音楽
遠藤正明「恍惚ラビリンス」発売記念インタビュー

TVアニメ『サクガン』オープニングテーマ「恍惚ラビリンス」発売記念 遠藤正明さんインタビュー|父から娘への想いを歌った、対照的な雰囲気の2曲を収録!

 

カップリング曲「キミの詩 - Sing a Song -」は同じ父目線でもシンプルなバラード

──カップリング曲「キミの詩 - Sing a Song -」はご自身で作詞・作曲されていますが、どんなイメージで作られたのでしょうか?

遠藤:「恍惚ラビリンス」はブラスが入って、キラキラしたテイストの曲になったので、カップリングは真逆な方向で、シンプル・イズ・ベストで、ちょっと影があるバラードにしたらうまく差が出るかなと。

アレンジはJAM Projectでも楽曲制作をやってくれている寺田志保ちゃんにお願いしたんですけど、やり取りを重ねていくうちに彼女がどんどん音数を減らしてきて。コーラスも頼んだんですけど、レコーディング当日に「コーラスはいらないと思います」と言われて。シンプルな曲になったと思うし、2曲のコントラストを楽しんでもらえたら。

──温かい雰囲気のサウンドと歌声に合った、寄り添ってくれるような歌詞ですね。

遠藤:もし自分がガガンバーと同じ立場になったら、娘をどうやって守るんだろうと考えた時、きっと歌を歌って守っていくんだろうなと思ったので、そんな気持ちを書いてみました。

──娘を想う父の気持ちだけではなく、今の状況に苦しんだり、悩んでいる人に向けてのメッセージにも聴こえました。

遠藤:その想いもあるし、伝わったらいいですね。ちょっと暗めのバラードは昔から好きなんですけど、「今の時代にこういう曲ってどうだろう?」とすごく悩みました。実はこの曲を含めて、3曲の候補曲を作りました。

最初にこの曲を作った後、「暗すぎるな」と思って、残りはもう少し明るい曲とすごく明るい曲を作りましたが、事務所の社長やスタッフに聴いてもらったら、「この曲が遠ちゃんらしいんじゃない?」と言ってもらって、カップリングに決まりました。今聴いてみるとこの曲で良かったなと自分でも思っています。

──歌い方も優しくて、心に染みてくるような。

遠藤:お父さんは強くなければいけないけど、実際の僕らはそんなに強くないし、弱さがあるのも当たり前だし。そんな部分も出せたらいいなって。

──落ち込んだり、ツライ時は強く励まされるよりも、そっと優しく包んでもらえたほうがいい時もありますよね?

遠藤:そうですね。あとアーティスト像的にもJAMでは強くなくてはいけないし、警告する感じだけど、僕のパーソナリティ的には同じ目線で相手に伝えたいんですよね。だからこういう歌詞になるし、それがリアリティなのかなと。

男として、人間として、誰しもこんなことを思っているんじゃないかなと感じたことを歌っているし、今、悩んでいる人が聴いて、少しでも癒されたり、力になれたら嬉しいです。

──おっしゃられたように収録されている2曲は対照的で、「恍惚ラビリンス」が昼間で晴れのイメージなら、「キミの詩 - Sing a Song -」は夜や雨のイメージかなと。

遠藤:色から匂い、景色など正反対の2曲にしたかったので、そう感じてもらえたのなら良かったです。

 

 

 

──ジャケット写真で、石壁をぶち破った遠藤さんから開拓者らしい無骨さや荒々しさを感じました。

遠藤:『サクガン』にちなんで、発掘していくイメージを出したいなと。そしていくつか出てきたアイデアの中から決めました。このイメージに合わせて衣装を選んだり、顔などに汚れをつけたらどうかな? という提案をさせていただきました。

──視線も鋭くて、店頭で見たら一瞬たじろいでしまうような(笑)。

遠藤:鋭いですか?(笑) アートディレクターもカメラマンさんも初めましての方で、僕は人見知りなんですけど、和気あいあいと楽しく撮影できました。

──『サクガン』にちなんだ話題をもう1つ。アニメの放送に先駆けて配信されているラジオ番組『サクガン ラジオラビリンス』のオープニングテーマ「感度良好グッチューニン!」もデジタルシングルとして配信中ですね。

遠藤:アニメの放送よりもかなり早くラジオ番組が始まると知って、「気合が入っているな」と思いましたが、そのラジオ番組のOP曲のオファーをいただきました。こちらとしてはありがたいお話で、この曲がシングルのカップリング曲になるのかなと思っていたら、デジタルシングルとして配信されることになりました。

──ご自身で作詞・作曲されていますが、どんなテーマやイメージで制作されたのでしょうか?

遠藤:まずコーラスから入ったらインパクトが強いかなと。そして日本語だとみんなにストレートに伝わって、イメージが凝り固まってしまう気がしたので英語の歌詞にしたくて。あとは作品の雰囲気同様にちょっと大人っぽいテイストで、王道なロックチューンとして作らせていただきました。

──アレンジはR・O・Nさんが担当されていますが、今風のロックではなく、旧き良きロックンロールスタイルだなと。

遠藤:単純なほうがいいかなと思って。JAMの曲のように仕掛けがいっぱいあると、OP曲としてはゴチャゴチャしてしまう気がして(笑)。

ラジオのOP曲らしく、明るくないといけないし、リスナーも心地よく聴けて、パーソナリティの3人もしゃべりやすい曲にしようと思いました。

──タイトルも歌詞の中で使われている言葉も、まさに『サクガン』のラジオ番組の曲ですね。

遠藤:実はラジオOP曲として曲を作ったのは初めてで、そういう部分を意識して作ったことがなくて。曲頭のアカペラ部分が流れた後にトークが始まるんだろうなとか想像しながら作る作業はおもしろかったし、新鮮でした。

 
 

 

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