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アニメ映画『思い、思われ、ふり、ふられ』潘めぐみ&鈴木毬花インタビュー

アニメ映画『思い、思われ、ふり、ふられ』潘めぐみさん&鈴木毬花さんインタビュー|島﨑信長さん&斉藤壮馬さん演じる男性キャラを誰もが好きになる!? 2人が選ぶ胸キュンシーンとは?

2020年9月18日(金)公開予定のアニメーション映画『思い、思われ、ふり、ふられ』(以下、『ふりふら』)。

2015年7月号より「別冊マーガレット」(集英社刊)で連載中の原作者・咲坂伊緒さんによる同名漫画を原作に、2020年8月14日(金)には実写版が公開予定という史上まれにみるW映画化で話題となっています。

そこで、アニメ版でWヒロインを務める声優の潘めぐみさんと鈴木毬花さんに、アニメ映画化にあたっての作品の印象やキャラクターと自身の共通点、胸キュンシーンなどについてインタビュー!

本作は、恋愛に対して現実的で積極的な山本朱里(CV:潘めぐみ)、朱里の義理の弟で、ある葛藤を抱える山本理央(CV:島﨑信長)、朱里とWヒロインとなる、夢見がちで恋愛に対して消極的な市原由奈(CV:鈴木毬花)、由奈の幼馴染で真っ直ぐな好青年・乾 和臣(CV:斉藤壮馬)の4人が、高校生活の中で繰り広げる恋愛模様を描きます。

それぞれが演じるキャラの恋愛観に共感!

――まず、原作・脚本を読まれた際の感想を教えて下さい。

山本朱里役・潘めぐみさん(以降、潘):台本をいただく前は、原作が12巻まである中で、どうやって出会いからそれぞれの想いの成就につなげるのかを、すごく考えていたんですけど、「あ、こうきたか!」と。

原作で答えは出ているけれども、これがアニメ映画版の『ふりふら』のひとつの答えというか。物語の中で、彼女たち自身が考えること、思ったことを曲げずに、またひとつの答えにたどり着く、その過程が素晴らしいなと思いました。

セリフもたくさんあるし、少女漫画なので自分の思いがモノローグとしても描かれていることも多いんですけど、その他にお花だけのカットが差し込まれていたり、日常を取り囲む生活雑貨のカットが入っていたり。

間と情緒というか、情感が大切にされた脚本であり、絵作りだなと思いました。

市原由奈役・鈴木毬花さん(以降、鈴木):漫画を脚本にすると、キュッと詰め込んだ内容になるのかと思ったのですが、2組の恋愛模様がしっかり描かれていて、漫画にもあったそれぞれのキュンとするシーンもしっかりあって。

でも、アニメ映画だけのキュンとするシーンもあって、『ふりふら』のアニメ版だからこその良い物語になっていると思います。

――お2人がおっしゃるように、漫画を読んでいる人も、読んでいない人も楽しめる内容になっていて、映画だからこその良さがありますよね。では、お2人が演じられるキャラクターの自己紹介をお願いします。

潘:朱里は見た目もかわいくて、スタイルも良いし、持ち前の明るさもあり、空気を読む、とてもハイスペックです。

どこかムードメーカーな気もするし、友達にいたら憧れちゃうような女の子なんですけど、器用に見えて不器用なんですよね。そのギャップが、すごく人間味があると思います。

恋愛に対しても友情に対しても、物事をハッキリ言うは言うんですけど、いざ大切な局面に立った時には、誰かを思って言えないとか、言えても冗談めかしてしまうとか。

本来なら自分のことだけを考えて、自分のことを優先できれば、もっと素直に生きられるのかなと思うんですけど、最終的に友達のことや家族のこと、和臣のことを思っちゃう。

しかも、誰かを思って素直になれない自分を許容してしまっている気がして、決して相手のせいにしているわけでもないんですけど、言えないことで自分を守っている気もしますね。

シンプルに見える子なんですけど考えてみたら複雑な子で、「好き、嫌い」とか「良い、ダメ」みたいな相反する2つを、いつも同時に抱えているような、常に葛藤しているような等身大の女の子だなと思いました。

鈴木:由奈ちゃんは、引っ込み思案で人見知りなんですけど、心の中で「やる」と決めたらやるという強い意思のある子です。

ずっと少女漫画を読んで、いい恋愛に憧れて、朱里ちゃんや王子様みたいな理央くんに出合って。理央くんへの思いでどんどん突き進んでいって、物語を通してどんどん成長していく女の子です。

――私は、由奈は恋愛に夢を見すぎじゃないかなと思ったんですけど、そういうピュアなまっすぐさが逆に他のキャラクターたちに影響を与えているのを感じましたし、物語が進むうちに強い女の子なんだなと思えて、まさに成長しているんだなと。一方で朱里は、シンプルな感じの女の子なのかなという印象から、相手のことを思っているからこその態度だとわかって、2人に対する印象が最初と最後では変わりました。

潘:そうですね。それぞれがクロスした上で逆転していく感じが、由奈と朱里にもあるし、理央と和臣にもあるなと思って。

理央と由奈は、恋愛や人間性などを0から積み上げていくという感じですけど、朱里と和臣はある程度の成長したところからスタートしているので、成長した上でここからどう変わっていくかみたいな。

みんな、それぞれに同じで、それぞれに違うところがいいなと思いました。

――最後まで見ないとわからない魅力的な部分ですよね。

潘:一見したら、「もう、ここでうまくいくんじゃないか」というところで、うまくいかなかったりするのがまた、いいなと思います。

鈴木:そうですね。

――ちなみに、お2人が高校生の頃は、朱里と由奈のどちらの恋愛観に近かったですか?

鈴木:私は、由奈。

潘:朱里ですね。

――そうなんですね! 役作りやキャラクターへの共感がしやすそうですね。

鈴木:共感しやすいキャラクターでした。

潘:私は、朱里の気持ちがわかる部分と、どういうことだろうという部分もあったんですけど、周りから聞いている自分はどうやら朱里っぽいらしくて(笑)。

一同:(笑)。

潘:どうやら朱里に似ているらしいと自覚したからこそ、自分のことは結局自分がよくわかっていないけど、わかっているみたいな感覚があるなと思って。

例えば、答えが決まっているのはわかっているのに抗っちゃったり、朱里と通ずるものがありますね。

今(相手が)少しは気に掛けてくれているだろうから、私があと少し頑張れば実るかもしれないという恋の過程や恋に落ちる瞬間、恋に確証を持てた時を、朱里はわかるような気がしていて。

友達にそういう話をして「え、そうなの?」と距離を取られちゃったりするところや、「初めから好きな人と付き合うわけじゃない」という考え方があっても良いと思うタイプなので、感覚が朱里ちゃん寄りな気がします。

鈴木:そうなんですね、私はちょっと「え!?」と思っちゃいます。由奈ちゃんと一緒で、少女漫画に憧れすぎて、最初からお互い好き同士が付き合っていくほうが良いなと思います。

――できれば、お互いの“好き”が同じくらいの強さのほうが良いということですよね。鈴木さんが特に、由奈ちゃんに共感したシーン・エピソードはありますか?

鈴木:漫画を読んだ時に、由奈ちゃんが朱里ちゃんに対して、価値観が違うからうらやましいと思うシーンがあって。

価値観が違うからどんどん恋愛を進めていける朱里ちゃんのことを、由奈ちゃんがうらやましいと思っているところは、私も感じたことがあるなと。

私も引っ込み事案で、少女漫画に憧れすぎて、「好き同士じゃないといけない」みたいなところがあるけど、少し(相手が)気になるだけでもアプローチできるのはうらやましいな、由奈ちゃんに共感できるなとすごく思いました。

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