心の奥底ではお互いを信じている部分があるのかな、と思っています――冬アニメ『プレイタの傷』龍眞コウガ役 八代拓さん、虎尊イツキ役 畠中祐さん インタビュー
2021年1月よりMBS、TBS、BS-TBS “アニメイズム”枠にて放送中のTVアニメ『プレイタの傷』。現在、アニメイトタイムズではキャスト陣への連続インタビューを実施中です!
連載3回目は、龍眞コウガ役の八代拓さん、虎尊イツキ役の畠中祐さんが登場! 作品の印象やキャラクターの魅力について、さらに「もし入れ替わるなら、どのキャラクターになってみたい?」など、お話いただきました!
あらすじ
東京――『暁特区』。
国から捨てられ、無法地帯となった街を守るのは、神を封じたタトゥーを宿す者たち ――スカードだった。
様々な困難が「ヘリオス」「アルテミス」「公安特務」に襲いかかり、ぶつかり合いながら乗り越えていく。
いつしか彼らを繋ぐ絆は憎しみや怒りではなく信頼へと形を変えていく。
「プレイタの傷」は彼らが背中を預け合える仲間になるまでの物語である。
役者同士、それぞれ関係性があるので、チャレンジしやすい場
――役が決まったとき、どのように感じられましたか?
龍眞コウガ役・八代拓さん(以下、八代):オーディションでは何キャラクターか受けましたが、その中でもコウガはメインキャラの中で突出して年上の設定だったので、しっかりと演じなければなと思いました。人生経験を重ねた説得力を出せるように意識しました。
虎尊イツキ役・畠中祐さん(以下、畠中):イツキは今まであまり演じたことのない、感情を表に出さないクールなキャラクターだったので、この役に決まった時は緊張しました。声の出し方を色々と試行錯誤しながら役作りしていっています。
――プレイタの傷の現場はいかがですか?
八代:役者同士、それぞれ関係性があるので、チャレンジしやすい場だと思います。
畠中:コミュニケーションがとりやすく、皆で収録後にご飯を食べながら「あのシーンどうだった」「こうすればもっとよくなるかな」という会話ができるので、とても楽しいです。座組自体も年齢層が若いので「一緒に考えていこうよ」と皆で作っていける雰囲気は好きです。前から皆が芝居に真剣な人たちだと感じていたので、そういったところが現場で随所に出ていると思います。
八代:同世代のキャストが多いので「プレイタの傷」という作品は全員がスクラムを組んで進んでいる気がします。
畠中:それが言いたかった…同意見です(笑)。
――コウガとイツキという公安特務のコンビとして、演じる上で気を付けていることはありますか?
畠中:僕は掛け合いをしすぎないようにしています。
八代:僕はそれに期待しすぎないようにしています(笑)。コウガがイツキに話を振ることが多いですが、自分の話へ持っていくことが多いんですよね。結果としてはイツキに無視されている構図になるけど、返答がなくても話しかけているんだなと思っています。八代個人としては、たまには返して欲しいなって思いますね(笑)。
畠中:心の奥底ではお互いを信じている部分があるのかな、と思っています。言葉がなくても伝わるような。コンビとして相性は悪くないのかなと思います。
八代:真逆な二人ですね。イツキはすごくクールだけど、根底の部分では熱いものを持っていて、逆にコウガは血が通っているように見えていながら冷徹な部分がある。外に出ているもの、内に秘めているものが相反している気がしますね。
畠中:コウガの過去に何があってああいう人物になったのか気になりますね。
八代:イツキも気になるよ。でもコウガはイツキの過去を全部知っているのかもしれないね。
――身近にコウガみたいな先輩、又はイツキみたいな後輩がいたらどうでしょうか?
八代:イツキみたいな後輩はいいと思いますけどね。
畠中:…一緒に飲みに行ける?
八代:後輩=一緒に飲みに行く、なの?
畠中:事務所の後輩をご飯連れて行ったりしない?
八代:するけど、イツキみたいな後輩だと、現場で会った時の接し方が変わりそう。
畠中:そうなんだよね…『同じ事務所の畠中祐です~』(イツキに向けて)
八代:『…キュウキ』
畠中:ここで能力発動するの!?敵と見なされてるじゃん!
八代:(笑)。自分がコウガを演じているからか、イツキは可愛いなって思ってしまうんだよね。
畠中:徐々に可愛いところも見えてくると思うけど、最初は攻略が難しいな。
八代:逆にコウガはすごく掴みにくい先輩ですね。『大事な話がある…』とか言ってパチンコ連れてくんだよ!?
畠中:胡散臭さの塊だよ!
八代:でも芝居がめっちゃ上手いんだろうね。
畠中:うわ!役者として魅力的!!どうやったら心を開いてくれるんだろうって研究対象の先輩になりそう。
八代:たしかに。最終的に後輩が面倒を見ていそうだよね。それに何でジャンクフードばっかり食べてサボっているのに、あんなにいい体なんだろう。
畠中:実は影で努力しているのかもしれない。
八代:余計掴みどころがないよ…。
もしもタトゥーを継承するなら、ずっと健康体でいられる能力!
――タトゥーを継承できるとしたらどんな力が欲しいですか?
八代:僕が小学生の時に、友達同士でどんな能力がいいか出し合って、真っ先に挙げたのが天気を操る能力でした。
畠中:どういうこと?雨を降らしても敵はやられなくない?
八代:雷も水も風も、全部使えるんだよ!かっこいいでしょ?
畠中:たしかに。
八代:他には黒い刀で、斬った返り血で赤く染まることで力が溜まっていく中二病っぽい能力。
畠中:中二病だ~!血で染まる前に早く発動して欲しいけどね。
八代:何だか恥ずかしいですね。
畠中:俺はずっと健康体でいられる能力が欲しいです。
八代:えっと…?
畠中:風邪でダウンした時も、敵を倒せるでしょ。
八代:まぁ健康なのは大事ですね。
畠中:あとは傷がつかない能力。
八代:コウガの「ファフニール」(硬質化)に近いね。メンタル的なところも?
畠中:そう、心身共に傷がつかない!何を言われても「あ、そうっすね」って返して受け入れるし、健康体なんです。その代わり素手で戦います。でも敵に斬られて傷が開いても、すぐ傷が治る。
八代:そういうことなんだ!?硬質化するんじゃなくて、いちいち切られるんだね。
畠中:体も心も、1回傷つきはするんです。
八代:心にも響いてるの!?
畠中:それを受け入れるの。現代を生きる力がすごい、「鋼のハート」。
八代:別に祐の心が傷ついて受け入れても、僕の天気を操る能力で一発でやられるけどね(笑)
――もし入れ替わるなら、どのキャラクターになってみたいですか?またなぜですか?
畠中:アズサさんがいいですね!沢山の部下を従えてみたいです。でも果たしてランとジンがついてきてくれるカリスマ性が自分にあるか…
八代:僕はカズマです。一番この「プレイタの傷」という世界を楽しんでいる気がします。エイジという兄がいて、カガミという先輩がいて、ヤマトという得体の知れない奴が来て。本人にとっては悲しいことも辛いことも沢山あるだろうけど、日々色々な出来事があって、楽しそうに見えます。
――自分と演じるキャラクターとの共通点などありますか?
畠中:イツキの「趣味という概念がない」というのは同じです。それでいて筋トレが日課なところも同じですね。(アニメ4話で)イツキが持ってるダンベルは80kgだと思うんですけど、俺もそれくらい持てます。ただ片手で逆立ちしながらの腕立て伏せは出来ないですね…。それでいて体が大きくならないのはすごいと思います。
八代:いい筋トレしてるんだろうね。
畠中:ものすごく糖質制限をしているのかもしれないですね。
八代:コウガは、コーヒーとジャンクフードが好きなところは似ていますね!よく食べるものは似ているなと思います。
畠中:(八代は)ストレートだから、性格は似ていないね。
――最後に、これから放送を楽しみにしているお客様へ向けてメッセージをお願い致します。
八代:この作品は、見ている人の想像を掻き立てるような演出や世界観があると思います。このキャラクターはこうなのでは、この先の展開はこうなるのでは、と想像しながら楽しんで欲しいです。キャスト・スタッフ皆が一丸となって想いを入れて作っている作品なので、ぜひ沢山の方に見て頂きたいです!
畠中:この作品は僕自身すごくチャレンジした作品です。ひとりひとりが役作りに向き合い、収録後には皆でご飯を食べながら話し合うような、とても想いの詰まった作品です。見て頂く方にどのように受け入れてもらえるか気になりますし、放送されたときに僕ら自身もどのように受け止めるのかな、と楽しみにしています。ぜひ皆さんに見て頂けると嬉しいです!
※本作品は2020年3月以前に収録されました。
バックナンバー
□第1回 エイジ役 髙坂篤志
□第2回 甲斐ヤマト役 ランズベリー・アーサー×甲斐ミナト役 山谷祥生【連載第2回】
作品情報
TVアニメ「プレイタの傷」
【放送情報】
MBS 毎週金曜 25:55~
TBS 毎週金曜 25:55~
BS-TBS 毎週金曜 26:30~
【配信情報】
MBS動画イズム/Tver/GYAO! 他
※その他配信情報につきましては、アニメ公式サイトをご参照ください。
※放送・配信日時は予告なく変更になる可能性がございます。
【STORY】
東京――『暁特区』。
国が新たに打ち立てた経済特区予定地で、大企業『サキシマホールディングス』に行政権が譲渡された。特区内でのみ適用される課税軽減などの利権を巡り、敵対企業が陰謀を巡らせた結果、大型暴動・暁抗争が勃発。内政は荒れ果て、サキシマホールディングスも解体。暁特区は国の自治も及ばない不管理地域となる。
その無法地帯となった街を守る男たちがいた。
「ディヴァイン・タトゥー」という、荒ぶる神獣の力を封じ込めたタトゥーを持つ人間、通称『スカード』はそれぞれ固有の特殊能力と、全ての攻撃を無力化するほど――銃弾が身体に届く前に弾け飛び、刀は砕ける――の防御力を与える。
タトゥーの能力を生かし、街を守る「ヘリオス」、組織を守る「アルテミス」、秩序を守る「公安特務」たちが新興勢力となり、暁特区に鎮座する。
未だ日常的に、微力ではあるが抗争が続く中で、それでもなお彼らは自らの「正義」を貫く。
これはそんな激動の中を生きる彼らの、当たり前の日常を描いた物語である。
【スタッフ】
原作:GoHands × Frontier Works
監督・キャラクターデザイン:鈴木信吾
脚本:八薙玉造
総作画監督:古田 誠/谷 圭司
メカデザイナー:大久保 宏
メインアニメーター:内田孝行/大久保 宏
美術監督:内藤 健
撮影監督:武貞慎之介
音楽:コーニッシュ/GOON TRAX
音響監督:村松久進
音響制作:グロービジョン
アニメーション制作:GoHands
製作:Praeter-Project
【キャスト】
甲斐ヤマト:ランズベリー・アーサー
嵐柴エイジ:髙坂篤志
嵐柴カズマ:千葉翔也
茶木縞カガミ:榎木淳弥
鷲峰ラン:益山武明
烏末ジン:野上 翔
龍眞コウガ:八代 拓
虎尊イツキ:畠中 祐
他
【公式サイト】https://project-scard.com/
【公式Twitter】@pj_scard (ハッシュタグ #スカード #プレ傷)
【公式Instagram】@BookCafeTitan
(C)GoHands,Frontier Works/Praeter-Project