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冬アニメ『リーマンズクラブ』三木眞一郎(宮澄建役)インタビュー

バトミントン選手と営業マン、二足の草鞋を履いた彼らを追っかけてほしい|リアルな実業団選手を描くオリジナルアニメ『リーマンズクラブ』宮澄 建役・三木眞一郎さんインタビュー

二足の草鞋から見えてきた、三木さんのお仕事に対する姿勢

——公式コメントで「大人社会での葛藤も描かれていて新鮮、かつリアルに感じます」とおっしゃっていましたが、具体的にどのようなシーンに新鮮、リアルさを感じたのでしょうか?

三木:お得意様のところに行って納品したり、あちこち回って営業したり、“商い”が入っているところです。1つの商品の開発にあたって、どれくらいの労力と時間がかかっているのかを作品の中でちゃんと見せているので、普段の僕が経験できないところにリアルさがあると思いました。

バトミントンがやりたい、でも実業団・社会人としてちゃんとやらなきゃいけない。プロじゃないところのリアリティーというか、ずっとバトミントンに時間を使っていられないところを含めて、彼らの世界で生きているリアリティーがすごくあると思います。

——本当に、バトミントンの選手、サラリーマンという二足の草鞋を履いているんだなとリアルさが伝わってきました。声優業と併せてもう1つできることがあるとしたら、何の“草鞋”を履いてみたいですか?

三木:自分から本気で向き合っていかないといけないことが増えるので、リアルに考えたら、たぶん難しいんじゃないかな。そこを許してくれる環境に身を置かないといけないですし、真面目にやらないと失礼になってしまいます。

今、僕自身、VARTというレーシングチームに所属していますが、全体が大きくなってしまうと小回りが利かなくなるという経験もしているので。そういう意味でいうと、すでに二足の草鞋を履かせていただいているような気もいたしますが。

普通の人生を送らせていただいていること、声優という仕事をやらせていただいていること。もうこの二足だけで十分です(笑)。

——確かに。普通の生活と仕事を両立させるだけでも難しいですから……。

三木:モータースポーツに対してもきちんと真摯に向き合わせていただいていますが、そこが難しいですよね。声の仕事をセーブしてそっちに力を入れるのかと言われれば、僕はそうはなれません。

やっぱり今の僕があるのは声の仕事のおかげですし、収録を飛ばさないようにスケジュールを組んでもらったりしているので、何か新しいことを始めるというよりは、今のこの二足の草鞋で良いかなと思います。

——今回のストーリーの中でも、仕事と選手としての活動がなかなかうまくいかずに壁にあたってしまうところがあります。三木さん自身、そういうことはありますか? また、そういうときはどのように対処していますか?

三木:ありがたいことに、周りの人に助けられているなと本当に感じます。首の皮一枚で助かっていることがたくさんあるので……大きなトラブルになる寸前で周りの人に助けられて、やっとこさ生きてきました。

——きっと、三木さんのお人柄に引き寄せられるのでしょう。

三木:いやいや、こんな自分でも何とかしてくれる周りの人たちがすごいだけです。

今だって、呼んでいただかないと仕事が成り立たないので、声をかけてくださる勇気のある方がいらっしゃるから声の仕事ができていると思います。声をかけてくださる周りの方たちがいてくださってありがたいです。

だからこそ、自分でできることは全部やろうと思いますし、お芝居のためには無駄な時間はないので移動中もアンテナを張り巡らせています。なんて言ったって、街中は素材だらけなんです。

——広告やらデザインやら、あちこちに素材はありますよね。

三木:そうなんです。電車やバスに乗って移動するときも絶対に広告があるので、広告を頭の中で音読して自分でナレーションしたり。

——今もやっていらっしゃるのですか?

三木:やっています。次の駅に着くまでこの広告全部読み切れるかな~と音読したり。特に今、ほとんどの広告がムービーになっているので、ニュースが割と早いテンポで変わるんですけど、それも全部頭の中で読むんです。それが、初見の原稿を読むのに強くなるかもしれない。

目で受け取る情報のほうが多いので読める気になっていますが、実は読めない漢字があったり、そういうところにも気がつくんです。しかも、次々とニュースが入れ替わるので、移動している間に教材が入れ替わるなんて、なんて恵まれた環境なんだろうと日々思いながら過ごしています。

——お話を聞いていると、ご活躍されている声優さんの“理由”が分かるような気がします。一社会人としても気が引き締まる思いです。

三木:いえいえ。この話、逆に声優を目指している研究生に聞いて欲しいですヨ(笑)。

一同:(笑)。

三木:そういうことをやっているおかげで、ギリギリ周りに救われているんじゃないかなと。声優を目指すなら、それくらいの覚悟はあったほうが良いと思います。

油断せずにいろいろな出来事、彼らを追っかけてほしい

——『リーマンズクラブ』で三木さん自身が注目してほしいポイントがあれば、ぜひ教えてください。

三木:もう全部です。そもそも、あまり似た作品が他にはないですよね。

ただ1つ言えるのは、ちゃんと『リーマンズクラブ』と読んでください。『リーマンズラブ』という空目は無しでお願いします(笑)。

一同:(笑)。

三木:結構、Twitterで空目している方がいらっしゃったんですよ。それを見て「勝手にときめいてんじゃないよ!」と思いました(笑)。

——相関図を見てもちゃんとペアができているので、そう捉える方も多そうですね。

三木:そうなんですよ! また誤解しちゃう人がいるので要注意です(笑)。

『リーマンズクラブ』は実業団選手を描いているからこそ、社会人の人たちは共感ポイントがたくさんありますし、バトミントン選手たちの裏側を知れたりといろんな見方ができます。

単なるスポーツものではなく、社会人として生活していく部分もきちんと描かれているので、割とドキュメンタリータッチな空気感もあって。油断せずにいろいろな出来事、彼らを追っかけてほしいです。

——シナリオを読ませていただきましたが、回を追うごとに気になる要素がたくさん出てくるので、彼らを追っかけたい気持ちになりました。

三木:シナリオがすごく練られているので、実はふとしたところに伏線のようなものがいっぱい張られていたりします。回が進むうちに何回も最初に戻って見直すような、そういう楽しみ方もできる作品になっているので、そこも含めていろいろなところに注目してもらえれば嬉しいです。

TVアニメ『リーマンズクラブ』作品情報

放送情報

◆テレビ朝日系全国24局ネット
・“NUMAnimation”枠:2022年1月22日(土)より毎週土曜 深夜1時30分~
・BS朝日:2022年1月28日(金)より毎週金曜 夜11時00分~
・CSテレ朝チャンネル1:2022年1月22日(土)より毎週土曜 深夜2時30分~
 

イントロダクション

天才的な観察眼で、バドミントン選手として活躍していた白鳥尊。

しかし、インターハイでのトラウマが原因で、思うようなプレーができずにいた。社会人選手として所属していた強豪チーム・ミツホシ銀行をクビになった尊。

選手としての再起をかけて、サンライトビバレッジに入社した彼を待ち受けていたのは、慣れない会社員としての仕事に、結果の出せていない弱小バドミントン部...。おまけに、ガサツで、声がでかくて、やたらと距離の近いおっさん…宮澄建。

元・天才の新人社会人と、豪快おっさん“バドリーマン”。何もかもが正反対のコンビが生まれたとき、諦めかけていた夢が、ふたたび幕を開ける。
 

スタッフ

原作:Team RMC
監督:山内愛弥
シリーズ構成:内海照子、山内愛弥
キャラクター原案:ヤスダスズヒト
キャラクターデザイン:まじろ
美術設定:佐藤正浩(ヘッドワークス)
美術監督:甲斐政俊
美術背景:スタジオKAIMU
色彩設計:小野寺笑子
2Dワークス:渡部岳、中島俊 / 旭プロダクション デザイン部
3Dワークス:FelixFilm
撮影監督:長谷川奈穂
撮影:旭プロダクション
編集:長谷川舞(editz)
音楽:fox capture plan
音響監督:本山 哲
音響制作:グロービジョン
アニメーション制作:ライデンフィルム
製作:サンライトビバレッジ広報部

オープニングテーマ:Novelbright「The Warrior」
 

キャスト

白鳥 尊:榎木淳弥
宮澄 建:三木眞一郎
佐伯蒼汰:石川界人
佐伯橙也:逢坂良太
竹田浩輝:柿原徹也
霧島隼人:福山潤
荻野目大樹:小野友樹
美空綾斗:村瀬歩
八神 純:石谷春貴
夏木陵:野津山幸宏
宇津木雅彦:浪川大輔
立花梓馬:八代拓
外崎士龍:濱野大輝
間柴勇歩:土岐隼一
猿橋佑慧:岡本信彦
郷倉虎徹:杉田智和
松下幸治:伊丸岡篤
霧島琢磨:内田雄馬
出雲尚弘:古川慎
伊吹泉太郎:置鮎龍太郎
仲邑周平:堀江瞬
瀧本千空:白井悠介
政時 元:浜田賢二

公式サイト
公式ツイッター

(C)Team RMC/サンライトビバレッジ広報部
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