする」「こういう方向性だろうな」と、自分の中で自信が生まれるんです。そこから現場に行って、スタッフさんとすり合わせて進めていくことが多いんですけど、『弱酸性』はその自信も手応えがまったく感じられなくて(笑)。正解が分からなかったですし、考えれば考えるほど良くないんじゃないかなと(笑)。

だからこそ『弱酸性』のような新しい作品が作り上げられていくんだと思いましたし、考えればいいってわけじゃないことを学ぶことができました!

収録では役者さんが集まったとしてもひとりずつ録っていくので、完成図があまり見えない状態でしたが、完成された映像を観てみると、どの回もやっぱり面白いんですよ! 

もう、まんきゅう監督にしか作れない作品だと思いました(笑)。収録前にいただくリハーサル映像には、まんきゅう監督が音声を入れてくださるんですけど、最初に観たときは「絶対(尺に)入らないだろう」と思うんです。でも、監督は意地でも音声を入れてきて(笑)。そこまでされてしまったら、役者としてはやらないわけにはいかなくて(笑)。不可能なことはないと思わせてくれる『弱酸性』でした……!

――日高さんの可能性が『弱酸性』によって広がったわけですね(笑)。

日高:あとは、他の役者のみなさんもすごいなと思いました! それぞれに持ち役があるので、どこまでブレさせていいんだろうという葛藤があって。ベトールに関しては、ツッコミを入れたり悩みを抱えているシーンが多く、ブレる心配はそこまでありませんでしたが、他のキャラクターは全然違う存在になっていて……流浪に至ってはロリコンでしたから(笑)。だから、みなさんどう演じるんだろうと思っていましたが、本当に振り切っていて! それが面白さに繋がっていましたし、とても勉強になる収録でした。

ちなみに、個人的には兼役も楽しかったです。ベトールの他に、自転車のタイヤパンクアーサーを演じさせていただきましたが……もう意味が分からないじゃないですか(笑)。分からないんですけど、それがすごい楽しくて! 収録が終わった後にスタッフさんから「ベトールよりも自転車タイヤパンクアーサーの印象の方が強かったです!」と言われたことも今ではいい思い出です(笑)。

(C)叛逆性ミリオンアーサー製作委員会
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