アニメ
春アニメ『かくしごと』4つの見どころを紹介

春アニメ『かくしごと』4つの見どころ|隠し事は“描く仕事”? 久米田康治先生原作の、漫画家の父と一人娘が織りなす、おかしくもやさしい日々

月刊少年マガジンにて好評連載中の『かくしごと』(講談社)が、この春待望のTVアニメ化!

『行け!南国アイスホッケー部』『さよなら絶望先生』など、独自の作風で数々のヒット作を生み出してきた久米田康治の最新作は、漫画家の生活を描いた“漫画家モノ”。

エピソードの8割方が実話のフィードバックだという本作では、漫画家の生態が赤裸々に描かれ、連載当初から話題を呼びました。そんな話題作、TVアニメ『かくしごと』が2020年4月2日(木)より、TOKYO MX/サンテレビ/BS日テレ/AT-Xほかにて放送開始です!

本作は“漫画家モノ”であると同時に、父と娘の生活を描いた“親子モノ”でもあります。漫画家であることを必死に隠す父・後藤可久士(ごとうかくし)と、小学生の娘・姫(ひめ)。後藤親子と周りのひとびとが織りなす日々は、ドタバタにぎやかで、ほっとあったかくて、ほんの少しせつなくて。

本稿では、そんな『かくしごと』の魅力を4つの見どころと称して詳しくご紹介していきます。

娘にバレたら100万回死ねる?! 後藤可久士の隠し事は、“描く仕事”。

後藤可久士(cv.神谷浩史)は少年雑誌でちょっと下品な漫画を描いている漫画家。細々とながら長年画業を続けている漫画家ですが、自分が下ネタ漫画家であることがバレたら娘に嫌われる! 娘が学校でいじめられてしまう! という激しい思い込みから、小学生の娘・姫(cv.高橋李依)には漫画家であることを必死に隠しています。

漫画家であることがバレないようスーツで家を出て、途中古着屋に立ち寄り、Tシャツ・短パン・ビーサンという漫画作業用のいでたちに着替えるなど、その隠しっぷりは徹底的。そんな『スーパーマン』のクラーク・ケントさながらのジョブチェンジを日課にしながら、可久士は“描く仕事”を姫に隠し続けているのでした。

可久士は漫画家であることを隠し通せるのか。父の“隠し事”が“描く仕事”だと知った時、姫はいったい何を思うのか。後藤親子の物語から目が離せません。


後藤可久士(cv.神谷浩史)

『きんたましまし』という作品が過去にヒットした漫画家。現在も下ネタが多めな『風のタイツ』を「週刊少年マンガジン」にて連載中。一人娘の姫を溺愛するあまり、自身が下ネタ漫画家であることを隠し続けている。
 

後藤姫(cv.高橋李依)

可久士の娘。小学4年生で、おでこを出したぱっつん前髪がトレードマーク。可久士の苦労の甲斐あってか、今のところ父親が漫画家だということには気づいていない。ともだちや父親想いのやさしい女の子。

“漫画家あるある”のオンパレード? 漫画業界のリアルなエピソードたち

本作は主人公が漫画家ということで、漫画家の生活や漫画業界の様子がたっぷり描かれています。作者の久米田康治先生の経験がフィードバックされている部分も多く、その内容は非常にリアル。漫画家の苦労や苦悩、アシスタントや編集とのやりとり、業界の裏側などが時にコミカルに、時に赤裸々に描かれています。

そのリアルすぎるエピソードの数々に、業界を知る人なら思わず「あるある!」と頷いてしまうのではないでしょうか。それともきわどい内容に胃が痛くなってしまうでしょうか……。
(※この物語はフィクションであり、実際の人物・団体・出来事などとは一切関係ありません)

ここでは、漫画家・後藤可久士先生の仕事を支えるひとびとをご紹介していきます。



志治仰(cv.八代拓)

可久士の仕事場である「G-PRO/ゴトープロダクション」(ゴトープロ)のチーフアシスタントで、一番の古株。可久士に“指示を仰ぐ”ことが多く、自分で考えて動くのが苦手。可久士の仕事を支えながら、自身もデビューを目指している。
 

墨田羅砂(cv.安野希世乃)

ゴトープロのアシスタント。「代官山に近くてクリエイティブな仕事ができる」という志望動機でゴトープロに来たため、漫画家になる気はない様子。「墨垂らすな!」とよく怒られるものの、メンバーの中では気が利く方であり、可久士にアドバイスをする場面も。
 

筧亜美(cv. 佐倉綾音)

ゴトープロのアシスタント。主に仕上げと服飾を担当し、得意な技法は「カケアミ」というホラー漫画家志望。可久士が着替えに立ち寄る古着屋「マリオットランチマーケット」の常連で、個性的な洋服を好んで着ている。
 

芥子駆(cv.村瀬歩)

ゴトープロの新人アシスタント。主な仕事は、下書きの線を消すための「消しゴムかけ」。新人ゆえか周囲の空気を読まず、余計な一言で可久士を“けしかける”ことも多い。
 

十丸院五月(cv.花江夏樹)

「週刊少年マンガジン」の編集者で、新しく可久士を担当することになった。漫画家であることを隠す可久士の思いをよそに、姫のいる自宅を訪問してしまうなど、マイペースなトラブルメーカー。“止まる印刷機”を連想させる名前は、編集者として不吉?

後藤家のまわりはいつもにぎやか! 可久士と姫のご近所さんたち

後藤家は目黒区在住。今時珍しい、ノスタルジックな平家の一軒家に暮らしています。目黒川の向こうにある小学校に通う姫は、クラスのともだちや先生と一緒に毎日たのしく生活しています。

可久士の苦労の甲斐あってか、姫は今のところ父親の仕事についてあまり深く考えていない様子。しかし、クラスのともだちや先生、近所の人々と過ごす日々の中で、自分たち親子のことについて何かを考えたり、考えなかったりしているようで──。
ここでは、可久士と姫の暮らしをやさしく見守る人々をご紹介していきます。
 

マリオ(cv.浪川大輔)

可久士が毎朝、職場へ向かう際に着替え場所に使っている古着屋「マリオットランチマーケット」の店主。服の品揃えは“ぶっ飛んだセンス”で、可久士の脱いだスーツも非売品として店頭に並べている。
 

六條一子(cv.内田真礼)

姫のクラスの担任教師。『きんたましまし』を読んでいたという、可久士のファン。日焼けした肌と、ジャージ姿がトレードマーク。可久士に「口説かれている」と勘違いするなど、思い込みの強い面もあるが、姫のことをやさしく見守るよき先生。
 

千田奈留(cv.逢田梨香子)

アイドル志願の女子高生で、公園で歌っていたところを姫に見つけられる。姫のことを「ファン1号」と自ら認定し、後藤家に遊びに行くなど姫と交流を深める。アイドルグループの「センターになる」ことを目標にしている。
 

汐越羊(cv.古城門志帆)

可久士が通う料理教室のクッキングアドバイザー。有名な料理家のように、いつか自分のオリジナルフライパンを発売するのが夢。可久士に「口説かれている」と思っている。
 

城路久美(cv.原由実)

後藤家が住む街にある生花店の店員。ジョウロで水を汲み、花や小鳥など何にでも水をやるのが好き。汐越同様、可久士に「口説かれている」と思っているが……?

可久士と姫がいきいきと動き出す。『かくしごと』の世界を鮮やかに彩るアニメーション

『かくしごと』の原作はショートギャグ形式で、短いエピソードを集めて物語が紡がれていきます。

また、コミックスの書き下ろし部分にあたる「7年後の物語」によって、本編が実はいつかの日々の記憶であることがわかります。そんな原作のテンポや世界観が、TVアニメとなってどう展開していくのかは気になるポイント。ここではTVアニメ『かくしごと』の世界を作り上げるスタッフや音楽に注目していきます。

監督は映画『ぼくらの7日間戦争』の村野佑太、シリーズ構成・脚本は『私、能力は平均値でって言ったよね!』等多くの作品に携わってきたあおしまたかしが担当するなど、経験豊かなスタッフ陣が集合。アニメーション制作は、ファミリー向け作品に定評のある亜細亜堂が手掛けます。

また、オープニング主題歌はflumpoolの『ちいさな日々』、エンディングは大滝詠一の名曲『君は天然色』に決定! やわらかな色合いのアニメーションとともに、音楽でも『かくしごと』の世界を鮮やかに彩っていきます。

以上、4つの見どころと称して、TVアニメ『かくしごと』の注目ポイントをご紹介してきました。

漫画家であり、父である可久士の日常を描いた『かくしごと』。ハイテンションでスピーディーなギャグとは裏腹に、後藤親子の時間はゆっくりと、穏やかに流れていきます。漫画に関わる人にとっては身につまされるシーンの連続かもしれません。お子さんがいるかたは、子どもと暮らす日々の苦労やいとおしさに共感できるかもしれません。そんなたくさんの魅力を持った本作は、いろいろな人の心にじんわりと染みる物語なのではないでしょうか。

この春、可久士と姫の『かくしごと』の行方を、一緒に見守ってみませんか?

[文・喜多嶋さえ]

TVアニメ『かくしごと』作品情報

放送情報

TOKYO MX:2020年4月2日から毎週木曜24時00分~
サンテレビ:2020年4月2日から毎週木曜25時30分~
BS日テレ:2020年4月2日から毎週木曜23時30分~
AT-X:2020年4月2日から毎週木曜23時30分~
リピート放送:毎週(土)15:30/毎週(日)23:00/毎週(水)7:30

<朝の家族放送>
TOKYO MX:2020年4月5日から毎週日曜11時00分~

※放送日時は変更になる場合がございます
※朝の家族放送はリピート放送となります

配信情報

dアニメストア:2020年4月2日から毎週木曜24時00分~
dTV:2020年4月2日から毎週木曜24時00分~
ほか

イントロダクション

ちょっと下品な漫画を描いてる漫画家の後藤可久士。
一人娘の小学4年生の姫。

可久士は、何においても、愛娘・姫が最優先。

親バカ・可久士が娘・姫に知られたくないこと。
それは……
自分の仕事が『漫画家』であること。

自分の“かくしごと”が知られたら
娘に嫌われるのでは!?

“愛と笑い、ちょっと感動のファミリー劇場がはじまる――”

スタッフ

原作:久米田康治(講談社「月刊少年マガジン」連載)
監督:村野佑太
シリーズ構成・脚本:あおしまたかし
キャラクターデザイン:山本周平
総作画監督:西岡夕樹/遠藤江美子/山本周平
プロップデザイン:ヒラタリョウ
美術監督:本田光平
美術設定:岩澤美翠
美術:草薙
色彩設計:のぼりはるこ
撮影監督:佐藤哲平
撮影:旭プロダクション白石スタジオ
編集:白石あかね
音楽:橋本由香利
音響監督:納谷僚介
音響制作:スタジオマウス
音楽制作:エイベックス・ピクチャーズ
アニメーション制作:亜細亜堂
製作:かくしごと製作委員会

キャスト

後藤可久士:神谷浩史
後藤 姫:高橋李依
十丸院五月:花江夏樹
志治 仰:八代 拓
墨田羅砂:安野希世乃
筧 亜美:佐倉綾音
芥子 駆:村瀬 歩
六條一子:内田真礼
ナディラ:加藤英美里

マリオ:浪川大輔
古武シルビア:小澤亜李
東御ひな:本渡 楓
橘地莉子:和氣あず未
千田奈留:逢田梨香子
汐越 羊:古城門志帆
城路久美:原 由実
大和力郎:小山力也
内木理佐:沼倉愛美

公式サイト
公式ツイッター(@kakushigoto_pr)

(C)久米田康治・講談社/かくしごと製作委員会
おすすめタグ
あわせて読みたい

関連商品

おすすめ特集

今期アニメ曜日別一覧
2024年春アニメ一覧 4月放送開始
2024年冬アニメ一覧 1月放送開始
2024年夏アニメ一覧 7月放送開始
2024年秋アニメ一覧 10月放送開始
2024春アニメ何観る
2024年春アニメ最速放送日
2024春アニメも声優で観る!
アニメ化決定一覧
声優さんお誕生日記念みんなの考える代表作を紹介!
平成アニメランキング