
新たに紡がれるストーリー。待望の4枚目のアルバム 『i は自由で、縛れない。』をリリースしたCHiCO with HoneyWorks 「制限の多い世の中。でも音楽は自由で、縛られない」──CHiCOさんインタビュー
「ロボット」ははじめて自宅で仮歌を録音
──個人的にすごく切なかったのが「ロボット」です。
CHiCO:難しいテーマの曲でした。仮歌は自分の家で録ったんです。お互いスケジュールが合わなくて「CHiCOの家で仮歌を録ってみない?」と。
今までshitoさんやGomさんがやってくれていたことをセルフでやる難しさと同時に、何が正解かが分からず苦戦しました。満足いくテイクを出すことが難しくて。学びを得る瞬間でもありました。
──そういう意味でも、思い出深い曲になったんですね。
CHiCO:ネットアーティストの友だちは、最初から最後までみんな自分でやってるんですよね。でも私はオーディションからのスタートだったので、また環境が少し違くて。実は5周年を迎えたときに「自分でやってみたほうがいいよ」って言われていたんですよ。そのほうがスキルアップできるよって。ただデビューから5年にいたるまで、その時その時で頑張らなくちゃいかないことがあったので、全部がどっちつかずになってしまっていたような気がしてできなかったんです。めんどくさいとかではなく、自分の精神的にも負担になってしまうように思っていました。
だから周りの活動者と比べると少し遅いタイミングだったかもしれないんですが、学べる機会を与えてもらっていたので、苦戦しながらも楽しいと思えて。今はやりたいことのひとつになりました。これからコツコツやっていきたいなと思っています。
──この曲をきっかけに機材を揃えたんです?
CHiCO:いや、コロナ禍にパソコンを買って、そこから自然と機材が集まっていって。本格的なものはまだ使いこなせないんですけど、オーディオインターフェイスくらいはできるようになりました。ただ、私は機械音痴なんですけどね(苦笑)。
──機械って難しいですよね……。でもあたらしい挑戦はどの時期においても素晴らしいものだと思います。
CHiCO:仮歌の時点で自分で納得いくまで歌い直していたので、いつもよりモノにできたように感じましたし、レコーディングもスムーズでした。
──さきほど少しお話がでましたが、アルバムの幕開けを飾る新曲「リベンジゲーム」の制作についてもおうかがいしたいです。
CHiCO:「決戦スピリット」のようなカッコよさが欲しいと言われていました。自分の中にある引き出しだった分、汲み取りやすかったです。いかにこのキーでカッコよさを出すかってところに力を入れていました。
それと、「決戦スピリット」は常に全力疾走している曲なので感情が常にマックスなんですよ。だから体力勝負だなと思っていました。2曲ともハイカロリーな曲ですね(笑)。なので、疲れたら甘いものを食べていました。
──大事ですね! ちなみに何を食べていたんですか?
CHiCO:チョコレートを食べていました(笑)。他の曲であんぱんを買ってきてもらったことも。
「ライブ一公演聴いているかのような感覚」
──16曲、改めて通して聴かれたときCHiCOさんはどのような印象がありましたか?
CHiCO:ライブの一公演を聴いているような感じでした。
──それでいて、いろいろな映画を見ているような充実感がありました。
CHiCO:映画っぽいですよね。オープニングがあって、エンディングがあって。あんなにスポ根な感じだったのに「何があったんだろう」と思うような終わり方(笑)。いろいろな楽曲が詰まっています。
──さらにライブ音源・映像もあり、MV集もあり、「ハートの主張」以降の加恋とアリサのストーリーを描いたライトノベル「ハートの誓い」もあり……。
CHiCO:アクリルスタンド、缶バッチ、マスキングシートまでありますからね。かなり豪華です(笑)。ベストアルバムのような感覚がありました。
ツイキャスでファンの子から「今回いちばんあついよ」って言われました。「あつい」というのは物理的な「厚み」(笑)。
──あははは、でも作品も熱いです。マスキングシートにはころころCHiCOちゃんが描かれています。
CHiCO:マスキングシートのデザインはiPadで描きました。チコハニに関連するものは販売しているグッズの一つのころころCHiCOちゃんしか描けないなと思って(笑)私がころころCHiCOちゃんの喜怒哀楽を描いたものをデザインしてもらいました。
──今「リベンジゲーム」のMVが公開されたばかりです。皆さんのコメントが熱いですよね。MVの見どころについてもおうかがいしたいです。
CHiCO:ヤマコさんがいつもと違うことに挑戦したいとおっしゃっていたので、全面にカッコよさが出たものになりました。
ヤマコさんは野球の知識がほぼない中でのスタートで。役割によってグローブが違うことや、フォームなどをいちから勉強したそうなんです。ヤマコさんの頑張りと、作画のこだわりがすごいなと思いました。
ヤマコさんにもお伝えしたんですが、野球マンガを読んでいるかのような気持ちになりました。コマ割りからはみ出てスライディングしたり、キャラクターが動揺しているときの目の揺らぎだったりとか。表現も表情も細かくて。私は加恋ちゃんが2番で「速いボール投げる時怖い顔するのわざと?」って聞く場面がすごく好きです。漫画の読み切りを読んでいるような感覚を今回いちばん味わうことができて、見入ってしまいました。
──CHiCOさんは野球は詳しいんですか?
CHiCO:私はヤマコさんと同じくらいですね。ギターのOjiとGomさんが野球少年だったんです。特にGomさんの熱い思いが込められた曲だと思います。でも実はTwitterで知ったんですけどね(笑)。当時の気持ちを思い出したって書かれていて「そうだったんだ」と。
──Blu-rayには、2020年12月25日に開催されたオンラインライブ「CHiCO with HoneyWorks ONLiNE LiVE @BUDOKAN『COME! COME! ONiON』」で披露された全15曲が完全収録。まるっと収録ってめちゃくちゃ豪華ですよね。
CHiCO:円盤では初のライブ映像収録です。おうちでもチコハニのライブを楽しんでもらえたらなと思っています。ディスク2には今年のホールツアー『Bee with U』中野サンプラザホール公演のライブ音源もあるので盛りだくさんです。
──2月からアルバムリリースを記念したZeppツアーがはじまります。
CHiCO:気づいたらもう3ヶ月後なんですよね。セットリストが悩ましいところです。久しぶりのライブハウスなのでみんなと一緒に、ホールとは違った雰囲気を楽しめたらうれしいです。アルバムを引っさげてのツアーなので、新曲をライブ仕様にみんなと作り上げていくのも楽しみですね。Zepp Hanedaでやるのは初めてなんですよ。お客さんとしては行ったことがあるんですけど、ステージに立ったらどうなるんだろう?って。それも含めて、どんな景色になるんだろう?って楽しみにしています。理想としては声が出せるようになっていたらいいなと思っています。特に「リベンジゲーム」はコールアンドレスポンスしたいですね。早く(コロナ禍が)終わらないかなと思っていますが、みんなには渾身の拳を上げてもらって、筋肉痛になって帰ってもらおうかなと(笑)。
[文・逆井マリ]
CD情報
初回生産限定盤A
4,840円(税込)
アニメイト特典:缶バッジ(56mm)2個セット

※特典は無くなり次第、終了とさせて頂きます。ご了承下さい。
初回生産限定盤B
4,840円(税込)
アニメイト特典:缶バッジ(56mm)2個セット

※特典は無くなり次第、終了とさせて頂きます。ご了承下さい。
通常盤
3,080円(税込)
アニメイト特典:缶バッジ(56mm)2個セット

※特典は無くなり次第、終了とさせて頂きます。ご了承下さい。
ライブ情報
LAWSON presents CHiCO with HoneyWorks Zepp tour 2023 「iは自由で、縛れない。」
【日程/会場】
2023年2月18日(土)
大阪府/Zepp Osaka Bayside
OPEN 16:30/START 17:30
2023年2月26日(日)
福岡県/Zepp Fukuoka
OPEN 16:30/START 17:30
2023年3月18日(土)
東京都/Zepp Haneda(TOKYO)
OPEN 16:30/START 17:30
2023年4月8日(土)
愛知県/Zepp Nagoya
OPEN 16:30/START 17:30
【チケット】
◇チケット代
1Fスタンディング/2F 全席指定
6,600円(税込/ドリンク代別)
◇チケット受付
<オフィシャル先行>
受付期間:2022年11月28日(月)18:00〜12月11日(日)23:59
申し込み:https://l-tike.com/cwhw/
CHiCO with HoneyWorks プロフィール
ソニーミュージック主催で実施されたボカロとアニソン特化型の全国区オーディション第1回「ウタカツ!」でグランプリに輝いた“CHiCO”と、ネットでの動画総再生回数が8億回を超えている全国の中高生に話題沸騰中のクリエイターチーム“HoneyWorks”とのコラボユニット“CHiCO with HoneyWorks”。2014年に「世界は恋に落ちている」でデビュー。YouTube/ニコニコ動画等にアップされたシングル&アルバム収録楽曲のミュージックビデオ総再生回数がデビューシングル「世界は恋に落ちている」の7,000万回を筆頭に、驚愕の4億回を突破!
HoneyWorks/CHiCO with HoneyWorksといえば青春感あふれるメロディと等身大の歌詞が多くのティーンに絶大な支持を受けているが、同時に野太いバンドサウンドと力強いボーカルにも定評がある。
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