TVアニメ『僕のヒーローアカデミア』第5期放送記念！アニメ3期のできごとを振り返り！ストーリーや活躍キャラクターたちをご紹介！【連載第6回】（ネタバレあり）

「週刊少年ジャンプ」にて連載中の堀越耕平先生の漫画を原作としたアニメ『僕のヒーローアカデミア』。総人口の約8割が何らかの超常能力“個性”を持つ世界を舞台に、事故や災害、そして“個性”を悪用する犯罪者・敵＜ヴィラン＞から人々と社会を守る職業「ヒーロー」を目指す主人公・緑谷出久（みどりや いずく）とクラスメイトたちの成長、戦い、友情を描いた作品です。

制作・ボンズによるTVアニメは、2016年4月より放送。現在待望の第5期が放送中！　また、アニメ劇場版第3弾『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールド ヒーローズ ミッション』が8月6日（金）公開となります！

アニメイトタイムズでは、TVアニメ第5期と劇場版第3弾の応援企画を連載記事で掲載していきます！　連載第6回の今回は、第3期の物語を振り返り！　今までに起こったできごとや登場キャラクターをご紹介します。

第5期をさらに楽しむためにも、ぜひ改めて『ヒロアカ』の世界に浸ってみてください。

※本記事は第3期のネタバレを含みますので、ご注意ください。

連載バックナンバーはこちら！

第1回 TVアニメ『僕のヒーローアカデミア』“1年A組”キャラクター紹介
第2回 TVアニメ『僕のヒーローアカデミア』“1年B組”キャラクター紹介
第3回 TVアニメ『僕のヒーローアカデミア』“1年C組”キャラクター紹介
第4回 TVアニメ『ヒロアカ』第1期あらすじ・できごと振り返りまとめ
第5回 TVアニメ『ヒロアカ』第2期あらすじ・できごと振り返りまとめ

目次

• 激動の林間合宿（第40話〜第45話）
• 神野の悪夢（第45話〜第49話）
• プロヒーロー仮免試験（第50話〜第60話）
• ビッグ3との出会い（第60話〜第63話）
• 『僕のヒーローアカデミア 第5期』作品情報

激動の林間合宿（第40話〜第45話）

「プッシーキャッツ」と洸汰

林間合宿がスタート。宿泊施設に到着するまでバスで移動すると思いきや途中で降ろされ、いきなり訓練開始が告げられます。実力派4人組ヒーロー「ワイルドワイルドプッシーキャッツ」の監督のもと、メンバーのひとり・ラグドールの「土流」によって生み出された土の魔獣が徘徊する“魔獣の森”を突破し、宿泊施設にたどり着くミッションが与えられます。

この3か月での成長ぶりを見せつけ、なんとか森を突破。宿泊施設には「プッシーキャッツ」のメンバーたちと、そのメンバーのひとりマンダレイの甥でヒーローを敵視する少年・洸汰の姿が。夜、ひょんなことから出久は洸汰がなぜヒーローを嫌うのか、その理由を聞きます。

彼の親はともにプロヒーローでしたが、敵＜ヴィラン＞から市民をかばい殉職。わけも分からず、ただ両親は立派だったと讃えられたことから、ヒーローに対し「理解できない、気持ち悪い」という感情を抱くようになった、という話を受け、今まで考えたこともなかった価値観に茫然とします。

“個性”強化訓練

翌日、精神面や技術面、体力面は伸びながらも、実は“個性”そのものはあまり伸びていない、と相澤から告げられた1年A組メンバーは、“個性”の「限界突破」を目指すというシンプルかつとにかくキツい「“個性”強化訓練」に臨みます。1年B組のメンバーも合流し、厳しいトレーニングに身を投じていきます。

その夜、出久は洸汰の“ひみつきち”を訪れ、ヒーローも、敵＜ヴィラン＞も、ひいてはこの“個性”あふれる今の社会そのものを嫌っている洸汰の胸の内を聞きます。幼いころからヒーローに肯定的だった出久はうまく言葉をかけることができず苦悩。答えは出ないまま、合宿は進んでいきます。

3日目の夜、訓練終了後にA組・B組合同でレクリエーションの肝試しをやることに。つかの間のお楽しみに心躍らせる一同でしたが、そこに荼毘率いる「敵＜ヴィラン＞連合・開闢行動隊」の魔の手が迫ります。

夜の森の激戦

ショッピングモールでの死柄木との邂逅を機に、警戒態勢をさらに強めていたにも関わらず発生した敵＜ヴィラン＞の襲撃。生徒たちは動揺を隠せないうえ、“個性”の武力行使の権限を持っていないため、交戦に踏み切れません。

そんな中、連合のひとり・“血狂い”マスキュラーが洸汰を攻撃。間一髪で出久が到着しますが、連絡手段を絶たれ、ひとりでの戦闘を余儀なくされます。

命を弄ぶような言動と、洸汰の両親を殺害した敵＜ヴィラン＞その人だということを知り、怒りに震えますが、マスキュラーの“個性”は出久の戦闘力をはるかに上回る「筋肉増強」。自損覚悟の100％SMASHすら防がれ、窮地に立たされるも、後ろにいる洸汰を守るため、己の限界を超える力を引き出し、激戦の末マスキュラーに勝利します。

連合の狙いが爆豪であること、そして相澤から下された戦闘許可をマンダレイの「テレパス」で全員に伝えたことで、状況は好転。

森に立ちこめる有毒ガスの源である敵＜ヴィラン＞・マスタードをB組の鉄哲徹鐵（てつてつ てつてつ）と拳藤一佳（けんどう いつか）が倒し、爆豪と轟が苦戦する敵＜ヴィラン＞・ムーンフィッシュを暴走した常闇の“個性”「黒影（ダークシャドウ）」で仕留めるなど、連合のメンバーを撃退していきます。

しかしそんな中、連合メンバー・Mr.コンプレスに一瞬の隙を突かれ、爆豪が捕われてしまいます。その場にいた全員が懸命に追いすがりますが、連合は退却。爆豪がさらわれるという最悪の結果で林間合宿は幕を閉じることになります。

神野の悪夢（第45話〜第49話）

爆豪救出へ

生徒の誘拐、それも警戒していた敵＜ヴィラン＞連合にやられたことで世間の雄英への批判が沸騰。そんな中、警察、プロヒーローたちによる連合に対する大規模作戦が水面下で動き出します。

一方、出久達もまた、八百万が“個性”で作った発信機を先の襲撃の際取り付けていたことで、連合のアジトの位置が把握できることを知り、爆豪奪還に向け動き出すのでした。

“巨悪”の出現

連合が爆豪を連れ去った目的はなんと爆豪を仲間にするため。爆豪は死柄木の誘いに対し「オールマイトの勝つ姿に憧れた」と言い放ち拒否します。一触即発の雰囲気を破ったのはすさまじい轟音と衝撃波。オールマイトが連合のアジトの壁をぶち破ったのです。

集まったプロヒーローたちにより、あっという間にその場を制圧。さらに別動隊が、出久たちが突き止めた脳無工場を制圧し、連合を完全に追い詰めます。

勝負あったかに見えましたが、激昂した死柄木がオールマイトに憎悪の言葉を叫んだその瞬間、突如大量の脳無が出現。「ワン・フォー・オール」継承者の宿敵にして、死柄木が“先生”と呼ぶオール・フォー・ワンが動き出したのです。

オールマイトVSオール・フォー・ワン

その身にこれまで収集してきた膨大な数の“個性”を持つオール・フォー・ワンによりヒーローチームVS敵＜ヴィラン＞連合の形勢は逆転。脳無工場のプロヒーローを一瞬で全滅させたうえ、敵連合のメンバーと爆豪を自身のもとへ転送。教え子である死柄木に爆豪を連れ再び逃げるよう指示します。

そこへオールマイトが到着し、「ワン・フォー・オール」継承者VSオール・フォー・ワン、因縁の対決が勃発。しかし、連合から爆豪を守りつつ戦わなければならないことで、苦戦を強いられます。

そんな状況を打開したのは出久達。その場にいたメンバー全員の力を駆使し戦闘を回避しながら、爆豪を救出する会心の策を成功させ撤退します。

決着――ひとつの時代の終わり

爆豪を救出したことにより、オールマイトはオール・フォー・ワンを倒すことに集中し、戦いはさらに激化。オール・フォー・ワンもまた、死柄木ら連合メンバーを逃がしたことでオールマイトとの一騎打ちに臨みます。

互角の戦いが繰り広げられる中、オール・フォー・ワンは狡猾にも逃げ遅れた民間人を攻撃。オールマイトはそれをかばったことで活動限界を迎え、これまで隠してきた痩せこけた真の姿をテレビに映してしまいます。オール・フォー・ワンはさらに追い打ちをかけるように、こう告げます。「死柄木弔は、志村菜奈の孫だよ」と。

「ワン・フォー・オール」の先代継承者であり、オールマイトの師匠、そしてオール・フォー・ワンとの戦いで命を落とした志村菜奈（しむら なな）、そんな大切な人の血縁者を追い詰めていたことに絶望するオールマイト。

万事休すかと思われたそのとき、「救けて」という声が聞こえます。救いを求める声、勝利を願う声、それらが聞こえたことで再び輝きだすオールマイトの瞳。平和の象徴として皆を守るため、後継を生きて導いていくため、消えゆく「ワン・フォー・オール」の最後の力を絞り出し、渾身の一撃を放ちます。

轟音、そして静寂のあとには、力を使い果たしながらも勝利のスタンディングを決めるオールマイトの姿が。その後、オール・フォー・ワンの護送を見守る中、カメラを指さし「次は君だ」と告げます。

「ワン・フォー・オール」のことを知らない人々からすれば、それは敵＜ヴィラン＞たちへの力強い警告。しかし秘密を知っている出久にとっては、「ワン・フォー・オール」後継者である自分へのメッセージ。その中に「私はもう出し切ってしまった」という意味も受け止めました。

一夜にして甚大な被害を引き起こしたこの戦いは、地名を取って「神野の悪夢」と呼ばれることに。激闘の決着とともに、平和の象徴として輝き続けたヒーローが事実上引退し、ひとつの時代の終わりを迎えることになるのでした。