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映画『がんばれいわ!!ロボコン』ロボコン役・斎藤千和インタビュー

映画『がんばれいわ!!ロボコン』ロボコン役・斎藤千和さんインタビュー|東映特撮の名作『ロボコン』の令和版をどう演じる!?

石ノ森章太郎さん原作で昭和に放送され、大ヒットした特撮番組『がんばれ!!ロボコン』、平成にカムバックした『燃えろ!!ロボコン』と長い期間、たくさんのファンに愛されてきた『ロボコン』シリーズ。そんな人気シリーズが前作から約20年ぶりに復活!

最新作『がんばれいわ!!ロボコン』が映画として7月31日より全国公開中です。人助けのために中華料理店にやってきたロボコンが居候先の伊東家の人々を巻き込みながらトラブル解決のために奮闘する実写コメディ作品です。

今作で主人公のロボコンの声を演じるのは斎藤千和さん。新鮮かつパワフルな演技でシリーズに新しい風と笑いを運んでくれました。主題歌も歌いつつ、「ロボ根性」で演じきった斎藤さんに収録秘話や作品への想いを語っていただきました!

『ロボコン』シリーズで印象的だったのはガンツ先生のムチャ振りと採点

――まず『ロボコン』シリーズの印象をお聞かせください。

ロボコン役 斎藤千和さん(以下、斎藤):昭和のロボコン(『がんばれ!!ロボコン』)が放送されていた時はまだ生まれていなくて。

平成のロボコン(『燃えろ!!ロボコン』)も、社会人になった頃に放送が始まったのでガッツリとは観ていたわけではないんですけど、昔の特撮ヒーローランキングみたいな番組でよく取り上げられていたので、印象には残っていました。

ガンツ先生が毎回、最後に「ロボコン0点!」と告げて、ロボコンがガッカリするという。

だからガンツ先生の印象が強くて、無茶振りしたり、厳しかったり、頑張ったロボコンに結構理不尽なことを言っていたなと(笑)。

今回、江原(正士)さんが演じられると知って、「どんなガンツ先生になるのかな?」と楽しみでした。

――今回、『がんばれいわ!!ロボコン』に参加することが決まった感想は?

斎藤:ロボコン役が決まってからプレッシャーがあったし、昭和や平成の『ロボコン』を意識しすぎて、考えすぎてしまったり、悩んだこともありました。

子供から大人までたくさんの方に愛された人気シリーズだったことを聞けば聞くほど、昭和版や平成版のファンの方に「このロボコンはないな」と思われたらどうしようと。

オーディションに受かってから収録まで時間が少し空いて、その間に脚本が届いたんですけど、読めば読むほど謎が深まるばかりで(笑)。

でも自分の子供を送り迎えする時に「おいらロボコン!」とか「ロボ根性!」とかやってみて、子供が笑ってくれたら「こんな感じかな?」と試してみたりする中で、「子供を意識しなきゃいけないんだ!」と気付いたんです。

ノスタルジーにひたってもらうのではなく、今の子供たちを爆笑させられたら、昔の『ロボコン』を観ていた人たちにも響くのではないかと。

過去のシリーズに流れる精神は大切にしながらも今の子供たちを楽しませることが、私がやるロボコンの答えじゃないかと思ったら、その後から気にしなくなりました。

私は男の子のやんちゃなガキ大将の声ではないけど、私にも子供がいて、お母さんになった今だからこそ、その子たちを喜ばせようとする気持ちがわかるし、頑張れると思ったんです。

それにマネをするのも失礼だと思って、だからあえて、過去のシリーズを見直さず……収録が終わってから観たら、「やっぱりレジェンドはすごいな」と実感したし、比べられても困りますから(笑)。

――今作の脚本をご覧になったり、演じてみた作品についての印象をお聞かせください。

斎藤:オーディションはロボコンと汁なしタンタンメンを受けさせていただいたので、汁なしタンタンメンというパワーワードは知っていました。

その時、ロボコンが汁なしタンタンメンを作って、何かが起きるんだろうなということも想像できましたが、頭は「?」マーク状態で。そして脚本をもらっても「?」状態は解消されませんでした(笑)。

普段だったらその「?」を解消するのが演者の役割ですが、今回は「?」を作ったり、増やしたり、深めることが仕事かなと。だから脚本を読み込んで、流れを汲んでということは意識しないようにしました。

――演じる時に意識された点はありますか?

斎藤:最初からテンションMAXで(笑)。一瞬でも手を抜いたり、技を出さない瞬間があったらNGを出されてしまうという緊張感があったので、常に全力でした。

だから収録が終わった後は、しばらくしゃべれないくらいヘロヘロになりましたし、オーディションテープを録る時も「これが最後」のつもりで全力で。

まさか、それが始まりで、収録でずっと「これが最後」状態が続くとは思いもしませんでした(笑)。

――今回、挑戦されたことはありますか?

斎藤:そもそも、こんなお芝居をしたことがなかったです。でも無理をしているわけでもなく、ただただ私が楽しいことをやりました。あとは息子にヒントをもらった、おもしろフレーズや言い方とか。

だから「お芝居しました」というよりも、ただ楽しくしゃべった感じです。そしてパワーを全部、搾りかす1滴まで使い切って。最初からずっと全力疾走だったので、最後は声がかすれたりするくらい。

だけど、そんなことを気にせず、「魂! 魂!」だと言い聞かせたら、やりすぎてしまって。でも監督は「どんどんいっちゃって」という感じだったので、久しぶりの燃焼感で楽しかったです。

(C)石森プロ・東映
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