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冬アニメ『ハコヅメ』若山詩音&石川由依インタビュー【後編】

この作品を見て、みんなで街を良くしていければいいなと思いましたーー冬アニメ『ハコヅメ~交番女子の逆襲~』若山詩音さん&石川由依さんインタビュー【後編】

6話までを振り返り、面白かったシーンやアフレコでの思い出を語る

ーー第2話で、男性刑事に警察文書の書き方を聞いて答えてくれなかったときの「わからんのかーい」は、台本にはなかったんですけどアドリブだったんでしょうか?

若山:たぶんアドリブなんですけど、何か言いたかったんです。あそこに笑いを入れないと気がすまなくなってしまって……。川合なら言いそうだなということを、ポロッと言っていたのかもしれません。

ーーエピソードとしてはシリアスでしたが、前半でちょっとクスッとしました。

石川:描かれていないところをちゃんと考えてきていて、すごいなぁって思いました。

ーーエピソード的にも面白い話が多くて、第4話の警察犬のエピソードである「拝啓お犬様」は、いろいろ知ることができました。

若山:警察犬を育てるドキュメンタリーとかは見たことがあるんですが、その警察犬がどうやって仕事をしているのかを実は見たことがないなと気づいて。そうか、警官は犬に絶対服従なのか!って思いました(笑)。そういうのを知ることができたのは面白かったです。

ーーずっと走っているから、息芝居が大変じゃなかったですか?

石川:詩音ちゃんはそれ以降、走りすぎているんですよ。何回走るんだって(笑)。

若山:第4話はAパートの「拝啓お犬様」で走り、Bパートの「ランナーズ・ハイ」で走っていたから、確かに走りすぎているんです(笑)。結構(川合が)映っていないところでもずっと走っていまして、最後のほうの息が切れているところは、私自身も本当に息が切れていたと思います。どんどん手に力が……みたいな感じでした。

ーーこういう収録で酸欠になるような話も聞きますからね。

石川:走っている息だけで結構しんどいだろうに、途中でセリフがあるところもちゃんと言えているのがすごいなぁ、よく頑張っているなって思いました。みんなで拍手した記憶があります。

若山:ありがとうございます。そう言っていただけるだけで、頑張った甲斐がありました。

ーー藤の見せ場と言えばどちらでしょう?

石川:結構ずる賢いところがあるからなぁ。でもやっぱり藤は第1話でバールを持っているところを見逃さなかったり、第2話で家出少女が虐待されていることを見抜いたり、大事な場面を逃さないところはすごいなと思います。

若山:どんな現場でも藤部長がいてくれたら、何かに気づいて糸口を見つけだしてくれるのではないかなって思いますよね。

ーーあとお話としては、白バイに憧れていた第4話の「ランナーズ・ハイ」もいい話だなと思いました。

石川:藤の同期のトドちゃんのエピソードですね。やっぱりそういう憧れがあって警察官になるんだなぁっていうところもわかって、面白かったです。

ーー川合はモノローグが多かったですが、そこでのお芝居はどうでしたか?

若山:基本的なところでモノローグに聞こえるか、というところは意識したんですけど、正直、ちょっと遊んでも大丈夫かな?と思っていまして(笑)。これは勝手な解釈ですが、表に出ている面は警察に所属している川合なので、実際には出てはいるんですけど出しちゃいけないところも結構あると思うんです。

でも心の中であれば、強烈なツッコミを入れられるので、感情をより豊かに、いろんな振り幅を持ってモノローグはやりたいなと思っていました。なので毎回いろんなパターンを持っていくように頑張りました。今までやったことがないものをどうにかひねり出したかったんです。

ーーそれが面白さにも繋がっていたのかもしれないですね。藤はギャグシーンってありましたっけ?

石川:藤のギャグシーンは「VS.チカン」(第5話)でしょうか。あれはある意味ギャグでしたよね? すごくイキイキした藤が見られたと思います。

ーー撮影係になって、何度も撮り直しているところは輝いていました。

若山:そこは源部長もカッコよく見えました(笑)。私、アフレコの練習のために繰り返しリハVを見るんですけど、たまたまなのか(源部長の)お尻が見えているシーンのあとにセリフがあることが多くて。お尻が見えているシーンをいっぱい見たので、頭に焼き付いています(笑)。

ーーおすすめの話数はありますか?

石川:「遺体は語る」(第3話)はしんみりする話でしたよね。少年がかわいくもあったけど、せっかく学校に行くようになったのに、最後に藤が「まさかと思うけど、あんた今登校中?」とか言っていて(笑)。

そんなこと言ったらまた学校に行かなくなっちゃうぞと思いましたけど、テストでやったときに「もっとテンションを上げて言ってほしい」というディレクションがあって。「え? 学校行くの?」みたいなニュアンスで言ったんです。だから、あれは鬱陶しいだろうなぁと思いました。

ーー少年も「やっぱお巡りウゼェェ」って言っていましたからね。

若山:でも、あんなふうにお巡りさんと仲良くできたら、安心感がありますよね。何かがあったときに頼れるところがあるから、ああいう関係性はちょっと憧れます。

ーーでは最後に、ファンへメッセージをお願いします。

石川:ここまで放送してきましたが、ハッとさせられたり、警察の大変さみたいなものをたくさん知っていただけたのではないかと思います。

前回のインタビュー時にも言ったのですが、この作品を見て、ひとりひとりがルールを守ったり自らができることをしていけば、みんなで街を良くしていけるのではないかと思いました。皆さんも作品を通して、たくさんの気づきを感じていただければと思います。今後もいろいろな事件が起こって面白いので、絶対に見てください!

若山:ここまで職業としての警察の大変さ、喜びなどを見ていただいたと思います。笑い多めでお届けしてきましたが、真剣な話も若干ありました(笑)。

後半はもう少しシリアスな展開も待ち受けていますので、またひと味もふた味も違う『ハコヅメ』を楽しんでいただけると思います。最後までご覧いただけると嬉しいです。よろしくお願いします!

[取材・文/塚越淳一]

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第1回はこちら
第2回はこちら

TVアニメ『ハコヅメ~交番女子の逆襲~』作品情報

2022年1月5日より放送スタート!

 

放送情報

AT-X:1月5日より 毎週水曜23:30~【リピート放送】毎週金曜11:30~/毎週火曜17:30~
TOKYO MX:1月5日より 毎週水曜25:05~
KBS京都:1月5日より 毎週水曜25:05~
サンテレビ:1月5日より 毎週水曜25:30~
テレビ愛知:1月5日より 毎週水曜26:35~
BS日テレ:1月6日より 毎週木曜24:00~
熊本県民テレビ:1月6日より 毎週木曜 25:29~

配信情報

dアニメストア、Amazon Prime Videoにて地上波先行配信!

dアニメストア:1月5日より 毎週水曜 24:00~
AmazonPrime Video:1月5日より 毎週水曜 24:00~

その他サイトも1月12日(水)24:00以降、順次配信予定

イントロダクション

「警察官なんて、もう辞めてやる!」

公務員試験を片っ端から受けて、合格したのは警察官だけ。考えつく限り、最も浅い理由で警察官になった川合麻依は後悔していた。こんなに激務で嫌われ者だって知ってたら、絶対に警察官になんてなってない!

辞表を握りしめて、第二の人生を歩むことを決意する川合のもとに、新しい指導員としてやってきたのは、警察学校を主席で卒業し、“ミス・パーフェクト”の異名を持つ元刑事課のエース・藤 聖子。

後輩へのパワハラが過ぎて、刑事課から交番に異動してきたという藤の噂に怯える川合だったが、さっそくペアとしてパトロールに向かうことに……。

新人警察官・川合と元刑事課のエース・藤の凸凹ペアを中心に、個性豊かで魅力的な警察官たちが巻き起こす笑って驚いて、ときどき涙しちゃうお仕事コメディが今、幕を開ける!

臨場せよ! これがリアル(?)で新しい交番女子の物語だ!

スタッフ

原作:泰 三子(講談社「モーニング」連載)
監督:佐藤雄三
シリーズ構成:金月龍之介
キャラクターデザイン:土屋 圭
副監督:石田 暢
美術ボード:橋本和幸、横松紀彦
美術設定:杉山晋史
色彩設計:大野春恵
撮影監督:畑中宏伸
3D監督:田中康隆
編集:塚常真理子
音楽:信澤宣明
音響監督:小泉紀介
音響効果:山谷尚人
録音スタジオ:スタジオT&T
音響制作:マジックカプセル
制作プロデューサー:芦川真理子、豊田智紀
アニメーション制作:マッドハウス
製作:ハコヅメ製作委員会

オープニングテーマ:「知らなきゃ」安月名莉子
エンディングテーマ:「Change」nonoc

キャスト

川合麻依:若山詩音
藤 聖子:石川由依
源 誠二:鈴木崚汰
山田武志:土屋神葉
牧高美和:花澤香菜
北条 保:小山力也
副署長:ケンドーコバヤシ

公式サイト
公式ツイッター

(C)泰三子・講談社/ハコヅメ製作委員会
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