バーチャルアンデッドユニット「BOOGEY VOXX」を知っているか? パワーボーカルと超絶技巧ラップで魅せる、いま聴いてほしいVtuberの音楽
ボーカル担当、キョンシーのCiと、ラップ担当、フランケンのFraからなる、バーチャルアンデッドユニット・BOOGEY VOXX。アニメイト秋葉原本館では特設コーナー「#ぶぎぼのみせ」が展開中です!
「#ぶぎぼのみせ」では、「アクリルスタンド」と「アクリルミニキャラキーホルダー」を最速先行販売! 売り場では等身大のスタンディPOPやアニメイト秋葉原本館でしか聞けないコメント上映などが予定されていますのでお見逃しなく。
そして本稿では、BOOGEY VOXXの魅力とともに、グッズ情報の数々を紹介します。
いま聴いてほしいVtuberの音楽
なぜ人は表現者に惹かれていくのか。
それは、行動し続ける彼らの姿に熱を感じるからだ。
その熱を放つのは、生身の人間だけではない。
二次元キャラクターの姿をした表現者たちも。
あるいは、死せるもの〈アンデッド〉たちも。
変わらない熱を持っている。
バーチャルYouTuber、バーチャルシンガーなど、二次元的なアウトフィットを持つキャラクター自身が行う表現活動は2016年くらいからここ数年で爆発的にその数を増やし、主にマンガ、アニメ、ゲームで成り立っていた二次元シーンに、凄まじい速さで新たな文化圏を築き上げた。
YouTubeの動画配信や音楽表現など、かつて生身の人間にしか許されていなかった活動範囲に二次元的な文脈が急速に入り込んでいき、生身のライブ感・実在感と二次元ならではの表現の多様さが組み合わさった。その結果が、昨今における〈バーチャル表現者〉の隆盛なのではないだろうか。ここ、アニメイトの店舗からはそのような流れに見える。
社歴は10年を超え、いわゆるアラフォーという、若者のOBというよりはおっさん入門編というカテゴリがふさわしい人生のエリアにいる私からすれば、若々しいエネルギーに満ち、新たな文化圏であるこの〈バーチャル表現者〉の勃興は非常に眩しい。
新しいピリオドの向こう側に文化が進みつつあることに年甲斐もなくワクワクを感じており、少しでも多くの表現者を自分のレーダーに捉えておきたいところではあるのだが、いかんせん非常にその数が多い。興味はあるが、どこから追いかけて良いのか迷い立ち止まってしまう。そう、立ち止まっていた時、私は紛れもない〈バーチャル童貞〉であったのだ。
もはや懐かしい感覚であるが、同じようなところで立ち止まっている人も、いるのではないだろうか。しかし、こういう場合。興味はあるがどこから手をつけるか攻めあぐねている場合の最善手がある。とりあえず何か一つ、知ってみればいいのだ。あなたが同じように感じているとしたら、ぜひ聴いていただきたいアーティストがいる。
その名を、バーチャルアンデッドユニット・BOOGEY VOXXという。ボーカル担当、キョンシーのCiと、ラップ担当、フランケンのFraからなる、二人組の音楽ユニットである。
2020年3月に初の「歌ってみた」動画を公開、その後も「#ぶぎぼのうた」と銘打った歌唱動画を毎週金曜日に更新し続け、オリジナル音源も立て続けに発表、ライブ出演、他のアーティストとのマッシュアップなど、尋常でない密度と濃度、そして速度で活動を続ける。
小柄で愛らしい外見からは想像もつかない、Ciのパワフルで艶のある、時にはコブシも効いたボーカル。キャッチーでありながら皮肉や毒も効かせたリリックを、緻密かつ高速でフロウにのせるFraのラップ。メッセージ、楽曲、テクニックとスキル。そのどれもがシンプルに強い。バスターソードのような、ドラゴン殺しのような、豪腕の音楽。群雄割拠のバーチャル戦国時代の中に、そんな武器を持って殴り込みに来たのが、BOOGEY VOXXなのだ。
しかし、彼らの戦闘スタイルは物理の殴り合い・斬り合いだけではない。時には雑談だけの配信(どんなイレギュラーバウンドも笑いに持っていくフリートークも、彼らの一つの真骨頂なのだ)や、他のバーチャルな表現者たちとボードゲームをする配信も積極的に行い、彼ら自身のキャラクターを浸透させていく。あるいは、有名Vtuberの楽曲に、たっぷりのリスペクトにひと匙の毒を入れたアンサーを仕込んだカバー曲をぶつけ、プロレスも仕掛ける。
そんなSNS時代の表現者らしい話題作りや、シーンを引っ掻き回す奇策妙計。次はなにを以ってファンを驚かせに来るのか。空条承太郎というよりはジョセフ・ジョースター。王城ホワイトナイツというよりも泥門デビルバッツ。彼らを追いかけることで味わえる予測不能なエンターテインメント性も、大きな魅力につながっている。
また、それと同時に、彼らを追いかけていくことで、交流や楽曲でのやりとりなどを通じて、他のバーチャル系表現者を知ることもできる。私のような〈バーチャル童貞〉だったおっさんにとっては貴重な機会をたくさん得られるという副作用もあった。
個人的な体験ではあるが、彼らを追い始めてから、このバーチャル界隈への認識の解像度はだいぶ上がった気がする。どれほど眩しい才能を持った表現者たちがひしめいているのか、と思った。この世界はクソなことも多いが、それと同時に、どこを見渡してもぎらぎらとした才能や表現が輝いている宝の山でもある。そんなことを久しぶりに思い出した。
私が彼らを追いかけようと思ったきっかけは、初のオリジナル楽曲『D.I.Y.』の歌詞の一節が、妙に心に刺さったことだった。
“このゲームの攻略法は行動”。世界を楽しく生き抜いていくには、いいから何かしてみろよ、というメッセージだと思った。
ところで、BOOGEY VOXXは配信の冒頭では必ず、「いきてるみんな、生きてるか!」と問いかける。「いきてるみんな」とは、彼らのファンネームだ。アンデッドな彼らは進み続け遊び続け「行動」し続け、熱を発し続けている。
BOOGEY VOXXのファンは、今も増え続けている。今年開設されたばかりのYouTubeチャンネルの登録者数は既に2万人を超えた。紛れもない、彼らの「行動」がこれだけの人に熱を与えたという結果。アンデッドな彼らは、間違いなく「生きている」。なら、「いきてるみんな」たる私達は、生きてるか?
もしあなたが「生きてるか?」と問われ、言葉に一瞬でも詰まるようなら、ぜひ彼らの音楽を聴いてみてほしい。音楽から溢れることばの中に手を突っ込んで、何かを拾い上げてみてほしい。何か、世界か人生か、私たちが参加しているこのゲームの攻略法が見つかるかもしれない。
文:岡ノ部亭 真泰
アニメイト秋葉原本館でグッズ取り扱い中!
アニメイト秋葉原本館では『BOOGEY VOXX』特設コーナー「#ぶぎぼのみせ」を展開中です!「#ぶぎぼのみせ」では、「アクリルスタンド」と「アクリルミニキャラキーホルダー」を最速先行販売!!さらに、売り場では等身大のスタンディPOPやアニメイト秋葉原本館でしか聞けないコメント上映などを予定しています。ぜひ、この機会に皆様のご来店をお待ちしております。
【開催期間】2020年12月1日(火)~
【開催場所】アニメイト秋葉原本館
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