声優
野島裕史・速水奨ら出演『ある男』オーディオブック版が配信スタート!

声優の野島裕史さん・速水奨さんら出演で『ある男』オーディオブック版が配信スタート! 速水さんと著者・平野啓一郎氏のSP対談動画も公開

本日10月30日、声優・野島裕史さんが主人公・城戸役、全編の朗読を速水奨さんが担当した、オーディオブック版『ある男』が、オーディオブック配信サービス「audiobook.jp」にて配信スタートしました!

『ある男』は、『マチネの終わりに』から2年を経て出版された、著者・平野啓一郎氏の新たなる代表作。オーディオブック版には、著者・平野氏も特別出演しています(役名は非公開)。本編の重要な場面に登場する平野さんの声の演技にも注目です。

さらにその平野氏と、声優・速水奨さんによる『ある男』スペシャル対談動画も大公開。あわせてご紹介しましょう。

オーディオブック版『ある男』について

オーディオブック版は、人気声優の野島裕史さんが主人公・城戸役、全編の朗読を速水奨さんが担当したほか計14名のキャストにより、じっくりと味わえる音声ドラマに仕上っています。

「audiobook.jp」で配信している平野啓一郎さんのオーディオブック作品は、今年11月1日より映画も公開される『マチネの終わりに』に続き、本作が2作品目となります。

著者・平野啓一郎氏×声優・速水奨さんによる『ある男』スペシャル対談動画を公開

オーディオブック配信を記念して、著者・平野啓一郎氏と、朗読を担当した声優・速水奨さんによるスペシャル対談動画を公開!

「本作で思い入れのあるシーン」「「小説」と「朗読」でお互いの表現から受けた刺激について」「日常で「ある男」になることはあるか?」等、オーディオブック化における感想や原作から発展したテーマに関して、小説家・声優それぞれの分野で活躍されているお二人にたっぷりお話しいただいています。

★動画公開URL:audiobook.jp特設ページ
https://pages.audiobook.jp/special/a-man

※完全版は、平野啓一郎氏のnote(https://note.mu/hiranok)にて公開。

対談一部抜粋

速水奨さん(以下、速水):平野さんのチョイスされるワードを音声(声)にするとき、難しいことがあって。今まで考えてきたり、発してきたりした言葉の順列とちょっと違っているんですよね。あとはいわばワンセンテンスが長い。

平野啓一郎氏(以下、平野):やはり小説は基本的にほとんどの人が黙読するだろうというリズムで書いていますね。ただ速水さんが朗読されたのを拝聴しまして非常に落ち着いた立派な朗読で、自分が書いた文章じゃないというような感じがするくらい(笑)大変素晴らしい朗読で感銘を受けまして。

僕は森鴎外がすごく好きで、小説家になるときに彼の文章のリズムを何とか自分のものにしたいなと思い、新潮社さんが出していた朗読テープをずっと聞いていたんです。

もちろん読むという方法もあるんですが、音から自分の中でリズムを作っていったので、作品の朗読というものに対して特別な思い入れもあります。

なので、自分の作品が朗読されるというのも楽しみでした。実際に拝聴していて…世の中いろんなことが起きていて忙しいし、本を読むときに心静かに落ち着いた気持ちで読むことが求められているんじゃないかなということをいつも思っていて。そういう僕の願いにぴったりの、広がりある雰囲気の朗読でとても感動しました。

速水:上手に読もうと若いころは思っていましたが、今は全く考えないんです。活字、言葉、文章の流れ…それをいかに邪魔しないで読むかということしかないです。美辞麗句という言葉があるように、演じるときにも少し増し増しなことがあるんです。でも、今は増そうという気持ちが全くないですね。

平野:だんだんそうなるんですかね。

速水:上手にならないといけないな、という気持ちもあるんだけど、上手になるというのはそもそも何だろうと思うんですよね。自分が目立つんじゃなくて、その言葉だったり色だったり風景だったり…そういうものを想起する言葉を発することができればそれがベターなんじゃないかなと。

平野:声優のお仕事の時には会話を発声されると思うんですが、小説だと会話じゃない部分のほうが圧倒的に多いですよね。朗読だとそうじゃないところも多いと思うんですが、違いはありますか?

速水:地の文って、朗読する人間がオーケストラを想定するんです。城戸だったら第一バイオリン、香織だったらビオラ…という配置がある。朗読する人間がある意味コンダクターなんですよね。地の文は最も饒舌に音楽を奏でるピアノなんだなと思っています。音色とかリズムとかを考えながら感じながらやってます。

平野:小説を書く時も近い発想で、登場人物を何人くらいでどういう配置でというのは楽器編成みたいに考えていますね。主旋律を主人公が歌っている、演じているイメージでそれに対して、もう少しバスをきかせたような人物がいたり、小見浦みたいな不協和音がいたり…

物語の中でどういう風に配置していくかというのを考えているので今お話を聞いてびっくりしました。発想とかなり近くて。

著者:平野啓一郎

小説家。1975年愛知県蒲郡市生。北九州市出身。京都大学法学部卒1999年在学中に文芸誌「新潮」に投稿した『日蝕』により第120回芥川賞を受賞。

40万部のベストセラーとなる。以後、一作毎に変化する多彩なスタイルで、数々の作品を発表し、各国で翻訳紹介されている。

2004年には、文化庁の「文化交流使」として一年間、パリに滞在した。 著書に、小説『葬送』、『滴り落ちる時計たちの波紋』、『決壊』(芸術選奨文部大臣新人賞受賞)、『ドーン』(Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞)、『空白を満たしなさい』、『透明な迷宮』、『マチネの終わりに』(渡辺淳一文学賞受賞)、『ある男』(読売文学賞受賞)等、エッセイ・対談集に『私とは何か 「個人」から「分人」へ』、『「生命力」の行方~変わりゆく世界と分人主義』、『考える葦』、『「カッコいい」とは何か』等がある。2019年11月1日に映画公開を迎える『マチネの終わりに』は、現在、累計50万部超のロングセラーとなっている。

オーディオブック商品詳細

作品名:『ある男』
著者:平野啓一郎
出版社:文藝春秋
価格:1,760円(税込)
収録時間:約11時間
制作:オトバンク
配信元:オーディオブック配信サービス「audiobook.jp
特設サイトURL:https://pages.audiobook.jp/special/a-man

作品概要

物語は、弁護士の城戸に助けを求めてきたかつての依頼者・里枝の奇妙な相談―事故で命を落とした夫の「大祐」は、実はまったくの別人であったということ―をめぐって展開します。夫であった人は、本当はいったい誰だったのか。人はなぜ人を愛するのか。幼少期に深い傷を背負っても、人は愛にたどりつけるのか。「大祐」の人生を探るうちに、過去を変えて生きる男たちの姿が浮かびあがってくる本作品は、人間存在の根源と、この世界の真実に触れる文学作品です。

オーディオブック版出演者

野島裕史(城戸役)

「銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅」(コルネリアス・ルッツ役)、「弱虫ペダル」(石垣光太郎役)、「イナズマイレブン」シリーズ(豪炎寺修也役)、「精霊の守り人」( シュガ役) 、「7SEEDS」(雪間ハル役) 、「ボヘミアン・ラプソディ」(ロジャー・テイラー〈ベン・ハーディ〉)、など多数。オーディオブックでは『北方謙三 水滸伝』シリーズに出演。

速水奨(語り)

「超時空要塞マクロス」(マクシミリアン・ジーナス役)、「本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません」(フェルディナンド役)、「BLEACH」(藍染惣右介) 、「ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-」(神宮寺寂雷役)など多数。

ゆかな(里枝役)

「ふたりはプリキュア」(雪城ほのか役)、「ゴードギアス反逆のルル
ーシュR2」(C.C.役)、「ONE PIECE」( しらほし役)、「ドラゴンボール超」(ケール役)など多数。

寺崎裕香(悠人役)

「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」(クーデリア・藍那・バーンスタイン役)、映画「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング」(活真役)、「イナズマイレブン」シリーズ(松風天馬役他)、「どろろ」(タケ役)、「NISSAN あ、安部礼司~BEYOND THE AVERAGE 」(南総サトミ役)など多数。

羽飼まり(美涼役)

「キャッスル ~ミステリー作家は事件がお好き」(アレクシス・キャッスル役)、「ケアベア カズンズ」(ハーモニー・ベア)、「ドリームハイ」(ジ・ギョンジン役)など多数。

ほか出演者

徳山靖彦
原田琢磨
島田愛野
伊勢文秀
岩崎了
武田幸史
高岡千紘
野田てつろう

特別出演:平野啓一郎

オーディオブック配信サービス「audiobook.jp」
オンラインブックガイド「新刊JP」

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