【連載】TVアニメ『WAVE!!～サーフィンやっぺ!!～』秋月ショウ役・小笠原 仁さんインタビュー vol.2｜第4話で様子が変だったショウ。気になる今後の展開は……？

現在好評放送中のTVアニメ『WAVE!!〜サーフィンやっぺ!!〜』（以下、『WAVE!!』）。

本作は、主人公・陽岡マサキが転校生の秋月ショウと出会い、サーフィンにのめり込んでいく男子たちのオリジナル群像ドラマです。

アニメイトタイムズでは、メインキャラクターを演じるキャストのインタビューを連載中。第4回目は、前回に引き続き、秋月ショウを演じる小笠原 仁さんにお話を伺いました。

第4話で様子が変だったショウ。今後の展開での見どころや、小笠原さん自信が経験したセンチメンタルな海のエピソードにもご注目ください。

マサキとナルは何よりも得難い存在

——ショウにとっても大きな存在になりつつあるマサキとナルですが、この3人の関係性についてはどのように思われますか？

小笠原 仁さん（以下、小笠原）：友達なんですけど、ショウと田中はマサキのお父さんとお母さんだと思います（笑）。

一同：（笑）。

小笠原：そもそもナルとショウはサーフィンをやっていた組で、マサキが後から入ってきました。なので、ナルとショウもマサキを教える側になって、2人とも過保護になっちゃうんです。

マサキが何かわからないことがあったり、ミスをしたりしたときにナルがちょっと茶化しながら指摘して、ショウはアメとムチじゃないですけど、ナルとは違ったアプローチをしていて。

だからといって、お父さんお母さんのような感じが強すぎるわけでもなくて。だからこそ、あの3人の絶妙なバランスが保たれているんだろうな、と思います。

ショウからマサキの感情はマサキからショウに対する感情とほぼ同じなんです。

——というと？

小笠原：お互いにないものを相手が持っているから、すごく憧れているという。ショウにとっては良き競争相手であり、そしてナルからマサキに対する感情も実はそれに近しいものがあるんじゃないかな、と思っています。

今、『WAVE!!』のTwitterでも掲載されている四コマ漫画でもわかりますが、小さい頃のマサキとナルの関係性って、結構マサキが破天荒なことをやっていて、ナルが「おいおいおい！」みたいな感じなんです。

それを見て、やっぱりナルも本当はマサキの中にある“ついて行きたくなる魅力”に気づいていて、毎日、マサキと何かを一緒にやりたいな、と思っていたはず。

なので、ついにマサキが自分と同じサーフィンを始めてくれて、ナルは見た目以上にすごく嬉しかったと思いますし、負けていられない！と奮起した部分もあると思います。

だから、あの3人はお父さん、お母さん、手のかかる子どもという関係でもあり、良い友人でもあり、良きライバル。二面性、三面性がある、すごくバランスの良い関係なんだな、と感じます。

——一応確認なんですが、ナルがお父さん……？

小笠原：う～ん……ケースバイケースですね（笑）。そのまま捉えるならナルがお父さんになると思いますが、僕はショウがお父さんのほうがキュンキュンします。

……自分は何を話しているんだろう（笑）。

－－すみません（笑）。話が少し逸れちゃいました。気を取り直して、現在第4話まで放送されましたが、これまでの話で印象に残っているシーンはありますか？

小笠原：本当にたくさんありますが、やっぱりマサキが溺れかけて、それをショウが助けに行く第2話のシーンです。初めてショウが激情的になるシーンですし、ナルも初めてマサキに対して本気の心配をする瞬間でもあって。あの3人の本当の絆みたいなものが現れている良いシーンだな、と感じています。

ショウにとってマサキがどれだけ大事な存在になっていて、大事なサーファー仲間になっているのかもあのシーンですごく伝わってきますし、僕もやっていてあの瞬間だけは、ショウの浮いている感じや現実味のない感じを取っ払って1人の等身大の仲間を叱る少年として力をぶつけたなと、今になって思います。

——本気で怒れる仲間って貴重な存在ですよね。

小笠原：本当にそう思います。ショウにとって、何よりも得難い存在だったんだろうな、と。言いたいことを言い合える仲間で、一緒に銭湯に入ったり裸の付き合いもしていて。

そういう友達をショウが大洗で得られたのはとても素敵だなと思いますし、ショウがどれだけ友達のことを想っているかが凝縮されたシーンだと感じました。