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『PSO2 エピソード・オラクル』監督×プロデューサーが語る後半戦に向けての見どころ

TVアニメ『ファンタシースターオンライン2 エピソード・オラクル』後半パート突入目前! 監督×プロデューサーが語る後半戦に向けての注目ポイント/インタビュー

人気オンラインゲームが3年半ぶりにTVアニメ化した『ファンタシースターオンライン2 エピソード・オラクル』が好評放送中!

ゲームのストーリーの準拠、謎が続々現れるSFミステリー、豪華キャスト陣で10月のスタートから話題沸騰だった本作。

折り返し地点を迎えようとしている今、橘 正紀監督と菊地 等アニメプロデューサーに今回のTVアニメ化の経緯や注目ポイント、今後の見どころなどについて語っていただきました!

▲橘 正紀監督(左)、菊地 等アニメプロデューサー(右)

▲橘 正紀監督(左)、菊地 等アニメプロデューサー(右)

待望のゲームのストーリーでのアニメ化! 監督は注目作を手掛ける橘 正紀さんに

――『ファンタシースターオンライン2(以下、『PSO2』)』を約3年ぶりにアニメ化することになった経緯を教えてください。

アニメプロデューサー 菊地 等さん(以下、菊地):前作の『PSO2 THE ANIMATION』は、ゲームの『PSO』が15周年を迎えて初めてのアニメ化でした。原作ゲームではなく、アニメオリジナル版で、ゲームプレイヤー視点での『PSO2』を題材に学園を中心としたストーリーでした。

放送後のゲームユーザーさんアンケートで原作ゲームのアニメを見てみたいというご意見が多く、元々、我々も想定していましたが、原作はスケールが大きくて、主人公がゲームプレイヤーというハードルもありましたが、いよいよ本腰を入れて、原作ゲームに取り組まないといけないなと思い、前作が終わって1年後くらいから企画が動き出しました。

――橘 正紀さんに監督をお願いされた理由を教えてください。

菊地:前作の川口監督(川口敬一郎氏)は学園ものが得意な方で、副監督の花井(花井宏和氏)さんは現役のアークス(『PSO2』プレイヤー)というコンビで制作しましたが、今作ではゲームで描かれていない部分を人間ドラマとして描きたいと思っていました。

橘監督は『東京マグニチュード8.0』や『ばらかもん』など印象深い人間ドラマを描く方だなと思って、いつかお仕事を一緒にしたいなと思っていたので、私から直接、声を掛けさせてもらいました。

橘監督も元々は『PSO』プレイヤー!?

――橘監督はオファーをいただいた時、『PSO2』についてはご存じでしたか?

監督 橘 正紀さん(以下、橘):ドリームキャスト版の『PSO2』の頃からプレイしていました。

菊地:私はそのことをまったく知らなくて。橘監督の連絡先を知っている人が周りにいなくて、ツイッターで直接、「初めまして」と(笑)。そしてお会いしたらプレイしていたことを知って。

橘:たまたまDMをフォロワーじゃない人からも受け取れる設定をその頃に始めたんです。

『プリンセス・プリンシパル』の作画監督の秋谷(有紀恵)さんから「この設定にしてからお仕事の声がかかるようになりました」と教えてもらったら、その週に菊地さんからDMが届いて。

荻窪で待ち合わせしましたが、僕は携帯にツイッターを入れていないし、電波もつながらなくて。お顔も存じていなかったので、待ち合わせ場所にスーツを着た人がいて、この人だと思って声を掛けたら人違いでした(笑)。

そもそも今回脚本で参加してもらっている浅沼(文生)君から誘われて『PSO』を始めて、付き合いも長いゲームで。思い入れや世界観に関してはつかめていたけど、当時は仕事量が多かったので、実は1回お断りさせていただいているんです。

菊地:1回だけではなく、何度もですけど(笑)。

橘:粘られて最終的にやることにしました(笑)。

オンラインゲームのアニメ化の難しさとは?

――オンラインゲームやアプリは登場人物が多かったり、スケールも大きい作品が多いのでアニメ化が大変だと思います。

橘:自分の主観で物語を進めていくゲームと、別人格がいて、その人が起こす行動を追体験するアニメや映画は本来、別ものなんですよね。

プレイヤーは自分が起こした行動で世界の出来事が変わって、人を助けたり、戦いで仲間が死んだりと実体験として感じますが、キャラを作ってしまうと自分の感覚と違う選択をした時に拒絶される恐れがあるので、どうすればちゃんと受け入れてもらえるだろうかと悩みました。

最初にオリジナルストーリーのエピソード1から3を作ってほしいと言われましたが、4~5人くらいの主人公のチームを設定して、彼らがNPC(ノンプレイヤーキャラ)と触れ合う形でストーリーを進めていく、というアイデアも提案しました。

結果的に、ゲームに出てくるキャラが多過ぎるから主人公をアッシュに、相棒をアフィンにしてという形で進んでいきました。どういうふうに作るかを脚本会議で相談して、かなり難易度は高かったです。

▲アッシュ(CV:小野大輔)

▲アッシュ(CV:小野大輔)

――メインストーリーも作らないといけないし……。

橘:大きい流れはゲームの中にあったので、それをどう構築するのかを悩みました。以前やった作品で、マンガの原作を起承転結にするために並び替えたのですが、【前半へこんで、中盤で誰かがヒントをくれて自分が目指す道を見つけ、一段ずつ目標に進んでいく】という組み立てが割とうまくいった作品があったので、同じ手法を使えば行けるんじゃないかと思い浮かんで。もう1回シナリオをおさらいして、再構築しました。

――菊地さんからはどんなオーダーをされたのでしょうか?

菊地:原作ゲームのエピソード1から3を、2クールで描きたいですと。あとゲームのキャラクターはそのまま使ってくださいとお願いしたくらいです。

何を選択し、アニメとしてどう膨らませていくかは、橘監督とゲームの開発陣とも相談しました。主人公をどのように設定して見せていくかが一番苦労したところですね。

(C)SEGA/PHANTASY STAR PARTNERS 2019
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