TVアニメ『氷属性男子とクールな同僚女子』冬月さん役・石川由依さん×氷室くん役・小林千晃さん×ゆきみん役・新田ひよりさん インタビュー|最後までわからない冬月さんと氷室くんの恋の行く末をツッコミながら楽しんでほしい
現場が華やかになる、ゆきみんの存在
——石川さんと小林さんには第1回のインタビューでご自身が演じるキャラクターについてお伺いしましたので、初めてインタビューをさせていただく新田さんに“ゆきみん”について詳しくお聞きしたいと思います。最初、ゆきみんはどんなキャラクターだと思われましたか?
新田:まず読者モデルであり、動画投稿や生配信をしているインフルエンサー系という現代の女の子らしさが詰まっているなと思いました。
小林:石川さんと僕、内山夕実さん(狐森さん役)と内山昂輝さん(冴島くん役)という4人で収録することが多いですが、割と大人なグループの中にゆきみんが入ると「やっぱり若いなぁ!」と感じます。ゆきみんがいると空気感が一気に若返るというか……
石川:一気に華やかになるよね。
新田:そう言っていただけて嬉しいです。インフルエンサーとしてお仕事をしているときのゆきみんは原作でファンの子から声をかけられるシーンもあるので、いろんな世代の子たちからゆきみんのファッションやメイクを憧れられたり、誰かの推しになったりしているのかなと想像しています。
でも、大食い動画に挑戦したりするところもあって、かわいいだけじゃない部分もあるので、男女問わず受け入れられるように意識しながら演じました。
——そんなゆきみんは第8話のスキー回で初登場しました。
新田:初登場回はすごく緊張しました……! 第8話での登場だったので、現場の雰囲気も出来上がっているんだろうなと緊張していましたが、現場に入ったらキャストさんはもちろん、スタッフさんたちも、この作品の世界の人たちみたいに優しく接してくださって。ディレクションもすごく優しかったんです。
石川:監督がすごく褒めてくださる方なので、楽しみながら収録できているよね。
新田:そうなんです!
小林:この作品の監督だなって感じがありますよね。
——音無さん役の佐倉さんと火鳥くん役の仲村さんのインタビューからでも、面白い監督さんだとお伺いしておりましたので、収録現場の和やかな様子が目に浮かぶようです。
新田:現場に入った日は猛暑だったんですけど、良い意味でスタジオがひんやりしていました!
一同:(笑)。
新田:涼しくなるような、素敵な現場という意味合いです!
石川:居心地よく感じたんだね。
新田:そうです! 居心地がすごく良い現場でした!
——そんな現場で収録した第8話では、冬月サンタがたこ焼きを焼いてくれるシーンもありました。
小林:新たな冬月さんの一面を見ることができました。でも、氷室くんはそこに対して驚きはせず、ただただ従うという、まさに全肯定という構図で面白かったです。
石川:スキー初挑戦の冬月さんが氷室くんから教わっていましたが、氷室くんの説明がうまくないところも良かったですよね。それに代わって、狐森さんがすごくわかりやすい説明をしてくれて、狐森さんの面倒見の良さが最高でした。
新田:あと、第8話のCパートにはゆきみんが動画配信をしている様子が描かれていますが、実際に“ゆきみんちゃんねる”を見られるのが個人的にすごく嬉しかったです。
——“ゆきみんちゃんねる”を見た氷室くんの反応も、危機感を覚える反応でクスッとしちゃいました。
小林:兄としては自分の意中の冬月さんに対して、何か粗相をするんじゃないかという気持ちと、本気で狙っているんちゃうか?という気持ちがあるんでしょうね。この時点では、ゆきみんが何をしでかしてくるのかわからないドキドキが強かったと思います。
——冬月さんとゆきみんが初めて会ったとき、「いつもお兄ちゃんから聞いて……」とゆきみんが言っていたので、普段から氷室くんは妹に冬月さんのことを話していたんだなぁと思うとかわいいですよね。
小林:たぶん、妹と火鳥くんに対して「今日こんなことがあったんだと」話していると思います(笑)。
新田:かわいい(笑)。
石川:全部筒抜けだ~(笑)。ゆきみんもちゃんとアドバイスしてそうですよね。
新田:ゆきみんなりのアドバイスをしていると思います!
小林:あと、第7話のCパートで氷室くんに妹がいることが発覚するんですけど、この作品には毎回Cパートがあるんです。だいたい、氷室くんが「なんやて!?」みたいなサスペンス的な終わり方をしています。そして、翌週明けてみると全然大したことがないというおきまりのパターンになっているので、そこも面白いです。
早く付き合っちゃえ! とツッコミたくなる2人の関係性
——ここからは第1話から少し振り返りながら、思い出深いシーンについて語り合っていただけたらと思います。
石川:冬月さんと氷室くんは衝撃的な出会いをしていましたが、街中で足を凍らせている人がいたら、私だったらちょっと遠巻きに見ちゃうかもしれません(笑)。
小林:誰か別の人が助けてくれないかなって思いますよね(笑)。
石川:冬月さんはたどたどしいところはありますが、結構動じない人なので「お茶をかけてみますか?」と凍っている氷室くんに冷静に言うほど発想がぶっ飛んでいて。意外と古風な面も持っているので、冬月さんの距離感にびっくりしつつ、その優しさから距離を縮めていくんだなぁと思いました。
小林:みんなでネコミーランドに行ったときにも、冬月さんが迷子をすぐに見つけて声をかけるシーンがありましたが、冬月さんのキャラではないのに頑張っている姿が本当に優しいですし母性を感じますよね。
氷室くんも氷室くんで、冬月さんから「いいパパになりそうですね」と言われていましたけど、友達同士でそんな会話します?
新田:もう付き合っちゃってください~!
一同:(笑)。
小林:意図もなく言い合えるのはすごい関係ですよね。
石川:また、言った後に気づいてお互いに照れるという。
新田:本当にかわいい……!
小林:あはははは。本当に鈍感度が高い2人なので、視聴者の方も見ながらツッコんでいただきたいと思います。
石川:ツイッターとかでツッコミながら見てもらって(笑)。
小林:実況をたくさんしてほしいですね。
——そして、恐らく女性の心を鷲づかみにしたであろう氷室くんの少年姿もありました。
新田:本当にかわいかったです……!
石川:かわいかったね~!
小林:ご覧になられた方は気づいたと思うんですけど、少年姿の氷室くんは久保ユリカさんが演じています。
石川:久保ユリカちゃんは奈良出身で、どうやら氷室くんは奈良よりの関西弁らしいんです。なので、奈良寄りの関西弁を聞けるのかな? と思っていましたが、結局、久保ユリカちゃんは関西弁を喋らずに終わってしまいました……(笑)。
小林:子どもの姿になっても大人の氷室くんが喋っているわけだからと監督の考えで、モノローグは子どもになっても僕が担当したんです。
——なるほど……!
石川:また、氷室くんの少年姿をこっそり待ち受けにしている冬月さんもかわいいですよね。
(悶絶する新田さん)
小林:でも本人に許可を取りづらいですよね(笑)。
——続いて第3話では、2人だけで食事をして連絡先を交換しました。
小林:そう思うと、2人の進展はすごく早いですよね。普通だったら3話終わりで付き合えるレベルの仲の良さでびっくりしました。
石川:氷室くんが必死にお店をリサーチするところがすごく良かった。
小林:真面目な氷室くんならではのシーンですよね。
——個人的にお気に入りのシーンの1つなのですが、お互いに描いた相手の似顔絵を待ち受けにする回もありました。
新田:お友達でお揃いのアイコンをすることはありますが……
小林:2人同時に変わっちゃったら、絶対付き合ってる! ってなるもんね。冬月さんと氷室くんは付き合ってもいないのに、お互いが描いた似顔絵をアイコンにするという(笑)。
新田:(笑)。
石川:プロが描いた絵だったらアイコンにすることがあるかもしれないけど、その場で描いたような絵をアイコンにするって本当にかわいい2人ですよね。また、しりとりとか2人が一緒に遊んでいる内容も本当にピュア(笑)。
新田:確かに(笑)。
小林:冬月さんのちょっと小悪魔的なところも良いですよね。冬月サンタとか、ちょっと確信犯じゃないかと思うぐらいあざとい……! アフレコ現場でも、もうちょっとあざとい感じでとディレクションを受けていましたよね。
石川:思った以上にあざとさを求められました(笑)。