アニメ映画『七つの大罪 怨嗟のエジンバラ 前編』声優・村瀬歩さん、梶裕貴さん、雨宮天さんインタビュー｜シリーズ初参加の村瀬さんが感じた、歴史の重みと「梶裕貴がやるメリオダス」「雨宮天がやるエリザベス」の魅力とは？

メリオダスたちが願っていた幸せの実現と、次世代へ継承されている想いにグッとくる作品

――『七つの大罪』から参加されている梶さんと雨宮さんにお伺いします。今回の物語は、鈴木央先生書きおろしの完全新作ストーリーになりますが、台本を読んだ時の率直な感想を教えてください。

梶：いや、もう…エモいですね（笑）

雨宮：エモいですよね。

梶：『七つの大罪』シリーズを通して繰り広げられてきた長きに渡る死闘。そのドラマを経た今この物語に触れると、本当に感慨深いものがありますね。メリオダスを演じさせていただいてきた身からすると……エリザベスと一緒にゆったり過ごせる時間があるというだけで胸がいっぱいになります。

もちろん彼らだけではなく、バンとエレイン、キングとディアンヌなど、おなじみの他のメンバーにもそういった幸せが訪れていること自体が、とにかく嬉しいです。エモいです（笑）。物語が巡って、彼らの愛がちゃんと次世代に継承されている、というところにグッときますね。

雨宮：あれだけ頑張って守り抜いた世界の先を見られたことが嬉しかったです。苦労したじゃないですか、私たち（笑）。

その末に生まれたトリスタンがあんなに成長した姿を見て、「大きくなったわ」みたいな、ホームビデオみたいな気持ちにもなりました（笑）。

梶：トリスタンは、メリオダスとエリザベスが願い続け、ようやく勝ち取った“平和な世界”で育っているんですよ？だから、ごく普通の子どもと同じように、当たり前のことで悩んだりイラだったりしながら成長していて。そんな姿も含めて、愛しくて仕方がないんです。

――今のお話を受け、村瀬さんにお聞きします。そんなお二人が苦労して積み上げてきた壮大な『七つの大罪』シリーズに新たに参戦する気持ちをお聞かせください。

村瀬：実は、以前に『七つの大罪』のオーディションを受けさせていただいていたんです。

その時から『七つの大罪』は、知らない人はいないんじゃないかというくらいのメンバーが参加されていましたし、自分の身近な人たち、それこそ事務所の先輩の梶さんも参加されているので、「ぜひ関わりたいな」と思っていました。

そのオーディションでは、残念ながらご縁がなかったのですが、今回、ちゃんと続いてきた歴史の上で「トリスタンという子が主人公をやるので、オーディションを受けてください」と言われた時は「またチャンスをいただけるんだ」とすごく嬉しかったです。

合格と聞いた時は、周りに関わってらっしゃる方とか歴史の重みもあって、柄にもなく身震いしました。

嬉しさや少しばかりの緊張、息子ということでお二人と掛け合いができるという期待感など、色々な感情が生まれたのを今でも覚えていますね。とにかく楽しみでした。

【コミック】七つの大罪(41) 通常版

――元々、作品を知っていたということで、原作のどんなところに魅力を感じていましたか？

村瀬：まず絵が好きです。鈴木先生の絵は、人の表情もそうですし、書き込み量がすごくて、素敵ですよね。

梶：あれ、央先生が一人で描いてらっしゃるんだよ。基本的にアシスタントさんを雇っていないんだって。

村瀬：ウソでしょ!?　そういう能力ですよきっと。

雨宮：両手で描けるんですかね？

一同：（笑）

村瀬：あとは作品の空気感がすごく好きです。新しい場所に着くとワクワクしたり、食べ物を見て「美味しそう！」って思ったり、そういった引き込む力がすごいなと思います。

キャラクターも新しいキャラが出るたびに特徴的すぎて。ゴウセルを初めて見たときは「何だコイツ？」と、「ぱちくり、キュピーン」ってなんだよと思いました（笑）。

そんな引き込まれる世界観を持つ作品に関わらせていただけるのがありがたいです。