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音楽
斉藤朱夏1stアルバム『パッチワーク』インタビュー【後編】

明日死ぬかもしれないから、今日一日が全力なんです。「またあした」で気づいた大人になると忘れてしまうこと。超ロングインタビューで新曲を紐解く──斉藤朱夏1stアルバムインタビュー【後編】

デビューから約2年、“今”を全力で駆け抜けてきた斉藤朱夏さんが、8月16日(水)に1stアルバム『パッチワーク』をリリースした。

今作には、メジャーデビューミニアルバム『くつひも』、1stシングル「36℃/パパパ」の「パパパ」、2ndシングル「セカイノハテ」の表題曲、さらに初作詞曲含む新曲をまるっとパッケージ。アルバムの幕開けが「もう無理、でも走る」であることからも分かる通り、“みんなへの愛”だけでなく、ひたむきに前を見て進んできた彼女の生きざまも感じる作品となっている。

いつものインタビューより時間を多くもらい、アルバムについてはもちろん、ライブのことや、今の気持ちについてたっぷり語ってもらった。

前編はコチラ

「出会ってくれてありがとう 勇気をくれてありがとう」 みんなへの感謝と愛、メッセージを丁寧に紡いだ、世界にひとつの『パッチワーク』をプレゼント
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初作詞曲ではこれまで言えなかったことも

──7曲目「ワンピース」、8曲目「よく笑う理由」は初の作詞に挑戦されています。

斉藤朱夏さん(以下、斉藤):どうでしたか?

──グッときました。より朱夏さんの内面を知られたような気がします。というか、以前から朱夏さんがプロットを書かれていたから、すぐにでも詞も書けそうだなと思っていたところもあって。

斉藤:アハハ、ありがとうございます。

──実際書いてみてどうでした?

斉藤:自分の本当の気持ちを深くまで話せたような気がします。自分の気持ちってなかなか恥ずかしかったり、言えなかったりするんですけど、メロディに乗せたら言えるんだなってやっと気づいたと言いますか。だからこの2曲も音楽だったから言えたことです。音楽があるから伝えられる言葉があるんだなって。だから普段は言いにくいような言葉も書いてます。

──言いにくいっていうのは……。

斉藤:例えば「よく笑う理由」だったら、もともと私自身が“笑う”ってイメージを持ってもらうことが多いなと思ったところから始まっていて。ここまで書いていいのかなって思いましたけど……でも書いてて両方楽しかったです。

 

 

──それまでって表に出さずとも歌詞を書くことはなかったんです? 例えば日記とか。

斉藤:日記はずっと書いてます。3年日記というものを書いていて。あと学生時代から、自分の気持ちをポエムのような感じで書くことが好きだったんですよ。そういうのが流行ってた時期だったというのもあるんですけど。で、ついこの間母と話してたら「ママが書いたポエムが出てきてさ」って言われて。「え、めっちゃ血つながってる! めっちゃ親子!」って(笑)。

──あははは。でも書くことで気づくことってたくさんありますよね。

斉藤:言葉で発するよりも、書く方が気持ちを書けるんです。人前で話すことは苦手な自分ですけど、歌詞を通して言えることが増えた自分だからこそ、今後も何か伝えたいことがあれば、自分で歌詞やプロットを書こうって。

──「ワンピース」はこれまでの思いを全て詰め込んだ曲ですよね。

斉藤:そうですね。過去・現在・未来の話をしています。なんで「ワンピース」かっていうと、昔オーディションを受けていた時に着ていたのはだいたいワンピースだったんです。普段はカジュアルな洋服を着ることが多いんですが、オーディションの時に周りの子を見るとワンピースが多くて。当時髪が長かったので、ちょっと清楚っぽいワンピースを買ってみて。

──いわゆる勝負服じゃないですけど、そういう存在なんですね。

斉藤:そうなんです。オーディションって私たちにとっては本当に大切なもので、そこで勝たないと次に進めない。ずっとワンピースを着て歩き続けてきたなという思いがあったので、それで「ワンピース」というテーマにしたんです。

──それこそMVでも最初は白いワンピースを着ていて。

斉藤:そこからいろいろな布が合わさって、最終的にキラキラしたワンピースになるっていう……ひとりの少女が夢を追う姿を描きたいなと思っていました。私自身がそうだったんですけど、決して順風満帆に走ってきたわけではなくて。何回もオーディションに落ちて「なんでだよ」って悔しい思いをして。

──そういうことがあるたびに<汗と涙をシャワーに流し 大丈夫 私を見てる君がいる>と信じ続けてきたと。

斉藤:実はこれは今でもしてることで。人前で涙を流すことがダメだと思ってたんです。涙を流すっていちばん弱い姿なような気がしていて。「絶対泣かない」って意思が強すぎて、母親の前でも絶対に泣かなかったんです。だから、そういう時にお風呂場で汗と涙を流してきたんですけど、それってみんなも一度は経験するのかなって。

──もしかしたら、それこそお母さまもそうした経験をされてきたかもしれないですね。

斉藤:そうですね。私と母親ってすごく似てる部分があって。でも母は涙もろいタイプなんですよ(笑)。基本的にいつもリリースしてから母親にCDを渡しますが、今回だけはリリースする前に全部聴かせました。今作は母に聴いて欲しかったんですよね。私のことをいちばん近くで見てきた存在なので、特に「ワンピース」と「よく笑う理由」は、とにかく聴いて欲しいなと。

──どういう反応でした?

斉藤:大号泣してました(笑)。「なんか、泣けてきた~」って。ちょっと笑ってしまいました。その姿を見て、ここまで走ってきて良かったなって。でも、まだまだ恩返ししていきたいですね。自分自身が歌う理由のひとつにそれがあるんです。母がもともとアイドルに憧れていて、結構(オーディションも)いいところまでいってたそうなんですよ。すっごく可愛い母親なんです。でも、その夢を叶えることができなかったから、じゃあ自分が叶えて、いろいろなステージを見せてあげたい!って。

だからよりもっともっといろいろなステージを見せていきたい、楽曲を聴いてほしいと思ってました。母が涙を流す姿を見てたら「頑張ってきて良かった。じゃあこれからどうやって頑張ろうかな」って自分の中でより気合いが入りました。もっとパワーアップしなきゃなって。

──いちばんのファンであってくれるんですね。

斉藤:そうですね。例えばライブを見てくれたとき「気になったところあった?」って聞くこともあるんですが、そうするとアドバイスをくれるんですよ。「よく頑張ったね」「あそこ良かったね」って言ってくれるんですが、褒められることに慣れてないので恥ずかしくもあります(笑)。褒められるよりかはダメ出しが欲しいタイプです。自分では気づかないことってたくさんあると思うので、客席から見てどうだったのかなってすごく気になるんです。一つひとつ改善して、より自分らしいパフォーマンスができたらいいなって。

──ハヤシさんにも、「常に私に試練を与え続けてください」「簡単なモノは渡さないでほしい」とお願いしてるっておっしゃってましたもんね。

斉藤:そういう意味では、生きにくいかもしれません(笑)。ステージに対する思いが強すぎるんですよね。もうここで死んでいいくらいのパフォーマンスをして、全部置いて行こうって思ってるからこそ、一つひとつの曲に沢山の想いを込めて作ってるんです。

──ところで、「よく笑う理由」の一人称は“僕”じゃないですか。 “僕”が一人称の楽曲は他にもありますけど、「よく笑う理由」であえて“僕”にしたのは何か理由があるんでしょうか。

斉藤:“私”にすると言えないことって結構あって、“僕”だから言えることがあるんですよね。「ワンピース」は自分自身の人生を描いた前向きな歌詞だからこそ“私”って言えるんですけど、「よく笑う理由」に関しては“僕”が良いなと思ってました。もっと深いところにいる斉藤朱夏を表現したかったというか。そこはこだわりでもありました。

 

 

──この曲は“僕”にしたことでより多くの人が共感できる曲になったような気がします。

斉藤:どこかに自分のような人がいるかもしれないと思いながら歌詞を書いていたんです。そんな人をすくい上げたいなという思いがあります。「ひとりじゃないよ、大丈夫だよ」ってことをすごく伝えたくて。なんか……私自身がなぜか孤独に思う瞬間がたくさんあるんですよね。すごくありがたいことに、たくさんの方に支えられながらこのアルバムもできたし、みんなが来てくれるからこそライブもできてるし。YouTubeを見てると世界中からコメントもいただけて、本当にいろいろな場所に支えてくれるひとがいるのに、なぜか孤独に思う瞬間がある。その理由は分からなくて。

でも進んで、歩いて、走っていった先に「君がいたんだ!」って。それにやっと気づけた。私、2年間ずっと居場所を探し続けていたんです。歌詞にも書いてますけど、探し続けることに疲れたこともあって。

──<居場所なんてあるか分からない それでも歩き続けた ずっと ずっと ずっと>という言葉がありますね。

斉藤:これだけ歩いて、走ってるのに、なんでないんだろう?って。そしたらすっごく近くにあった。

──<でも君と出会って気づいた ここにいていいんだね>って。君というのは、いろいろな君で、そんな人たちへの感謝の歌でもあるのかなって。

斉藤:そうです。ここでいう“君”はファンの方でもあり、スタッフさんでもあり……いろいろな人たちにとにかく感謝を伝えたい!って思ってました。いくら感謝を伝えても、伝えきれないんですよね。ライブをやるごとにたくさん愛をもらって愛を返すけど、また愛をもらっての繰り返しなので「いつになったらみんなに恩返しできるんだろう」って。

ずっとずっと走り続ける中で返せるものがたくさんあると思うので……これからも走っていきたいなと思ってます。

 

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