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冬アニメ『プリコネR』第2期 小松未可子(マコト役)インタビュー【連載第6回】

絶望感と多幸感の隣り合わせがすごい!冬アニメ『プリンセスコネクト!Re:Dive Season 2』マコト役・小松未可子さん インタビュー【連載第6回】

『プリコネR』は絶望感と多幸感の隣り合わせが、すごいバランスだなと思います

――そのほか、第4話、第5話で印象的だったところを挙げるならどこでしょうか?

小松:やっぱりアクションシーンの演出がすごかったですね。収録している時はまだ絵ができあがっていない状態だったので、アクションシーンは一度収録してから突き詰めていったんです。「この辺でこう動くと思うので、ここで3発なにか入れてください」といった細かいアドリブの指示があったりして。その時はどうなるのか想像つかなかったですけど、完成した映像を見たらこんなに動くのかとすごく驚きました。なので、アクションシーンは印象深いです。

――そのような格好良さと同時に、コミカルな表情やしぐさも魅力的でした。

小松:アニメ『プリコネR』の魅力のひとつとして、動きの細かさや表情の愛らしさがあると思います。それでキャラクターの魅力が倍増しているというか。戦闘シーン以外でも表情やしぐさがとにかく可愛いです。

――獣人族は耳や尻尾がありますから、アニメで動くとより魅力的で。

小松:【自警団(カォン)】のほかのメンバーも喋り方やキャラクター像は知っていましたけど、実際に動くとこんなに可愛いんだって。私自身、今後ゲームを録るにあたってイメージが膨らみました。

――例えば、マホとの絡みもアニメで見ると本当に可愛かったですよね。

小松:そうなんですよ。こういう感じなのかとニヤニヤしちゃいました(笑)。

――そういう格好いい部分やニヤニヤする部分がありつつ、シリアスなシーンはグッときました。

小松:キャラクターの心情やそれを周りの子たちがサポートをしていく関係性、絆の強さがアニメではより深堀りされていて。本当に手に汗握る展開でしたし、ひとりひとりが愛おしくなるなって思いました。

『プリコネR』ってどこか危なげな部分があるからこそ、日常的なほわっとした部分や可愛い部分がより際立っている印象があるんです。シリアスと日常が背中合わせというか、そこが魅力のひとつでもあるのかなって。シリアス度は本当に突き抜けているので、その絶望感と(日常での)多幸感の隣り合わせが、すごいバランスだなと思います。

――今回の第4話と第5話は、その両面が見られましたね。

小松:シリアスがあることによって強さが見られましたし、こんな表情をするんだってハッとする瞬間もありました。可愛らしさだけじゃない魂の強さにはゾクゾクさせられましたね。

――それにしても、シャドウであるとはいえ、キーリは超絶可愛かったですね。キーリはゲームでもカスミのキャラクターストーリーに出てきますが、そこではもっとシャドウ然としていたので、こんなに可愛く描かれるとは驚きました。

小松:本当に可愛いです。カスミはカスミの良さがありますけど、キーリはカスミの可愛さを抽出した感じがします。それに、キーリの正体を知ってこの姿を見ると、より感じるところがありますね。

――そして、第5話のラストは物語全体のクライマックスみたいな盛り上がり方でした。

小松:そうなんですよ。第5話で第1章完みたいな(笑)。エンディングも最終回感がすごくて、『○○編』みたいな形でこれを劇場で見たら、すごく映えそうな演出だなと思いました。

――もう一度見直すと気づくことがあったり、状況をより深く理解できたりもしそうです。

小松:そこもアニメの強みというか。文字だけでなく動いている視覚的な情報はすごく大きいので、わかりやすく掘り下げられていて。またどこかで文字を読み返した時も、脳内で鮮明に補完できるんじゃないかなと思います。

――ゲームを知らなくても楽しめる内容ですし。

小松:本当に、いち視聴者として自分が関わっていることを忘れて見ていられます。アニメを見て興味を持った方は、ぜひゲームもやって欲しいなと思いますね。

――第1期の時も、アニメを見てゲームを始めた人が結構いたらしいですよ。

小松:嬉しいです。そういう方は「アニメでこうだったからゲームでもこういう動きをしているのか!」といった脳内補完が捗るんじゃないかなと思いますよ。

ここまで振り回され懐柔されていくのは新鮮で、新たなマコトが広がった感じがします

――改めて、小松さん自身はマコトの魅力をどう感じていますか?

小松:普段は頼れる姉御肌、でもその勇ましさとは裏腹に、本人は隠している“可愛いもの好き”なところがあって。マコトだけだと本当にただただ強がっちゃって見えてこない部分も、【自警団(カォン)】のみんなやユーザーの皆さんが知りたいなっていじってくれた瞬間に、彼女はたぶん一番輝くんじゃないかと思います。

――先ほども話していたように、勇ましさや格好良さはアニメならではの演出もあって、かなり際立っていましたね。

小松:そうなんですよ。特にこの第4話、第5話に出てくる子はみんな可愛らしいので、唯一の勇ましいポジションとして際立っている感じがしました。みんな格好いい部分はあるんですけど、勇ましさでは抜けているかもしれないです。

――そんなマコトを今回演じる上で、特に印象的だったディレクションがあれば教えてください。

小松:魔物料理を食べるシーンで結構ディレクションがあったんですよ。「新しい扉が開けた気がする・・・」というセリフのところで、「もっと開けちゃってください」とか(笑)。

――そういうディレクションもあるのですね(笑)。

小松:ゲームでもコミカルなシーンはあって、マコトはいつも振り回されているんですけど、ツッコミ役でもあるから芯はしっかりしているんです。でも、ここまでたじたじに振り回されて翻弄されるというか、懐柔されていくのは新鮮で。そういった表情が強めだったのも印象的でした。「新しい扉が開けた気がする・・・」というセリフのシーンも、いつもより抜けたマコトになったのかなと思います。新たなマコトが広がった感じがしました。

――それも含めて、ベースは同じだと思いますが、アニメだからこそ意識したことはありますか?

小松:やっぱり“動き”が一番大きいですね。アニメの場合は、普段自分が想像しているよりももっと奥行きのある演出になっているので、表情や動きに合わせた“奥行き感”を指示していただきながら演じました。ゲームだと自分の脳内のアニメに合わせて録っていくので、動きに合わせるよりも自分主導で作っていく部分があるんです。今回は、アニメとしてできている部分にどうマコトを合わせていくのか、すり合わせがいつもより強かったと思います。

――演者としては、難しくもあり楽しくもあるところですよね。

小松:そうですね。こうやってアニメで動いたことで、マコトはこういう表情もできるんだ! という新しいヒントをたくさんいただきました。

ゲームをやっている方も、アニメを見て「こんなに可愛かったっけ?」みたいな目覚めや発見が多いと思うんです。そういった皆さんと私たちの“新しい情報が入ってくる感覚”は、ちょっと似ているのかなって。それをフィードバックできたら、きっと皆さんも同じような感覚でゲームを進めていけると思いましたし、ゲームしかしていない方にも「なんか最近キャラクターの躍動感がより出た気がする」などと思ってもらうことができるようになったら嬉しいですね。

――「新しい扉が開けた気がする・・・」とありましたが、小松さん自身は魔物料理が実際にあったら食べてみたいですか?

小松:魔物によりますね(笑)。いわゆる牛や豚っぽいビジュアルだったらいけるかもしれないです。色も皮を剥いでしまえばみんな一緒だと思うし、体の構造は同じだろうから、そういう肉はいけるんじゃないかなと。でも、例えば私はエビがすごく好きなんですけど、魔物バージョンのエビはちょっと……ってなりそうです。

――実際、エビって結構グロテスクですからね。

小松:そうなんですよ。これはエビだ、とわかっているからいけますけど、魔物になると途端に(恐怖で)ひっくり返る気がします。甲殻類系は考えちゃうかもですね。

――ちなみに一般的に食される甲殻類は全部大丈夫ですか?

小松:大丈夫だと思います。でも、虫系は食べたことがなくて、虫は魔物じゃなくても厳しそうです。だから、(牛や豚のような)ケモノ系に限りますけど、ベーシックなものはちょっと食べてみたいかなって思いますね。

(C)アニメ「プリンセスコネクト!Re:Dive」製作委員会
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