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冬アニメ『プレイタの傷』ランズベリー・アーサー×山谷祥生 インタビュー【連載第2回】

ヤマトの低い声を出すための“ドM”な努力とは!? 冬アニメ『プレイタの傷』甲斐ヤマト役 ランズベリー・アーサーさん、甲斐ミナト役 山谷祥生さん インタビュー

2021年1月よりMBS、TBS、BS-TBS “アニメイズム”枠にて放送中のTVアニメ『プレイタの傷』。現在、アニメイトタイムズではキャスト陣への連続インタビューを実施中です!

連載2回目は、甲斐ヤマト(以下、ヤマト)役のランズベリー・アーサーさん、ヤマトの弟・甲斐ミナト(以下、ミナト)役の山谷祥生さんが登場! 作品の印象やキャラクターの魅力について、さらに「もし入れ替わるなら、どのキャラクターになってみたい?」など、お話いただきました。

あらすじ

東京――『暁特区』。
国から捨てられ、無法地帯となった街を守るのは、神を封じたタトゥーを宿す者たち ――スカードだった。
様々な困難が「ヘリオス」「アルテミス」「公安特務」に襲いかかり、ぶつかり合いながら乗り越えていく。
いつしか彼らを繋ぐ絆は憎しみや怒りではなく信頼へと形を変えていく。
「プレイタの傷」は彼らが背中を預け合える仲間になるまでの物語である。

声優10年目というタイミングで、見知った仲間と作品をつくれる巡り合わせや縁に強く感謝していますーー

――役が決まったとき、どのように感じられましたか?

甲斐ヤマト役 ランズベリー・アーサーさん(以下、ランズベリー):オーディションの段階ではジンとイツキを受けていました。ヤマトとカズマを受けてみたいなと思っていたら、監督から「ヤマトもやってみてもらえますか」と現場で言われてオッ!と思いました。自分の中でヤマトがしっくりきた気がします。また2021年は声優という仕事を始めてちょうど10周年なので、ヤマトに選ばれたことに噛みしめる嬉しさがありました。

甲斐ミナト役 山谷祥生さん(以下、山谷):オーディションを受けてから結果を聞くまで時間があり、落ちていたと思っていたので驚きました。喜びよりも驚きが先にあって、だんだん実感がわいてきました。それからは「プレイタの傷」という作品の世界観やどのように演じていくか、収録まで楽しみにしていました。

▲甲斐ヤマト:暁特区内の不法居住者が集まる『B1』にて逃がし屋として活躍している。暁抗争の際にエイジに助けられた過去から、『暁の英雄・エイジ』に憧れを抱いている。

▲甲斐ヤマト:暁特区内の不法居住者が集まる『B1』にて逃がし屋として活躍している。暁抗争の際にエイジに助けられた過去から、『暁の英雄・エイジ』に憧れを抱いている。

▲甲斐ミナト:ヤマトの義理の弟。四年前の暁抗争で両親を失い、その時出会ったヤマトと兄弟となる。兄のヤマトをとても尊敬しているが、その反面彼の助けになれない自分に葛藤を抱えている。

▲甲斐ミナト:ヤマトの義理の弟。四年前の暁抗争で両親を失い、その時出会ったヤマトと兄弟となる。兄のヤマトをとても尊敬しているが、その反面彼の助けになれない自分に葛藤を抱えている。

――『プレイタの傷』の現場はいかがですか?

ランズベリー:見知った顔や付き合いの長いメンバーが多く、和気あいあいとしています。仲がいい分緩みやすくもあるので、収録前からお互い意識をして気を付けています。釘宮(理恵)さんをはじめとする先輩の皆さんが来ると気が引き締まりますね。

山谷:釘宮さんも僕たちの和気あいあいとした空気に寄ってきてくださるので、適度に空気が締まりながらも休憩中は笑ったりアドリブの話をしたりする、いい雰囲気だと思います。

ランズベリー:そうですね、いい感じに現場は進んでいると思います。

山谷:そんな風に振舞える先輩になりたいですね。

――現場で意識していることはありますか?

ランズベリー:自分の役に限らず、作品全体をチェックして見ているようにしています。誰かがわからないところがあったら自分が答えられるくらいの気持ちでいたいと思っています。

またヤマトの低い声をだす為に、収録前日はウィスキーを原液で飲みながら夜中まで映像と台本のチェックをしています。最近はだんだんそういうことに頼らずにヤマトらしい声が出るようになりました。喉にひっかかるざらついた声をだせるように、声を疲れさせて近づけています。

山谷:ドMですね(笑)。この作品は収録段階で画がほとんど出来上がっていて、口パクを合わせる演技が多いです。ヤマトがしゃべって一呼吸おいてからミナトが話して…というアニメーションならではの会話の間が難しいなと思っていました。でも出来上がった映像を見たら、自然なやり取りになっていたのでよかったなと思いました。

ランズベリー:ミナトは普通の間隔で話すけれど、ヤマトは高倉健さんや武士のように、一言をためて話しますよね。例えば「…………ありがたい。」って、ちょっとしたことでも間がすごい。

山谷:それに感謝をすごくしますよね。

ランズベリー:そうですね。1周回って真面目さや正義感が度を越えている変人なのではないかと思っています。

山谷:変わり者ですね。自己犠牲精神がすごくて、特別な人だなと思います。

ランズベリー:ミナトがいてくれるから、この甲斐兄弟はまとまるんだなと思います。

――ヤマトはエイジから「ケルベロス」を引き継いで、どのように感じていると思いますか。

ランズベリー:ヤマトはそんなに荷が重いとは感じてないと思います。街の人々を救うことは昔からしていましたし、先ほど話した度が過ぎる真面目さや正義感を元々持っていたので、更に気合が入ったのではないかと思います。

また、自分を英雄の器とは思っていないと思います。あくまでも人々を守る、ただの人間だと思っているのではないでしょうか。エイジも根っこの考え方や芯のところが自分と似ていると察して、ケルベロスを受け渡したと感じています。

――ミナトは兄をどのような気持ちで送り出したと思いますか。

山谷:僕も実際に兄がいて「弟」ですが、甲斐兄弟の関係性とは全く違うのでそこは正直わからない部分です。危険な場所に向かう兄を送り出すけれど、自分は武力的な力になれないもどかしさや葛藤があると思っています。

しかしそんな自分は何ができるかと前向きに考えられるところがミナトの魅力だと思います。ヤマトにとってもいい関係なんだと思う。自分の危険を厭わないところは心配ではあるけど、人々を守りたい兄の背中を押せているのではないでしょうか。

もしも入れ替わるなら敵キャラクターになってみたい!?

――タトゥーを継承できるとしたらどんな力が欲しいですか?

ランズベリー:実際あって困るのは、ヤマトの「ケルベロス」だよね。殺気感知は実用性がなさそう。

山谷:初対面の人と挨拶した時にすごい殺気見えたら嫌だね。僕のこと嫌いじゃん!?ってなりますよね。

ランズベリー:イツキの「キュウキ」(空中歩行)は憧れますね。

山谷:ジンの「モリガン」(五感支配)もいいですね。

ランズベリー:幻覚能力か。それもしっかり幻覚を見せるんだよね。自分に都合良すぎて怖いな。

山谷:あとはランの「フレスヴェルグ」(氷操作)かな。わかりやすい能力に男のロマンを感じます。そして好きな人に氷の彫刻をプレゼントする(笑)。

ランズベリー:えっ(笑)。困るでしょ…オリジナルで考えるなら、風使いはいいですね。風を使えば空も飛べると思うので。天候を操る能力も男の子の憧れる能力だと思います。

▲虎尊イツキ:スカードを監視する『公安特務』の警察官であり、自身も『キュウキ』のスカード。幼少期からスカードを処理する者として育てられたため、身体能力やタトゥーを操る技能などの戦闘に関わる能力が高い。

▲虎尊イツキ:スカードを監視する『公安特務』の警察官であり、自身も『キュウキ』のスカード。幼少期からスカードを処理する者として育てられたため、身体能力やタトゥーを操る技能などの戦闘に関わる能力が高い。

――もし入れ替わるなら、どのキャラクターになってみたいですか? またなぜですか?

ランズベリー:カズマみたいな感情を表に出すキャラクターはいいですね。人として感情がストレートなキャラクターは敵も作ってしまいますが、その分味方も多くいると思います。料理をさりげなく振舞える優しさもあって、ただただ感情的で怒りっぽいだけではないところも伝わってきます。他人にあんなに怒れないので羨ましくもあります。

山谷:僕は鞍馬ホクトです。

ランズベリー:なんでそんな敵キャラクターに!?

山谷:傲岸不遜(ごうがんふそん)になってみたいです。人の気持ちを考えず、言いたいことだけ言う煩悩と欲求を満たす悪党に一度だけなってみたいです。実は漢気やカリスマ性もある気がしています。

――自分と演じるキャラクターとの共通点などありますか?

山谷:僕は心配性なところ。ミナトは心配性というより環境的にそうなのかもしれませんが、最悪の物事を想定して事前準備するところは似ているなと思います。その上で自分にできるポジションを探すところも似ている気がしますね。

ランズベリー:結構あると思っています。ヤマトは真面目すぎて正義感がありすぎますが、私も真っ直ぐすぎて堅すぎると心配されることがあります。自分もヤマトも無理をしている訳ではないので、そういうところも似ていると思います。

――最後に、これから放送を楽しみにしているお客様へ向けてメッセージをお願い致します。

山谷:#1の収録段階で画のクオリティが高く、作品への拘りも感じました。当たり前ですが手を抜けないし、自分の今できることをやり切ろう、やり抜こうと収録に挑みました。もう画ができているのにも関わらず、この後さらにブラッシュアップしていくということに驚いています。それがどんな風に完成したのか、本放送を楽しみにしています。

ランズベリー:最初に話した通り、2021年は声優という仕事を始めてからちょうど10年目というタイミングで、見知った仲間と作品をつくれる巡り合わせや縁に強く感謝しています。この作品のスタッフの気合や拘りや熱量を感じていて、我々役者陣も負けじと身が引き締まる思いで演じています。いち作品ファンとしても、アニメを楽しみにしています!

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□第1回 エイジ役・髙坂篤志

エイジ役・髙坂篤志【連載第1回】

作品情報

TVアニメ「プレイタの傷」

【放送情報】
MBS 毎週金曜 25:55~
TBS 毎週金曜 25:55~
BS-TBS 毎週金曜 26:30~

【配信情報】
MBS動画イズム/Tver/GYAO! 他

※その他配信情報につきましては、アニメ公式サイトをご参照ください。
※放送・配信日時は予告なく変更になる可能性がございます。

【STORY】
東京――『暁特区』。
国が新たに打ち立てた経済特区予定地で、大企業『サキシマホールディングス』に行政権が譲渡された。特区内でのみ適用される課税軽減などの利権を巡り、敵対企業が陰謀を巡らせた結果、大型暴動・暁抗争が勃発。内政は荒れ果て、サキシマホールディングスも解体。暁特区は国の自治も及ばない不管理地域となる。
その無法地帯となった街を守る男たちがいた。
「ディヴァイン・タトゥー」という、荒ぶる神獣の力を封じ込めたタトゥーを持つ人間、通称『スカード』はそれぞれ固有の特殊能力と、全ての攻撃を無力化するほど――銃弾が身体に届く前に弾け飛び、刀は砕ける――の防御力を与える。
タトゥーの能力を生かし、街を守る「ヘリオス」、組織を守る「アルテミス」、秩序を守る「公安特務」たちが新興勢力となり、暁特区に鎮座する。
未だ日常的に、微力ではあるが抗争が続く中で、それでもなお彼らは自らの「正義」を貫く。
これはそんな激動の中を生きる彼らの、当たり前の日常を描いた物語である。

【スタッフ】
原作:GoHands × Frontier Works
監督・キャラクターデザイン:鈴木信吾
脚本:八薙玉造
総作画監督:古田 誠/谷 圭司
メカデザイナー:大久保 宏
メインアニメーター:内田孝行/大久保 宏
美術監督:内藤 健
撮影監督:武貞慎之介
音楽:コーニッシュ/GOON TRAX
音響監督:村松久進
音響制作:グロービジョン
アニメーション制作:GoHands
製作:Praeter-Project

【キャスト】
嵐柴エイジ:髙坂篤志
嵐柴カズマ:千葉翔也
茶木縞カガミ:榎木淳弥
鷲峰ラン:益山武明
烏末ジン:野上 翔
龍眞コウガ:八代 拓
虎尊イツキ:畠中 祐
甲斐ヤマト:ランズベリー・アーサー

【公式サイト】 https://project-scard.com/
【公式Twitter】 @pj_scard (ハッシュタグ #スカード #プレ傷)
【公式Instagram】 @BookCafeTitan

(C)PROJECT SCARD
(C)GoHands,Frontier Works/Praeter-Project
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