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春アニメ『SHAMAN KING』日笠陽子×小西克幸×林原めぐみインタビュー

春アニメ『SHAMAN KING(シャーマンキング)』葉役・日笠陽子さん、阿弥陀丸役・小西克幸さん、アンナ役・林原めぐみさんが語る作品にかける熱い想い/インタビュー

TVアニメ『SHAMAN KING(シャーマンキング)』が、2021年4月1日(木)よりテレビ東京系6局ネット・BSテレ東ほかにて好評放送中!

『SHAMAN KING』は、武井宏之さんによるシリーズ累計3,800万部突破の人気コミックス。現在、新章となる『SHAMAN KING THE SUPER STAR』が、「少年マガジンエッジ」(講談社)で好評連載中です。

本作では、霊が見える少年・麻倉 葉がシャーマンの頂点を決めるシャーマンファイトに参加し、シャーマンキングとなるため、仲間たちと共に戦いを繰り広げるストーリーが展開。2001年にアニメ化されていましたが、今作の新作アニメは『SHAMAN KING』(KC完結版)全35巻を原作として、シリーズを最後まで描き切るというファン必見の内容になっています。

本稿では新作アニメの放送を記念して、麻倉 葉役の日笠陽子さん、阿弥陀丸役の小西克幸さん、恐山アンナ役の林原めぐみさんにインタビュー。みなさんの明るいお人柄もあり、終始爆笑に包まれながら行われた取材では、作品の魅力からアフレコ収録現場での仰天エピソード、林原さんが歌うOP&ED曲まで、情熱的に語っていただきました。

贅沢に作られたキャラクターの登場シーン!

――原作、もしくは台本を読んだ時の感想や、作品の印象をお聞かせください。

日笠陽子さん(麻倉 葉役/以下、日笠):初めて原作を読んだのは、小学生か中学生ぐらいの時だったので、キャラクターがかっこいいとか、バトルしている姿が楽しいとか、エンターテインメントとして楽しんでいました。

武井先生(原作者・武井宏之)の次回へ続くラストのコマに注目していて、「シリアスな展開で進んでいたのに、最後にコンチとポンチの玉がキュッとなって終わる」といったようなオチが好きでしたね。

一同:(爆笑)

小西克幸さん(阿弥陀丸役/以下、小西):ギャグ線ね(笑)。

林原めぐみさん(恐山アンナ役/以下、林原):よく覚えてるねぇ(笑)。

日笠:当時は「ギャグセンスがすごいなぁ!」という印象でしたね。大人になり、実際に関わる側になって、葉(主人公・麻倉 葉)の目線で、『SHAMAN KING』という世界を見た時に、作品の中にこんなにメッセージが入っていたのかと感じ、また違う印象になりました。

林原:台本を読んだ時に、これだけたくさんのキャラクター出てくる中で、非常に贅沢なキャラクター紹介の仕方をしているなと感じました。

『SHAMAN KING』という作品に、たくさんのキャラクターが次々と出てくるということは、原作を読んでいる方は知っているんですけど、『SHAMAN KING』を知らない子がパッとテレビをつけて「あぁ、かっこいい! ネットで騒いでいたのはこれかな?」という感覚で観た時に「この子、誰だろう?」と気になるよう作り方をしています。

作品は1年という期間で放映するということが決まっていますし、原作が終わっているので、終着点が決まっています。そんな中で、削らなくてはいけないところというのは、きっとたくさん出てくると思うんです。

それは始まる前から覚悟の上で、そしてそれを嘆く方もいらっしゃるだろうなとは思いつつも、ひとりひとりのキャラクターの登場シーンに対して、贅沢に割いてくれているなと感じました。

アンナは第2廻の最後の方から登場するんですけど、「初登場の時のセリフ、これだけなんだ」というところも含めて、キャラクターの印象を残すというやり方がとても巧みだなと思いました。

小西:僕は原作も好きで、当時からずっと読んでいました。今回のアニメは1年で最後まで行かなくてはいけないということがあって、物理的にどうしても圧縮した物語の進め方をしなくてはいけないので、短くなっていると感じるところはあると思います。

ただ、アフレコをさせていただいた時には、短くしたという印象はあまりなくて、「あぁ、『SHAMAN KING』って、こういうお話なんだな」という印象の方が強かったんです。

阿弥陀丸は第1廻で、喪助(CV:森田成一)とのエピソードがあるので、やっぱり演じる側としては丁寧に描いてほしいなという思いもあるんですけど、演じていると、短く端折られたという印象もないですし、自分の思いは成就させていただいて、腑に落ちるし、すごく素敵に台本もまとめてくださっているなという印象がありましたね。

『SHAMAN KING』は、ただのぶっちぎりマンガじゃない!

――今作の見どころや印象的なシーン、注目してほしいポイントを教えてください。

小西:ちょっと見どころとは違うんですけど、僕個人としては葉くんと一緒に阿弥陀丸として、また歩み始めることができたのがすごく嬉しくて……(笑)。

自分を救ってくれたじゃないですけど、(今放送しているところは)ちょうどその葉くんと歩み始めたばかりのところなので、今後たくさんキャラクターが出てくると思いますけど、葉という人物がいて、その葉くんがどういうふうに周りのキャラクターや出会った人たちに影響をもたらしていくのかということも見どころの1つだと思います。

第2廻で蓮(道 蓮CV:朴 璐美)と激しいバトルもして、そこでいろいろ葉くん自身も感じるところがあったと思うし、もちろん蓮も感じるところもあっただろうし…。いろいろ含めて、阿弥陀丸としてはまた葉くんと会えて、一緒に歩いていけるというところがいいかなと思いました。

日笠:出会いといえば、序盤からハオ(CV:高山みなみ)が再臨するシーンもあります。

林原:そうだね。

小西:あれは原作だと、もっと後の方に登場するシーンだよね。それが第1廻のド頭に持ってきていますよね。

日笠:そう考えると、「出会って、始まる」という部分は、当たり前のようで当たり前ではない奇跡みたいなものだと思うので、葉がこれからいろんな人と出会って、今後その出会った人たちとどのように関わっていくのか? 戦うのか? 仲間になっていくのか? そういったところはやはり注目してほしいところです。

林原:今放送している中で、どこかとするならば、「もうすでに救われている」ということですかね。それは誰というのはあえて言いませんけど、阿弥陀丸もそうだし、まん太もそうだし、誰とは言いませんと言っておきながら、言っちゃってるけど……(笑)。

一同:(爆笑)

林原:今の世の中はいろんなことに対して、非常に攻撃性が高まっている気がしていて、「許す」ということをどこかに置いてきちゃったのかなと感じることもしばしば…。

マスコミの取り上げ方や芸能人への叩き方を含めても、許してはいけないことももちろんあるけど、友だち関係のことやSNSというものも含めて、何か正義をかざした鉄槌のようなものが猛威をふるっているような気がしているんです。「そんなに強者になりたいか…そこまで叩く必要があるか?」と思ってしまう。

もちろん葉くんはシャーマンキングを目指すということで、一番上を目指しているんですけど、本当に何かを変えるのは、無理やりな腕力ではないんですよね。それがもう今放送しているお話に出てきています。

「受け止め、受け流すようであり、包み、理解する」ということが人を変え、シーンを変え、神を変え、宗教を変え、描かれています。結果、戦う相手の心を変える。大人でも子どもでも、観ている人の心に、どれかがかぶったらいいなと思っていますね。

日笠:この先、どう考えても敵の立場の人たちが葉の仲間になるじゃないですか。それはすごいことだなと思いました。どんなに自分が傷ついても、仲間を傷つけられて怒っても、その相手を仲間にするというのは許しですよね。

林原:それはたぶん、そうならざるを得なかった彼らの全てを葉くんは体感できちゃうんだろうね。

他人に対して、葉くんは自分の持つ力で、霊とともにあることで、人がそこまで見ることのない部分まで自分の経験のようにわかっちゃうんだろうね。おそらく、アンナもだけど、幸か不幸かはともかく、そういう能力ゆえの許しというかね。道 潤(CV:根谷美智子)もそうだけどね……。

日笠:そうですね。

林原:だから、ただのぶっちぎりマンガじゃないっていうか……(笑)。

一同:(爆笑)

林原:「ぶっちぎり『SHAMAN KING』を目指すぜ~、オ~~ラァ~!」というマンガじゃないよね(笑)。

日笠:「これが許しなのよ」とは描いてないし、言っていないから、読み取ったり、気付いたりっていう……。

林原:自然にそれをみんなが受け止めていたから、ずっと好きなのかもしれない。勝ったー! やったー! 次はトーナメントー!」とかのただのぶっちぎりだけだったら、たぶん卒業しちゃうよ。(笑)。

日笠:そうですよね。

小西:(うなずきながら)うん。

林原:「そこに自分がほしかった言葉だったり、もしかしたら自分が誰かに言ってあげたかったことだったり、癒しみたいなものが自然に寄り添っているから、ずっと好きなんだと思う。

日笠:言葉の意味がわからなくても、何か残っているというのはきっとあるんですよね。

林原:それが『SHAMAN KING』なんです~!

一同:(爆笑)

小西:すごいなぁ、『SHAMAN KING』は……。

林原:それがすでに最初の段階でもう盛りこまれていますからね。

 

(C)武井宏之・講談社/SHAMAN KING Project.・テレビ東京
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