アニメ
【秋アニメ特集】『SAO WoU』アリス役・茅野愛衣インタビュー

【秋アニメ特集】『ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld』アリス役・茅野愛衣さんインタビュー|長年の役者仲間である松岡禎丞さん・島﨑信長さんとの思い出

茅野さん自身も『SAO』の世界の虜に

――『SAO』という作品に対しては、どんな印象をもっていましたか?

茅野:アリス役に決まるまで、私は作品自体は見ていなかったのですが、やっぱり名前を聞く機会もありましたし、ずっと長く続いているシリーズということで、すごくファンの方から熱く支持されている作品なんだろうなという認識でした。

アリス役が決まってからはアニメも第1期から劇場版まで一通り見させていただきました。すごく面白かったですね。結構な話数があったと思うのですが、夢中になってあっという間に見終えて。

――茅野さん自身も、『SAO』シリーズにハマっていっていたと。

茅野:ええ。個人的に、それぞれのシーズンに登場する嫌悪感を抱くような敵キャラクターをベテランの声優さんがいきいきと演じられているのが面白くて(笑)。

フォーカスされるヒロインも代わっていくので、いろいろなキャラクターが好きになっていきますよね。原作の素晴らしさがあってこそではあるのですが、アニメだからこそできる演出というのがたくさんあったのも印象的でした。

思わず涙してしまうシーンもあり、アリス自身はアスナのことを知らないのですが、私個人としてはキリトとアスナの仲を応援したり、二人が一緒に戦う場面でジーンと来たりしていましたね。

とくに《フェアリィ・ダンス》編は手に汗握る展開で、子安(武人)さんの演技も、いろんな意味で鳥肌が立つくらいすごかったです(笑)。

――アリス役なのにアスナの応援を(笑)。

茅野:アスナって、ただ助けられるのを待っているだけじゃないのが良いんですよね。

ヒーローがヒロインを助けにいく作品はいっぱいありますけど、アスナはただ待っているだけじゃないので、女性から見ても格好いい、応援したくなるキャラクターだと感じました。

――最初にゲームの収録をした時と現在では、アリスに対する認識が変化した部分はありましたか?

茅野:全然違いますね。ゲームの時は準備をする時間がなかったので、「なぜ添い寝をしているんだろう」(※3)という疑問もありましたし(笑)。

ゲームではどの時期のアリスなのかが明確ではない部分もあるので、ゲームはゲームとして割り切って楽しんでいただく方がいいのかなと。アニメでは、第1話から改めて役作りをしていった感じでした。


※3:なぜ添い寝をしているんだろう
アリスとユージオが初登場したPS4/PS Vita用ソフト『ソードアート・オンライン -ホロウ・リアリゼーション-』でのワンシーン。ゲームオリジナルのVRMMORPG《ソードアート・オリジン》の世界にアリスとユージオが参加し、アスナを始め、歴代ヒロインたちとの添い寝シーンが用意されている。


――確かにアリスって、子供の頃と騎士として目覚めた頃、キリトと出会った後などで声のトーンも変わりますよね。演じるのもかなり大変そうだなと。

茅野:実際に私が今まで演じてきた中でも、一番と言ってもいいくらい難しい役柄でした。

今のアリスの人格は、アドミニストレータによって作られたもので、ルーリッド村での記憶はないのですが、それでも《セントラル・カセドラル》で過ごした記憶は、彼女自身の生きてきた証なんですよね。

本当の自分ってなんなんだろう、自分はここに存在しているのかしていないのか、考えれば考えるほど切なくなって。

何しろ、アリス自身ですら自分自身のことがよく分からないくらいなので、当然演じるのも難しくなるはずだと、こうしてお話させていただく度に改めて思います。

ただ、キリトから真実を教えられた時って、心がおかしくなっても不思議じゃないくらい、本当に衝撃的だったと思うんです。

――あの真実を受け入れられるというのが、ものすごい精神力ですよね。

茅野:そうなんですよ。現実世界の方のくだりでも、だんだんとアリスが特別な存在であることが明らかになっていきますが、自分の運命に翻弄されているようにも見えて、本質的な部分では悩みながら自分の意思で決断して、行動しているのがアリスのすごいところなんです。

演じる上で、そういう彼女自身のブレや揺らぎみたいなものも大切にしたいと思っていて、あまり事前に演技を決め込まないように、その時に抱く感情をできるだけ自然に表現したいなと。

だからあまり先の展開は知りたくないんですけど、一度信長くんが喋り出すと止まらなくなるんですよね(笑)。

――できるだけ聞きたくないネタバレが(笑)。

茅野:ただ今までの『SAO』シリーズと比べると、『War of Underworld』はキャスト陣が全然違うのが不思議な感じがしましたね。

回によっては、《アリシゼーション》編の時に出ていたのが私しかいないという時もあるくらいで、他のキャストさんから作品についての質問をされることもあって。

そういう時、今までは松岡くんや信長くんが答えてくれていたのですが、今回はそうではないので……。改めて、今回は「自分が主人公的なポジションになったんだ」と、背筋がピンとするような思いでした。

その二人が現場にいない不安というのは、ユージオとキリトを頼れなくなった作中のアリスに近い精神状態なのかなとも思います(笑)。

ソードアート・オンライン アリシゼーション 関連ニュース
おすすめタグ
あわせて読みたい

ソードアート・オンライン アリシゼーションの関連画像集

おすすめ特集

今期アニメ曜日別一覧
2024年春アニメ一覧 4月放送開始
2024年冬アニメ一覧 1月放送開始
2024年夏アニメ一覧 7月放送開始
2024年秋アニメ一覧 10月放送開始
2024春アニメ何観る
2024年春アニメ最速放送日
2024春アニメも声優で観る!
アニメ化決定一覧
声優さんお誕生日記念みんなの考える代表作を紹介!
平成アニメランキング