声優
『ようこそ妄想営業部へ♥ Season4』イベントレポ&インタビュー

あのアドリブイベントを打倒!? 『ようこそ妄想営業部へ♥ Season4』イベントレポート&西山宏太朗さん、駒田 航さん、寺島惇太さん、仲村宗悟さん、白井悠介さんインタビュー

出演者自身がベストorスベったと思ったアドリブは?

――『ようこそ妄想営業部へ♥』はアドリブ満載なのが魅力の1つですが、ご自身的に今回ベストアドリブだったものを挙げるとすれば?

駒田:それを自分で言うのは寒すぎるでしょ!

――では、すごくスベッたなと思うアドリブでも構いません。

西山:今までは長いアドリブでストーリーを構築していこうとしてきたので、一番短いので作ってみたいなと思っていました。だから「お願い」とか「ちょうだい」とかすべて最短のフレーズでやってみようと。そしてやってみたら新しい道が見えるかもという手応えも感じました。スベったところは聞かないでいただければ(笑)。

駒田:僕が後悔しているのは昼の部の「王さマント」(神尾博士の発明品)で、王様の立ち回りを迷った結果、王様が1人、無傷で楽しんでしまう形になりそうになって、「何もしないで宴を見ているだけなのもなあ」と思い、参戦したらえらいことになってしまって。終わりが見えなくなり、最終的には国が崩壊してしまうという…そこには悔いが残っています。

寺島:僕は昼の部に駒ちゃんとやった3ワード即興ドラマ(お題は「ネクタイ」「お願い」「落ち着いて」)で、白井さんのようにネクタイがしゃべっているようにすればよかったと終わった後、ずっと思ってました。

駒田:ガチの反省だ!

西山:めっちゃおもしろかったよ。テンポもよかったし。

駒田:でもわかる。ショートにまとまって結果的に良かったのかなと思いつつ、もうちょっとやれたよなって。

寺島:その後に皆さんの怒涛の畳み掛けがあったから、「俺たち、もうちょっとやってよかったかな」と。

白井:順番もあるよね。

仲村:今日、昼夜合わせても2部で、神尾さんとやった3ワード即興ドラマ(お題は「ボタン」「ドーン」「イケボ」)で僕が言った「喪白福造です」が一番スベってました。

(全員爆笑)

寺島:アレはすごかったね。

仲村:あの瞬間だけで2時間経ったんじゃないかと思うほど、長く感じた。

駒田:神尾さんが「ドーン」で締められるように向けたのに気付かなかったの?

仲村:「ドーン」では締めたくなくて。

西山:抗ったんだね。

寺島:夜の部の最後の振り返りで、「20年後、30年後を見据えて、白井さんが僕に」と宗悟が言った後、誰かがどう突っ込もうかと思っていたら、吉田(尚記ニッポン放送アナウンサー)さんが「ハ~イ」と普通に引き取った時、「すごい!」と思った。

白井:生々しかったよね?

仲村:あの辺ではもうマヒしちゃってて、何も感じてなかった。「喪白福造」で感情を置いてきちゃったから。

白井さんのアドリブの次元に震撼。『ようこそ妄想営業部へ♥』は声優界の『ア●トーーク』!?

白井:僕はリハーサルで一度、濱(健人)くんとケモーシャをやったんですけど、それがよかったです。その時は濱くんがライオンのカチューシャを付けて、僕がシマウマを付けて。濱くんがライオンを付けているのに、僕は「草食なんです。サラダバーどこですか?」というところからいい流れに持っていけて、最終的に僕がシマウマなんだけど、「実は肉食でした。いただきます」と言って襲うという。

駒田:その時、初めて白井さんの動きを見たんですけど、痙攣しているみたいで、「白井さんってこういう次元なんだ」と本番が怖くなった瞬間でした。「ケモーシャ」のハードルも上がったし。

仲村:白井さん以外は、例え4つ付けてもおもしろくないんだよね。

白井:そんなことないよ。リハーサルがあったから本番に活かすことができました。

――お話をうかがっていると、イベントに臨むというよりも皆さん命がけでステージに立っているのかなと。

白井:命がけではないですよ。

寺島:いや、命がけですよ。

西山:どれだけ僕らがこのイベントにかけているか。

仲村:僕ら、これで売れようと思っているので。

白井:だとしたら、間違っているよ。

駒田:声優界の『アメトーーク!』だから。

白井:それは職業間違っているから。

寺島:でも今日、声優だけど動きのことしか褒められてないし。

(全員爆笑)

白井:確かに。声のこととか……。

寺島:あのセリフにキュンとしたとか、ないし。

――表現力と妄想力に長けた声優が勢ぞろいしていますが、メンバーの中で「この人の妄想力にはかなわない」と思う人は?

仲村:宏太朗や白井さんはめっちゃおもしろいけど、思考回路は何となく理解できるんです。1人だけ理解できないのが伊東健人で。どの部品を回転させたらその答えが出てくるんだろうと。彼の頭の中が気になります。

寺島:宏太朗くんの渾身の「お願い! お願い!」で、ここしかないというオチのところから(伊東)健人が続けたのは衝撃だった。

仲村:知らない間に「2」が始まってて。

西山:アレは怖かった。

駒田:読めないし。

仲村:満場一致で伊東健人かな。

白井:榊原くんもなかなか。

駒田:(伊東)健人くんは自発的に謎になるけど、榊原優希は謎を受けて謎になるから。「ウケ謎」。謎に影響されて謎を作れるタイプで、自発的にはほとんど仕掛けていないと思う。

白井:その割には全然、別方向だよね。夜の部の3ワード即興ドラマ(お題は「ケーキ」「スケッチ」「ひざまずく」)の駒田くんとの掛け合いの交わらなさ具合もとんでもなかった。ネットで別々の番組を2窓で同時に見ている感覚だった。

スタッフ:配信では、ちゃんと2分割画面でお送りしています。

寺島:やっぱりそうなんだ!(笑)

駒田:でもアレはぞっとした。数回前から(感染予防の)パーテーションが入るようになって、相手の声が聴こえなくて。「何か言っているけど、拾っている時間はないから、まぁいっか」となって、その結果、「今、どこまでやっている?」みたいになってきて。後半に合わせないと終わらないと思って、すり寄っていくところが個人的には楽しさでもあるんですよね。

ここで大喜利! 自分にとって『ようこそ妄想営業部へ♥』とは?

――ここで大喜利です。皆さんにとって、『ようこそ妄想営業部へ♥』とは?

白井:「打倒!『AD-●IVE』」じゃないですか?

仲村:そんなこと言ったらダメだって!

寺島:敵をすぐ作るから(笑)。

白井:じゃあ、「追い詰められた時に出るもの」、「何が出るかわからないビックリ箱みたいな感じ」でしょうか。

仲村:僕もそうかな。言おうとしていたのは。

白井:楽しようとするな!

駒田:「怪奇現象」かな。突然、聴こえてくる必要がない音から始まったり、みんなが統一した意志を持っているはずなのに、誰かがズレたことをしてきたり。僕はそう思って楽しんでいます。「ホラーチャンネル」を見ているような感覚で。

寺島:「現代アート」でしょうか。別に美しいものが作られなくても、その過程も含めてアートかなと。

駒田:まさに「芸術は爆発だ」だね。

寺島:このよくわからない発言を含めてアートですね。

西山:僕にとっては「試合」ですね。部活で他校と戦っているような。でも終わった後はみんなで作り上げた達成感もあるし、「お疲れ!」と言いたくなったり、乾杯したくなるような。そんな青春?

仲村:青春感ってある?(笑) 僕は、「出演者のことが好きになってしまうイベント」ですね。

寺島:大丈夫? 何か、顔が真っ赤だけど。

仲村:まだ「喪白福造」の痛みが残っていて(笑)。

今後やってみたいことは? の問いも企画会議に!?

――今後、こんな企画やシチュエーションをやってみたいということはありますか?

西山:最初のコーナー「妄想力で夢を叶えよう」でやったシチュエーションに合わせてセリフを言う企画は、僕は今までやったことがなかったけど、おもしろかったので、またやってみたいです。

寺島:僕は、<一方しか設定を知らない形>で、アドリブドラマや掛け合いをやってみたいです。設定を知っている側が何も知らない相手をうまく誘導していくお芝居をしていくのは攻守もわかりやすいし、おもしろいのかなと。

仲村:お客さんも知っていて、その1人しか知らないというのもいいかもね。

西山:あと制限時間を設けるとか。

駒田:タイマーが発生した時、例えば残り20秒になったらみんなのやり方も変わってくると思う。あたふたする人もいたり、個性や性格も出るから見応えがあるかなと。

白井:それに時間も押さないし。

寺島:僕らどうしても押しがちになっちゃうから。

白井:僕はセットとか小道具を自分でチョイスすると、それぞれの個性が出るんじゃないかなと。モノボケ的な流れで。

――皆さんはバラエティとしてどうおもしろくなるかに尽きるんですね。とても声優のイベントへの意気込みとは思えません。

白井:何度も言っていますが、これで売れようとしてますから。

寺島:でも、急にキュン要素が入ってくるのが魅力だと思うし、声優のイベントならではだと思います。

声優が台本なしで、アドリブで演じる姿を見られるイベント。参加型で一緒に作り上げる感覚も。今後の『ようこそ妄想営業部へ』もご期待を!

――では皆さんへメッセージをお願いします。

西山:我々にとっても記憶に残る「Season4」になったと思っています。今日やってみて、「こういうのもやってみたいな」というものも見えてきました。また皆さんに楽しんでいただけるように頑張ります。これからも『ようこそ妄想営業部へ♥』をよろしくお願いします。

駒田:つい最近、研究開発部の2人が入ってきたように感じていましたが、また白井さんという強力なメンバーが入ってきたことで、振り幅が変わったと思います。相手を選べるコーナーがある分、可能性も広がったし、自分が用意していたものがいい意味でムダになることもたくさんあります。

二度と同じテイストになることは一度もないし、「次の組み合わせはどうなるんだろう?」という期待や不安もあって(笑)。皆さんが見て笑ったり、時には泣いてくれたり……そんなことがあるのかわかりませんけど(笑)、皆さんの喜怒哀楽や感情を揺り動かせるようにできたらいいなと思いながら、次のイベントのプランを考えたいと思います。

寺島:普段は台本があって、セリフを言ったり、お芝居する仕事をしていますが、『ようこそ妄想営業部へ♥』ではほぼ台本がありません。アドリブで自分のセリフを生み出している光景は、いつも応援してくださる方々にとっては新鮮な姿だと思います。

そんな姿さえ、新鮮ではなくなりつつある昨今の声優界は恐ろしいなと(笑)。ここでしか味わえない空気や衝撃映像みたいなものもありますので(笑)、ここでしか摂取できない栄養を補給しに来ていただければ。

仲村:僕らも舞台上で楽しませていただいていますが、ご来場くださるお客さんや配信をご覧になってくださる視聴者の方が参加できるのがこのコンテンツのいいところだと思っています。

サイリウムの色でセリフの選択肢を選んでみたり、Twitter投票の数で言うセリフが決まったり、我々出演者と見てくださる皆さんが一緒に、1つのエンタメを作り上げている気持ちになれるのが嬉しいです。今後も『ようこそ妄想営業部へ♥』のいいところをみんなで伸ばして、一緒に歩いていけたらと思っています。ありがとうございました。

白井:今回初めて参加させていただきましたが、アドリブだからこそのおもしろさやいろいろな体験をさせていただいて、クセになるなと思いました。自分の中で「うまくまとまったな」と思った時もあれば、「自分が思うようにできなかったけど、お客さんが笑ってくれてよかったな」と思う時もあって。

出演者同士、コーナーの中身に関しては打ち合わせも殆どしない中で、気持ちが1つになる感覚を得られるのも『ようこそ妄想営業部へ♥』ならではかなと。今日やっていない組み合わせもまだまだありますし、一緒にやっていない方と今後一緒にできるのも楽しみなので、期待しながら次の機会を待ちたいと思います。改めて、会場そして配信でご覧になってくださった皆さま、ありがとうございました。

『ようこそ妄想営業部へ♥Season4』が2022年8月1日(月)からレンタル配信開始!

出演:伊東健人、西山宏太朗、駒田航、榊原優希、寺島惇太、神尾晋一郎、仲村宗悟、白井悠介、濱健人、高塚智人、吉田尚記

【第1部】 2,250円(税込)
【第2部】 2,250円(税込)
【第1部】【第2部】セット 4,000円(税込)

詳しくは▼
https://apvod.animax.co.jp/feature/p1_moso_eigyoubu4

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