TVアニメ『七つの大罪 神々の逆鱗』キャストインタビュー第3弾 雨宮天さん&悠木碧さん&久野美咲さん|最後まで続く怒涛のシリアスな物語は見逃せない!
ホークの上から目線の恋愛アドバイスが「面白い」
――それぞれのパートナーや、〈七つの大罪〉メンバーとの関係性において、キャラクターの過去や理解度が深まったことで、演技面で意識が変わった点・変わらなかった点はありますか?
悠木:キャラクターがたくさん登場しますが、非常に王道的な作品なので、とてもアイコン的なんです。パッと見て、「この子は何々だな」って分からないといけないというか。
そういう風にならないとストーリーがすごい展開で進んでいくので、お話がわかりにくくなっちゃうんです。周りの状況がめちゃくちゃ変わっても、キャラクターはそんなに変えちゃいけないというのは重要かなと思っています。
キャラクターとしてすごく変わった部分は特になく、良いところはずっと残り続けていって。周りの環境がどんどん変わっていくけど、彼らの関係は変わらない、より絆が深まっていくという捉え方かなと、ディアンヌ的には思って取り組んでいました。
ディアンヌは、特に思考が分かりやすい子なので、“すごく成長したんだからね”みたいに大きく変化しても話が変わってきちゃうというか(笑)。
変わらずキングのことが“超好き”以外は特にいらないのかなと。なるべくシンプルに演じることを大事にしようと思って、取り組んでいます。
エリザベスは、絶対変わってるよね。
雨宮:そうですね。別人かな、と思うようなところも多かったりして、先ほども話したように、これはエリザベスの範囲を超えているんじゃなかろうかと、たびたび思いながら演じていました。
今のエリザベスもどんどん過去のエリザベスに近づいていっていますけど、過去のエリザベスがリュドシエルに対して、「やめて!」という物言いや強さは、過去のエリザベスだからで。
演技にその強さを入れようと思っていたんですけど、「攻撃になっている」と、よくディレクションをいただきました。
エリザベスの根底には“常に守りたい”ということがあるから、怒っても守りたいから怒るのであって、恨めしいから怒ってるんじゃないという、その加減にはかなり苦労しましたね。
なので、変わっていったところは大きいんですけど、根底の“守りたい”は変えちゃいけないところ、変わってはいけないところだなと思います。
――ホークはいかがですか? 何があっても変わらないだろうなとは、思うのですが。
悠木:ホークこそアイコニックだもんね。
久野:そうですね。ただ、話数が進めば進むほど、どんどん仲間思いの面とかも強くなって、表現されていたと思います。
今までだったらあきれて「やれやれ」みたいなリアクションだったのに、心配しているセリフや言葉掛けも多くなったので、一緒に旅をしていくうちにホークの中でも、どんどんみんなとの絆が深まっているんだなと思いました。
全体的な作品の雰囲気を通して、今回のシリーズはシリアスな展開が多く、ホークは緩衝材のような役割でした。
たぶんホーク自身も、みんなを元気づけようとか、空気を明るくしたいと思っている節もあると思うので、私自身もお芝居ではあまり暗くならないように意識して、ツッコむところもコミカルにしたり、明るくツッコんだりしました。
全体の雰囲気が和らぐような役割を果たすべきなんだろうなと考えながら、お芝居させていただきましたね。
――ホークは要所要所でたくましいというか、敵に立ち向かっていくシーンがあって。第15話では、チャンドラーとの戦闘でもゴウセルを後押しするようなシーンがあるので、かわいい面もあるけどやっぱりカッコいいなと思いました。
久野:エスカノールに「マーリンに告れよ」って(笑)。恋愛のアドバイスをしてるのもすごい面白かったです。
悠木・雨宮:(笑)。
久野:ホークはなんかアドバイスしてるけど、そんなに詳しいのかな? と思いながら、すごい上から目線でアドバイスするけど大丈夫なのかなって思ってました。
でも、エスカノールに幸せになって欲しいからって気持ちからきていると思うので、やっぱり仲間思いですよね。