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夏アニメ『神クズ☆アイドル』東山奈央インタビュー【連載 第2回】

ドタバタアイドル憑依コメディ『神クズ☆アイドル』最上アサヒ役・東山奈央さんインタビュー「親近感を持てる気心の知れた友達のように感じながら、台本を読み進めています」【連載 第2回】

クズ“アイドルに“神“降臨⁉ ドタバタアイドル憑依コメディ『神クズ☆アイドル』(一迅社「月刊コミックZERO-SUM」にて好評連載中)のアニメーションが、 7月1日(金)より、テレビ東京・BS11・AT-Xほかにて放送・配信中です。また、出演キャストによる回替わりのミニトーク番組「神クズ☆アイドル楽屋裏トーク」STAGE.02もエイベックス・ピクチャーズ公式Youtubeにて公開されています。

本作は、顔はいいのにまったくやる気のないクズアイドル・仁淀ユウヤと、神アイドル・最上アサヒの“幽霊”がタッグを組んで、アイドル界の天下一を目指す物語。

第2話「STAGE.2」は、幽霊となった神アイドル「最上アサヒ」に憑依されることにより、一躍やる気に満ちファンサービス抜群の神アイドルとなった仁淀でしたが、アサヒにアイドルとしてのポテンシャルを見いだされてしまい、ステージでまさかの……!?といったお話でした。そして、その第2話のエンディングでは、アサヒの曲「ハレラルラ」も公開に。

アニメイトタイムズでは『神クズ☆アイドル』のインタビューを連載中。第2回目は最上アサヒ役・東山奈央さんが登場です。「STAGE.2」の裏話や、今後の見どころについてもうかがいました!

「伸び伸びと演じてほしい」とディレクション

──第2話は幽霊となった神アイドル「最上アサヒ」に憑依されることにより、一躍やる気に満ちファンサービス抜群の神アイドルとなった仁淀が、アイドルとしてのポテンシャルを見いだされ……といったお話でしたが、2話のご感想をおうかがいできればと思います。

東山奈央さん(以下、東山):これが最終話でもおかしくないくらい、いろいろな展開のあったお話でしたね。アサヒ……お前消えるのか……?っていう(笑)。仁淀くんもクズな本音はともかく、お前が必要なんだっていう素敵なことを言ってくれたのでアサヒも感動しちゃって。「神クズ☆アイドル」はこういうちょっとしたすれ違いコントっぽいところも面白いんですよね。なんだかいいシーンで盛り上がった印象はあるのですが、ただこれって原作のほうでもかなり序盤のエピソードですし、これからどんどん仁淀くんとアサヒのタッグは強力なものになっていきますので、今後の展開からも目を離さないでいただきたいなって思います。

──では、1、2話の収録で印象的だったディレクションやエピソードなどがあったら教えて下さい。

東山:「アサヒは、ステージにいるときの東山さんそのものだから」というスタッフさんの言葉が印象に残っています。もちろん私とアサヒはまったくイコールというわけではないのですが、私がステージの上で皆さんに楽しんでもらおう!と奮起している姿はアサヒと重なるところがあると言ってくださって「だから伸び伸びと演じてほしい」というお言葉をいただいたんです。それがとても嬉しかったですね。アサヒは太陽みたいにまっすぐな女の子なので、そんな素敵なアサヒと通じるところがあると言っていただけたのが光栄でしたし、今までステージの上で頑張ってきたことを誰かに見ていただけていて、そんな道のりがこうやってアサヒ役に繋がっていったのかも、と思うと、嬉しかったですね。

アフレコのエピソードだと、仁淀役の今井(文也)くんとはプレアフレコ(1話の前にする仮アフレコ)のときに初めましてだったのですが、(吉野役の堀江瞬と)メインキャスト3人ともすぐに打ち解けられたのがよかったです。もう視聴者の皆さんはお気づきかもしれませんが、1話に登場するライブハウスの壁には私たちのサインがこっそり描かれていたりするのですが、それもこのプレアフレコのときに「私たちがバンドを組んでて、そのツアーの千秋楽をここでやったってことにしよう」と設定を決めて書きました(笑)。いきも〇がかりさんのような編成のバンドで、バンド名は「神☆THIrd」(カミサード)って言います。今井くんと堀江くんと私の頭文字を取っているのですが……これがダサいと自分たちで決めておきながら騒然となりまして(笑)。口に出すたびにちょっと恥ずかしくなってクスッと笑えるこの感じもいいなと個人的には気に入っています。

──2話のエンディングは最上アサヒによる「ハレラルラ」。この曲を聴いたときの印象やレコーディング時のエピソードなどございましたら教えてください。

東山:アサヒちゃんらしい元気ハツラツな、ド直球アイドルソングです!掛け声もあってライブがあったら盛り上がること間違いなしですね。レコーディングでは私の身体も自然と動いて、マイクの前で小さく踊りながら楽しく歌わせていただいたので、そんなワクワクした雰囲気も歌声に乗っていたらいいなと思います。掛け声のパートは人数の厚みを出すために、少しずつ声の雰囲気を変えながら5人分くらいを録っていきました。ノーマルアサヒ、元気カンストなアサヒ、ちびっちゃいアサヒ、ちょっとダウナーなアサヒ……といった感じで、盛りだくさんなレコーディングになりました。ずっと前からお世話になっているスタッフさんとのレコーディングだったので和やかな雰囲気でリラックスできましたし、細かいディスカッションもさせていただけてありがたかったです。福岡監督も立ち会ってくださったのですが、ときどき放たれる一言がとても的を射ていて、どんどんテイクがブラッシュアップされていくのが私も歌っていて楽しかったです。皆さん、いいテイクが録れるまでとことん付き合ってくださったので達成感のあるレコーディングでした。

──2話の中でレッスンを面倒臭がる仁淀に向かって、代わりに練習を受けていたアサヒが「ステージは自分のずっと遠くてキラキラしている場所ですから(レッスンは)そこ立つために階段を登ってるみたい」と語りかける場面がありました。このセリフに東山さんも共感されるところがありましたか?

東山:アサヒの台詞はですね、ほとんど私の心情ともリンクしているので(笑)そのままです。私もライブのリハーサルは好きですね(笑)。おうちで一人で練習するのも好きですけど、スタジオでのレッスンはもっと楽しいですね。ひとつひとつ出来ないことをクリアしていくのは楽しいですし、最初はライブの本番日が来るなんてまったく現実味がなく感じてしまうのに、練習していくうちにだんだんとそこに自分が立っているイメージが出来るようになっていったり、本番の日が早く来てほしいなあと楽しみに思えるようになってきて、そういう感覚はもしかしたらアサヒと一緒なのかもと思います。

──アサヒは東山さんにピッタリなキャラクターだと思います。3月に開催されたAnimeJapan2022にご出演頂いた際はアサヒが“国民的アイドル”ということから、常に100点満点の彼女を演じなきゃいけないので気合いが入ったとおっしゃってましたが、東山さんにとってのアサヒはどのような存在ですか?

東山:アサヒはアイドルとしては完璧なんですけど、人間としてはまだまだ成長途中で、一生懸命頑張っている女の子なんです。仁淀くんに迷惑かけちゃった……と落ち込むような場面もこれから出てきます。でも、そうやって等身大で頑張っている姿がキラキラしているから、アサヒは抜群に「アイドル」なんだと思うんです。だからお芝居をするときにも「アサヒは完璧なアイドルなんだから、私も完璧にやりきらなくちゃ!」というよりも、「アサヒも頑張っているから、私も頑張る!」と思えたので、神アイドルの役だからといって変なプレッシャーを受けることはなく、親近感を持てる気心の知れた友達のように感じながら、台本を読み進めることができたと思います。

(C)いそふらぼん肘樹・一迅社/「神クズ☆アイドル」製作委員会
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