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冬アニメ『プリコネR』第2期 福原綾香(チカ役)インタビュー【連載第8回】

歌うまキャラならではのプレッシャーとは? 自分のアイドル像を考えながら歌った「Call Me Darling!」――冬アニメ『プリンセスコネクト!Re:Dive Season 2』チカ役・福原綾香さん インタビュー【連載第8回】

「Shining Future」「Call Me Darling!」のレコーディングで想像したこととは?

――初登場となった第2話についてもお聞きします。Web予告の時点から期待されていましたが、可愛いところあり、ライブシーンありと【カルミナ】の良さが詰まった話数となりましたね。

福原:本当にすごくて、喋りたいことが渋滞しちゃいますね(笑)。【カルミナ】は歌って踊って戦うアイドルだと聞いて、キャルちゃんが「コンセプトが渋滞してるんじゃない?」と言っていましたけど、それがメタ表現っぽく思えちゃいます。

それに、今までは【カルミナ】のファン1人1人の姿があんなに出てくることはなかったので、いつもこんな親衛隊の人がいて、こんな感じに熱狂していて、これだけ愛されているんだとわかりました。【カルミナ】というアイドルの奥行きが一気にぶわっと出たような気がします。それがしみじみくる部分でもあり、面白い部分でもありました。

――親衛隊はかなりインパクトありましたね。

福原:本当に。でも、見た目は怖いけどすごくいい人たち、っていう愛すべき感じが出ていたなと思います。

――そして、みんなが期待していたライブシーン。ゲームでのライブシーンも良かったですが、今回は動きも可愛さもクオリティが本当にすごくて。

福原:3人が歌うシーンは想像を超えていましたね。チカは本当に伸びやかに、女神のように歌う子だなって、見ていてすごく嬉しくなりました。

しかも、きらびやかなステージの裏ではシリアスな戦いが繰り広げられていて。キャルちゃんがなにか背負っていると感じさせるところも、『プリコネR』の良さを表現していましたし。すごく可愛くてキラキラした部分とシリアスな部分、見ている人が「この子の味方になってあげたい」と思う部分#### ――『プリコネR』のいろんな要素がギュッと凝縮されたライブシーンだったと思います。

――物語の核心に迫るシャドウとの戦いを、【カルミナ】の歌に乗せて見せる演出も良かったです。

福原:【カルミナ】の歌が明るくて可愛いからこそ、物語の核の部分、影の部分がより引き立っていて。これはいったいなんなんだろう……?という不穏な感じが伝わりやすくなっているなと感じました。

――個人的に、歌っている中で戦うシーンって好きなんですよ。

福原:私も大好きです。熱いですよね!

――そのライブシーンで歌っていたのは、ゲームにも登場した「Shining Future」(メインストーリー 第1部 第9章EDテーマ)です。この曲の印象やレコーディングの思い出をお聞かせください。

福原:「Shining Future」は、ユニットとしてチカが歌った初めての曲でした。チカが風の精霊を呼ぶ時の歌は神秘的でゆったりしたトーンだったので、こんなにポップな曲を歌うのは意外で。「Shining Future」というアイドルド真ん中の曲をどういう風に歌おう、チカはどういう表情で歌っているんだろう、と想像するところから始まったんです。

レコーディング中も探り探りでした。ここは歌いながら2人(ノゾミとツムギ)の顔を見ているのかなとか、ここはステージから観客のみんなを見ているのかなとか想像しながら歌ったので、アイドルのチカを構築するレコーディングでもありましたね。

――ゲームのアニメパートもそうですが、今回のアニメでそうやって想像したことを再確認できた感じでしょうか。

福原:そうですね。脳内で描いていた景色をさらに美しくしてくださった感覚です。

――物語の時系列的には前後しますが、コカトリス亭にてアカペラで歌っていたのが「Call Me Darling!」(ストーリーイベント「プレゼントパニック! ランドソルのサンタたち」EDテーマ)。こちらはいかがですか?

福原:「Call Me Darling!」はクリスマスのワクワクソングだなって印象でした。もしかしたら街中でこの曲の音響盤(この世界におけるCDのようなもの)がかかっていたりするのかな?とか、みんなが思わず口ずさんでしまう曲なのかな?とか思いましたね。

レコーディングでは、「Shining Future」でアイドルとしてのチカの姿を掴んだので、あとはチカがこの曲をどういう風に捉えて、どういう風に歌っているのかを想像しました。「Shining Future」よりもさらにチカらしさを発展させることができたかなと思います。

――「Shining Future」があったからこそ、なのですね。

福原:はい。それと、私が小学生ぐらいに見ていたアイドルってクリスマスソングをめちゃくちゃ歌っていて、可愛いな、季節感が伝わってきてワクワクするなと思っていたんです。なので、そういったアイドルのこともちょっと頭に入れながら歌いましたね。3人組だったらあのアイドルユニットもクリスマスソングを歌っていたな、とか(笑)。あんな感じでミニスカのサンタ衣装で歌うのかなと、自分の思い出も含めたアイドル像を考えながら歌うことができました。

3人は仲間としてもアイドルとしても、すごくいいバランスだと思います

――福原さんが感じる【カルミナ】の魅力、ノゾミやツムギの魅力はどういうところでしょうか?

福原:ノゾミはド真ん中アイドル。クラスの人気者のような感じで、なんでもできるし、いろんな人と仲良くなれる。アイドルとしても仲間としても、1本のすごく太い柱なんです。ツムギは自分なりに表現するものはこれだ、と決めている、実は芯の通った子で。仲間としてチカが背中を預けるのにすごくいい2人だなと思っています。

真ん中に立ってくれる子と、衣装も考えてくれる服のセンスや美的センスが抜群な子、奥ゆかしいけど歌がとにかく大好きな子。【カルミナ】は一緒にいる仲間としても、アイドルとしてもバランスがすごくいいなと思います。

――コカトリス亭でのシーンもそうですが、【カルミナ】って大人気アイドルでありながらすごく距離感が近いですよね。

福原:そうなんです。親近感がありつつ、本当にキラキラしたステージも見せてくれて。それは人気になるよなって思いますね。

――福原さん自身も歌がとても上手ですが、チカのように歌が上手いキャラクターとして歌うのは、やはりプレッシャーを感じるのでしょうか?

福原:光栄ですけど、プレッシャーは感じますね。歌の説得力をどういう風に持たせていったらいいんだろうって。上手くないと思われちゃうと、チカのキャラクターとしての魅力が損なわれてしまいますから。最初に精霊を呼んだ時はアカペラで歌ったのですが、すごく緊張して収録した記憶があります。

――そうだったのですね。

福原:最初の頃、キャラクターソングができるまでは、私がなんとなくメロディーを考えてアカペラで歌っていたんですよ。毎回、こんな感じかな?と考えたのを録音して、それを収録前に聴いて思い出して……みたいなことをやっていて。いま考えると、それもチカというキャラクターを作る上で大事な作業だったなと思います。

――チカの印象は、前作『プリンセスコネクト!』から『プリコネR』となり、今回アニメになってなにか変わりましたか?

福原:イベントが増えたことで、最初の頃よりもアクティブな子になったと思います。戦闘シーンで「私に任せてください」と言うことが増えたり、先ほども言ったようにひっちゃかめっちゃかになって「わ〜! なんでこんなことに!」ってなるシーンが増えたり。いろんな顔を見せてくれるようになったので、前作で固めていたことを大事にしつつ、その1個1個の意外性を面白がりながらシナリオを読んだり収録したりしています。

――ゲームのシナリオもかなり面白いですからね。

福原:本当に面白いです。ストーリーとしての骨太さがありつつ、女の子の可愛さを引き出すのがすごく巧みなので、シナリオを読んでいる文字の段階で可愛いなと思っちゃいますね。

(C)アニメ「プリンセスコネクト!Re:Dive」製作委員会
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