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冬アニメ『おにまい』高野麻里佳&石原夏織インタビュー

TSモノが新たな時代を築く!? ふたりが“男の子に知ってほしい”女の子の辛いことは? 冬アニメ『お兄ちゃんはおしまい!』高野麻里佳さん&石原夏織さんインタビュー

「アニメ化してほしい漫画ランキング2020」第3位に輝いた人気コミック『お兄ちゃんはおしまい!』(以下、おにまい)がTVアニメ化! 2023年1月5日(木)より放送開始となる。

ダメニートな緒山まひろは、天才科学者である妹・緒山みはりによって“女の子”にされてしまう。トイレやお風呂、スカートやブラジャーなど“女の子の生活”に苦しむ“元”お兄ちゃんの運命やいかに!?

本作で監督を務める藤井慎吾氏はアニメ化に際して「原作とTSモノ(性転換)の魅力を視聴者の皆さんにお伝えできればいいなと思っています」という力強いコメントを残している。そのとおり、映像を見たときの描写の細かさに、引き込まれてしまった。日常的な動きにこだわり抜いているからこそ、性別が変わったことがよりリアルに感じられるところがあった。

そんな映像美をじっくり楽しんでもらいたく、今回は元お兄ちゃん・緒山まひろを演じている高野麻里佳さんと、その妹であり天才科学者の緒山みはりを演じている石原夏織さんに、作品の魅力をたっぷり話してもらった。

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引きこもりのダメニートな緒山まひろは、ある日目覚めると“女の子”になっていた!?鏡に映る美少女が自分だと分からず混乱するまひろのもとに、飛び級で大学に入学した天才科学者である妹・緒山みはりが現れ、飲み物に怪しげな薬を盛られていたことが判明する…!もう2年も外に出ないでいかがわしいゲーム三昧…たまには働いてもらわなきゃ!みはりによる“女の子になる薬”の経過観察として、突如女の子として暮らすことになったまひろにとって、トイレやお風呂、スカートやブラジャーなど“女の子の生活”は知らないことばかり…。さらに、みはりの中学時代の同級生である穂月かえでやその妹・もみじ達とも知り合い、まひろの日常はどんどん賑やかさを増していく。苦難の連続に、果たして“元”お兄ちゃんの運命やいかに…!?作品名お兄ちゃんはおしまい!放送形態TVアニメスケジュール2023年1月5日(木)〜2023年3月23日(木)AT-X・TOKYOMXほか話数全12話キャスト緒山まひろ:高野麻里佳緒山みはり:石原夏織穂月かえで:金元寿子穂月もみじ:津田美波桜花あさひ:優木かな室崎みよ:日岡なつみスタッフ原作:ねことうふ(月刊ComicREX/一迅社刊)監督:藤井慎吾シリーズ構成:横手美智子キャラクターデ...

新たな転生モノ!? お兄ちゃんの変化を見てほしい

ーーダメニートだったお兄ちゃんが、妹に薬を飲まされて女の子になってしまうという衝撃的な始まり方をする『おにまい』ですが、作品に触れたときの印象を教えてください。

緒山まひろ役・高野麻里佳さん(以下、高野):私もお兄ちゃんが女の子になってしまうのは衝撃的だったんですが、そこからの体が違うことのギャップというか、ジェンダーギャップがすごいんですよね。

生活をしていく上で不便なことだったり、逆に便利なことだったり、そういうところが漫画で描かれているので、私の中で発見も多くて、楽しく読むことができました。しかもユーモアも含めた感じで、お兄ちゃんが女の子として過ごしているのも面白くて、「エロゲができずに生殺しだ~」ってなっていたり、お兄ちゃんの面白さは、ずっと見守っていたくなっちゃうなと思いました(笑)。

ーーどちらかというと、女子について知らないことのほうが多く描かれているのかなという印象でした。

高野:だから原作者のねことうふさんがすごいですよね。女の子の気持ちを代弁してくれているように共感できるので、男の人にも知ってほしいです(笑)。でも、これからTSモノって流行りそうですよね、新たな転生モノ的な感じで。

ーー確かに、これまでの人生がガラッと変わるという意味では、同じかもしれないですね! 石原さんはいかがでしたか?

緒山みはり役・石原夏織さん(以下、石原):私の演じている緒山みはりちゃんは、ダメニートなお兄ちゃんを良くしたいという思いから、女の子にしちゃうんですけど、その手段がすごすぎて「ええええ!!」って圧倒されたのを今でも覚えています(笑)。

ーー何も言わずに女の子にする薬を盛るという。

石原:そうなんです。他に方法はなかったのかな?って(笑)。こういう新しい切り口で、まひろが知らなかった世界を知り、楽しみながら変わっていくところがいいなと思いました。

先々でまひろ本人も、女の子の気持ちがわかりすぎて、自分の今の関係性をなくしたくない!って思うようになるんですけど、そうやって性別関係なく友達ができるのはいいですよね。

私は男性になりたいわけではないけど、まひろちゃんとみはりが色々なことをして、これまでの生活が変わっていく過程を見て、ちょっと羨ましいなと思いました。

ーーずっと引きこもってエロゲをやっていたから、すでにいろいろ試した挙げ句、たどり着いたのが性別を変えることだったのかもしれないですね(笑)。

石原:確かに(笑)。

高野:でも、まひろは自分ではどうしようもなかったんだろうなぁ。

ーーお二人がおっしゃられた、ジェンダーギャップという点と、それを機に変化したり成長したりする点が、この作品の魅力なのでしょうね。

高野:そうですね。まひろがお兄ちゃんらしくいなければいけないところから、1度お兄ちゃんをおしまいにして、女の子になり、改めて自分らしさを見つけていく作品になっていくので。本当は人とおしゃべりしたり、外に行く楽しさを知りたかったけど、ただ怖かったという気持ちが根底にあるお兄ちゃんなので、まひろの成長物語としても楽しいと思います!

ーーあと、映像の動きがものすごく細かかったんですよね。

高野:アニメーターさんから聞いたことがあるんですけど、ご飯を食べる描写ってアニメではすごく大変らしいんです。日常の描写にこそキャラクターの個性が出るので、一番描く枚数が多いとおっしゃられていましたが、このアニメ、めちゃめちゃ食べているんですよ!(笑) めっちゃご飯食べるし、色々な場所に遊びに行ったりする。そうやって日常を大切に描いている作品なので、アニメーターさんの皆さんが本当に素晴らしい仕事をしてくださっているんだなぁと思って見ていました。

ーーお二人の声はもちろんですけど、そういう仕草とかにキャラクター性は宿りますからね。

高野:だから、嬉しいですよね。

石原:しかも第1話のアフレコ段階で、絵が結構できていたんです。だからどこまでリアクションを入れるかを、みんなですごく検討しながらやることができました。

高野:そうだよね。お兄ちゃんが最初に立ち上がるだけでもヌルヌル動いていて、どこに声を入れようかとか。本当にすごい描写だったので、それに負けないように表現しなきゃ!って思いました。

ーーカメラのレンズや位置にまでこだわりを感じました。演技についてですが、キャラクターを演じてみていかがでしたか? まひろは男言葉みたいなところが印象的でしたが。

高野:まひろは中身が男性なので、男性声優さんの演技をたくさん勉強して参考にしました。ディレクションでも、「このセリフはもっとおっさんのため息を出してほしいんです」とかがあって、おっさんのため息ってどんなだろうって想像したり(笑)。そうやって、いかにもな感じと、アニメならではの面白さというところの塩梅を考えながら演じていました。

ーー演じてみて「こういう一面もあったんだ!」と思うことはありましたか?

高野:天の邪鬼だと思いました。本心ではもっとお兄ちゃんになりたかったと思うんです。でも、みはりが優秀過ぎるゆえに自分がダメに見えてきて。みはりにも胸を張れるようなお兄ちゃんになりたかったけど、そうなれなかった絶望が大きくて、なかなか立ち上がれなくなってしまったんですよね。

だから本当はもっとたくさんの景色を見て、みはりちゃんとも仲良くしたいと思っているけど、素直になれない子なのかなと思います。

ーーそこから変化していくのが、演じていても面白いところかもしれません。

高野:みはりとも打ち解けていったり、最後のほうにいいシーンがあるんですよ! うるっとくるシーンがあるので、そこでは人と人との温かさを感じてほしいです。

ーーちなみに、石原さんから見て、高野さんが演じるまひろはどう映っていましたか?

石原:ダメニートというワードが強すぎて、ダラダラしていて、も~!ってなっちゃうのかなと思ったんですけど、何よりかわいい! みはりに「ちょっと、お兄ちゃん」って、いろいろ言われても、何だかんだちゃんとやってくれる前向きさもあったので、まりんかちゃんが言っていたように、もともと持っているちゃんとしたいという気持ちが見えるんですよね。そこが個人的にキュンとしました。演じている身ではありますけど、すごくかわいい兄妹だなって思いながら見ていました。

ーーでは、みはりを演じてみていかがでしたか?

石原:みはりは頭のいい妹なので、いろんな研究をしていることを楽しくしゃべったりするシーンもありますが、基本的にはお兄ちゃんのことが気になっているんですよね。それで時には厳しくもするんですけど、結果的にすべてを優しく包み込む、母のような子だなと思いました。

なので演じているときも、妹というポジションなんですけど、妹の感覚があまりないんです。女の子姿のまひろちゃんになるから、お姉ちゃん、または母みたいな立ち位置でいるよう心がけていました。でも昔の二人の思い出が出てくるシーンでは妹に戻るし、幼な心ながらの嬉しい思い出が蘇ってくるんですよね。なので妹だけだったら味わえない感情を、みはりちゃんからは味わえているなと思えて楽しいです。

ーー石原さんの母性が演技でも出せているわけですね。

石原:出せていれば嬉しいですね(笑)。

ーー高野さんから見て、石原さんが演じるみはりはいかがでしたか?

高野:すごく安心感があります。私はお兄ちゃん役なので周りを振り回していくというか、問題児なんです。それを、夏織ちゃんの演技がシャキッとさせてくれるので、掛け合いをしていて本当に楽しかったです。夏織ちゃんの華がある声で、お兄ちゃん自身もすごく元気づけられたんだろうなと思います。こういう妹がいたらいいですよね!

(C)ねことうふ・一迅社/「おにまい」製作委員会
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