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冬アニメ『プリコネR』第2期 カイザーインサイト役・蒼井翔太インタビュー【連載第10回】

衝撃的な展開に「皆さんの感想が怖い」。性別を超えた冒険に感謝──冬アニメ『プリンセスコネクト!Re:Dive Season 2』カイザーインサイト役・蒼井翔太さん インタビュー【連載第10回】

特に印象に残っているのは、みんなが驚いたシーンや楽しく可愛いあの話数

――先ほどおっしゃっていたように、第9話はバトルシーンの映像も迫力やスピード感があってすごかったです。

蒼井:ジオパネルというか、『プリコネR』の世界のいろんな地形をいじれるラビリスタの攻撃と、ネネカの力を奪ってそれで戦うカイザーインサイト。無数に出てきた短剣がラビリスタを追っていく映像はめちゃくちゃ迫力があって、綺麗でビックリしましたね。

――その迫力のバトルシーンに息を呑んでいたところで、最後にあの展開ですからね。

蒼井:キャルちゃんが転送される直前って、ペコちゃんが改めて一歩踏み出すいい瞬間だったのに……。指輪がキラーンと光った瞬間に、たぶん皆さん嫌な予感がしたと思うんですよ。目の前でグサッとやられてしまうトラウマを植え付けてしまったのは、歴代でも最悪なキャルちゃんへの仕打ちだったんじゃないかなと思います。それを思うと怖くて仕方ないです。皆さん、カイザーインサイトは悪いやつですけど、僕は演じているだけですから。僕はああいうことはしませんので!(笑)

――いやいや、それは皆さんわかっていますから(笑)。でも、蒼井さん自身が非道いと思われるぐらいなら、役者という視点では嬉しいところもあるのでは?

蒼井:そうですね。こういう悪役を、僕は昔から演じてみたいと思っていたので、“悪”にしっかりなれていたのであれば、役者としては嬉しいところです。でも、演じている僕から見ても、うわっ、非道い!となるほどでしたし、悪役も大変だなと思いましたね。

――第2期では前半の話数からカイザーインサイトが登場しましたけど、ここまでの話数で特に印象の残っているシーンやセリフはどこでしょうか?

蒼井:まずは、皆さんが、えっ!?となった第4話(の冒頭シーン)ですね。これまでアニメで出てきたカイザーインサイトとはまた違ったカイザーインサイトの姿をしていて、しかもここまで出てこなかったキャラクターが続々と出てきました。あれ? なにこれ? いつのことを放送してるの? 10話ぐらいすっとばしたんじゃない?と思うぐらいのラストバトルな感じで、すごく印象に残っています。

これはユウキの昔の記憶なんでしょうか、気になりますよね。第2期では色々な謎についても描かれているので皆さん考察されたと思うんです。一気にいろいろな意味で盛り上がる要素になりました。

――色々謎について考察しちゃいますね

蒼井:ただ、僕の中で『プリコネR』はたくさん女の子が出てきて、わちゃわちゃしていて、一緒にご飯を食べて、コミカルなシーンもいっぱいあって……そうした明るいところも見どころだと思っているんです。近い話数だと、モニカが出てきた第6話はバラエティに富んでいてめちゃくちゃ楽しかったですね。これぞ『プリコネR』だなという感じで、声を出して笑いました。花火で橋を壊してしまうところやモニカの反応も可愛くて。僕はモニカがめちゃめちゃ好きなので、モニカ回もすごく面白かったです。

――モニカの周りのメンバーが濃すぎますからね。

蒼井:そうなんですよ。あれぞモニカって感じでした。

――その直前の話数(第4話、第5話)が結構シリアスで、第2期は中盤からシリアス展開なのかと思ったところにまたコミカルな『プリコネR』になるのもよかったなと。

蒼井:そうなんです。気持ちの持って行き方がちょっとわからなくなっちゃいますけど(笑)、楽しいところや可愛いところは純粋に楽しい! 可愛い! と感じていただき、シリアスになったらそのままシリアスを受け入れていただいて。この後どうなるんだろう、女の子たち頑張れ!って応援していただけたら嬉しいです。

アニメのカイザーインサイトは、ゲームよりも少し圧を上げて演じています

――悪役をやってみたかったとのことですが、カイザーインサイトは前作『プリンセスコネクト!』にも登場していましたので、最初に演じたのはかなり前になりますよね。どのように演じようと役作りしたのでしょうか?

蒼井:最初に登場した時は“ラスボス”という立ち位置でしたので、余裕しゃくしゃくな感じを出して演じようと思いました。でも、風貌はすごくおしとやかにも感じて、“おしとやかだけど侮れないぐらい強い”“余裕をかましている感じ”にしたいなと。

ゲームをやっている皆さんは知っているでしょうけど、カイザーインサイトにはいろいろ秘密があります。なので、アニメでは監督さんと打ち合わせをして、ゲームでの余裕な感じは残しながら、少し圧を上げて演じています。強さをパワーアップさせた感じですね。テクニカルなことを言えば、敢えて声のトーンを少し下げ、しっかりと低音で女声を響かせながら演じているんです。ゲームをやられている方は、ちょっと声が低くなっていると気づいたかもしれません。

――なるほど。そうやって圧を上げているのですね。蒼井さんはさまざまな役をやられていますが、性別による難しさもあったのでしょうか?

蒼井:性別の難しさは、僕の中では最近あまりなくなってきました。女性を演じることも男性を演じることも、子供でも赤ちゃんでも難しさはあまり感じないです。でも、やっぱり解釈や受け入れ方はひとりひとり違いますから、それによって聴こえ方が違ってくるんですね。それは難しさよりも、面白いところだなと感じています。

――どんなものにでもなれるのが役者、声優の魅力ですからね。そういう意味では、カイザーインサイトを演じるのは面白そうです。

蒼井:そうですね。Cygamesさんが最初に「蒼井翔太にこの役をやってもらおう」と冒険してくださったのは、本当にありがたいと思っています。それまでは女性キャラクターは女性が、少年も女性が少年声で、というのが主流でしたけど、いい意味で冒険してくださいました。それがすごくありがたかったので、全力でカイザーインサイトを演じた結果が、いまの『プリコネR』のカイザーインサイトに反映されているんです。

――当然、演じてきたキャラクターはどれも大切で愛情があると思いますが、その中でもカイザーインサイトは大きな存在になっていそうですね。

蒼井:はい。大きな役になっています。カイザーインサイトは、どんなに話が進んで何かが解決したとしても謎が残るひとりだと思うんです。僕の中では、この作品が完結したとしても理解しきれないキャラクターになるんじゃないかと思います。

――第9話では「理想郷で人生を謳歌したかった」と内面を吐露する場面もありましたが、悪役で非道ではあってもなにか共感できる部分はあったりしますか?

蒼井:どうなんでしょうね。今後も自分の気持ちをポロッと出す瞬間があるんですけど、それを聞いてもなかなかカイザーインサイトのことは理解しきれないです。なにもかもが新鮮で。共感できるなぁというところは、僕にはないかもしれません(笑)。

――気持ちを出す瞬間も楽しみにしつつ、いま言える範囲で第10話以降の見どころをお聞かせください。

蒼井:もっともっとすごいことになっていきますし、第9話の最後でひとつの画面にカイザーインサイトが2人いた謎も明らかになっていきます。そして、このあとも【美食殿】のみんなが本当に頑張ってくれます。ゲームにもなかった展開になると思いますので、ぜひそこを楽しみにしていただきつつ、【美食殿】のみんなを応援していただけたら嬉しいです。

――蒼井さんの口から「【美食殿】を応援していただきたい」と出るんですね(笑)。

蒼井:蒼井翔太としてはそうですね。【美食殿】の皆さんに頑張っていただきたいなと思っております(笑)。

(C)アニメ「プリンセスコネクト!Re:Dive」製作委員会
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