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『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』木下 麦監督インタビュー【ネタバレ注意】

『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』木下 麦監督インタビュー|TVシリーズ全13話を見た人も、見てない人も新鮮に楽しめる作品に。【ネタバレ注意】

動物キャラ+本格ミステリーという異色のアニメ『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』が全国劇場にて大ヒット上映中!

映画公開を祝して、アニメイトタイムズでは連続インタビュー企画をお届けしてきましたが、今回でラスト。最後にご登場いただいたのは木下 麦監督です。『オッドタクシー』がどのように誕生したのか? 動物キャラになった理由や気になるキャスティングについて語っていただきつつ、映画のみどころや注目ポイントのご紹介、そして二階堂ルイ役の三森すずこさん、三矢ユキ役の村川まなつさんからの質問にも回答していただきました。

※TVシリーズ、映画の一部ネタバレを含む内容となっているため、ご注意ください。

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映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ
偏屈で無口な変わり者<小戸川おどかわ>。個人タクシーの運転手として街を流しながら、なるべく他人と関わらないように、平凡な日々を過ごしていた。ところが、ある日思い掛けず『練馬区女子高生失踪事件』に巻き込まれてしまう。事件には、億を超える巨額の金、目的不明の半グレ集団、売り出し中のアイドル、カリスマ化されていく大学生など、様々な事物が絡み、混沌としていく。それでも、ある計画の実行をきっかけに、事態は一気に収束。一連の出来事は、多くの悲しみや不条理をはらみながら、いったんの結末を見た。――かに思われた。関わっていた人々は、口々に証言する。“あの時一体何が起きていた”のかを。それらを繋ぎ合わせることで浮かび上がってくる、事件の新たな輪郭。一人のタクシードライバーの“人生を一変させるような出来事”がカタチを変え、運命の歯車は再び揺さぶられていく。作品名映画オッドタクシーイン・ザ・ウッズ放送形態劇場版アニメシリーズオッドタクシースケジュール2022年4月1日(金)キャスト小戸川:花江夏樹白川:飯田里穂剛力:木村良平柿花:山口勝平大門兄:昴生(ミキ)大門弟:亜生(ミキ)柴垣(ホモサピエンス):ユースケ(ダイアン)馬場(ホモサピエン...
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構想の始まりは「動物キャラでリアルな人間関係を」という企画書から。脚本の此元和津也さんなどの協力でアニメに!

――『オッドタクシー』を構想された経緯をお聞かせください。

木下 麦監督(以下、木下):まず5~6年前に動物のキャラクターでリアルな人間模様を描くアニメを作りたいという企画書を出したのが始まりで。その時にはキャラクターはできていたんですけど、設定と物語が、ちょっとパンチが弱く、プロデューサーに相談したら「リアルな人間模様とサスペンス要素とのギャップを出したら面白くなるのでは?」というアドバイスをもらって、その方向に進めていくことになりました。そして当時、マンガ家だった此元和津也さんに脚本家として入っていただいて、企画がスタートしたというのが経緯になります。

――この作品は、タクシードライバーが事件に巻き込まれていくお話ですが、多くのキャラクターが登場し、複雑な人間関係が絡み合っているのに、しっかり1つの作品として成立しているところがすごいと思いました。

木下:群像劇で、主要キャラが20人くらいいるんですけど、此元さんの抜け目ない構成力やセリフひとつで人格を表現する力、そして情報量の精度も高くて。此元さんのおかげで、全13話の中であれだけのキャラクターのバックボーンや性格を魅力的に表現しつつ、うまくまとまったんじゃないかなと思います。

――漫才コンビやアイドル、ラッパーなどいろいろな要素も詰め込まれていますが、オーダーみたいなものがあったのでしょうか?

木下:アイドルや芸人、ゲーム会社で働く人、様々なキャラクターがいますが、最初の時点で設定していました。それをそのまま此元さんにお渡しして「これで自由に作ってください」とお願いしました。たぶん此元さんが一番大変だったと思います。

最初にキャラクターをデザイン後、それぞれの性格付けやドラマを構築

――登場人物がすべて動物ですが、どのようにキャラクターを構築されたのでしょうか?

木下: 普通のアニメであれば、最初にプロットを作って、全体を見ながらキャラクターを作っていくケースが多いんですけど、此元さんは一から順々に作っていきたいという要望があったので、物語の結末は決めず、丁寧に1話ずつ作っていく形で、此元さんの頭の中で出来上がっていった感じでした。

――各動物の種類がキャラクターの性格付けなどとリンクする部分はあったのでしょうか?

木下:(作中の漫才コンビの)ホモサピエンスが馬とイノシシなのは、鳴かず飛ばずの芸人で冴えない役どころというのは絵柄と合っているなと思いました。またドブもゲラダヒヒというすごく凶暴なサルなのもピッタリだなと。でも基本的にはまずキャラクターのデザインがあって、そこに後から性格を付けていきました。

――いろいろな種類の動物キャラクターが登場しますが、監督ご自身も動物好きだったり、詳しかったりするのでは?

木下:動物は元々、好きでした。動物に限らず、人間ではないもの、宇宙人や変な異生物などでキャラクターを表現することが好きでした。だからアニメだからできることですが、人間ではないモチーフで物語を作りたいという妄想があって、この作品につながっています。

(C) P.I.C.S. / 映画小戸川交通パートナーズ
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